HARD BLOW !

JBC問題 事業報告書から垣間見えるJBCの意思決定システムとは?

迅速な決定力と優柔不断な姿勢の二面性を持つコミッション。

先日の東日本協会ならびに全日本プロボクシング協会の決議として、コミッションに対しただちにコミッション緊急理事会を開き、安河内 剛氏の処遇について「権限のある元の役職に復帰させること」健保金問題やJBCの財政悪化について「説明を求める」といった要請がなされた事は当ブログでもお伝えして来ました。
安河内氏の復職については最高裁までの司法判断に従い、速やかに決定する事が正しい道であり、コミッションの予算は協会が支払う90%以上の金で運営されている訳ですから、財政悪化の原因や健保金についての現状の正確な説明が要求がされる事は当然であります。
7月12日の東日本協会記者会見で金平副会長が何度ものJBCとの折衝を経ても、納得のいく回答が得られない事に「ここまで先延ばしをするという事は・・(どういう事か)皆さんもう判りますよね」とあきれた様に言われました。
つまり都合の悪い事にはのらりくらりと時間稼ぎばかりして、問題解決の責任を負う意思がないという事。
半面、重要なライセンス問題や組織人事変更などはあっという間に決定して、一部からはやんやの喝さいを浴び、仕事の早さを見せつけてくれました。


迷走するコミッション

ただ、問題なのはこの決定の流れです。
組織変更や人事変更、懲罰問題、その他組織運営の重要な決定にはコミッション理事会、評議員会での議決が必要です。

JBCウェブへのリンク 
    ↓
現在(平成28年7月21日)の組織図並びに理事一覧(コミッショナー含め12名)

職員4名の不当解雇では、最高裁棄却あるいは一審敗訴その後の和解も含め内容は全敗。
亀田ジムライセンス問題は係争中ですが、更に6億6千万円にも上る損害賠償を提訴されと、いまや企業のリスク管理が大きく重要視される中で、いちどきにこれほどの訴訟を抱えるとは。
一般社会でいえば、これほど危機回避能力のない経営陣は当然に厳しい責任を問われるのです。
さて、地位もあり優秀な方々の揃う?最高決定機関であるコミッション理事会。
これが果たして正常に機能している組織なのか?と疑問を感じる方は多いと思いますが、ここに重要な証言があった事は先に伝えました。
記事へのリンク 
  ↓
津江章二氏が陳述書で語ったJBCの意思決定システムとは…

要は秋山氏は正当な手続きを踏まずに、独裁的ともいえる手法で強引な決議を図った。
これはコミッション初の内部告発とも言うべきもので、内容と共に非常に大きな驚きだった訳ですが、あまりに強引で早急、しかも結果として筋道の通らない様々な決定は他にもあるのではないか?と考えました。


新たな疑惑の浮上

そこで、 安河内裁判での意味不明な控訴や無謀な最高裁上告といった重大な決断をするにあたって、JBCが組織としてどのようなプロセスを踏んだのか少々調べてみました。
なにしろ、弁護士報酬などで資産の3分の2を失うような、組織の存続に関わる決断だったわけですから、理事会はリスク回避も含めて慎重に議論され、しかるべき手続きを正当に行わなければならなかったはずだからです。

JBCの公式サイトには各年度ごとの事業報告書が掲載されており、そこに理事会や評議員会がいつ行われたか、記載されています。
 26年度  リンク
 27年度  リンク

IMG_7391.png
平成26年度事業報告より
IMG_7389.png
平成27年度事業報告より

ところが、この事業報告書では安河内氏一審判決の出た26年11月21日の直後も、高裁判決の出た27年6月17日の直後も、理事会を開いた形跡が見当たらないのです。
これには驚きました。
判決文が届いた日から控訴上告期限の二週間以内に緊急理事会を招集し、決定の承認を得なければならないはずだからです。
しかも、一審二審ともにその判決内容は非常に明快ですから、上告は組織の不利と誰にでも判断が出来たはずなのです。
しかし、無駄な控訴上告は繰り返された。
とするとあり得ない事ですが、理事らは判決文を読むことも、また触れる機会もなく重要な決定に参加させられた事になる。

26年度
 8.その他
(1)理事会
*平成 26 年 2 月 25 日(火)
*平成 26 年 12 月 19 日(金)

27年度
 7.その他
(1)理事会を 3 回開催した。
①平成 27 年 2 月 24 日
②平成 27 年 10 月 6 日
③平成 27 年 12 月 22 日

やはり、各年度の事業報告書には判決直後の理事会はありません。
これは一体何を意味するのでしょうか?
理事会は開催されたが記載漏れ、あるいは報告漏れがあったという事でしょうか。
単なる記載漏れとの言い訳は通用しないでしょう。
何故なら度々起こった事から意図的とも判断されてしまう。
事業報告の重要な記載漏れやあるいは虚偽記載は、一般財団法人に関わる法律がありますからこれは絶対に無視できない。
そればかりか監査すべき理事らは損害賠償責任を負う可能性まであるのです。

考えられるのは、理事会にも諮らずに、重大な決断が極めて少人数の意思決定で密室的に行われていたのではないか?
そうして決定されたものが、理事、評議員に事後報告された。あるいは報告すらされなかった。
正当な手続きを踏まず、控訴・上告を繰り返していたとすると、そもそもこの裁判は、JBCという組織として戦ってきたのかどうかさえ、怪しくなってきました。
秋山理事長か浦谷統括本部長か顧問弁護士か分かりませんが、彼ら個人が、JBCのお金と看板を勝手に使って裁判を進めてきた、とさえ解釈できるのではないでしょうか。
もしそうであれば、一部にある特別背任疑惑は一層に色濃くなったと考えます。

さて、皆さんはどう思われますか?

