HARD BLOW !

三谷ジムスパー大会(午後の部)

11月25日、三谷大和ジムのスパー大会を見学してまいりました。

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このスパー大会、半年に1回のペースで行われており、1分2Rでジャッジ3名が採点もする本格的なもの。この日は午前中に小学生の部(10試合)、中学生の部(7試合)、女子の部(5試合)、高校生の部(6試合)、午後からオヤジの部(9試合)、元プロの部(1試合)、一般の部(22試合)のスケジュールで行われました。

実はこの日私がジムに到着したのは昼の12時頃、午前の部の優秀賞の授賞式の最中でした。実質的に試合を見たのは午後のオヤジの部からでした。

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もう一つ「実は」なんですが、私は半年前のスパー大会も見学しておりまして、その時には逆に午前の部の小中高生を中心に見ておりました。そしてその時の写真と感想が未掲載のまま残っておりましたので、この記事の後半に掲載することに致します(スパー大会の概要もそちら参照)。ということで、まずは本日観戦分について御報告しましょう。

まず「オヤジの部」。この「オヤジ」の定義ですが、三谷会長がスタート時に明言されたのですが、「私がオヤジだと思った人がオヤジです」とのこと。つまり、年齢などで機械的に峻別するのではなく、プロの目から見て、トレーニングの積み具合、コンディショニング等々から総合的に判断しているとのこと。参加者のほとんどはどこかのジム所属なので、ジム責任者がある程度選手の状況を把握し申請して、それを基にカテゴリー分けしているのでしょう。同程度の年齢、体力、実力の方が対戦するようになっています。

そのオヤジの部ですが、実際行われたのは7試合だったと思いますが、最初の1試合の時点で、「これはオヤジじゃないなぁ~(笑」とレフェリーを務める三谷会長の口からついて出るほど、みなさん動きが良かったです。常に前進のファイターから相手を見るカウンター・パンチャーまでタイプは様々ですがスタミナ切れはほとんどない。結果、接戦・熱戦が多い。最初の2試合がKO(RSC…安全第一なので早めのストップ)で、後の5試合は判定でしたが、いずれも拮抗した戦いに見えました。最優秀賞は判定勝ちされた吉岡さん(ボックスファイ)でしたが、年齢は40代とのことでしたが、先入観なしに見れば20代後半から30代後半に見えました。インタビューで今後の目標を問われ「目標というよりボクシングを通じて人間磨きをしたい」と答え、会場をうならせていました。またこの部の優秀賞は常連参加者のライター勝谷さん(イマオカ)で、インタビューでは「これまで勉強ばかりしてきて、スポーツの個人競技で勝利を挙げたのは人生で初めて」といたく感激されていました。

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何ベルトか分かりませんが、挑戦状を叩きつけておられました。ハイ。
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次に、三谷ジム練習生の方のミット打ち披露。一人は最高齢73歳の深沢さん。バチン! バチン! という音がパンチの力強さを物語ります。心地よさそうな汗で「80歳までは続けたい」と抱負を語りました。もう一人は小学3年生の男の子。三谷会長のミットの動きへのダッキングも交えながら1分間ほどミットを叩きました。こちらは息一つ乱れていません。聞けば2年前から練習をしているそうで、ややポッチャリ体型の子でしたが、動きが自然さが印象的でした。

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さらにこの日のMVPの発表が行われました。え?!、まだ試合が残っているのに? 三谷会長曰く、「この日のMVPはもう決まっています」のだそうです。それは午前の部、力の差がかなりある相手に涙を流しながら最後まで向かっていった女子小学生選手でした。遠方から来ている選手の帰路に配慮したこの時間の発表かと思いますが、当の選手は「応援してくれてありがとうございます」とコメントした後、また涙を流していました。

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この後、元プロの部、1試合が行われました。これは流石に元プロ。というか技術は明らかにプロですね。非常に見ごたえのある試合。

次に一般の部。このカテゴリーは上記のカテゴリーにあてはまらない選手ということでしょうが、おそらく年齢は10代後半から30代前半ぐらいでしょう。ジムの練習生の方もいれば慶応大学ボクシング部の選手もいて、色とりどりした。こちらも競った試合が多く。見る方も集中せざるをえない迫力で、選手たちの集中力が非常高かったですね。

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こうして今回20代~50代選手の試合を中心に見たわけですが、第一に思ったのは、プロの選手と比べて下手だなとは思うですが、しかし、それはいかにボクシングが難しいものなのかを感じさせられるという意味においてなのであります。相手がいない状態で自分がパンチを出したり、相手のパンチをよける練習をしたりすることはできる。しかし、スパーとはいえ実戦では相手は手加減無しにパンチを振ってくるしこちらのパンチを必死でかわそうとする。その瞬間瞬間の状況の変化に対して、バランスを崩さずに対応するというのには、かなり修練が必要だろう。そんなことを見ていて強く感じさせられた。また前回は子どもたちに元気をもらったのですが、この日はおじさん(私もですが)に元気をもらった。そんなスパー大会であったのです。

