HARD BLOW !

2015年回顧と2016年展望

 2015年の私的ベストファイトを選んでみた。

 第3位 フロイド・メイウェザー・JR vs マニー・パッキャオ

 冷めたご馳走感はあるが冷めてもご馳走。待望の一戦の実現である。
 興味は言うまでもなくパッキャオの強打がメイウェザーを捕らえるのか、メイウェザーの超ディフェンスがパッキャオをかわし切るのか、の一点。
 試合展開は、前半パッキャオがメイウェザーに効かせる場面を作るものの、メイウェザーがパッキャオの動きをインプットしパッキャオの強打をかわす。中盤からはカウンターでポイントを稼ぎ、そのまま判定勝利。これまでの挑戦者の負けパターンにパッキャオを嵌めてみせた。
 試合展開としては想定の範囲内で意外性はなかったが、二人の生ける伝説ボクサー同士の対決、その頂上レベルのファイトを十分堪能できた。
 パッキャオはラストマッチの相手にクロフォードが噂されているが、個人的にはダニー・ガルシアあたりと戦ってほしいが、まあ、ないであろう。

第2位 山中慎介 vs アンセルモ・モレノ

 現在のバンタム級の頂上対決。モレノはこの時点で無冠とはいえ高いディフェンステクニック、12度防衛の実績。山中も8度防衛の安定政権を構築。個人的には統一戦気分の観戦である。
 モレノは2階級制覇を目指したマレス戦、王座陥落のパヤノ戦と、ワイルドでトリッキーな攻め(ゲリラ戦)に弱点を見せた格好で、山中がどのような戦い方を見せるか興味深かった。
 試合は立ち上がりからジャブの差し合い、静かな間の取り合いの感が強く、これはどちらかというとモレノの得意とする土俵。中盤まで山中がやや苦しんでいる印象。6Rから山中が足を使い、相手の間合いの取り方を壊すように自分のリズムでパンチを繰り出し始める。山中は流れを呼び寄せたように見えた。最後まで拮抗した戦いだったがリズムよくヒット数も多かった山中の判定勝利で妥当だったと思う。
 セコンドワークが大きかったようだが、試合の流れをコントロールするための工夫が生きた試合だった。
 実力者同士の拮抗した戦い、緊張感溢れる試合だった。 

第1位 ローマン・ゴンザレス vs ブライアン・ビロリア

 ビロリアは浮き沈みのある選手で、この階級でもエストラーダに敗れているが、よい時の彼は手がつけらないほど強い。この日の彼は素晴らしいコンディションで臨んでいたように見えた。スピード、体の切れ、力強さ、すべてにおいてベストだったと思う。

 そのビロリアに対してゴンザレスがどんなリアクションをするか注目していたが、押し込まれることも怯むこともなく、いつもとほとんど同じ彼であった。

 身体をローリングさせながら攻撃と防御とが一体となったような前進ファイト。相手のパンチの勢いを逸らしながらその力をパンチの力に変えていく。絶好調に見えたビロリアが徐々に、しかし確実に消耗していく。

 この日のビロリアの圧力もかなりのものがあったはずで、ゴンザレスもそれは感じたはずだが、それでも顔色一つ変えず対応してみせた。その意味でこの日もゴンザレスは底を見せなかった。
 この驚異の強さが印象的な試合だった。

◆◆◆

 2016年の展望、というか希望であるが、実現してほしいカードを挙げておく。

 ①ローマン・ゴンザレス vs フアン・フランシスコ・エストラーダ
 フライ級統一戦。実力的にはゴンザレスとエストラーダの間にはけっこう差がついたのではないかと思われるがどうか。これに井岡が絡むようだと非常に面白い。

 ②ギジェルモ・リゴンドー vs ヴァシル・ロマチェンコ
 超絶テクニック対決。夢です。最近変なショーマンシップに目覚めて変な試合をしているゴロフキンのようにならず、打ち合い大好きファンを無視した面白い試合をしてほしい。

 ③内山高志 s ニコラス・ウォルタース
 海外戦は時期を逸したとの声もあるが、本人に気持ちがあるなら是非やってほしい。ただ海外で初の防衛戦、いろいろなハンディを考えると結果については難しい。ウォルタースが実力的に勝てる相手だとしても(私はそうは思わないが)。ポジティブ要素は技術の成熟とここ数年で初めて負傷がないコンディション。いや、単純にウォルタースとの試合を見てみたい。

 和氣選手のフランプトンorクイッグへの挑戦、井上尚弥選手の海外進出と、その他にもいろいろと楽しみであるが、個人的にはローマン・ゴンザレス選手の動向、フライ級統一戦線、井上尚弥選手との絡みがあるのかどうかが最も気になるところである。

by いやまじで

  

