HARD BLOW !

イズム全開 山口賢一インタビュー&スパーリングレポートPart2 


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 シドニーでのビリー・ディブ戦は一旦山口選手のTKO負けが宣されましたが、フィニッシュは明らかにダウン後の加撃であり、テレビ中継されたこともあって裁定への批判が起こります。当時山口選手はオーストラリア現地で「亀田との第一戦のランダエタ状態」だったという報道もあり(Box-On2009年7月17日の記事)大いに話題を集めたであろうことが伺えます。その後山口サイドの正式な抗議を受けて裁定が覆り、山口選手の海外初戦は勝敗なしのノーコンテストとなりました。この騒動で注目が集まったことですぐに次戦のチャンスが訪れます。ディブ戦から4ヵ月後の11月にオーストラリアのパースでロベルト・レリオ(オーストラリア)と対戦した山口選手は判定勝利し、WBOの地域タイトルを獲得。世界戦への足がかりを掴みました。

 当時JBCライセンスを返上して引退状態にあった高山勝成選手がこの試合を現地観戦をしたことで海外進出を決意したという意味でもエポックな試合でありました。

  いよいよ運命の世界戦へ。その道のりはまさにヤマケンイズム全開の珍道中でありました。

Ⅳ 高山勝成がベルトを踏んで世界戦へ?

山口「セブで試合した時にね(2011年3月のマージョン・ヤップ戦)セコンドにおった高山がWBOの地域タイトルのベルト踏んで潰しよったんですよ!」

HB「踏んだ?どうして?」

山口「なんか知らんけど下に置いてたのをリングから降りる時にバリーンって踏んだみたいなんですよ。で試合終わってベルト見たら(表面の装飾が)粉々になってるんですよ」

HB「粉々(笑)」

山口「おいー!思たけど、勝ってるしまあ仕方ないエエかちゅうことで、WBOアジアの人に『修理してくれ』って頼んだんですよ。英語できる人にやりとり頼んでたんですけど、それがちょっとややこしいことになって、修理代が5万やなんやから始まって、送ってんのに届けへんやら、いや領収書あるぞとかのやりとりの合間にいきなり『世界タイトルあるけどやるか?』ってメールが来て」

HB「じゃ高山選手がベルトを踏んだからオファーがあったんですか?」

山口「そう!あれのおかげで話が来たと思いますよ」

HB「イイ話ですね」

山口「だから後から高山に『お前のおかげで世界戦できたわ』って。でも全部つながってるんですよ。アイツそれでメキシコ行ったからメキシコの雰囲気が分かってね。最初はテンパってましたから。でも一回メキシコ行ってるから現地の雰囲気分かってるからね。自分の世界戦の時はイメージできてるから楽やった思いますよ」

Ⅴ.『死んだらゴメンな』

ベルト修理の為のメールのやり取りの過程で偶然舞い込んで来たのはオルランド・サリドとの対戦オファーだった。

山口「その知らせ聞いたのが試合の10日前くらいですわ。僕その時ラーメン食ってビール飲んでましたからね」

HB「(爆笑)」

山口「でその話聞いた時に『サリド?知らんな~?誰や?』ってなったんですけど」

HB「ディブの時と一緒ですね(笑)」

山口「『まあエエわ、世界タイトルやろ?やるわやるわ!』ってそんなノリですよ。でラーメン屋に『世界タイトル決まりそうやし取り敢えず練習してくるわ』言うてすぐ走りに行ったんですよ。ほんで大阪城公園一時間くらい走って家かえって、『えーと確かサリドやったかな』ってYOUTUBEで調べたら、オイめっちゃ強いやないかコイツ!ファンマにこないだ勝ってる奴やんけ!なんじゃこりゃ!これホンマもんや!って」

HB「ホンマもん!(笑)」

山口「これは強いわと思いましたからね。一瞬、『試合潰れへんかな~』ってなりました。で嫁に初めて『俺死ぬかも分からんけど死んだらゴメンな』って」

HB「謝られても(笑)」

山口「二日くらい寝られんかったですよ」


Ⅵ.『メキシコにカンチョーは無かった』

メキシコ現地でも『楽しむだけ』という姿勢で徹底的に自由に振舞うヤマケンがスターボクサーに恐るべき狼藉を!その真相とは?!
 
