HARD BLOW !

世界ランカー大沢宏晋が復帰第二戦へ スパーリングレポート

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 今年6月、再起戦でいきなり世界ランカーのフリオ・コルテス(エクアドル)相手に判定で完勝した大沢宏晋選手(←名前をクリックすると大沢選手についての過去記事が読めます)。昨年11月ラスベガスで、次世代スター候補のオスカル・バルデスに挑んで痛烈な苦杯を喫した試合から、たった一試合で再び世界ランカーへと復帰しました。

 10月には再起第二戦がアナウンスされましたが、なんと興行側の事情で中止。その後11月5日の日曜日に日程が変更となりました。試合会場は兵庫県三田市の三田ホテルで、13時開始の昼興行となります。
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 突然の興行中止にもかかわらず、近い日程での試合開催が可能になったことは大変な幸運でありました。

 試合まで一ヶ月をきった先週、ジムにお邪魔して追い込みのスパーリングを見学するとともに、スパー前後に色々とお話も伺ってきました。まずは復帰戦となった、フリオ・コルテス戦の感想を尋ねてみました(大沢選手の発言は赤文字

HB「コルテス選手かなりパンチがあったように見えましたが...」

大沢「ホンマにやばかったですよ!(笑)ガードの上からでも脳揺れましたからね」


HB「いきなりレコードの良い世界ランカーとやるというのはリスクが高いし、実際最後までパンチは威力ありましたね。」

大沢「復帰戦やからって、訳分からんタイ人とかじゃ応援してくれてる人に申し訳ないんでね。世界ランカーとやって、2、3ポイント差で勝つんじゃなく、誰が見ても文句なしの大差で勝てたので良かったです。」

HB「一ヶ月試合が延びるというアクシデントがありましたが、影響はありますか?」

大沢「もともと、いつ話があってもいいように体重も変動させてないですし、去年から減量やリカバリーも方法も分かってきてるので問題ないです。」

HB「ウエイトは?」

大沢「練習後で3.5キロプラスくらいですね。順調です。」

 この日のパートナーは、ジムメイトで、2015年度の新人王戦西軍代表、一階級下スーパーバンタム級の金井隆明選手。金井選手も11月5日に兵庫県市川町で芹澤天明選手との試合があるということで、お互いが最終調整であります。

 スパーは6R。お互い手の内は分かっている同士ですが、激しい打ち合いとなりました。

 金のグローブが大沢選手、白いグローブが金井選手です。

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 二人の選手に同時に指示を送る中島トレーナー

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 金井選手の好打

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 終盤はロープ際で激しい攻防

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 スパー後はロマンサジム名物、グローブを打ち合う攻防練習。

 今回は両選手とも近い距離での打ち合いを重視したスタイルで、手の内が分かっている相手にいかにパンチを当てるかという駆け引きが大変に面白かったです。大沢選手はスパーでは打ち込まれる場面が結構あるのですが、それはいつものこと。疲れている中での打ち合いで調子を上げていくのが調整スタイルになっています。大沢選手は単発のパンチでも相手を止めることが出来るのが強み。試合で強打をいかに当てるか?を想定した調整であることが伝わって来ます。一方の金井選手は現在連敗中ですが、一階級上の世界ランカーの大沢選手と互角の打ち合いを展開しており、こちらも好調そう。連敗を脱出して欲しいです。

 スパー後にもう一度お話を伺いました

HB「今日は3週前にしては動きも良かったし、手も良く出てましたね。」

大沢「そうですね。疲れてる中でも、動けてるし、ジャブからの組み立ても上手く行きました。」

HB「竹中選手や細野選手や天笠選手など、階級も年齢も近い世界ランカーが負けて進退に注目が集まってますが、大沢さんは『負けたら終わり』と言ってましたね?」

大沢「そうですよ。負けたら辞めます。」

HB「こちらとしてはどうしても、勝ち残ってもう一回世界戦に行って欲しい。」

大沢「自分としてもバルデスとの試合が、試合前飯が食えなくなったり、何かいつもどおりじゃなかった...。記者会見とかでも『絶対に勝ったる』という気持ちも弱かったんちゃうかと...。ラスベガスに行ったということで、どこか満足してたのかも分からん...。バルデスに負けて、そういういろんなことが分かって...。次は同じ失敗はしないです。」

