HARD BLOW !

緩くて深いボクシングナイトvol.4 「生村田」に興奮!

旧徳さんの情報提供を受け、これは是非金メダリストの話を聞きたい!と勇んで出かけました。
今回で4回目となる「緩くて深いボクシングナイト」というこの企画。私はまったく知りませんでしたが、過去には石田順裕選手や八重樫東選手などが出演しております。1500円プラスドリンク代という、いまどきならそこいらのヘッポコバンドのライブだってこんなに安くないだろう、という金額で選手の生の声を聞けるなんて最高です。

金メダル!

生で見た村田諒太選手の印象ですが、これがもう最高にカッコイイ!男前なのはわかってましたが、佇まいというか雰囲気というか、侍のようなオーラをまとってますね。内容については、激安とはいえ有料のイベントですし、いくら過疎ブログといえども最初から最後まで載せるわけにはいきません。休憩をはさんで約二時間、非常に濃い内容でしたが、そのほんの一部をご紹介します。

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━ロンドン五輪について

・世界選手権で銀だった悔しさがあるので、決勝進出の時点で喜ぶことはありませんでした。銅メダルの二人は前日負けているので、表彰式の時には気持ちが切り替わっていて笑えるんですが、銀メダルだと(当日負けたばかりなので)いっさい笑えないんですよ。肩とか組まれても「もうええわお前ら!」となるくらいで(笑)。

・決勝の入場時に笑っていたのは一つはリラックスする為と、あとは、こんな舞台に立てるのは自分だけなので、それを楽しもうと思ったからです。

・一貫してあのスタイルを続けたのは、勝てるところで勝負しようと思ったからです。ヨーロッパの選手たちとやる時など、技術の交換ではやっぱり分が悪いですから。

・試合終了後、リング下のジュリーが、青と赤の卓球のラケットのようなものを掲げて、どちらが勝ったかをレフェリーに知らせるんです。それを見ればコールされる前に結果がわかるんですが、怖くて見れませんでした。確信ですか?あの内容でそんなもんあるわけないじゃないですか(笑)。

━キャラクター(銀座でのメダリストのパレードやテレビ出演時に「控え目キャラ」であること)について

・あんな風に高いところから人様に向かって手を振るなんて、たかがボクサーがするもんじゃない、と思ってるんで…

・だいたい、スポーツ選手をそんなに神格化するもんじゃないと思っています。(活躍してる選手も)たまたま才能があり、周りのサポートがあるからできているだけで。

・ここでこうして喋れてること自体奇跡的なことで(笑)。この暗さ・身内が相手・ほどよい人数・テレビがない、ということで調子よく喋ってますけど。

━メディアについて

・48年ぶりの金メダルということですが、自分としては世界選手権の銀を経て、獲るべき目標としてやってきましたので、嬉しいには違いないですが、世間のあまりの熱狂ぶりには違和感があります。

・全日本のチームの中でも、他の選手の1.1倍か1.2倍くらいは頑張ったと思ってるので、その0.1とかの部分を身近な人に褒めてもらうのは嬉しいです。ですが、よく知らない人ほど「48年ぶりに現れた伝説の男」みたいに言われるんですよね(苦笑)。

・僕だって酒飲んだらパッパラパーになるんですから(笑)。

・しずちゃんとは全日本合宿で一緒になりましたがメッチャいい人です。これからもチャレンジしていけばいいと思います。ただ(しずちゃんがキッカケでアマチュアボクシングを)メディアで取り上げてくれるなら、競技レベルの高い人も同様に取り上げてくれないと失礼だと思います。  ※()内はウチ猫による補足

━今後の進路

・プロ入りはゼロです。悩みますけど、第一希望でない、ということは成功しないと思いますので。

・ボクシングって、スポーツ科学から取り残されてる競技だと感じているので、スポーツマネジメント等の勉強をして、そういう方面で貢献していきたいのが第一希望です。

・自分の試合を見返すと、まだ伸びるような可能性もあるような気がするので、完璧に引退とも言い切れません。

・ただ第一希望は勉強なので、それをしながらリオを目指す環境があれば…とも思います。しかし、今は東洋大学にお世話になっている身なので、大学との話し合いを抜きに、勝手に自分の希望だけをメディアで喋ったりするわけにはいきません。もう少し休んで考えて、関係者と話し合って決めていきます。