山口「公開計量であっち側にサリドがおって、で体重計があって、こっちに僕がおってカメラマンが撮影しとったんですよ。そしたらそこにファンマ(ロペス)がパーって入ってきて。アイツ、サリドには挨拶して僕には挨拶せんと僕の前に立って手振ってるんですよ。そしたら僕はカメラもテレビも写らんじゃないですか。だからちょっと向こう行けよと思とったんですよ」

二階級を制したスター、ファンマ・ロペスはこの試合の勝者と対戦する契約になっていた

山口「中出さん(このとき帯同していた、高山勝成のマネージャー兼トレーナー中出博啓氏)が横におったから『コイツ邪魔ですわ~。僕テレビ全然写りませんやん。コイツにカンチョーしていいですか?』って言うたら『おう、出来るもんならやってみろや』みたいな感じやったら『分かりました~』いうてカンチョーしたら、ファンマが『オマエなんしとんじゃ~コラ~!」いう感じでエラい勢いで怒り出して。あれ多分メキシコにはああいうねカンチョーっていうものがないんですよ」

HB「メキシコにはカンチョーが無い!(爆笑)」

山口「中出さんの方パッと見たら全然違うとこ見てて助けてくれへんし」

HB「助けようがないでしょ(笑)」

山口「トップランクの人がブワーって走ってきて『アカン!アカン!』って止められて。でも会場におった人は全員大爆笑ですよ。ブワーって笑いが起きたんでそん時に『あ、カンチョーって世界共通やな』って思ってそれからメキシコではカンチョーしまくってましたからね」

HB「味をしめて(笑)」

山口「いけるな~思って。あとプレスが顔近づけてメンチ切ってくれって言うじゃないですか」

HB「フェイスオフですね」

山口「そん時に後ろにめちゃくちゃ可愛いラウンドガールがおったから、パッと振り向いてチューしようとしたりね、あとサリドがベルト持ってるのを記者が写真撮影してたから横に行ってベルト引っ張って取ろうとしたりしてね」

HB「その時のサリドはどういう感じなんですか?」

山口「『なんやねんコイツ!』みたいな感じですよ。でも最後はとらせてくれて。『よっしゃー取ったったー』ってやってね」

HB「エエ人じゃないですか」

山口「エエ奴です。でもそん時はなんか苦笑いしてましたわ」

HB「苦笑い(笑)」

山口「ちょっとして、僕のこと知ってる日本人の人がサリドに会った時に『山口どうやった?』って聞いたらサリドが『アイツはロコ(loco)や!』って言ってたらしいですわ。ロコってどういう意味やって聞いたらスペイン語で『キ○ガイ』のことやでって。」

HB「でも印象に残ってるのはいいことですよね」

というわけでとても二回では収まらないので第三回に続きます

大阪城ホールで長谷川選手の入場に感涙した(旧徳山と長谷川が好きです)

Comment

B.B says... ""
なんかこっちまで元気になります(笑
関西いいなぁ・・
2014.04.24 17:03 | URL | #bH1htKmU [edit]
いやまじで says... ""
カンチョーは私も小学生のころやったことがあります(笑

それにしても
高山が山口の世界戦実現をアシスト、
山口が高山の世界獲得をアシスト、
なんという華麗な連携。

こいうアプローチはそもそもCやAでも可能だったでしょうし、
FやOがOKになった今ではますます可能なんでしょうね。
いろいろと考えさせられて面白いです。




2014.04.24 18:32 | URL | #Twj7/TDM [edit]
B.B says... ""
山口選手、本当に今を楽しんでますねぇ(笑
こういう人の周りには掛け値なしに人が集まって来るでしょう。
語弊はあるかも知れないですけど、ある種の呪縛から解き放たれた解放感を感じますねぇ。
2014.04.28 10:37 | URL | #bH1htKmU [edit]

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