★↓午前の部の写真追加しました。(2012/11/28 追記)

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◆ ◆ ◆ ◆

ということで、以下に前回のスパー大会の模様をアゲておきます。参考までに。

◆ ◆ ◆ ◆

20120429 三谷大和ジムスパー大会に行ってきた

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4月29日、ボク愛さんとウチ猫さんの誘いを受け、三谷大和ジムのスパー大会を見てきた。
場所は三谷大和ジム。千葉県の八千代市にある。最寄り駅は京成線の八千代台。私は自宅からまず新宿に出て、JR山手線の外回り(池袋方面行)に乗り、日暮里から京成線に乗り換えて八千代台へ。新宿から八千代台まで1時間ほど。ジムは八千代台駅の東口を出て、線路沿いを5分ほど東進したところにある。当日は幸い晴天、この時期としては「暑い」と感じられる陽気に恵まれた。

午前10時過ぎ到着。ジム前の路上にボク愛さんとウチ猫さんの姿が見える。参加者が車道にあふれるので交通誘導のようである。今回は運営の人手が足りたということで、私は見学に専念させてもらうことに。当初は正午スタートと聞いていたが、午前中にスペシャル編があるというので、それに間に合うように来てみた。ジムの周囲は小中学生の選手とその父母・関係者で溢れ、私は交通誘導のじゃまをしないよう挨拶もそこそこにジム内に入った。

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すでに選手のエキジビションスパーが行われていて、斎藤司選手が相手のパンチをヒョイヒョイとかわしているのが見えた。斎藤選手は中村トレーナーとミット打ちを披露する予定だったが、中村トレーナーがギックリ腰(お大事に!)につき急遽予定変更だそうだ。その後も、ジム支援者を交じえたボクシング愛好者のスパーが行われ、中にはライターの勝谷誠彦さんの姿も見られた。(イマオカジム所属とのこと。)この数年間連続して参加されているそうで、相手は寒竹さん。両者とも華麗なテクニックを披露(?)、というより激しく打ち合うもなかなかクリーンンヒットせずである。これはディフェンスがしっかりしているからだろう。接戦だったが判定で寒竹さんが勝利を収めた。うーん、元気である。

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私はボクシングの経験はないが、学生時代のスポーツ経験から、ボクシング選手が1R3分間にどれほど体力を消費するかというのは想像できる。(ほんの少しだが。)40、50歳でグローブをつけて1分間Boxするのはなかなか大変なはずだ。しかし両者休むことなくFIGHTし続けた。この年代になると筋力と持久力の両方をバランス良く保つのはなかなか難しいはずで、これも鍛錬の賜物なのであろう。スパーを終えた二人の、汗だくながら清々しい笑顔が印象的だった。

スパーは1R1分の2R制で、元プロ選手数人がジャッジを務め、勝敗をつける形で行われた。リングドクターも待機、試合の合間に「試合後でも気分が悪い人はこちらに来てください。」と何度も案内していた。リングサイドでは妙齢の女性2名が進行を務めている。ラウンド内に経過時間のアナウンスもしていた。これは選手にも観戦者にもわかりやすい。

午前の部が終了後、休憩をはさんで午後の部へ。

午後の部は開会式より始まり、三谷会長挨拶、ルール説明、選手宣誓などが行われた。

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試合はまず中学生の部から(約10試合)。この年頃の選手たちの動きを見ると、いい意味で基本的技術を修得する途上という感じで、しっかり構えてしっかり防御もし、相手を見ながらパンチを出していた。力に頼らず、変に振り回すことなく、純粋に技術の攻防で優劣をつけようという姿勢が見えた。そういう意味でボクシングの基本技術を観て楽しむのに適した試合が多かったように思う。これは小学生高学年あたりもそうである。

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小学生の試合(約6試合)では、低学年で少しグローブが重そう?に見えるお子さんもいて、なかなかほほえましい。女子の対戦相手が見つからなかった4年生女子が、3年生男子と対戦なんてことも。因みにこの試合、結果は男子が勝利したが内容的にはほぼ互角といったところだった。どの選手もふだんしっかり練習しているらしく、ラウンド終盤になっても動きが鈍るという感じが全くなかった。