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村田選手の言葉だけを抜粋しましたが、司会進行の本郷氏や藤原トレーナーとのコンビネーションや、時折混ざる柳光和博さんのヤジなど、シャイとはいえさすが関西人!と唸る面白さでありました。他には、恩師である故・武元前川先生とのエピソードもたくさん話してくれましたが…これはこのダイジェスト版でサラッと書くのは勿体ないので、書くとしたら、また稿を改めてご紹介したいと思います。

本当に人間味あふれるキャラクターで、いっぺんに大好きになってしまいましたが、しかしやはり彼の成し遂げたことは、残念ながら(?)「神様扱い」されてしまうに値する大偉業だと思います。金メダルが重荷になったり、あるいは少したてば何の役にも立たなかったり、何かとこれから大変だろうとは思いますが、どんな道を選んでも、そのボクシングスタイル同様、ブレない心で頑張ってくれるものと期待しています。

(ウチ猫)

Comment

B.B says... ""
この日は旧徳さんの情報と「金メダリストの話しを五輪直後に聞けるなんて滅多にない事ですよ」との後押しがあって参加できたものなんですね。
出無精の僕はぶっちゃけ「どこかのメディアが取り上げるだろう?」なんて根性だったわけですが、実際に行って見ると「前回の石田選手の時より人が集まってるねぇ」なんて声が聞かれて耳が痛かったし居心地も初めは良くなかった(笑
しかし、生の声というのはどうであれ説得力をもって心に響きますね。あらためて勉強になりました。
2012.09.03 06:22 | URL | #65fpICiI [edit]
B.B says... ""
それでこの日印象に残ったものの一つに村田選手のプロ・アマ観がありました。
プロには競技としての面と「興行という側面」がある事を理解した上で、アマにはプロには無いリアルがあるとチクリ。
アマは相手を選べませんし、(自分が)いやな相手ともやらなあかんですし、その中で頂点を目指す所に価値があると思うんです。

それに日本人の世界王者も同階級に複数いますし、(アマのそれとは)価値はどうしても下がりますよね。休養王者なんてのもありますしね

ここで場内爆笑が起こる。みんなわかってるなぁ(笑
2012.09.03 07:16 | URL | #65fpICiI [edit]
B.B says... ""
プロの選手とも精力的にスパーで手合わされたんですよね?の問いには

はい、内山先輩や三浦さん、湯場さんにもお願いしました。それはもう勉強になりました。これからもっともっとプロアマの交流は盛んになるでしょうね。

内山選手と村田選手の左ボディは同じだと言われるんですが、もう全然違いますよ。内山先輩は手も長いし日本人離れしていて、強いし、あのボディ打ちは真似も出来ません。内山先輩と粟生選手の統一戦は絶対見たいです。
2012.09.03 07:28 | URL | #65fpICiI [edit]
B.B says... ""
僕もボクシングを始めたのは辰吉さん観てからですからね、プロの試合もそれは好きですよ。

行く道について、「第一希望では無いという事は成功しない事と思うんです。一番に自分の希望する道に進みたい」には頂点を極めた男だからこそ言える言葉と感じ入りましたが、ここにも村田哲学がありましたね。
2012.09.03 07:35 | URL | #65fpICiI [edit]
ベランダに鳩が愛の巣を・・・(旧徳山と長谷川が好きです) says... ""
いやほんと1500円こんな話が聞ける東京の皆さんが羨ましいです。そしてテレビ出演や講演会でいくらでもアブク銭が稼げるのに国体や先輩のやってるトークショウというシブイ仕事を選んでる村田さんのルックスや競技面にとどまらない男前な姿勢にも脱帽です。ああすげえデッカイ26歳。自分は不惑を遠に過ぎてますが彼に会ったら確実に敬語です。「アマは相手を選べません」ってのはズバリと本質を突いた言葉ですね。
2012.09.03 23:19 | URL | #- [edit]

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