HARD BLOW !

健保金問題がついに争点化?

20130922 朝日新聞 JBC健保金問題記事(朝日新聞2013年9月22日付)

 本日2013年9月22日付朝日新聞のスポーツ面に、JBCの健保金の使途が問題化しているとの記事が掲載されました。

 少し複雑になりますが簡単に解説しますと、健保金とは試合が原因の傷病にかかった医療費を選手がファイトマネーに応じて積み立てた基金で全額支払うと言う制度でした。JBCが公益法人から一般財団法人に移行したことに伴い、健康管理見舞金へと名称が変更され、今までは上限が無かった支払金額は10万円以下と言う規定が追加されています。「一般財団法人になって公益目的の支出が出来なくなった」という理由で制度が改変されたらしいのですが、宙に浮いた形の積立金の使途は従前より注目されていました。

 選手が健康目的で積み立てたカネをJBCの職員の人件費に使うというのは明らかにおかしな話で、これは紛糾は避けられないかと思います。選手に払い戻すか新たな基金を作るかがスジでしょう。公益法人格放棄と軌一して早速生臭いゼニカネの話が噴出するあたり、ガバナンス無きJBCは相変わらずのようであります。

 あとこれは余談ですが、JBCを解雇された職員の行状を「選手が納めた金を無駄使いしてる」と大仰に嘆いて見せていたボクシングマガジン誌におかれましては、医療費目的で集めれた積立金の流用に果たしていかなる見解を示されるのでありましょうか?業界内の馴れ合いやジャーナリズムの不在がこのような事態を招いていることを今一度自覚し、専門誌としての正しい役割を認識していただきたいと今一度申し上げておきます。まあ無理でしょうけど。

          この記事はほんの始まりでは無いかと感じる(旧徳山と長谷川が好きです)

 

Comment

B.B says... "猫の手も借りたい"
おっ!ついに出ましたね。
小さい記事でしたが、大手新聞社が報じた事は大きいです。
ちなみに本日付の讀賣には出てません。(いつ書くのかな?)

6月20日のブログ記事で旧徳さんがすでに、改善か改悪か?と書かれましたが、それを受けて、在京メンバーで幾つかのジムオーナーさんに聞き取りをしました。
この時点では「えっ改悪なの?」「そういえばFAXが来てた」とそれほど重大な問題とは受け止めていらっしゃらなかった様子で、こちらが実態を知りたかったのに拍子抜けしてしまいました(苦笑

一般法人化に向けて、予てから内部留保金(積立金含む)の取り扱いについて一体どうなるのだろう?と注視していましたが、どうも密室で決められた公算が強いと見ます。
6月14のJBCの告示を引用すると以下の通り(ホントこれだけ)

平成25年7月1日、財団法人日本ボクシングコミッションが一般財団法人日本ボクシングコミッションに移行後は、従前の健康管理基金制度を廃止し、新たに健康管理見舞金制度を創設し、平成25年7月1日(月)より実施する。

これを受けて当然、協会理事会でも取り上げられた筈ですが、密室での決定でなければ、その後充分な経緯や内容の説明も協会員に為されなかったのではないか?
「話しが違う」と記事にあるように噴出したわけですから。
協会長異例のコミッション理事入りの経緯には、そこに何らかの密約がされたのではないか?とまで噂されますが、それも仕方ない。相変わらず不透明感が消えないのだから。

さて積立金がJBCの収入部分に記載されているとしても、元々は選手からの預かり金という性格のものですから、何れは選手やボクシング界の為にそれは還元されなければならないものです。
朝日新聞の「JBC人件費もそこから」という報道通りならば、これは道義的にも許されない。
コミッションの収入は認定料、承認料その他など年間数千万あるそうですから、当然に人件費はその範囲でまかなうべきでしょう。
人様から預かったお金という認識、意識は何処に行ってしまったのか?
すでに人件費に使われているとしたら、横領にも値するんじゃなかろうか・・

結局のところ、それに気付いた協会員さんらが「選手の金を返せ!」と言ってもそれは当然。
先日のIBF世界戦での計量、グローブ騒動も含めて、JBCの存在理由が問われている。
組織解散の引き金になってもおかしくない不祥事が続いています。

それと忘れてならないのは、安河内事務局長解任(その後、懲戒解雇)劇です。
現時点ではまだ係争中ですので断言はできませんが、あくまでもB.B個人の見解として言えば安河内氏は限りなくシロとの感触を得ています。
解任に至る内部告発資料も他のメンバーの取材によって入手し、実際に霞が関に何度も足を運びそれと照らし合わせると、事実誤認や歪曲が幾つも散見される。

20にも及ぶ告発文、また怪文書とは一体何だったのか?改革派とは?
安河内氏を排除した後、改革派と呼ばれた一部試合役員(現在職員に格上げ)らによってコミッションは改革されるものと、僕らはつい二年前まではそう信じて来ました。