選手たちの中には静岡(伊豆)あたりからマイクロバスで大挙やってきたジム生(保護者同伴)もいて、聞くところでは、名古屋や関西からの参加者もいたという。ずいぶん全国的である。考えてみればボクシングの場合、小中学校では試合をする機会というのは極めて限られているだろうから、このスパー大会は腕試しの数少ない機会なのかもしれない。また遠方の同年代の選手と拳を交えるというのはお互いにとって良い刺激になるだろう。スパーとはいえ勝敗がつくのも選手として本気度が増すというものだ。

試合の合間のアナウンスで知ったのだが、スパー大会はかなり回を重ねていて、「これまで何勝何敗で、今日勝てば…」なんてアナウンスもあった。

それと、各カテゴリーの終了時にMVPと優秀賞を数名選定し授賞式を行うのだが、三谷会長が受賞者にインタビューする。今日の出来がどうだったかとか、将来の目標とか、あれこれ訊いている。これは、子供たちの意識に働きかけるところ大である。自分の試合について振り返ることによって選手自身がいろいろな発見をする。また、漠然としていた自分の課題や目標が意識化される。選手の自己覚醒・成長を促すものになっていた。もちろん観戦者にとっても楽しみが増える。選手たちのバックボーンがすけて見えて理解が深まる。髪を染めて小さなポニーテールにしているヤンキー風の小学3年生ぐらいの子が、喋らせるとたどたどしくて可愛らしかったりして、観る側にもいろいろな発見がある。

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この後、女子の部(約2試合)、オヤジの部(約6試合)、高校生の部(約4試合)。

女子の部は、フィジカルがしっかりしているという印象を受けた(息切れしない)。技術レベルの高低は分からない。ただ女子柔道などを見ていると、男子に比べて筋力がない分、技術勝負になる場面があり、それがかえって男子よりも面白い場合がある(特に日本選手の場合)。女子ボクシングもその方向に行くと面白いのではないか。というか、そうなってほしいと思う。時期が前後するが日比戦(04/25/2012)でエキジビションだったが女子のボクシングを初めて見た時はそういう技術への傾きが見られてよかった。

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高校生の部はさすがに力感が出て迫力があった。アマチュアの試合というのを見たことがないので何とも言えないが、ポイントを取る感じとは別の戦いをしているように見えた。無理やりではないが倒しにいってる感があった。

オヤジの部は「この年齢で!!」という方もいらして別の意味の迫力があった。

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この日の私は所用のため午後3時頃ジムを辞去したが、この後も一般の部が15試合ほどが行われたらしい。いったい何時終了だ?!と驚きながら、そして、選手たちとジムスタッフから元気をもらったと感じながら、八千代台を後にしたのである。


付記1
またお邪魔しますのでよろしく。 

付記2
この日は斎藤司選手(日本ライト級8位)のWBC世界ユースタイトル戦決定が会長と本人から発表された。

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付記3
勝又ジムの会長がウォーズ勝又選手(フライ級)とともにゲストとして来訪。大会途中にリング上で挨拶、次戦のカード決定を報告していた。
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付記4
当日は、カシアスさん、トカチャン、吉野さん、セレスさん、松信さんなども見学に訪れていた。
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by いやまじで

(終わり)

Comment

シジミを品種改良して大きくしたい(旧徳山と長谷川が好きです) says... ""
今更ながらボクシングってローカルなバックグラウンドが基本となるスポーツだと思います。私鉄沿線の駅を下りたらボクシングジムがあってガラス越しに若者やオヤジや女性が練習してるのが見えるというだけで贅沢なことだと思えてなりません。サッカーチームを応援するように地域の人がその土地のボクサーを応援できたらいいですね。「いつも駅を下りたら頑張ってたあいつが大きな試合をするんだな」と。

先日見に行った神戸の興行で見事KOで復活した福原寛人選手が勝利者インタビューで「連敗した事で応援したくれてた人がいなくなったりしましたが」と率直に語ってましたが、いい時も悪い時も応援出来るのが本当のファンだと思います。月並みですけど。

実際自分の街にボクシングジムがあることは地域の豊かさだと思います.サッカーも野球のチームもない地域の方はボクシングジムを誘致すれば良いのではないでしょうか?マジで
2012.11.27 21:06 | URL | #- [edit]
いやまじで says... ""
私は東北出身で、ボクシングというと遠い世界の出来事、また、田舎から上京して世界チャンピオン目指すみたいなイメージが強いのですが、今の時代に関して言えば、ボクシングジムがスポーツクラブとして地域の交流の場になりうるんではないかと思いますね。私が育ったところでも昔は空地があり柔道や剣道の町道場がありましたが、そういう役割を担えると。それとできれば企業化するといいかなと思いますね。はじめは個人ジムでいいいとして一代限りではもったいない。会社として存続できるようにするというのも必要ではないかと思いますね。
2012.11.28 02:37 | URL | #Twj7/TDM [edit]

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