HARD BLOW !

小國苦闘防衛 11月18日 神戸サンボーホール OPBF スーパーバンタム級タイトルマッチ

 
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 『関西一のソリッドパンチャー』と書くとあんまり強そうじゃないけれど、小國以載(ゆきのり)選手といえば東京のファンは今もっとも見てみたい未知の強豪ではないでしょうか?わずか7戦目でロリ・ガスカに挑んで東洋タイトルを獲得、8戦目で元東洋チャンピオン大橋、9戦目で世界挑戦に向けて日本王者を返上した芹江を退けわずか一年弱の間にスーパーバンタムでは最注目の昇り龍となりました。彼のボクシングの魅力は何と言ってもスリリングなダウンシーンを生み出すソリッドなパンチ。ナチュラルでスピーディーな打ち抜くパンチはまさにプロの華。そしてダウンを取れるのになぜか試合結果が判定になってしまう不思議さにもそこはかとない興味が…。そういうわけで芹江戦に続いて観戦に行ってまいりました。

 アンダーカードでは八回戦で森川がジェッカー・ブハウィ(フィリピン)にTKOを食うという事件があったかと思えば、日本ランカーの西谷はやりにくい岩下相手の再戦で巧みなボクシングで確実に有効打を当ててランキングを死守と中身の濃い試合が続く。そして連敗中だった福原寛人がこれもフィリピンボクサーロベルト・ゴンザレス(パンフレットでは東洋ランカー、会場アナウンスではフィリピンランカーどっちやねん)に3RTKOの復活勝利で会場を盛り上げる。戦意旺盛なゴンザレスをワンパンチで仕留めたサイコロジーが冴えるベテランらしい心憎い試合でありました。アンダーの合間に関西の盛り場にはどこにでも現れる出稼ぎラテンバンド(ピコピコの打ち込みに合わせて「コンドルは飛んでいく」とかやる人達)とラウンドガールも兼ねていた女性グループのダンスパフォーマンスなどの阪神間の興行では良くあるナゾのアトラクション(社交ダンスなどの場合もアリ)を挟んでいよいよメイン。今日も僧侶の法螺貝に先導されて登場した小國は肌ツヤはいいもののやや体が細く見える。対してガスカは気合の入った表情ながら落ち着きも感じさせる。ほんの二ヶ月前にモスクワでIBOタイトルを賭けてサーシャと対戦したばかりというから驚くじゃないですか。サーシャに大差とはいえ判定で負けたガスカを明確に返り討ちに出来れば『世界』への期待も否応無く高まろうというもんですが果たして!と期待を込めて開始のゴングの聞きましたが、この日のガスカは気合充分。積極的に距離を詰めてボディフックを強振。ややオープン気味ながら力感溢れるパンチを小國にめり込ませる。一方の小國はあえて正面からガスカのアタックを受け止めこちらもシャープなボディショットで応戦。手数こそ劣るものの的確なヒットを重ねていく。ガスカのパワーパンチは徹底ガードで押し返し正面から応戦するが果たしてこの作戦で12回耐えれるか?いつものソリッドパンチで時間を止めるような鮮やかなダウンシーンは訪れるか?4R終了時点では日本、韓国ジャッジが小國でフィリピンジャッジがフルマークでガスカという分かりやすいポイント構成で中盤戦へ。リターンマッチに期するものがあるに違いないガスカは小國対策も充分なようで徹底して距離をつめ上下にブンブンとパワーパンチを振っていく。ジャブが思ったように出せず苦しい小國。接近時のアッパーはきれいに当たっているのだがガスカの勢いは止まらない。小國は余りにもバカ正直にガスカに付き合っている印象だがしかし明確なダメージブローは貰っていない。8Rにやっと小國がワンツースリーで左フックを顔面にクリーンヒットしてガスカの足が一瞬止まる。二度目の中間採点も日本、韓国は小國でフィリピンはガスカ。ただポイントは僅差。終盤戦に入るとさすがにガスカは序盤のようなラッシングは出来ないがパンチはフルスイングで力感充分、一方小國は慎重に被弾を避けながら左フック左アッパーを確実にヒット。すると10Rにレフェリーが試合を止めガスカを減点。再三注意されてたオープンブローかと思いきやヘッディングでしたがこの減点はやや唐突に感じました。これで後が無くなったガスカは怒涛のラッシング。小國は勢いに押され応戦が手一杯。一進一退のまま終了のゴングとなりました。減点もあったのでポイントは2-1のまま。日本116-112、韓国116-114、フィリピン113-114。序盤フルマークだったフィリピンジャッジの見事なバランス感覚に感心しつつ、小國の勝利に安堵いたしました。試合後のインタビューでは「接戦は予想通り」と冷静に語った小國。苦しい試合でしたがガスカのキツいラッシングをあえて受けきって勝ったところには防御の巧さと精神の逞しさを感じました。何だかんだいって10試合で12R判定を三試合やってるというのは濃いキャリアだと思います。今回は爽快なダウンシーンはありませんでしたがそれはガスカの小國対策の効果が大であったからだと思います。マークされる選手になった小國には更なる新境地を期待したいと思います。
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お馴染みの入場シーン 誰の趣味?
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紙が小さいラウンドガール もう少し大きくしてください!
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サンボーホールは白すぎて目が痛い(旧徳山と長谷川が好きです)

Comment

いやまじで says... ""
うーん、たしかに目が痛そうですね。天井照明は全部蛍光灯だったりするんでしょうか。
>紙が小さいラウンドガール
はあの会長のアイディアのような気がします(笑 なんか随所にツッコミどころを作ってるような。

たしかにサーシャとの比較は面白い。それと2か月前にサーシャと手合せした選手と戦うことが彼にとって大きな刺激になったのではないかと想像します。「接戦は予想通り」というコメントは心強いですが、課題も見つけたでしょうから、これが次につながるといいですね。
2012.11.20 02:30 | URL | #Twj7/TDM [edit]
B.B says... ""
>紙が小さいラウンドガール もう少し大きくしてください!

これ絶対あの会長が用意したボケですよね(笑
2012.11.20 20:44 | URL | #65fpICiI [edit]
シジミを品種改良して大きくしたい(旧徳山と長谷川が好きです) says... ""
うーむネタかどうかは定かでないですがもっと独自の感性を全開にして興行を盛り上げて頂きたいものです。そして当然マッチメイクにも期待です
2012.11.21 23:10 | URL | #- [edit]

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