HARD BLOW !

斉藤新チャンピオンの声

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試合後のセレモニーが終わり、リング上で勝利者インタビューが始まりました。試合を振り返り、またファンの応援に感謝の意を表した後、「最後に一言」とふられた斉藤選手は、

「このユースタイトルというのは、日本ではまだ新しくて、よく知らない人もいるでしょうが、僕がこのタイトルの価値を高めていきたいと思ってますので、これからも応援よろしくお願いします」

言いまわし等は正確ではないと思いますが、このような主旨の発言をしました。正真正銘の世界王者を目指している以上当然かもしれませんが、やはり斉藤選手自身も「わかってるな」ということが確認できて安心する思いでした。

さてその後、控室での取材に同席させていただきました。主に専門誌の記者と思われる方が質問していましたが、スポーツ紙、地元千葉の新聞の方々等が訪れていました。この時の様子を以下再現して行きます。

◆◆◆

━試合を振り返って

斉藤司(以下S)「体も軽く、相手も良く見えて、冷静にできたのでまずまず良かったと思います」

━リング上でユースタイトルについて触れていたが

S「自分の認識では、ユースタイトルって最近急に出て来て、だから皆価値に疑問を持ってると思うんですが、それは当然だと思います」

S「ユース王者が、日本・東洋・世界…と活躍していけば、新人王や最強後楽園のように一定の評価が得られると思うので、プロボクサーとしてそういう責任を背負ってこれからやっていきたい」

S「僕がこれから勝ち進んで行って、ユースタイトルって斉藤司も獲ってたんだよ…ということで価値が上がれば嬉しいので、もっと強くならなければいけない」

━ダウンを取った右ショート等は素晴らしい切れ味だったが、練習で変わったことは?

S「今年から中村トレーナーに見てもらってます。練習は凄くキツいですが、それをこなせて教えを吸収できているのも、今まで三谷会長とやってきた10年間の土台・下積みがあってこそだと思います」

━中村トレーナーが重視している点は?

S「とにかくスピードですね。これは常に言われます。後は自分はディフェンスが悪いので、そこを注意しています」

━初の敗戦からブランクを作ったが、それはどういったことで?

S「(三谷会長の方を振り返りながら)いやー、こういうこと言っちゃっていいんですか(笑)。まあ簡単に言うと、色々なこと全てが、自分の思い描いていた環境と違ってきてしまったんです」

S「でも時間の経過とともに、自分の頭の中も切り替わって、会長ともよく話し合って(今に至ってます)」

S「今は毎日が勉強で、新しい発見があるので充実しています」

今後はこのタイトルを防衛していく予定?

三谷会長(以下M)「一応そのつもりで、11月に防衛戦を組む予定です」

M「ただ、以前から本人もやりたがってた土屋(修平・角海老宝石)君ともやりたいですね。彼もPABAに挑戦するというような話を聞いたけど、たとえばユースとPABAのタイトルを懸けてやるとか、注目の集まる試合を組みたいです」

S「とにかく強いのとやって、自分のレベルを上げていきたいですね」



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いちいち私が注釈を入れると興ざめなので控えますが、こうした受け応えを聞いても、明らかに「ああ、日々成長してるなぁ」と思うんですが、この感じ、わかっていただけるでしょうか(笑)。わかっていただけなかったら、それは私の筆力のせいですのでスミマセン。ファンの欲目かもしれませんが、リング上といい控室での話しぶりといい、非常にいいオーラを放つようになってきたと思います。