しかし、実際には協会員さんらの中には「今のコミッションは本当に酷い状態です」「機能を全く失っている」等。マスコミ現場組からは早くから「安河内さんの時にはこんな事は無かった」「正直言って復帰して欲しい」との声がHARD BLOW !にも届いています。

こうした取材結果はいずれご報告できるかと思いますが、とにかく資料が膨大、検証作業も一筋縄ではいかない。
皆、本業の仕事を持った中で苦戦しております(汗

「ピキくん、チャキくん、その手貸して!」
「・・・」って・・
・・つかえへんがな(笑
2013.09.22 16:58 | URL | #bH1htKmU [edit]
一ファンとして says... "誰の責任?"
私も健保金関連の告示もジムへFAXが来た程度だと聞いています。
http://www.jbc.or.jp/web/kokuji/2013/k20130614.html

一億円もの積立金をFAX一枚で職員の賃金に流用する組織ってなんなんでしょうか。
WEBに署名のある責任者の専務理事秋山弘志氏は協会のみならず実際に健保金を
支払った選手たちにこそ説明すべきではないでしょうか。
2013.09.22 17:39 | URL | #VMPjbSsU [edit]
いやまじで says... ""
朝日新聞のweb版記事には末尾に次のような記述があります。

>さらにこれまでの積立金の支出についても再調査すべきだとして第三者委員会を設ける方向性も確認した。

>JBCは日本のプロボクシングを統括する団体で、ジムや選手からのライセンス金で成り立っている団体。

http://www.asahi.com/sports/update/0921/TKY201309210386.html

一億円の積立金が残っているということは、JBCは財務面では「ジムや選手からのライセンス金」などで十分成り立ってきたということです。

今ここで積立金の一億円を「人件費」として利用するというのは、全く筋の通らない話。

職員増員などで選手の健康管理の体制強化につなげるといった理屈もありえますが、そのようなことを言い出したら流用との区別は事実上不可能。

新たな「健康管理見舞金制度」は今年7月から施行されてますから、すでに「人件費」として使われているのでしょう。「第三者委員会」の設置の話はそれを物語ります。

今は積立金の使途が問題化していますが、私は「健康管理見舞金制度」への制度変更そのものに問題があると考えています。業界の方々の議論がその方向につながることを期待しています。
2013.09.22 19:14 | URL | #Twj7/TDM [edit]
ななし。 says... ""
今回の件についてノンフィクションライターの城島充氏の見解をハードブローの方がうかがって
くだされば嬉しいです。加えて、浅沢英氏も。あくまで見解をうかがってほしいと思ってます。それを発表されることが今後のボクシング界に有用であると信じる者です。
2013.09.22 21:44 | URL | #/OUezYRM [edit]
ウチ猫 says... ""
個々のライターの方もそうですが、専門誌二誌がどのようにこの件を報じるか(あるいは「報じないか」)ということは非常に重要なことですので注目すべきですね。
ある方は自省の意味も込めてか「この業界はボクサーから搾取することで成り立っている」と言っていましたが、今や日本チャンピオンはおろか、世界チャンピオンですらボクサー一本で食えない可能性すらあります。

そんな、まさに身を削って戦っている選手に対しての、最低限の保障が従来の健康管理金制度であったはずです。それを人件費に使おうという発想はどこから出てくるのか。心の底から理解不能だし、もっと言えばヒトデナシとすら思います。

そりゃあコミッション職員の方々も生活がありますし、特に私はレフェリーの方については「もっと待遇(収入)を良くして、その分それに見合った責任を持たせるべき」なんてことも考えたことがあります。
しかし、「紛争解決」を削除した新規定を律義に遵守しているせいなのか、日本タイトルマッチも世界タイトルマッチもまともに運営・管理できない。網膜はく離もあっさりと許可し、だけど試合で怪我した場合もそうだけど、何かあったら全て自己責任でヨロシク!
こんな現状を見ると「人件費が厳しいなら人減らせばいいじゃん?どうせ何もやってないんだし」と思ってしまいますね。

私が不勉強なのを承知の上であれこれ意見を言うのは「ボクシング界の為に」という気持ちからなのは勿論ですが、それは経済ニュースで言うような「業界の市場規模を大きくしよう」なんて意味では無くて、結局は「少しでも選手が幸せになるように」という気持ちからです。
これは別に偽善でもなんでもないですよ。「若くて元気のいい選手が次々に出てきてくれる=若者にとって魅力ある世界」にならなくては、いい試合が見れませんから。