HB「でもあの舞台で試合するというのは、誰でも出来る体験じゃないですからね。大沢さんは以前『自分はなんでも時間がかかる人間なんです』と仰ってましたけど。」

大沢「そうなんですよ。経験しないと分からないんですよ。」

HB「(世界戦は)スーパーバンタムでもいいと言ってましたが。」

大沢「はい。チャンスがあれば全然、なんの問題もないです。」

 今回も、バルデス戦での敗戦のインパクトの大きさを改めて感じました。

 『時間がかかる人間』と自分を分析する大沢選手ですが、だからこそ30代を過ぎた今も少しづつ強くなっていると思います。下半身の強化でパンチ力やフットワークは向上し、40戦のキャリアと日々の地道な練習でテクニックも戦術眼もジリジリと向上しているのが伝わって来ます。『時間がかかる人間』だからこそ、成長が止まっていないと思えるのです。

 選手のタイプも色々。叩き上げで成長を止めない大沢選手が、もう一度大きなチャンスを掴めるよう、微力ながらこれからも応援して行きます。


 色々書きたい小ネタがある(旧徳山と長谷川が好きです)

AIBA公認グローブの怪 杉スポーツの謎

グローブ


単刀直入に参りましょう。

この請求書は、アマチュアボクシングの公式試合で使用するグローブの代金の請求書です。商品名のG1というのは、2012年以降国内でも公式グローブになっているAIBA公認のアディダス製グローブの型番です。Rは赤、Bは青です。グローブの単価は左右のペアで21240円となっています。日本ボクシング連盟(以下日連)が管理する公式試合に出場する選手は、必ずこのグローブを装着する必要があります。

請求元はグローブの販売店である、兵庫県加古川市の『杉スポーツ』というスポーツ店?販売代理店?です。請求されているのは某都道府県の体育連盟の支部です。情報提供者が分からないように墨を入れておりますが、原本には全ての情報が記載されています。

代金の振り込み口座に注目してください。山根明会長の親族の個人口座が振込先になっています。なぜに試合用のグローブの代金をこのような個人口座に振り込ませるのでしょうか?

なんとこのアデイダスの試合用グローブは、杉スポーツさんがが実質独占販売しているというのです。販路を限定して強制的に購入させ、山根会長の親族の個人口座に代金を振り込ませるというこのやり方は、一体どのような意図に基いているのでしょうか?

ついでに、この杉スポーツさんの販売価格が妙に高いのであります。

このグローブはネット販売で購入することが出来るのですが、国内で二万円を切っています。
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ちゃんとAIBAの承認シールが入っている正規品です。杉スポーツさんの販売価格とは2~3千円の差があります。海外サイトで探すと更に安い値段のものが沢山見つかります。

イギリスのサイトでは15000円ほど。

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アディダスの本社があるドイツでは16000円くらい。

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ポーランドでは13000円くらい。
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デンマークのサイトでは日本までの送料込みで18000円ほど...
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このグローブはパキスタン製で、ヨーロッパの国にとっても輸入品なのですが、なぜか日本の杉スポーツの売価は世界最高レベルの高値になっています。何故でありましょうか...。

さらにこの杉スポーツさんの所在地をグーグルマップや、グーグルアースのストリートビューで見てみると...

杉スポーツ

住所地には喫茶店があるだけで、スポーツ用品店と思しき建物はありません。白い看板に『Dragonfly』という文字が読めますが、請求書に記載されている杉スポーツのメールアドレス(EmailがEmaruになってる...)が『dragonflyboxingm@~』となっているので何か関連があるのでしょう。とにかくこの杉スポーツ、ネットで検索してもホームページもない。日連の公式代理店と言って良い店なのに、なんら情報が分からないのです。なぜにこのような実態のハッキリしない店が、オリンピック競技の用具を独占販売をする特権を持っていて、尚且つ取引口座が山根会長の親族の個人口座になっているのでしょうか?分からないことだらけであります...。

果たして自浄作用はあるのでしょうか...。

FIFAの汚職の本を読んでる(旧徳山と長谷川が好きです)