HARD BLOW !

高山勝成選手のアマ資格登録を求める署名活動が開始 山根明氏を告発する『文春砲』で日本ボクシング連盟が激震!

先日発足した『高山勝成選手のアマチュア登録を支える会』ですが、早速FACEBOOKページが立ち上がるとともに、請願の署名活動が始まっています。署名用紙をダウンロードして署名を集める方法と、電子署名の二つの方法が可能です。皆様のご協力をお願いいたします。

詳しくはこちらをごらんください
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高山勝成選手のアマチュア登録を支える会のFACEBOOKページ

署名希望の方は以下のリンクからどうぞ
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署名用紙のダウンロードはこちらから

電子署名はこちらから

繰り返しに成りますが、IOCのルール上はプロ選手の参加を妨害することは出来ません。一刻も早くアマ選手登録が出来ることを望みます。

IOCとAIBAの方針に逆らって、プロ経験者のアマ登録を妨害している、そんな日本ボクシング連盟(以下日連)が、思わぬトラブルで激震しております。なんとびっくり、週刊文春というドメジャーな媒体が山根明会長の告発記事を掲載したことで、記事の一部内容がYAHOOのトップにも掲載され、一連の問題は広く周知されました。これは、プロボクシングを統括するJBCの一連のスキャンダルと同様の病理といいますか、要はプロアマ問わずボクシング業界自体が極端な村社会であり、チェック機能を持たないことからくる構造的問題であります。

週刊文春記事のダイジェストはこちらから
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村田諒太も犠牲者「日本ボクシング連盟」のドンを告発

 山根氏への告発の端緒となったのは近畿大学ボクシング部を舞台にした、鈴木康弘元監督によるセクハラ・パワハラ問題であります。鈴木氏は女子部員へのセクハラや男子部員へのパワハラなど数々の問題行動で、すでに諭旨解雇されており、監督就任期間はわずか一年強でありました。スパーリングで学生選手を『制裁』するというような陰湿なこともやっていたようで、なんとも人格を疑うような話であります。

NHKが詳しく報じております
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近大ボクシング部監督 諭旨解雇

 週刊文春によると、ロンドン五輪代表で自衛隊出身の鈴木氏は、山根明氏の孫娘と結婚しており、近畿大学監督就任も山根氏の政治力によるものだということ。報道が事実であれば、近畿大学ボクシング部にとっても、大学当局にとっても、まさに迷惑千万であります。そもそも鈴木氏は北海道出身で拓殖大学から自衛隊という経歴で、関西にも近畿大学にもなんのゆかりもなく、山根氏との縁戚関係をみれば政治的な登用であったことは問題発覚前から明らかでありました。彼のやりたい放題の問題行動も、日連の絶対権力者である山根氏の威光を借りたものであってこそ、だと私には思われます。したがって山根氏にとっても決して他人事ではないのです。


 山根氏の個人支配の問題性は、アマチュアボクシング界では公然の事実であり、アマ選手のプロ転向を妨害する『村田ルール』から始まって、清水選手のAPB参加を巡るトラブルや、IOCの方針を無視したプロ選手の排除宣言など、属人的で非民主的な組織統治は従来から明らかでありました。あの独特のファッションも含めて「オリンピック競技を統括する団体の長である」ということを客観視する素養がないことは明白であると思います。

 近大のスキャンダルに置いても、山根氏は自分の責任は棚に上げて鈴木氏を批判していますが、今回文春の記事で実名の告発者となったのは、元近畿大学ボクシング部のコーチと総監督を歴任し、日連では理事も務め山根会長の側近と言われた澤谷廣典氏。近畿大学や日連の内実についてもっとも詳しいと言ってよい人物です。私が高山選手のスパーリングの見学に行った際も、澤谷氏に現場で取材対応をしていただいたことがございます。当時は現役選手でもあった青年監督の浅井大貴さんと元世界チャンピオンの名城信男ヘッドコーチが選手を指導し、澤谷氏は部全体を統括するというような役割分担に見受けられました。

近畿大学ボクシング部に訪問した際の過去記事二本を以下に再掲しておきます。
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高山勝成公開スパーリングin 近畿大学ボクシング部レポート
異例の二団体同時決定戦へ!高山勝成インサイドレポート&スパーリングレポートin近畿大学

 その澤谷氏がコーチに対する暴力事件で辞任したことが、6月にまずボクシングビートで報じられ、7月に入って鈴木氏のセクハラ・パワハラが一般紙にも載るようなニュースになり解雇され、その後今度は名城信男ヘッドコーチのアマ会場への立ち入り禁止がアナウンスされると言う奇妙な事態が起こります。