<文責B.B>

Comment

シジミを品種改良して大きくしたい(旧徳山と長谷川が好きです) says... ""
こんなもん確実に理事会なんか招集してないでしょ。

脊髄反射で上告してるだけ。意思決定した人間が裁判で生じた損失を穴埋めするべきです。

より具体的にいうと秋山氏と浦谷氏と顧問弁護士です。特に浦谷氏は判決で首謀者と名指しされているように、職員として採用された経緯に全く正統性がない。JBC職員となって以降の給与を返納する責任があると思います。

7月20日の試合で秋山さん試合後、井岡一翔君の手を上げようとして邪険に扱われてましたね(笑)。ボクサーの納めた金で違法行為を正当化するようなムチャクチャな裁判したことがやっと現役選手にも伝わって来たのでありましょうか?

高松の「監禁・恫喝・暴行捏造事件」で敗訴した嘘つき職員と捏造ライター片岡亮氏を、虚言で援護射撃した関西事務局所属の問題職員もリングに上がっておりました。ボクサーを貶めた人は試合に関与して欲しくないですね。身の程をわきまえて欲しいものです。
2016.07.23 01:00 | URL | #- [edit]
東日本の善良な市民 says... ""
>コミッションの予算は協会が支払う90%以上の金で運営されている

2013年の協会文書では94%でしたね。
http://blog-imgs-46-origin.fc2.com/b/o/x/boxing2012/20131222151321505.jpg

2006年度以降の事業報告書を見てみました。
当時の週刊新潮では2011年4月22日に東京試合役員会が安河内さんの解任を求める意見書などを理事会に提出したとありますが、このときも理事会が開かれたわけではなかったのでしょうか。

年に2回開かれていた理事会が、2012年・2013年はいずれも2月に1回だけ。
2012年といえば4人の職員を解雇してこの4人の方とマッチメーカー氏から訴えられた年ですし、2013年は都労委の不当労働行為認定や“負けても王座”騒動があった年ですが、臨時理事会を招集する理事はひとりもいなかったんですね。

理事に限りませんが、組織や第三者に損害を与えれば責任を問われます。Hard Blow! さんがずっと警告されていましたが、その親切心が伝わらなかったのだからやむをえない。自らの責任と向き合っていただきましょう。

安河内さんのすでに終わった裁判の判決文に出てくる理事会のうち、2件が事業報告書に記載されていません(JBC側の乙46号証は理事会の議事録ですが、これも事業報告書には記載されていません)。また、安河内さんへの反訴は誰がいつどこで決めたのでしょうか。

2014年・2015年の事業報告書では、理事会の開催場所や議題の記載もなくなっています。臨時理事会の招集は統括本部長の設置を決めた時だけですね。この時はどんな話し合いが行われたのでしょうか。

理事会や評議員会の議事録は10年間保存することになっています。議事録や事業報告書などに記載すべき事項を記載しなかったり、虚偽の記載をすれば民事では済まないこともあります。

2014年には2006年度以降初めて、体重超過選手の処分が報告されています。0.8kg、1.8kg、0.8kg、0.9kgオーバーの4名で、2015年には1.0kg、?kg、1.2kg、3.2kg、2.8kg、0.5kg、1.4kgオーバーの7名に増えて、それぞれ選手とクラブオーナーが厳重注意を受けています。階級への愛着やリスペクトが薄れていることもあるでしょうが、業界の空気と無関係でもないでしょう。処分も件数が増えれば重みを感じられなくなってしまいますね。

ついでに、2015年の事業報告書では日本ランキングの選考委員会のメンバーが「専門誌記者、一般紙・スポーツ紙記者、ボクシングアナリスト、JPBA、JBC」とありますが、これはずっとこういうメンバーだったんでしょうかね。ちょっとびっくりしました。
2016.07.23 05:30 | URL | #7SPhLgiM [edit]
一ボクシング人一社会人 says... ""
先日、投稿させていただいた一関係者です。
JBCの稚拙な裁判戦術等を見ていても、顧問弁護士は自らの組織の定款すら読んでいないのではないか、と危惧しております。
JBCのサイトに掲載されているので、素人の第三者である私でさえ定款に目を通して何が問題なのか懸命に考えているのに、どうも当事者たちが定款の内容を把握していないように感じるのです。
例えば安河内氏の処遇です。彼らの主張するように、たとえ「本部事務局長」という名前だけの位置に戻すだけだとしても、理事会の承認を必要とします。「統括本部長および事務局長は理事会の承認を得て理事長が任命をする」とはっきり記載されています。
理事会が承認していないのに、浦谷氏が「出社を命じ」ているのは、本来、ルールから逸脱している行為だと思われます。誰もルールを知らないのでしょうか。

