HARD BLOW !

もう一つのJBC裁判 谷川俊規氏の場合9

 『ご存知かもしれませんが、私が今回の衆議院選挙で日本維新の会公認の徳島2区選出候補として出馬することが決まり、発表された上、会見も各種行われてます。』
 
 2012年11月末の谷川氏から頂いたメールの書き出し部分です。大阪市に住んでいる私は、日々テレビを通じて橋下大阪市長が代表を務める日本維新の会についての膨大な情報に触れてはいましたが、まさか谷川氏が出馬するとは夢にも思っていませんでした。しかも保守地盤である徳島への落下傘候補としてです。私が見たところ失礼ながら谷川氏は弁舌が巧みと言うタイプとは思えず、大衆が維新の会に期待するキャラクター像と些か乖離があるのでは?とも正直思いました。供託金・運動資金は持ち出しではないのか?選挙組織はあるのか?様々な懸念が頭に浮かびますが、それは所詮外野の意見。百家争鳴の政局論議ばかりで一向に進捗しない政治状況の中で、選挙参謀的な立場でなく自分で立つ決断されたことは単純に凄いと思いました。この人は評論家ではないコミットメントの人だなと。維新の会の政治的、思想的な評価は置いといて、この人は個人的に応援しようと思いました。しかしこのメールの文面は単なる出馬報告ではありませんでした。ネット上に出た谷川氏の経歴に関する記事が、選挙活動の障害になっていると言う報告だったのです。

 動物には優しいけれど、人間には結構ヒドいことを平気ですることで人気のライター氏が書いた原稿を時々載せることでお馴染みのサイゾーのWEB版にその記事は掲載されていました。「ボクシング界の問題人物」という見出しに、「追放」「懲戒解雇」という扇情的な単語、谷川氏の退職金の金額(当然推定)というもっともらしいディティールに「民事裁判の最中に出馬するとは」と眉をひそめる都内ジム会長(誰やねん)のリアクションまでまさに『ためにする批判』という一語に尽きるこの記事。その独特の『憶測を事実に偽装しつつ決して断言しない文体』から無署名なのに「あああの人が書いたんだな」と推測できるという極めて香ばしいブツでありました。谷川氏側の抗議を受けて今は削除されてしまったこの記事は、しかしアンチ維新の皆さんの力であっという間にコピー&拡散され今でもネット上で簡単に読むことが出来ます。

 勿論出馬を表明した時点で谷川氏は公人であり、有権者に人物像を伝えることは公益性の面からも報道の自由の範囲内です。ただそれには事実に基づいていることが必要条件となります。記事が削除されているという事実を見れば記事中の事実関係の問題性は明らかです。実在もあやしからん『都内ジム会長』のコメントを引いての「民事訴訟中だから出馬するな」という論理も変です。解雇が不当だと思えば訴訟を提起することは個人の当然の権利であり、まして立候補してはいけないというような意見は根本的に間違っています。民事訴訟を戦っている事を刑事被告人であるかのように印象操作する手法も汚いやり方です。

 確かに谷川氏はボクシング界に波風は立てたかも知れませんが、そのことで被選挙権を制限するべしというような論理はおかしなものです。しかしそのような誤謬に無自覚なのか確信犯なのか、谷川氏の悪評を広めるという目的はまんまと達成されてしまいました。一体どこの誰が、何の目的を持ってやったのか?なんでもアリの姿勢で敵対者の人生を徹底妨害するその姿勢には恐怖すら覚えます。(この項続く)

ワシントン州とコロラド州の販売も含めた大麻合法化に時代の変化を感じる(旧徳山と長谷川が好きです)
 
 

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