HARD BLOW !

斉藤司インタビュー1 ~プロボクサー斉藤司誕生

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生まれて初めての習いごととして小学6年生からボクシングを始めたという斉藤選手。
いかにもヤンチャでスポーツ万能なチビッコ時代を想像するが…

斉藤司(以下S)「ボクシング以外のスポーツ歴はありません。体育も得意じゃなかったし。他のスポーツをやらせたら唖然とすると思いますよ(笑)。まともにバットも振れないですから」

━ではなぜボクシングを?

S「家庭環境が複雑だったので…強くなりたいという思いから自然と、ジャッキーチェンの映画や、K1のような格闘技を見るようになりました」

S「そしていざ自分がやることになった時、キックや空手の道場もありましたが、蹴りには魅力を感じなかったので、当時の家から近かった木更津のボクシングジムに見学に行ったのが最初です」

S「プロの練習を見て凄いなと感じるとともに、この人たちは殴り合いしてお金もらえるんだからおいしいな、と思ったんですよね。実際はそんなに甘いものじゃなかったですけど(笑)」

━ボクシングを始めた当時の状況は?

S「母親によると、当時の僕は、帰ってくるなりボクシングの話しかしなかったと言っています。勉強もおろそかになっちゃったし、友達と遊ぶこともなくなるほどボクシングにハマってしまいました」

S「最初は鏡の前でワンツーの練習をするだけなんですが、それだけでも楽しくて。プロ選手のスパーリングを見ながら、いつか自分も…とワクワクしていました」

とかく子どもの頃は、そうした基礎の繰り返しでイヤになるパターンが多いと思うが、逆にどんどんボクシングにのめり込んでいった斉藤選手。2007年6月に17歳になり同7月にプロテスト合格。そして9月にはデビュー戦が決まる。

S「デビュー戦は世界戦の前座の第一試合で、お客さんもガラガラなんですがものすごく緊張しました。格闘技ゲームをやっているような感覚で、視界も目の前しか見えないような感じで」

S「結果は2回TKOで勝ちましたが、3戦目くらいまでそんな感じでしたね。他の選手もこんな感覚で試合しているのかな、と」

今では三谷会長をして「斉藤よりハートの強い選手はいない」と言わしめる男も、デビュー当時はやっぱり人並みに緊張したようである。
その後の成績も順調で、5戦5勝3KO、判定の2試合もほぼフルマークというレコードで東日本新人王戦決勝に勝ち上がった斉藤選手。
かつて緊張に震えていた彼は、どういった心境でこの日を迎えたのか。

S「会長からも、お前は新人王を獲れると言われていましたし自信もありました。その上で、ただ勝つだけじゃつまらないから、東日本も全日本もMVPを獲ってランキング入りすると宣言していました。練習ノートというのをずっとつけているんですが、当時のノートにもそう書いていましたね」

S「結果、公約を実現できたんですが、プロ入りして初のタイトルですから、やっぱり嬉しかったです」

個人的には、この翌年から三谷ジムのスパー大会に顔を出すようになり、所属選手たちに一層の思い入れを持って観戦するようになったが、無敗のまま突っ走る斉藤選手はその筆頭であった。
次なるターゲットに選んだのはレイジングバトル。「名実ともに」という言葉通り、自分の拳次第で実際に大きな「実」を獲れる、瀬端氏企画のこの名物トーナメントでもMVPを獲得。

戦績だけ見れば、もうタイトルマッチをやってもいいような数字でありながらチャンスは訪れず、日本ランキング下位にすら入っていない。頂を目指すにはどういったルートがいいのか…
そんな中、無責任なファンからすれば、ブランクを作らない為の調整試合のように見えた次戦で、落とし穴が待っていた。

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