HARD BLOW !

海外日本人ボクサーの苦闘と充実

3月30日、海外で2人の日本人ボクサーが世界に挑む。

一人は既報の高山勝成選手(24(10)-6(1)-0)。南アの強豪ジョイ(南ア)からIBF世界ミニマム級タイトルを奪ったマリオ・ロドリゲス(メキシコ、15(11KO)-6(1)-4)に挑む。場所は敵地メキシコ、シナロア州グアサベ市。ロドリゲス選手の地元である。

高山選手と中出トレーナーのブログからは、順調な調整ぶり、30時間の移動、当地の暑さ(38°超?)、等々がうかがえる。
現地記者会見
中出トレーナーのブログ
グアサベ市は人口33万人の中都市、海岸平野地帯でメキシコの農業の中心地とされる。海抜27mと高地馴化の必要がないのはよいが、試合会場が野球場(Estadio de Beisbol)らしく、これは気温が心配である。
グアサベ市(wiki)
試合ポスター

ロドリゲスには初防衛と地元凱旋のプレッシャーがかかる。激しい戦いになると思うが、高山には冷静に戦ってベルトを奪い取ってきてほしい。

****

もう一人が石田順裕選手(24(9KO)-8-2)。現在ミドル級でKO街道驀進中のGゴロフキンWBA世界ミドル級王者(26(22KO)-0-0)に挑戦である。

石田選手といえば、ベガスにおけるカークランド戦のアップセット以降、Pウィリアムス、ピログ(WBO世界戦)と、ビッグネームとの対戦が続いている。今回は1月にNYでのダニエル・ジェイコブス戦が決まりかけたようだが、2月にはいって一転モナコでのゴロフキン戦が決まった。

ゴロフキン…パンチの強さもそうだが、とにかく体全体の強さを感じる。低い重心でグイグイ前進しながら鋭く強いパンチを振るってくる。スピードもある。身長では石田選手が8cmほど上回るが、リーチにさほど差はなく、石田選手のアドバンテージは少ない。記者会見では石田選手こんなことも言っていたらしいが、ゴロフキン相手にどんな戦いをするのか。個人的にはゴロフキンの直線的な動きを石田選手がどこまでつけるかに注目したい。

もともとWBA暫定世界SW級王座に就いた石田選手だが、決定戦の経緯からその実力について私自身疑問視していた。しかしPウィリアム戦、Dピログ戦を見る限り、この階級で頂点にいるとは言えないにしても、ボクサーとしてのクオリティを証明し続けていると思う。これは素晴らしいことだ。

またモナコで行われるこの試合、ボクシングの聖地再建をもくろむ大がかりなイベントらしくアメリカでもPPVで放送される。
モナコ興行詳細
試合ポスター

****

日本で引退届を出し、海外でフリーのボクサーとして活動する2人(石田は既にライセンス再交付を認められた)には、練習面でも経済面でも困難がつきまとうことがブログなどからうかがえる。しかしその一方で、彼らの活動を支える人たちの思いと、チャンスをつかみ世界の戦いの場に立つ彼らの心の充実も感じずにはおれない。

日本でIBFとWBOが解禁される直前の3月30日(高山選手にとってはちょうど一年前ジョイⅡを戦った日)、二人の日本人ボクサーが、海の向こうで勝利の雄叫びをあげることを期待したい。

by いやまじで

追記 ゴロフキンvs石田戦は4月1日WOWOWで放送予定である。高山の試合は何とかネット観戦しようと思う。

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://boxing2012.blog.fc2.com/tb.php/154-7580ab62