HARD BLOW !

三谷ジムスパーリング大会 第16回戦気杯

今回で16回目となる三谷大和ジムのスパーリング大会「戦気杯」。
会場は前回に引き続き、八千代台駅前のショッピングセンター「ユアエルム」の4F屋上。ただし今回は駐車場スペースではなく、イベント会場に使用する「グリーンランド」にリングを設置することとなった。
ここは屋根もあるので万一の雨天の際も安心だが、その屋根が低いので圧迫感があるのではないか、いやその前に、頭がつかえる選手がいやしないかと心配になったが、三谷ジムの最長身・小林光希選手(182cm)で実験したところ、よほどの長身選手が飛び跳ねないかぎりは大丈夫そうだ。
逆にタイの試合会場のような雰囲気があり、広すぎて一体感が薄まるよりいいかもしれない。

リング


グリーンランド

いつものごとく、会場の準備が整う前から出場する各ジムが集まり始める。以前は、始まる前のこの時間帯がけっこうなパニック状態になったものだが、ここ最近はスタッフ側も選手側も慣れたもので、手際良く受け付けや計量を済ませていく。毎回多くの選手が参加するが、今回も約80試合が組まれている為、スムーズな運営にはひとりひとりの協力が不可欠、ということが浸透している証だろう。

また今回は千葉テレビが取材に来た他、勝谷誠彦さんの取材で関西のサンテレビも訪れる等、なかなか華やかな雰囲気。勿論それぞれのジムが用意したカメラも多数並んでいるので、これは選手の気分も盛り上がると思われる。

計量する中村トレーナー、斉藤選手


観客席


開会式の後、まずは中学生の部、高校生の部と続く。MVP候補の筆頭である三谷ジムの梅津奨利選手は残念ながら欠場したが、相変わらずレベルの高さに驚くばかり。このあたりの選手たちは、すでに競技経験が5年も6年もある選手ばかりなので当然といえば当然か。
手元の前回大会のパンフを参照してみると、たった半年前の前回大会であっさり負けた選手が、今回は優秀選手表彰に絡んだりしている。そういう選手が一人や二人ではないので、改めてこの年齢の成長力は素晴らしいと痛感。

中学生の部


この戦気杯、レフェリーやジャッジは出場するジムの方々も協力して行われるが、この日はその審判団にも注目が集まった。
まずレイスポーツからはズリ・カンナン選手とワイルドボア上田選手が参加。
毎回レイスポーツからは多数選手が参加しており、かつては「ぶぅ・かんなん」なんていう冗談のような名前の選手がいて、なんとその名前のままプロになってしまったりしている。よってズリ選手もたいてい会場には来ているが、ついに今日はレフェリーデビューとなった。


ズリ・カンナン選手


しかし、リングに立つという点では同じでも、戦うのと裁くのではまったく勝手が違うのは当たり前。思わずアタフタしてしまうズリ主審に、他のレフェリー連中から容赦ないヤジが飛ぶ(笑)。
しかし、一ヶ月後に大きな試合を控える中、ほぼ一日レフェリーとジャッジに奮闘してくれたズリ選手にはただただ感謝。ぜひ次回もお願いします(笑)。

そしてもう一人のスペシャルレフェリーは、あの不滅の大記録・日本タイトル22回防衛でお馴染みのリック吉村さん。自身のジムから女性選手が一人出場するということで来場したが、オヤジタイトルマッチのレフェリーを務めることに。
この試合はジャッジにも今岡会長や吉野弘幸さんが参加し、チャンピオンだらけの豪華な審判団となった。

リック吉村さん


このオヤジタイトルマッチ終了時点で、予定よりも30分くらい早い進行。プログラムを見ると、ここで多分昼休みだろうな、と思われたのでホッとする。というのも、この日の私の仕事は、松信秀和氏と組んでのタイムキーパー&ゴング係。よって勝手にウロチョロできないので、ようやく一息つけるな…と思っていたら、まさかまさかの「休憩なし」というアナウンスが!
そんなこまりますしんでしまいますころすきですか、と抗議するも却下。
日が落ちるとやりづらくなる為、不測の事態に備えて常に時間のアドバンテージを取っておこうということらしい。予めそれを想定していたことを示すように、用意されていた昼食がおにぎり弁当なのがニクイところ。