Comment

says... ""
2015年に引き続き16年も軽量級の顔はローマン・ゴンザレスですね。
ロマゴンにもそろそろ陰りが出る頃ではないかと思えたビロリア戦。
低迷から復調を見せたビロリアは記事にある通りベストコンディションでしたので、侮れない相手として僕もこの試合を注目してました。
この一戦をトップにするなど、なかなか渋いところと思います。
ローマンが敗れるとしたら一発の強打に沈むか、ビロリアのように後半にも新しいエンジンに積み換える事の出来るファイターとの消耗戦と考えてましたので、ここを一蹴するとなると、あとは再戦になりますがビロリアよりもタフでキャリアも積んだエストラーダが一番手。
耐久力が試されてないという海外評もありますが、一発を身に付けた井上選手を二番手に推します。空振りなら惨敗も考えられますが、やはりスピードと強打は魅力。
井岡選手は大好きなテクニシャン(今や日本屈指と思っている)の一人ですが、王者の緻密なパワーファイトの前ではやはり線が細い。
良い試合にまでは持ち込めると思いますがガードを割られた時の耐久力は既に露呈してますので、攻略までには至らないと感じてます。

リゴンドウとロマチェンコ、これは見たい。実現してほしいです。
2016.01.04 07:34 | URL | #- [edit]
says... ""
そして内山選手とニコラス・ウォルタースですね。
初めに内山選手の圧勝を条件付きですが推します。
ウォルタースの強さはノニトやダルチニアンなどビッグネームとの対戦で鮮烈になりましたが、両者の敗因は先ずは体格差。
ダルチニアンは体格差を補うかつての踏み込みも爆発力も失った後ですから、あまり参考にはなりません。
ノニトは立ち上がりに体格差を感じたようですが、2R終盤に得意の左から右を効かせてあわやのシーンを作りましたし、左のボディーブロウもウォルタースには有効でした。
しかしローブロウがあって以降フェアな彼は狙い難くなり感触のあったテンプルに固執してしまったと思うんです。
一番の失敗は腰を落として正面からカウンターを狙ったところに、タイミングの良い右アッパーを貰ってしまったこと。キャリアのあるノニトは以降このパンチを受けませんでしたが、この一発で歯車がすべて狂ってしまった。
ウォルタースのフィニッシュブロウは明らかに後頭部と思いますが、これが無くてもいずれ同じシーンが訪れたと思いました。
さて内山選手です。
フェザー級では体格の利があったウォルタースですが、先ず内山選手の見た目以上の懐の深さに戸惑うはずです。
ビッグネーム二人を打倒した右ショートアッパーはアップライトの内山選手には使えません。そもそも内山選手が不用意に相手の正面でダッキングするシーンは見たことがありません。
ジャブの差し合いですがウォルタースのそれは踏み込みが良くスピードもありそうですが、タイミングと鋭さは内山選手が上に見えます。
外から被せる右は内から内からと攻撃を意識する内山選手に徐々に押し切られて行くと思います。
ウォルタースが懐が深い故に攻め込まれなかったボディは、身長リーチ共に体格差を失った時どうなるか。
それと体の固そうなウォルタースが5ポンド上の破格のパンチを吸収出来るか。
最後は内山選手のレバー打ちを受けて悶絶するシーンが目に見えるようです。
ただ別のところで指摘がありましたが、内山選手にも訪れるであろう体力的な衰えが心配で、これが無いと言う事が圧勝の条件と。
とは言っても攻防技術もこれまた日本屈指(というか世界のトップにあると思う)ですので、まだまだ王座は譲らないと思います。
長くなってすみません。
2016.01.04 08:31 | URL | #- [edit]
いやまじで says... ""
内山、ウォルタースについて、概ね同意なのですが、別の観点から私の見方を挙げておきます。

ウォルタースについては試合内での対応能力。ドネアに2R終了間際に左をもらって以降、身体を正対気味にして左を見やすい位置に置き、基本ドネアに先に打たせる作戦に変えました。右だけのドネアはこわくないという戦い方でした。この後ドネアは左を見せて右狙いという策も思いつかなかったのか手づまりになっていきました。セコンドワークもあったと思いますがウォルタースはメンタル面で慎重さも持ち合わせていたと思います。(ウォルタースはけっこう下からのパンチが多いですが、ここで右の打ち下ろしが多くなったのはドネアの左封じのためだったと思います。)

内山サイドで言えば、これまで強豪との激しい試合を経験していないということ、また元来打たれ強くないということです。タイトル奪取のサルガドを含め、これまでの相手はある程度実力差のある相手でした。今回の相手もやってみなければ分かりませんが、対応能力のあるウォルタース相手にワンンサイドになるとは考えにくい。もつれれば多少の被弾もあるだろう。そうなると勝負は分からない。

