HARD BLOW !

もう一つの10月13日

ドネアvs西岡戦の同日、フィリピンのベンゲットではもう一つの日本人の戦いがありました。IBF・ミニフライ級の挑戦者決定戦。高山勝成選手(24-5-0,10KO)はハンディグ・シンワンチャ選手(比,13-5-0,7KO)と対戦し、僅差スプリット・デシジョンで敗れました。Boxingsceneがアップ・セットとして報じています。

http://www.boxingscene.com/singwangcha-upsets-takayama-ibf-final-eliminator--58161

パンチ力のあるシンワンチャと、フットワークとハンドスピードの高山という構図で、序盤2Rをシンワンチャが取ると、3Rはアジャストした高山が取り、その後一進一退の攻防に。

高山は3Rに相手パンチで眉をカット、11Rにはシャンワンチャも偶然のバッティングで右眉をカット。再三のプッシング注意の後、6Rに減点された高山は、終盤スタミナの切れたシンワンチャを追う。選手のみならずリングサイドのスペクテーターも選手の血飛沫を浴び続けるというノンストップの激しい打撃戦だったようです。

スコアは2者が114-113でシンワンチャ、1者が115-112で高山。6Rの減点がなければマジョリティ・ドロー。高山としては減点が決定的な敗因となった形です。

実際の試合の様子は見ていないので何とも言えないところもありますが、減点が勝負を分ける要因になったことはたしかなようです。

4団体制覇を目指して海外でのファイトを選択した高山選手。IBFは今年3月にジョイに判定で敗れ、この試合はジョイからタイトルを奪ったマリオ・ロドリゲス(メキシコ)への挑戦権を賭けたものでした。

ジョイvs高山Ⅱ

ジョイ戦ではパンチの回転は良いもののパワー不足を感じましたが、この試合も序盤2Rをシンワンチャ選手のパワーに押されてポイントをとられた模様。スピードディな連打は高山の持ち味ですが、三度目の戴冠に向けては相手のパワーへの対処が課題なのでしょうか。あるいは彼自身のパワー強化が必要なのでしょうか。そんなことを考えました。(と思ったら、高山はジョイ戦の負傷が尾を引いていたようです。↓)

中出トレーナーのブログ

中出トレーナーの名状しがたい思いが滲んでいます。日本国内ではIBFとWBOを認可する動きが進んでいますが、JBCに引退届を出した高山選手は今後どのような動きをするのでしょうか。その位置づけの変化とともに興味深く見守っていきたいと思います。

(by いやまじで)

Comment

ななし。 says... ""
どこも報じないので、幻の試合となったのかと
思ってました。後ろ盾なく敵地で戦う難しさを高山選手は
今年の2試合で我々に見せ付けてくれている
ような気がします。接戦をやったらダメ、が
現実ですよね。厳しいです。
西岡選手のような負け方なら納得も
できるのでしょうけど。うーん。
2012.10.17 00:46 | URL | #/OUezYRM [edit]
いやまじで says... ""
>敵地で戦う難しさ

そうですね。今回は相手がかなり格下で、その意味でも痛い負けでしょうね。
ただ僅差ですし、高山選手は攻撃的な姿勢が海外でウケがいいようですから、またチャンスをつかめるのではないかと期待しています。
2012.10.17 01:48 | URL | #Twj7/TDM [edit]
B.B says... ""
応援していた高山選手の試合が比国バギオであったとは知らず不覚!
中出トレーナーのブログを見るとその沈み方にこちらまで・・

また、リング外のごたごたは選手にも大きく影響する事をマスメディアも学ばなければなりませんね。色々な所に取材に行くと痛感します。
しかし、このコンビでこれまで茨の道をずっと歩んできたわけですから、再び力強く立ち上がられる事と期待します。

番狂わせと報じられましたが、しかし比国には戦績からは判断出来ないというか突然地力を発揮する選手がいますね。
勿論、甘めのマッチメークで上がって来る選手もいますが、ハンデのある試合を重ね雑草の如くしぶとく生き抜いてきたボクサーが多いです。

ところでこのハンディグ選手の他にタイのナリス・シンワンチャー氏がマネージメントする比国選手でMarco Demecilloという選手がいます。
http://boxrec.com/list_bouts.php?human_id=477022&cat=boxer
中々の好成績で、しかもまだ若い。
http://www.youtube.com/watch?v=HPBWtugQATA
この映像は国内タイトルですが荒々しい攻撃で相手を粉砕しています。
「スピードはどうなんでしょう?」とトレーナーに聞くと「元々の素質が凄いので今はまだまだ殴り合いでいい。何れ世界に行くよ」との事でした。

面白い育て方だなぁと思いました。
2012.10.17 20:17 | URL | #65fpICiI [edit]
オルフェーヴル says... ""
こう言っては申し訳ないのですが、中出トレーナーのブログ読み応えあります。

自分はオリンピック観戦記を読んで、やっぱ勝負の最前線に生きている人だなあという印象を持っていました。自分も勝負どころというのを意識して見ていて、男子サッカーもそうだし、福見選手だと、コーチ退場で「ここが勝負どころ」と思ったら負けてしまったり。柔道の松本選手は、準決かそこらで日本初の金メダルとると確信してました。平岡選手が、準決で気合入ったのも見て取れましたし、決勝で負けましたが。たまたまでしょうけど、こちらも集中していると、勝負の機微が見えてくる気します。

ひとつ思ったのは「万が一」という言葉。人間の感覚としては、ここらへんが基準になっていると思います。プラン作成する場合とか。先日、ヒッグス粒子が99.9999%以上の確率で発見されたと物理学者がお祭り騒ぎになりましたが(科学は全体としてうまくいくようになっているので、個人の感覚は別ですが)、勝負の世界では0.0001%の確率なはずなものでも、発現させることができると思っています。だからボクシングが好きです。

でも、この試合はスリッピーなリングだったことに尽きますね。この間ポンサクレックも負けましたが、これだけはやっかい。ボクサーではないので、なんですが、凸凹のリングの方がましだと思います。少人数ですし、専門のカットマンが帯同するというわけにもいかなそう。歯車が狂っても、勝負して戦って。B.Bさんのおっしゃるように、再び力強く立ち上がられることを期待します。

2012.10.20 00:43 | URL | #LQFiFnTI [edit]

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