HARD BLOW !

箍(たが)を外す

ワイン樽などを外側から強く固定する為の金属の輪を「たが」と言います。
辞書を引くと「規律や束縛から逃れて,しまりをなくす。羽目を外す 」とありますが、現在の日本ボクシング界の現状がまさにこれだと思います。

箍を外し、浮かれまくっての結果がこれです。

コミッション理事に初めて協会長(興行サイドの人)が就任となりましたが、前代未聞であります。
これでJBCはルールの運営も管理も独自では出来ないほど「無能になった事を世間に証明してしまった」という見方があります。

7月1日にJBCは公益法人から一般に移行したそうですが、ボクシングという競技の公益性に固執する事無く、さっさとそれを捨て去ったという見方も出来ます。
八百長問題で国技としての存続さえ危ぶまれた角界でさえ、なりふり構わず、それこそ死に物狂いでそれだけは死守した。
ボクシング関係者は怒りを覚えないのでしょうか?

オリンピアンに特例のA級ライセンス発給でも、何の疑問も呈しない専門誌を含むボクシングを取り巻くメディアにも唖然としますが、興行サイドの言い也では最早他の格闘技団体と同列となってしまったと言っていいでしょう。

これまでも様々な問題はありましたが、それでも辛うじて日本ボクシングの伝統と誇りは保たれて来たはず。
数年前の亀田問題でも業界の中であれほど批判が起こったではないですか。
今や日本のエースとなった山中選手の王座決定戦でさえ、ファンや記者クラブからは疑問の声があったと聞きました。

今のボクシング界は筋も通らない滅茶苦茶な事が起こっても、誰も声を上げない。
どうしてこんな事になってしまったのか?
それはボクシング界の箍(たが)を外し去ってしまったからだと思います。
その役目を担っていた人物を排除した途端のこの惨状です。

果たして一部の愚かな人たちだけが「そうだ、そうだ!」とやったんでしょうか?
皆んな本当に無関心で(あるいはそれを装って)いられるのでしょうか?

先人達が丹念に育て守り抜いてきた樽の中身は無残にも捨て去られたと思います。
取り返しがつかない事に気付かないのか、それとも皆が諦めてしまったのでしょうか?

箍を外した樽は大変な作業でも、もう一度一から組み直さなければなりません。
こぼれたワインは元には戻りませんから、ここからまた酒造りを始めなければならないかも知れない。
こちらの方がよっぽど大変な作業だ。

しかし、強固な箍(たが)はやはり必要です。


B.B

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