HARD BLOW !

もう一つのJBC裁判 谷川俊規氏の場合2

 現在JBCに対して「解雇無効・地位保全」の訴訟を提起して係争中の谷川俊規氏は私のような半可通から見ればドのつくボクシングマニアでもあります。アラフィフといえば昭和のボクシング黄金時代をリアルタイムで通過出来た世代。それゆえ氏には年季の入った知識や見識があります。かく言う私もファイテイング原田の不当判定を契機としたWBC加盟の経緯や日本IBF騒動当時の公正取引委員会の見解などを淀みなく説明して頂き大変勉強になったことを覚えています。また元運動記者という経歴から関西のジムに所属する選手との交流も数多く現場にも精通しています。取材記者でありマニアでもあったというすこし特殊な立場から夢を持って飛び込んだであろうJBCと言う場所で、谷川氏は経歴を生かしてJBCが発行するボクシング広報の巻頭言や観戦記の執筆を担当していました。またその広報に女子プロボクサー全員の戦歴一覧を載せるといった試みも行っていました。「マッチメイクの助けになると女子の試合を組むプロモーターから好評だった」(谷川氏談)そうですが谷川氏の退職後そのページは広報から消えてしまったようです。

 愛するボクシングに関われる夢の職場、好きが高じて飛び込んだそのJBCから、何ゆえ谷川氏は石持て追われる様に解雇されてしまったのでしょうか?JBC側から主な解雇事由として挙げられているのは安河内氏と同じ「新コミッション」―当時未承認だったIBFやWBOの関係者に接触して新しいボクシング統括団体の設立を画策し「一国一コミッション」という秩序を破壊しようとしたという理由です。賢明なファン各位におかれましては「はて『新コミッション』といえば、安河内氏を告発したJBC試合役員がやろうとしてたやつじゃないのかい?」と不思議に思われるやも知れませんが、ここでいう「新コミッション」とはアレじゃありません。現在のJBC中枢幹部がやる分には何の問題無かったらしい「新コミッション」が何ゆえ安河内氏や谷川氏の場合は『懲戒解雇』(JBCが使うこの表現についても後々検証を加えて行きます)となるのでしょうか?

 実は谷川氏の解雇には、JBCによる承認・加盟のわずか2日前に敵地での歴史的勝利でIBFタイトルを奪取した高山勝成選手とその陣営が深く大きく関わっています。JBCライセンスを返上し常に逆境の中で針の穴を通すような道程を歩んで歴史に名を刻んだ高山選手。JBCは早くも過去の経緯を一切忘却したかのように高山陣営に秋波を送っていますが、ことはそう単純ではありません。「過去に眼を閉ざす者は、未来に対してもやはり盲目となる」というヴァイツゼッカーの銘言ではございませんが、私は正しい検証の為にもまずは2011年1月の南アフリカ共和国ブラクパンでのヌコシナチ・ジョイ対高山勝成のIBFミニマム級タイトルマッチに時計の針を戻そうかと思います。まだ時事通信の記者だった谷川氏は高山陣営に帯同してその場所にいたのです。(この項続く)

安楽投手の連投についての報道が美談仕立てになってて部活での体罰問題が何も生かされていないと感じる(旧徳山と長谷川が好きです)

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