HARD BLOW !

二つの判決から考える名誉毀損

 当事者の意気込みとは裏腹に、流行語には程遠い状態と言う感じの『スラップ訴訟(笑)』でございますが、私から見ればSTAPだとかスラップだとかの類は、傍迷惑な御仁の空騒ぎとしか思えない印象でございます。

 本日ある名誉毀損についての判決が出たのでご紹介を。週刊新潮を相手取り、貴乃花親方夫妻が起こしておいた裁判において賠償を命じる判決が出たとのこと。

 記事のリンク
    ↓
貴乃花親方夫妻の名誉毀損、新潮社側に賠償命令

(以下引用)
 『新潮社側は、「元弟子らから十分な取材をした」などと主張したが、判決は「元弟子の証言は他の弟子らの証言と整合せず信用できない」と記事の真実性を否定。取材についても「元弟子から、暴行の内容や程度を詳細に聞き取らず、その話を軽率に信じた」と指摘して、名誉毀損(きそん)を認定した。』(引用以上)

 請求金額1320万円に対して賠償金額は275万円。判決文を読むと、一方当事者だけからの取材をもとに記事を構成した報道姿勢を問題視しているのが分かりますね。名誉毀損の裁判においては記事の真実性が何より問題であり「一応取材はしてるから免責される」というような眠たい言い訳は通用しないことが大変良く分かりますな。

 もう一つ、少し前のニュースですが「大津いじめ自殺事件」を巡って、全然関係ない人の写真をいじめに関与した生徒の父兄だとしてブログに掲載したデヴィ夫人が訴えられた裁判の和解について。

記事のリンク
  ↓
大津いじめ:デヴィ夫人が謝罪、ブログ訴訟で和解

 請求金額が1100万円で一審ではデヴィ夫人に165万円の支払いを命じる判決が下り、双方が控訴していましたがこのほど和解したとのこと。和解内容にはデヴィ夫人の謝罪が盛り込まれており一審判決を土台としたもののようです。デヴィ夫人が『和解』と言う名目を取った実質敗訴の内容ではないでしょうか?全然関係ない人を写真入りで中傷したんだからそりゃダメだろという事案で、『さっさと謝りゃいいのに』と言う以上の感想は浮かびません。

 掲載当時デヴィ夫人のブログには、加害者の親の顔がみたいという物見高い野次馬が群がり大変盛況だったそうです。この人は別人でっせと言う指摘を受けて、すぐに写真は削除されたそうですが一審判決は結構厳しいですね。ネットの記事であろうとマスコミの記事であろうと名誉毀損には変わりないということのようですね。ネットの記事は裏取りが甘くても良いと言うわけでも無いようです。書かれた側の被害を考えればまあ当然ですわな。

 この二つの判決から考えるに、私には『スラップ訴訟(笑)』の行く末は明らかだと思えます。

 JBCの裁判ももうすぐ判決が出るので注目して頂きたい(旧徳山と長谷川が好きです)

 

Comment

幻 says... ""
片岡氏側のサイトであるスラップ・ハンタイのサイトを見ますと、
片岡氏は、職員がJBCに提出した被害報告書を基に取材し、
亀田側の映像は編集されたものと主張していますが、
職員は他にも2人いるのに訴えていないし
暴行があったという証拠、証言も出ていないようですが。

正直、被害報告書の内容も何かゴシップ記事っぽくて怪しいですし

JBC職員1人の証言だけでなく、
暴行、監禁があったという事実を客観的に証明できないと
片岡氏に勝ち目は無いのでは?