不貞腐れて、気を取り直して午後は小学生の部からスタート。が、ここでまたビックリ!この小学生選手たちのレベルが、まあハンパでなく高いのである。前から小学生選手を見るのは楽しかったが、やはりそれは「小さいのに頑張るなぁ」「子どもにしては上手いなぁ」という意味で、であった。

ちびっこボクサー


しかし、今大会の上位選手たちは、すでに「普通に」ボクシングをしている。打ち終わりを冷静に狙ってカウンターを取る選手あり、ジャブと見せておいて急に左の軌道を変えフックやボディを打つ選手あり…と、隣の松信氏とひたすら感心しながら見ていた。
この大会は、基本的に1ラウンド1分30秒でインターバルが30秒というルールだが、小学生のみ1ラウンドが1分となっている。その小学生達のレベルが凄いもんだから、見とれているとあっという間に1分がたち、ゴングを鳴らすのを忘れそうになるほどであった。
ここでも、前回の私のパンフに書いてあるメモでは完全ノーマークだった選手が「リトル西岡利晃」「ミニ内山高志」ともいうべき変貌を遂げており、非常に将来が楽しみである。


ハイレベルな攻防


この後は一般の部が、レベルによりA、B、C、Dの各クラスに分けて40試合近く行われた。ぶっちゃけ、いつもであれば疲れもでてきて、ややダレてしまう時間帯であるが、組み合わせの妙と選手の頑張りで、最後まで盛り上がった大会となった。特に頑張ったのが、今回で3回連続3回目となる、リングアナ担当の大倉氏。

初登場となった前々回は選手としてもリングに上がったが、その後はアナウンスに専念。だんだん慣れてきたこともあるが、この日は三谷会長とともに試合中の解説やヤジ(笑)にも大活躍。
いいパンチは絶賛し、バテてきた選手には檄を飛ばし、上に書いたように「さあ、レフェリー(ズリ選手)の方が舞い上がっておりますが大丈夫ですか?」などと突っ込んだり、最後まで奮闘。
わざわざ静岡から出てきたことも含め、スタッフの中では文句なしのMVPだろう(写真がなくてスイマセン)。


今岡会長

閉会式では、いつものごとく今岡会長が片づけの手伝いを呼び掛けくれて、それに多くの人が協力してくれたおかげでスムーズに終わることが出来た。
80試合というのは今まででも最多の部類に入ると思うが、何事も問題がなく、かつ選手たちのレベルや会場の雰囲気なども含め、過去最高の大会ではなかったかと思う。

ご子息がこの大会に出場するということで観戦に来られた、ローマ五輪日本代表の伊藤靖倖さんがコメントを求められ「この中から東京五輪に出場する選手が出ると思います」とおっしゃっていたが、既に複数の日本チャンピオンを輩出している大会だけに、その可能性は大いにあるだろう。
次回も大いに楽しみである。

Comment

B.B says... ""
立派な大会ですねぇ。
この日は仕事をどうしても抜けられず、駆け付けられなかったのが無念でした。

2013.10.17 16:08 | URL | #bH1htKmU [edit]
バンコク愚連隊 says... ""
こういう子供も含めた一般層にアピール出来る、一般層が自分をアピールできる場を多く作っていくことが将来のボクシングの復権?につながるでしょうね。若い世代は財産です。
2013.10.19 21:54 | URL | #mQop/nM. [edit]
B.B says... ""
大会の開催も危ぶまれた時期も実はあったんですよねぇ。
関係者方々の努力と情熱に敬意を表したいです。
バンコクさんの言われる通りと思います。
今回も200人以上の参加希望があったそうで、ボクシングにはまだまだ潜在的なニ-ズがある事を物語っていると思います。
プロの華やかな舞台も大事ですが、こうした草の根的な活動が今こそ必要であり、重要なんだと思いますね。
2013.10.19 22:30 | URL | #bH1htKmU [edit]

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