色々はっきりさせておきましょう
再戦を主導してきたのは、帝拳の本田会長です。山中選手には再戦か引退かと言う選択肢しか提示されていなかった。
ネリのドーピング違反を不問にしたのはWBCです。タイトルも剥奪しませんでした。
再戦に当たって何の規制もしなかったのはJBCです。
大和トレーナーの何の問題もないタオル投入を非難した本田会長の姿勢を容認したのはメデイアです。再戦に当たってもドーピングを「悪役ネリのキャラクターの一部」くらいの煽りネタとして消費して、真摯な検証はありませんでした。
35歳の山中は一昨年辺りから目に見えて打たれ脆くなってきています。パンチの貰い方も若い頃に比べれば良くない。一方減量苦の無かった若いネリは、明日はバッチリリバウンドして来るでしょう。なんなら更に巧妙なドーピングをしているかも知れません。
明日事故があれば誰の責任ですか?
2010年代の日本のプロボクシングを支えてきたスターがなんでキャリアの最後にこんなリングに引き出されないといかんのですが?
帝拳の浜田代表は大和トレーナーのタオル投入を批判して「(事故があれば)責任は俺がとる」と言いました。でも事故に責任なんかとれないでしょ。
現行のクラブ制度の下では、選手に自由に試合を選ぶ権利はありません。世界チャンピオンですらそうです。山中選手ですらこんな酷い試合をしなきゃならんわけです。
この試合を組みたかったのは誰ですか?この試合を見たかったのは誰ですか?
責任があるのはそいつらでしょう。
もし試合が無事に終わっても、もし山中選手が勝ったとしても。なんも解決してません。
なんでこんな試合が組まれたのか分からない(旧徳山と長谷川が好きです)