名城コーチへの出入り禁止処分を伝える記事
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名城・近大ヘッドコーチ、アマ試合出入り禁止

 この名城コーチに対する処分は、全く不可解で不当なものであると思います。ぶっちゃけ鈴木監督の問題行動を告発した近大ボクシング部に対する、山根氏サイドからの意趣返しだと見えるのですが穿ちすぎでしょうかね?そうでないとタイミングが余りに不自然です。近大のボクシングに近親者を送り込んだものの、問題行動で排除されたことを逆恨みして、試合時にコーチが選手の指導をすることを妨害しているとしたら、これは競技そのものへの冒涜です。

 日連は学校の部活動も統括管理する立場であり、教育現場に顔向けできないような行為をしている人物がトップにいることは大変な問題だと思います。現場で選手を指導するアマチュアボクシング関係者は、選手と業界の未来の為にも自浄作用を発揮して組織の刷新を果たして欲しいと思います。

 そしてこれはプロにとっても決して他人事ではなく、JBCの秋山氏も山根会長と同様の、個人支配による様々な弊害を生んでいることを自覚してほしいと思います。極端な個人支配が生まれる背景には、周囲の人間にも少なからず責任があるのです。

 しかしライセンスの発給をちらつかせて他人を支配するってプロもアマもやってること一緒やん。ボクシング界ってこんなゲスしかトップにおらんの?

日連がどうなるか着目している(旧徳山と長谷川が好きです)

格闘技のアマチュア育成と底辺拡大を考える アマチュアキック大会『PETER AERTS SPIRIT』大成敦代表インタビュー

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(記事中の写真は全てPETER AERTS SPIRIT実行委員会より許可を得て掲載しています)


 今回の記事は、当HARD BLOW!としてはちょっと異色の、立ち技格闘技・キックボクシングについての話題です。筆者である私は数年前、ある問題の取材過程で偶々大阪在住のキックボクサー・格闘技トレーナーの樫山賢一氏と知遇を得ることが出来、以来氏と交流しながらキック選手の視点から見たボクシング界や格闘技界についての知見などを伺うことで、記事執筆の際に大いにヒントを頂いて来ました。

 その樫山氏が関わる、キックボクシングのアマチュア選手の為の大会が、現在全国で行われています。そのイベントの名称は『PETER AERTS SPIRIT』。90年代以降の立ち技格闘技のブームを支えてきた、皆様ご存知のレジェンド、ピーター・アーツ氏がエグゼクティブ・プロデューサーを務めるというこの大会は、ジュニア選手の育成を目的としており、現在全国各地で予選の真っ最中。樫山氏はその関西大会の実行委員です。

PETER AERTS SPIRIT』のHPはこちらのリンクから
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PETER AERTS SPIRITのWEB

 HPで大会のスケージュールを見てみると、全国七地区で予選大会を行い11月に全国大会が行われるという、かなり大規模なイベントであることが分かります。

PETER AERTS SPIRIT 2017」大会スケジュール

【全日本大会予選】

7月16日(日)九州大会 さざんぴあ博多(既に終了)
7月30日(日)中部地区予選大会 春日井市総合体育館(既に終了)
8月6日(日)関西大会 大阪府平野区民ホール(12時開始)
8月11日(金・祝)東北地区予選 夢メッセMIYAGI(12時開始)
8月13日(日)関東地区予選大会 大田区総合体育館(12時開始)
9月3日(日)沖縄地区予選大会 環境の杜ふれあい体育館(12時開始)
9月17日(日)北海道地区予選大会 K&Kボクシングジム(12時開始)

【全日本大会】11月19日(日)2017年全日本大会 夢メッセMIYAGI(12時開始)


 入場無料で観戦できるということなので、関心のある方は是非会場で観戦してみてください。私も関西大会にお邪魔して観戦させて頂きます。

 少子化・人口減少時代の到来が確実となっている昨今、各スポーツ団体はジュニア選手の底辺を拡大することにに躍起になっています。野球やサッカーのような人気競技ですら例外ではありません。格闘技界においては、伝統空手がオリンピックの正式競技となったことで、ジュニア選手が他競技に転向せずに競技を続ける動機付けが強まり、ボクシングやキックにとってはジュニア選手のが確保がさらに困難になることが予想されます。