私が内山圧勝と考えないのは以上の理由によります。
昨年河野選手の防衛戦を海外で行ったことはジムの経験値としてプラスになります。

まあ内山に勝ってほしいんですけどね。是非是非!!
2016.01.05 00:53 | URL | #Twj7/TDM [edit]
ジェームス says... ""
拳論からこちらへ喧嘩を売りに来たはいいけど返り討ちにされ、拳論で自演して泣きながらコメントの屁たれっぷりには笑った。はい どーぞ



No title
生活保護の自称映像作家が

ナマポで食いつないでるよりは健全だと思います。
12/29 11:19 By:自演と捏造が好きです。

と言われて ↓

ナマポって生活保護のこと?大人ならちゃんとした日本語使おうね?
社会福祉を敵視するようなこういう感覚ってはずかしいね。典型的なネット中毒の価値観。
12/29 11:34 By:シジミを品種改良して大きくしたい

生活保護批判するとネット中毒なんだってさw
さすが旧徳…こんなのが無駄に税金を貪ってるんだな
[411630]  2016.01.06
名乗れない人#-
2016.01.06 20:09 | URL | #BJ00JePU [edit]
シジミを品種改良して大きくしたい(旧徳山と長谷川が好きです) says... ""
呑気でうらやましい
2016.01.07 02:33 | URL | #- [edit]
says... "渡辺バンチ"
渡辺バンチです

拳論がこっち来ちゃあ嫌み言ってちょっかい出してんのはわかってたんですが
ハイセーやらは拳論内でも自演して煽ってコメント数増やしてますよね
ブログのコメントが増えるっての人気の面以外で何かメリットあるんですかね
裁判ネタで同情煽ったり、自演して炎上煽ったり、ボクシングブログの本質以外で結構大変そうですよね
2016.01.07 07:58 | URL | #- [edit]
ジェームス says... ""
渡辺パンチ氏はおもしろい人ですね。片岡氏の裁判費用を率先して募金。拳論を覗くと毎日楽しそうにコメントしている。そういえば以前こちらの管理人さんに噛みついて「2ちゃんでやれ」と一喝され逃走してましたっけ(笑)

拳論での渡辺パンチ氏のコメントの前後はいつも同じ煽りと文体で違うのはコテだけって、拳論は不思議な現象が毎日起きてて笑えますよ、管理人さん(笑)
2016.01.07 14:10 | URL | #BJ00JePU [edit]
ジェームス says... ""
しかし拳論のコメントは同じことを延々と何年も言い続ける、どうみても片手ほどしかいないのに毎日駐在してコメント連投しているって無職バレバレなんですけどね。

片岡氏の裁判費用に募金しているG10って奴は自作自演を見抜かれ拳論の運営陣に泣きつく、募金しているってことでおとがめ無し。最近じゃ『s』ってコテが福岡市で行われた女子世界戦を生観戦してテレビにも写ってたという嘘っぱちの自作自演を二名ほどからあっさり見抜かれてましたけど(笑)

思うにこちらでも、すでに廃れきっている拳論でも構ってもらいたいたく必死に往復して無職で持て余している時間を潰しているんじゃないですかね(笑)
2016.01.07 15:09 | URL | #BJ00JePU [edit]
says... ""
>これまで強豪との激しい試合を経験していないということ、また元来打たれ強くないということです。

たしかにウォルタースは実績から見て内山選手の過去最高の強豪かも知れませんね。
ただ相性の点で言うと対戦したマイケル・ファレナスやブライアン・バスケスの方が恐いと思いました。
それと打たれ強くないというのは、印象としてありますね。
三浦選手、金子選手にダウンを奪われた後しばらくダメージを引きずっていたのを見て回復は遅い方かと。
しかし二人とも世界トップクラスの強打の持ち主ですし、それより内山選手のその後のリカバリーが高いスキルとして印象に残ります。
あの試合、一瞬底を見せたかと思いきや、かえってインテリジェンスとメンタルの強さを見た思いでした。
個人的感想ですが日本が生んだスーパーフェザー級最高傑作は天才的パンチャー柴田国明さんと考えてますが、内山選手が次戦海外防衛を見事に果たせば、あらためて全階級を通じた日本の最高傑作と記したいと思っています。
そうなることを信じています。
2016.01.07 17:52 | URL | #- [edit]
says... ""
どうしても拳論が気になって仕方ない人たちがいるようですが、まともなネットサイトでないのは前々から分かってる身としてはいらぬ情報はどうでもいいです。
出来ればボクシングの話題をお願いしたいのですが。
2016.01.07 18:03 | URL | #- [edit]
シジミを品種改良して大きくしたい(旧徳山と長谷川が好きです) says... ""
まあ27日になりゃ色々はっきりしますよ
2016.01.07 18:55 | URL | #- [edit]

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