2016.07.23 09:09 | URL | #- [edit]
B.B says... ""
ご寄稿ご投稿ありがとうございます。

>浦谷氏が「出社を命じ」ているのは、本来、ルールから逸脱している行為だと思われます。

まったくその通りで、筋違いな話しでもあります。
司法判断を真摯に受け止めるならば、組織として安河内氏の地位と権限を明確に準備して「迎える」という形が正しい筋道です。
裁判で認定された事件の首謀者が反省も無く「命ずる」とは、普通の感覚では到底受け容れられるものではないでしょう。
このような者の発言を許すならばJBCという組織そのものが違法を認容する組織という事になってしまいます。
しかもJBCは最高裁判断も納得していないと言ってるようです。
安河内氏の主張骨子は常にボクシングとコミッションの正しい運営にあり、今後もぶれる事はおそらく無いでしょう。
JBC側が非を認め、折れなければ、民事は決着していますから次は刑事裁判になるのでしょうか。
二審判決と最高裁判断は明確で、安河内氏を強く推す事になるはずです。
協会執行部の中には未だ落としどころを探っている人が居るようですが、こうした事態をまったく把握できていないと思えます。
2016.07.23 10:33 | URL | #bH1htKmU [edit]
シジミを品種改良して大きくしたい(旧徳山と長谷川が好きです) says... ""
>協会執行部の中には未だ落としどころを探っている人が居るようですが

JBC側が、ことここに及んで『条件闘争』をしてると言うのは私も某情報源(笑)から聞いて仰天しました。

そう言った交渉は和解交渉においてするべきもんで、判決が出た後やる奴はアホでしょ、と。

判決が確定したあとに「じゃこうしましょう」というのは、KOされたボクサーが「もう一回最初からやり直しません?いやポイントはなんぼかそっちにつけますから」と言い出したようなもんです。

何で負けた奴、違法行為した奴が条件を出して駆け引きするのか。それが成立すると思ってるところが厚かましいというか、現実が分かってないというか。

浦谷氏は違法行為の結果レフェリーからJBC職員になった方。

言うたらバイトが上司の私生活を暴いて大騒ぎして、混乱に乗じて会社を乗っ取ったようなもんです。地位そのものに根本的に正統性がない。責任を取って辞任し、給与も返納するとともに、公共財である財団法人を私物化した法的な責任も取るべきです。

以前も書きましたが私は理事の皆さんにも相応の責任があると思います。情報遮断された無人島に住んでたわけじゃないんだから、「裁判のことも亀田のことも知りませんでした」ではすまない。

ボクサーの命に関わる決定をする理事が「金貰ってないし、適当にやります」じゃ済まないです。
2016.07.23 12:19 | URL | #- [edit]
東日本の善良な市民 says... ""
>彼らの主張するように、たとえ「本部事務局長」という名前だけの位置に戻すだけだとしても、理事会の承認を必要とします。「統括本部長および事務局長は理事会の承認を得て理事長が任命をする」とはっきり記載されています。
理事会が承認していないのに、浦谷氏が「出社を命じ」ているのは、本来、ルールから逸脱している行為だと思われます。誰もルールを知らないのでしょうか。

おっしゃる通りだと思います。この例に限らず、JBCの意思決定が独断で行われたものでないかどうか、どんなことがどの話し合いで行われたのか、1つ1つ確認していく作業が求められるのではないでしょうか。

上に書いた通り、理事会や評議員会の議事録は10年間保存することになっていて、評議員はJBCの業務時間内ならいつでもこれを見せてもらえますし、コピーを請求することもできます(理事会議事録については一般社団法人及び一般財団法人に関する法律97条→197条で準用、評議員会議事録については同法193条)。
協会の終身名誉会長のファイティング原田さんは評議員ですから、彼にもこれは可能ということです。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H18/H18HO048.html

協会とJBCの連絡がうまくいっていなかったとすれば、その時の協会長、あるいは協会理事の責任も問われますね。
2016.07.23 21:07 | URL | #7SPhLgiM [edit]
幻 says... ""
とうとう刑事告発するところまで来てしまいましたね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160730-00000099-mai-spo
2016.07.31 00:20 | URL | #- [edit]
B.B says... ""
>とうとう刑事告発するところまで来てしまいましたね。

我々としてもJBC解体回避を訴え、警鐘と警告のつもりでJBC問題関連記事を掲載して来ましたが、やむを得ないと考えています。
これを止め切れなかった協会執行部の責任も今後問われると思います。

刑事告発については嫌疑を固められるとの判断でしょう。
詳細について8月10日 記者会見が行われる予定です。
おそらく霞が関の司法記者クラブ。
2016.07.31 02:14 | URL | #bH1htKmU [edit]

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