根本的なファイトマネーの問題やセカンドキャリアのことなど、ボクサーの為に考えて欲しいことは山ほどありますが、まずは安全な試合運営の為のルールの整備と、それにあわせた選手・指導者・オフィシャルへの指導や研修等。そして万一大きな事故になってしまった場合の最低限の補償(最低でも治療費の自己負担分は全額補償)。
これは公益法人がどうのとか一般法人がどうのとかいう口先の言葉遊びをやってるような問題ではなくて、死ぬことすらある競技を統括している団体であるという自覚があるなら、何をどうしたってやらなきゃいけないことです。
それが出来ない(または、やる気が無い)というのなら、果たしてそんなコミッションに存在価値はあるのでしょうか。
2013.09.23 01:51 | URL | #nZcYMxmY [edit]
B.B says... "解ってんのかなぁ?"
ざっと見渡しても朝日新聞以外まだ書いてないですね。
いやまじでさんが紹介してくれたデジタル版には第三者委員会立ち上げという一文がありますが、本紙にはなかったですね。
これが事実として実現するなら相当に深刻な問題と協会内部も捉えている思えます。

しかし、選手積立金の人件費流用という重大な問題を他のマスメディアが取り上げないなんて、いやはやボクシング界はいまや凄い環境にありますね。

コミッションが公益法人を諦めた時点でもう報道する価値もないという事なんでしょうか?
ボクシングにはもう社会性も無いという事なんでしょうか?

「ありゃ、書かれちゃったよ」とか嘆いたり、あるいは「良かった、朝日だけだった・・さて沈静化、沈静化」なんてご安心してらっしゃる皆様。
問われているんですよ、コミッションだけでなくボクシングの在り方そのものが。

スポーツ紙はまぁともかくですよ、一部とはいえ一般紙が書いてくれるだけでも、まだ辛うじて有り難い事なんですぞ、ボクシング界!

2013.09.23 10:51 | URL | #bH1htKmU [edit]
どぶ猫 says... ""
この件についてJBCとJPBAの仲が今までないくらい亀裂が入るのではないでしょうか?
JBCに取っても大事な収入源を失いたくないし、JPBAは選手が命懸けで納める積立金を治療費以外に使うわけにはいかないしお金がない選手でも試合の際に宮崎みたいなボコボコされた顔の治療費を出すもので他には手をつけていけないのも十分に分かります。
2013.09.24 11:54 | URL | #- [edit]
B.B says... ""
>一ファンとして さま
>どぶ猫 さま
ご投稿ありがとうございます。以下自分もファンとして考えるところです。

一ファンとしてさんの仰る、誰の責任?とはその通りと思います。
現在JBCはコミッショナー、専務理事の実質ツートップ体制でありますから今回の問題の責任はこの二人とも自分は思います。
一部に誘導された論調がありますが、間違っても「森田氏ひとり」に責任を被せるような事があってもなりません。

また問題の積立金に関して選手の立場で言えば、僕は彼らは個人事業主と考えていますので本来は選手らが声を上げなければならないとも思っています。
しかし、現実的には今の日本のジム制度の中で個々で声を上げるのは難しい。
ウチ猫さんが「搾取」という厳しい言葉を引用して指摘をされましたが、僕も否定出来ない。
これまでジムと選手間の多くの契約関係は信頼関係という大義名分の上に成り立って来ましたが、それはもはや因習であります。
信頼関係という大義名分の中でどれほどの選手達が泣いて来た事か。
また協会サイドの主張が通らなければ、これは当然に法廷へと向かうでしょう。
積立金が協会に返還されたとしても油断してはなりません。
あくまでもそれは選手あるいは将来のボクシング界の為に使われるべきものだからです。
一円たりともそれ以外の流用は許されないと思います。

協会、ジムサイドがこうした選手の権利を若し守らないならば、これを機として、先ず手始めに労組的なあるいは、せめて選手会などの組織が必要かとも思います。
自分のようなボクシングに夢を見たファンからすればそれは実は悲しい事ではありますが、時代は変わったのだと思います。

>どぶ猫さま
僕は協会がコミッションを飲み込む過程だと見ています。
一国一コミッションなどというお題目がありますが、もはや業界の中でそのコミッション自体を本気で信じている人などいないと思います。
そもそも現体制は当時報道されたようですが、反安河内派による「新コミッション設立」という業界への揺さぶりによって成り立った単なる派閥争いの結果と分析します。
そして、この一連の不祥事を(僕はあえてそう言います)見れば、改革と言いながらも現体制には何のビジョンも展望も無かった事が明らかになっただけと思います。
そして更に問題なのは協会(興行サイド)主導で選手の権利、プロボクシングそのものが(スポーツというならば)その社会性、公益性が果たして守られるのかという事です。
ここで言う公益性は法人格とは別の競技としての根本を為す大命題です。

まだ明かせる材料としても乏しいですが、これらから一個人として推察するに我がプロボクシング界は外圧もシャットアウトし、誰にも縛られない自由な営利活動が出来る「一格闘技興行団体」を本気で目指しているのではないか?と感じています。
ボクシングとは?ボクサーとは?を常に考えない人達が主導すると、ファンとしてもプライドを持って戦う選手らにとっても、こういう恐ろしい事になると思います。
2013.09.24 18:55 | URL | #bH1htKmU [edit]

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