ただまあ、賠償金は請求額に対して10分の1ぐらいが相場だから
売れっ子のライターである片岡氏にとっては200万前後は大したことないのでは(笑)
2014.08.05 00:48 | URL | #- [edit]
コント says... ""
この二つの判決をもって、あちらの裁判の結果も同じになると結論づけるとは、旧徳さんらしいですね。
亀田側の訴えが全面的に退けられた時、旧徳さんがなんてコメントするか楽しみにしてます。なんだかんだ、理屈を並べて裁判所がおかしいと結論づける様子が、目に浮かびますが。
2014.08.05 09:23 | URL | #sLdgtBxg [edit]
懲戒 says... ""
旧徳さんご指摘の通り、現場にいた他の職員がこの問題に関してどのように考えているのか、あるいは裁判で何らかの主張をしているのかも客観性を示す争点の一つですね。現場には職員歴の長い該当職員の一人である関西事務局の男性職員もいたそうですし。
2014.08.05 14:05 | URL | #- [edit]
says... ""
 裁判はどうなるか分かりません。片岡氏が勝つかもしれません。
 ただ、もし片岡氏が勝って監禁暴行があったと認定された場合、JBCの対応はなんだったのか?という疑問が大きくクローズアップされてしまいます。
 JBCが当該職員から聞き取りの上、「監禁暴行の事実なし」という決定を出しているのですから、そこの合理的な説明をする必要が生じます。
 JBCは亀田に対してガバナンス云々という理由で厳しい処分を科したわけですが、そもそも監禁等が事実であれば、それ以前の問題で、問答無用で剥奪でしょう。
 実際、似たようなことは過去にありました。
 史郎氏が試合後、立会人と事務局長を脅し文句込みで罵倒した事件は、公衆の面前で起こったことで証人も多数いましたから、被害者は刑事告訴も出来るくらいの案件だったと思いますが、そうはせずにJBCのルールの範囲内で一番厳しい処分を科すことで、ボクシング界の中での決着をつけました。
 組織のガバナンスとはそういうもので、亀田ジムに「ガバナンスを」というなら、JBCも自らの組織の在り方を考えるべきです。
 「IBFがタイトル保持と言うなら仕方ない」とポロリとコメントしてしまった事務局長が、いつの間にやら記者会見に出なくなり、理事長と事務局次長のみが前面に出て「亀田ジムは実質のボスと名義上の会長が同一でなくてガバナンスの欠如である」と宣告するのは、もはや自虐的な皮肉を言っているとしか見えません。
 現在の「JBC事務局長」という職務こそ、まさに「名義貸し」になってしまっている。これをガバナンスの欠如と言わずして、なんと言うのでしょうか?
 「王座問題」であそこまで亀田ジムが責めを負うのなら、JBCの実務責任者たる事務局長が、亀田の主張を追認する発言を公式にしてしまった責めも同じく追及されるべきですが、監禁暴行事件と一緒で、「これはこれ。それはそれ」なのでしょう。

 亀田は亀田側証人として、JBC理事長を申請すればいいのではないでしょうか。

 「JBCは調査の上、監禁等の事実はないと認定しましたね?」

 という質問にどう答えるのでしょう?

 一つ言えることは、本来は監禁されたと言われる職員VS亀田となるべき事件のはずが、片岡氏VS亀田になっていること。

 JBCが「監禁等の事実がない」と認定。
 ↓
 それでもサイトで書き煽ったライターを、亀田が名誉棄損で提訴。
 ↓
 突如、被害職員が亀田を民事で告訴。同時にライターも亀田に反訴。
 ↓
 職員とライターが同席で記者会見。

 こう見れば、職員による亀田に対する告訴は、片岡氏の裁判に援護射撃を出すために起こされた、というのが妥当に見えます。
 本来の順序であれば
1.JBCが亀田を処分
2.それが行われなかった場合、職員が組織はあてにならず、と単独で亀田を告訴
3.「JBCによる処分」または「職員による告訴」という事実を元に、ライターが記事を作成

 となるべきなのに、1も2もない状況で、監禁があったかのような記事を先行させてしまったことで、時系列があべこべになってしまった。つまり裁判で片岡氏が不利にならぬよう、後付けで職員が告訴し、あたかも監禁等があったとの既成事実を作ろうとした。
 と、どうしたって見えます、普通は。
 もしかすると今のJBCだと、裁判での整合性を取るために、最後の最後に1にさかのぼって、今から監禁事実での処分を行うかもしれません。
 戦時中の軍部を思わせる、ガバナンス不在のイケイケドンドン、歯向かう者は許さず、という組織の在り方を見ていると、後付けの処分なんて簡単にやってのけてしまうような気がしてなりません。
 職員による告訴が、どの程度JBC上層部とすり合わせてのことなのか、そもそもJBCが監禁の事実なしと認定したのはなぜなのか、そこを見極めないとなんとも言えませんが。
2014.08.05 19:32 | URL | #- [edit]
チン says... ""
>>ただまあ、賠償金は請求額に対して10分の1ぐらいが相場だから