バレンタイン選手にやられた方の日の帰り、中村トレーナーは「じゃあ僕は司と帰りますんで、当日は応援よろしくお願いします」と言って、帰って行きました。その前の出稽古の日は、斉藤選手が一人帰った後、私たちファンとの食事につきあってくださったのですが、さすがにあの日はそんな雰囲気ではありません。
今日の試合後に、あの日の帰りの道中の様子を中村トレーナーに訊いたところ、帰りの電車の中では「また明日から頑張ろう」という一言だけ発したそうです。その一言でどれだけ意思の疎通が図れるのかは外野からはわかりません。確かなのは、この師弟がプロとして、ハッキリと結果を出したということです。
スポーツには、見る人に「よおし俺も頑張るぞ!」と活力を与える効果がありますが、その舞台裏で、上がったり下がったり、喜んだり落ち込んだり…といった部分を、少しとはいえ間近で見てきた選手については、余計にそれを感じますね。やっぱり単純に「斉藤君も頑張ってるんだから」「篠塚君やゴルフも…」って思いますからね、根が単純なんで(笑)。

斉藤選手はこの先、いよいよ相手のレベルがドンドンと上がっていくと思いますが、どこまで行けるか非常に楽しみです。彼のハートは並大抵の強心臓ではありませんし、松信トレーナーによると「これまで多くの選手を見てきたけど、司ほど練習するヤツは今まで見たことがない。(二階級世界王者の)畑山選手もここまではやっていなかった」というほどの練習の虫だそうです。
まずは遅めの夏休みをとってもらって、次の11月も大いに期待しています。

(ウチ猫)

Comment

司のファンです says... ""
素晴らしい観戦記ありがとう!
2012.08.22 04:42 | URL | #65fpICiI [edit]
Jamil says... ""
今日はありがとうございました!
斉藤さんスゴイカッコよかったです!
2012.08.22 05:38 | URL | #65fpICiI [edit]
B.B says... "あっぱれ司選手!"
司選手試合後のインタビューは胸に響きました。
正直ファンとしてはユースタイトルや相手選手の力量などわだかまりがあった事は否定できません。
しかし、驚いた事に彼はプロとして全てを受け止め消化し実際の試合や言葉で結果を示しました。
「僕が強くなって結果を出し、(会長が用意してくれた)このベルトの価値を高めていきます」と。

密着取材には僕も度々同行させて頂きましたが、練習の段階で本当に彼は苦しんでいました。精神的にも肉体的にも。
それはこの試合だけでは無く明日に向かっての言わば生みの苦しみでした。
亀田昭雄さん、具志堅用高さん、渡嘉敷勝男さんらを育てた名トレーナーの中村先生が言ってました。
「斎藤は学ばなければならない。具志堅はたとえスパー相手が4回戦でも決して手を抜かず打ちのめした。厳しいけれどもプロボクサーとはそういうものなんです」

この師弟の明日はとても熱いです。
2012.08.22 12:28 | URL | #65fpICiI [edit]
ホシイモ says... ""
  _     ____
 | \   /_∧∧ \
 |二_D=====(○´A`○)
      □( ヽ┐O
       ◎―>┘◎
     キコキコ
~~~~~~~~~~~

こちらのほうがリアルに選手をみてまつね
ボクシングと関係ないでつけどホシイモは毎年夏の終わりにテレビでやってる27日の鳥人間コンテストが楽しみでつ
今年も大学生グループ笑わせてもらえまつ(笑)
あと
拳論サイトのコメント欄にも戻って来てくだしゃい汗

コメントないと寂しいでつよ


2012.08.23 20:38 | URL | #bGf9qjkw [edit]
B.B says... ""
ホシイモさん、どうもです!
鳥人間コンテスト、僕も子供たちと楽しみに見ています(笑

参加者の中でもスペシャリストがたまにいて驚く訳ですが、単純に飛びたいんだ!と一生懸命に何ヶ月も工夫して制作してあっけなくドボン!!に思わず笑ってしまうわけですけど(笑

一生懸命や必死な姿はどうしてこうも可笑しいんでしょう。
萩本欽一さんの笑いの原点がここにあると聞いた事がありますが、笑いにも色々ありますね。
でもこれはなんかとっても人間らしくてね、いいですね。


2012.08.24 06:58 | URL | #65fpICiI [edit]

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