 キック系のイベントは一時低迷していたK1の人気が復活しつつあり、もう一方で那須川天心選手や梅野源治選手といったスターを擁するKNOCKOUTも、人気が急上昇中。わけても、ヒジありルールのKNOCKOUTは、新日本プロレスを巧みな戦略でV字回復させて日本の格闘技ビジネスに革命を起こした、株式会社ブシロードが運営主体であり、チケットの手売りを否定するスタイルなどから顕著なように、格闘技興行をタニマチ頼みの打ち上げ花火から、収益の上がるビジネスに脱皮させる可能性を秘めています。海外に目を転じれば、中国発のクンルンファイトが大人気で、K1に出ていたブアカーオやキシェンコ、内山高志選手と国際式ボクシングルールで戦ったジョムトーンなどが出場して高額のファイトマネーを得ており、プロボクシングを凌ぐ勢いを見せています。実際、ボクシングもキックも両方見る筆者の知人によれば、興行の華やかさやファンサービスで比較すれば、チケット代に対する満足度はキックやシュートボクシングの方が高いことが多いといいます。会場にいるファンもキックは若い女性や子供が多く、中年男性が多いボクシングの会場とは明らかに好対照になっています。

 自助努力でジリジリと人気を回復させつつあるキック界で、選手育成の一翼を担うことを期待される『PETER AERTS SPIRIT』は果たしてどのような方針をとっているのか?代表である大成敦(おおなりあつし)氏に書面にてインタビューを行い、その目指すところ伺いました。(大成氏の回答は赤文字)

Q 『PETER AERTS SPIRIT』のカテゴリー、参加資格、ルールはどのようなものでしょうか?

「年齢は、アンダー8から、10、12、15、17と、それ以上は一般部とし、国際的に対応出来るようなクラス分けをしています。また層の厚い部分は女性の部もあります。 基本的な参加資格は、国内のキックボクシングジムに所属していること。 ルールは、基本的な技術であるパンチとキックの攻防を重視したものにしています。」
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Q この大会の目的はなんでしょうか?

「目的はキックボクシングを通じて、青少年の健全な育成に寄与し、世界に通じるキックボクサーを輩出することにあります。」

Q 出場選手のバックグラウンドやレベルはどのような感じでしょうか?

「現在はキックボクシングジムの所属選手が殆どですが、例えば空手やボクシングなどの類似格闘技や総合格闘技などの他種競技との入口や接点として、また各大会でジュニアへのセミナーを開催し、正しい技術や新しい層へのキックボクシングの普及に努めています。」
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Q 優勝するとどのような特典がありますか?

「昨年は、最優秀賞を獲得した選手を、オランダにあるピーターアーツのジムへ派遣しました。」

Q 今後海外との連携はありますか?

「来年は他の国とのアマチュア団体と提携し、中東や北米、ヨーロッパなどに、優秀な成績を残した選手を派遣する予定です。」

Q 今キックはK1の人気が復活し、一方でヒジありルールのKNOCKOUTがブレイクしようとしていま す。また中国ではクンルンファイトで100万ドルファイトが実現したり徐々にキックの興行事情は上向いて いると思います。今後日本で立ち技格闘技のビジネスをさらに大きくするにはどのような施策が必要だと思い ますか?

「特にプロフェッショナル団体との提携は考えていません。国籍や所属団体などに偏らず、ルールに則って、誰にでも公平であるべきアマチュア団体であると自負しております。 先ずは底辺の拡大とレベルの向上が、私共の責務であると考えています。」

Q 伝統空手がオリンピック競技になりジュニア選手が空手に定着することで、ボクシングやキックはジュニ ア選手の獲得がさらに難しくなることが予想されます。キックは学校の部活動もなくジュニア選手の獲得は大変だと思います。キック界はジュニア選手にどのような目標や夢を設定出来ると思いますか?

「ボクシングや空手、レスリング、柔道はオリンピック競技のため2020年の東京オリンピックという目標がありますが、 キックボクシングの選手にとって我々のプロジェクト『PETER AERTS SPIRIT』の世界大会が同様の目標になるような大会を作り上げることが私共の責務であると考えています。」

 大成氏の回答を通して、底辺の拡大とアマ選手にとっての目標設定というのが当面の趣旨であることがはっきりと伝わって来ました。立ち技格闘技はプロモーション同士の交流が途絶状態で興行主体が乱立していますが、一方でJBCや日連のような強健的な存在がないゆえに、風通しが良く色々なことが試せる状況でもあると思います。
 ボクシング界の閉鎖性や後進性を見ると、若者が夢を持って飛び込める世界になっていないと感じる一方で、伝統空手の堅実な組織運営や、立ち技・総合格闘技の明るく自由なイメージは魅力的に映ります。
 
 各競技が生き残りをかけてどのような戦略をとっていくのか?を今後も注視していきたいと思います。

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