こういう知ったかするのって恥ずかしくないのかな。
10億請求したら1億もらえるってかw
んなバカな。
2014.08.05 20:19 | URL | #- [edit]
フラグ says... ""
JBCは監禁等の事実はなかったと認定してましたっけ?なにも判断をしていないってことじゃなかったでしたっけ。

例えば、仕事中にお客さんに殴られたとしても、被害届を出すのはあくまで被害者である自分個人ですよね?雇用主である会社が、法人として何か暴行があった事実を認定をするような場面ってないような気がします。
2014.08.05 21:41 | URL | #8qPnXzgo [edit]
シジミを品種改良して大きくしたい(旧徳山と長谷川が好きです) says... ""
>幻様

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140224/waf14022407010002-n1.htm

デヴィ夫人のブログは普段は数万アクセスらしいですが、(まあこの時点で凄いページビューですが)この写真を載せると最高780万アクセスまで増えたのだとか。まあ皆さん物見高いですね(笑)。賠償金がマスコミの裁判と同じくらい高いのはページビューが多いからではないかと思います。ただネット上の情報はコピー・ペーストであっちゅう間に広がるのでマスコミの記事より伝播力が高いとも言えるので判断は難しいですね。

私はゴシップやスキャンダルもその効用は認めますし、社会にとって必要なものだと思います。ただ覗き見趣味を充足させる情報と、公益性のある報道とは厳しく峻別されるべきだと思います。媒体によって裏取りの精度はまちまちなのに、ネットに出れば等価の情報と言う扱いになってしまう現状は大変危険だと思います。
2014.08.05 21:48 | URL | #- [edit]
シジミを品種改良して大きくしたい(旧徳山と長谷川が好きです) says... ""
>コント様

ご精読を頂きありがとうございます 今後とも是非ご愛読を

一応こちらの見解は記事に書きましたので、記事の真実性を示す根拠なり証拠なりを示していただければ幸いです

名誉毀損の裁判については判例は数多ありますので…
2014.08.05 22:54 | URL | #- [edit]
シジミを品種改良して大きくしたい(旧徳山と長谷川が好きです) says... ""
>懲戒様

私の見解ではJBC職員による応訴は、盟友の記者を守らんが為の意趣返しであると思います。

同席した他の職員は勝てる可能性とリスクを天秤にかけて意思決定をされただけだと思います
2014.08.05 22:56 | URL | #- [edit]
シジミを品種改良して大きくしたい(旧徳山と長谷川が好きです) says... ""
>匿名様

報告書を受けて何ら処分が無かったことが全てではないかと…

2014.08.05 22:58 | URL | #- [edit]
シジミを品種改良して大きくしたい(旧徳山と長谷川が好きです) says... ""
>チン様

賠償額の算定について判例が数多ありますので基準はあると思います

仰るとおり請求額の一割とかそういう基準ではないと思います
2014.08.05 23:00 | URL | #- [edit]
シジミを品種改良して大きくしたい(旧徳山と長谷川が好きです) says... ""
>フラグ様

ご精読を頂きありがとうございます 今後ともご愛読を

処分を求める報告書を受けて処分を下していないことは大変重要だと思います。

報告書を受けて「何も判断しない」なら報告書自体の意義は霧消してしまいますね。

>例えば、仕事中にお客さんに殴られたとしても、被害届を出すのはあくまで被害者である自分個人ですよね?

業務の中で傷病を受ければそれは労災ですよ。当然雇用主は対応する必要があります。また業務の中で脅迫や暴行を受ければまともな会社なら対応するのが当然です。例えば企業が総会屋に脅された時に、たまたまその時面対した個人の裁量に対応を任せると言うようなことはあり得ないでしょう?

放置するのは相当なブラック企業ではないかと…
2014.08.05 23:07 | URL | #- [edit]

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