HARD BLOW !

「いやまじで」さんからの寄稿 (二)

1 2011年6月25日第1回会合


2011年6月25日の昼下がり、東京駅地下の「動輪の広場」前を集合場所とし、7名のボクシングファンが集った。その中に私もいた。

一行はパッキャオTシャツを目印に集まり、近くのビル地下にある和食店の個室に集合した。

簡単に自己紹介しつつ、今回集まった動機を各自が述べた。

動機 ― 全員に共通していたのはJBC(日本ボクシングコミッション)の問題。現場トップである事務局長、安河内氏の諸々の不正疑惑を追及することであった。

私自身は、安河内疑惑に対するJBCの組織としての対応が極めて不透明であり、「あまりに酷(ひど)い」、ゆえに放置できない、というのが発言の要旨であった。

JBCはプロボクシングの競技としての公平性を担保する機関であるはずである。その現場トップが不正行為を働いているとすれば、競技としてのプロボクシングの公平性が損なわれる恐れがある。これまで亀田問題などで、JBCの不可解な対応が心に引っ掛かっていた。競技の公正性に疑問を抱いたままでは、もはやボクシンング観戦をする気持ちになれない。その意味で私にとって安河内疑惑とそれに対するJBCの対応は由々しきことであった。そして、もしそれが正されないのであれば、そして、もしファンがそれに参与するチャンスがあり、それによって少しでも疑惑が解明されるのであれば…。そのように考え、馳せ参じたのである。私は一つの頭数であればよいという気持ちであった。

その日の会には、北海道から1名、九州から1人、神奈川から2名、都内から3名が集まった。

いずれも自称ジャーナリストR記者が主宰するボクシングブログ「拳論」のコメント欄に投稿する常連の皆さんである。その日集まったのも、その「拳論」で情報を得、「拳論」でつながり、いわば「拳論」の下に集まった皆さんと言ってよい。

私自身は、JBC問題がマスコミに取り沙汰され、拳論においても議論が沸騰していたこの時期、榎氏がJBCにアピールに行くとコメント欄に書きこみをされたのを機に、駆けつける旨のコメントしていた。

榎氏とは、フェザー級の元OPBFチャンピオンにして元日本チャンピオンである榎洋之氏である。榎氏は現役最後となった試合において、悪質な反則行為があったとして、異議申し立てをJBCに対して行っていた。レフェリング技術の改善について事務局に出向いて訴えていたのである。私は経緯の詳細は存知あげなかったが、JBCの正常化を訴えるという点で軌を一にするゆえに、行動を共にしてよいと判断した。また、それまで榎氏のコメントを拝見し、その直截な物言いがともすると乱暴に見えはするが、ボクシングを見る目、愛する心に曇り無しと感じたからでもある。

そんな折であった。拳論のコメント欄上だったと思うが、ファンの会立ち上げを告知するコメントがあり、そのサイトのURLが載った。早速メールを送り、参加の意思を表明すると、返信のメールをもらい、会合の日時について連絡をとることになった。サイトに入室するためのパスワードも教えてもらった。パスワードによる入室は、サイトを立ち上げ、後に会の代表に選出されることになる4時起き氏の発案のようだった。

こうして連絡をとり、6月25日に7人のボクシングファンは集結したのである。

(このネット上のサイトは12月まで存在したが、2012年1月に削除された。もちろん立ち上げた当人である4時起き氏の手によるものであろう。現在は次のような状態になっている。

http://megalodon.jp/2012-0208-2059-25/e.z-z.jp/?boxinglove2nd

この日の議事録もこのサイトにupされていたが、上記の事情で現在は閲覧できない。)

特に司会や議長は決めなかったが、そもそもこの会合の準備を進めたらしいボク愛氏と4時起き氏が主導して話し合いは進められた。

私たちは、各自の動機を述べた後、今後の活動について意見を交わした。

諸氏の話で印象に残っているのは、ボク愛氏がボクシングファンの声が業界に届く日が来たと、この日の集まりを非常に喜んでいたこと、また、4時起き氏が安河内氏について「人間として許せない」「一人になってもやる」とJBC問題に向けて強固な意志を示していたことである。また彼は「今日は榎さんを止めに来た」とも発言していた。どちらかというとボク愛氏はJBC問題に限らずファンの声を業界に伝えたい、そのため業界との信頼関係を大切にしたいというスタンスだった。一方、4時起き氏はJBC職員から提出されたという20か条に渡る安河内氏の疑惑を把握しているとし、これについてJBCに対して質問状を出し、それに対する真摯な回答が得られない場合はファン無視としてマスコミ等に訴えていくという戦略、強硬姿勢であった。

当時の私は4時起き氏に賛同できた。JBCが疑惑の調査に対して内部調査でお茶を濁しているとの印象を強く持っていたし、JBC問題解決のために動こうとしない業界に対しては不信感しか持ちえなかったからである。デモ等の抗議行動で世間の注目を集め、固い扉を開かせる以外には問題解決の方法は考えられなかった。また、個人的にはたとえメディア等に取り上げられずとも、行動は起こしたいと思った。その事実を残すことがまず必要だと感じられた。それゆえ、デモのための準備も進めていた。

各自の話と意見交換が一通り済んだところで、開始から3時間ほど経過していた。明確な決定事項のない形であったが、次回の会合で会の形や活動目標を決定しようということになり、一旦会場を出ることになった。連絡先の交換をし、今回はまずは顔合わせというところであった。

その後、一行は近くの喫茶店で2時間ほど過ごす。ここではJBC問題に限らず、ボクシングについて各自の思いを語り合った。第2回会合での再会を期して解散したのは夕方近くだったはずである。

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