ついに来ました。WBOランキング一位まで上昇していた大沢宏晋選手がついに満を持しての世界挑戦です。

しかもその舞台は、ラスベガスでのトップランク興行でマニー・パッキャオの復帰戦とドネアのタイトルマッチのアンダーカードで、対戦相手はトップランクがロマチェンコの後継王者・次世代のスターとして猛烈にプッシュする、20勝(18KO)無敗のオスカル・バルデス選手であります。

舞台にも相手にも不足なし!というか近年の日本人選手の試合では最高のスケールではないでしょうか?
是非勝って名誉と大金を掴んで欲しいと願って止みません。
バルデス選手の戴冠戦 VSマシアス・ルエダの映像
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当方が何度もお伝えしてきたとおり、安河内剛事務局長や谷川俊毅氏のやその他のJBC職員の方の不当解雇を正当化するためのデタラメな裁定で、世界ランカーとしての貴重な一年をみすみす棒に振った大沢選手。普通の選手ならそこで潰れていてもおかしくなかったような、酷い事件でありました。
経緯については以下の記事をご参照ください
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どう考えてもおかしい大沢宏晋選手のサスペンドについて
もう一つのJBC裁判 谷川俊規氏の場合12
前提が崩れた大沢選手のサスペンド
プロボクシングを生活の糧にするJBCの職員やボクシングライター、専門誌が自分達の立場を守る為にボクサーを食い物にしたという最悪の事件は、まだ解決したとは言えません。彼らのやったことは決して許されることでなく、当方は絶対に追及は止めません。
当の大沢選手は、そのような酷い目に遭ったにも関わらず腐ることなく這い上がりKOとTKOばかりで7連勝。我慢に我慢を重ねて世界ランク一位まで上り詰めて、この千載一遇のチャンスを掴みました。
対戦相手のバルデス選手はオリンピック出場経験もあるエリートで、スピードもパンチ力も一流ですが、まだまだ成長途上でアラもある選手。大沢選手の強打とテクニックを持ってすれば充分にチャンスはあると思います。
トップランクにすればスターの踏み台として、アジアの無名選手を呼んだつもりかも知れませんが、大沢選手は強いです。アップセットで世界のド肝を抜いて欲しいと思います。
当方も微力ながら試合本番に向けて応援して行きたいと思います。
井岡ジム脱税報道の暗い気持ちが吹き飛んだ(旧徳山と長谷川が好きです)
タイトルのとおりですが、9月21日発売の週刊新潮に、WBAフライ級チャンピオン井岡一翔選手の実父にしてトレーナーにしてマネージャーである井岡一法氏の巨額脱税疑惑が報じられています。
新潮社掲載の短信へのリンク
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3階級制覇・井岡一翔の“金箔御殿”にマルサが動いた 5億円以上の巨額脱税疑惑
いわゆる「税務当局との見解の相違があった。すでに納付を済ましており今後は気をつける。」というようなよくある修正申告とかなんとかいう次元の話では無い、明白な所得隠し・脱税ではないか?という内容の記事でございます。
もし報道が事実なら、テレビ放送の継続すら危ぶまれるような悪質な違法行為であり、一法氏は今後絶対に井岡選手のマネジメントに関与するべきではないではありません。(記事アップ時は井岡一翔選手は井岡弘樹ジム所属と記述しておりましたが、井岡一翔選手は井岡ジム所属であり、井岡弘樹ジム所属ではありませんでした。事実誤認の部分については削除いたしました。お詫びして訂正いたします。)
そして一翔選手も当事者として見解の表明が必要であると思います。
思えば一法氏は過去に、世界戦の調印式で対戦相手の陣営と口論を始めて、記者会見が中止になったりといったトラブルの原因となったこともございます。はっきりいって選手の足を引っ張ってるようにしか見えません。
テニスのグラフや、サッカーのメッシなど肉親が関与した脱税事件はスポーツ界にも数多ございますが、新潮の記事を見る限り今回の事件は非常に無防備と言いますか、メデイアを通じての金満ぶりアピールが仇になったという脱力するような話。
しかし健文トーレスのライセンス交付といい、新人王戦の会場で渡辺二郎氏が選手と記念撮影をしていたことといい、関西のボクシング界のユルユルぶりにはため息しか出ません。
JBCも協会もグダグダです。これじゃ若者が夢をもって飛び込める世界にならんですよ。
無かったことにしたらいかんです。
金銭の流れが不透明なプロスポーツにはまともなスポンサーはつかないと思う(旧徳山と長谷川が好きです)
先日ご紹介した週刊朝日の記事、ネットで読めるようになっておりました。朝日新聞社が運営するニュースポータルdotさんで読めます。
「恥を知るべき」 ボクシング「健保金」“不正流用”疑惑に金平副会長が怒り
現代ビジネスの一連の記事をまとめたような内容ですが、記事中の浦谷統括本部長(笑)のコメントが大変衝撃でありました。
以下に引用いたします。
一方、JBCの見解を問うと、浦谷統括本部長は次のように語った。
「健保金を一般会計に入れた時点で、『基金』という概念はなくなり、健保金の『相当額』と呼んでいます。専用口座も存在しません。協会の一部の方が確認した口座の残高がたまたま2242万円になっていただけで、健保金の相当額は、会計上は4千万円以上あることを説明しました。(『善処します』と言ったかは)記憶にありません」(引用以上)
この残高2242万円の口座とは、健保金の制度変更の際に協会の要望を受けて、2013年に開設された健保金用の口座であります。
6月20日にJPBAの渡辺会長、松尾会長、金平会長がJBCに乗り込んで「健保金の残額をはっきりさせんかいな」と迫ったところ押し問答となり二時間余り折衝した結果JBCが開示した金額が2242万円であります。浦谷氏はなんでまたこのような経緯を無視して
協会の一部の方が確認した口座の残高がたまたま2242万円になっていただけで
などといけしゃあしゃあと仰るのでありましょうか?もし浦谷氏の説明が正しいなら、なにゆえ「たまたま」そういう金額になってる口座を、意味も無く協会側に開示したのでしょうか?なぜの嵐であります。
しかしこの程度の発言で驚いていては、『浦谷ワールド』の真価は味わえません。
昨年来健保金問題を追及してきた『本家』である現代ビジネス掲載の、藤岡雅記者の筆による新記事で描かれる浦谷氏の実像は、更にキツ~いものでありました。
記事への、リンク
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日本ボクシング界最大の危機!? ジムと運営組織が「全面戦争」へ
記事中、先日のJBC緊急理事会において、理事として出席した東京ドーム会長の久代信次氏と東京ドームホテルの元社長の土屋誠次氏が、協会側の提案を悉く否決した経緯が詳述されております。労働事件や名誉毀損事件で敗訴を連発する問題職員だらけのJBCを、全国的に有名な上場企業の幹部社員が全力で援護射撃する姿は、コンプライアンス全盛の空気の中で一際異彩を放っております。
株式会社東京ドームはホームページに置いて
「コンプライアンス行動規範」において、法令遵守はもとより、人権を尊重し、差別やハラスメントを行わない旨を定め遵守しています。
と高らかに宣言されていますが、会長である久代氏はそのような行動規範からは除外されているのでしょうか?久代氏の前任者としてJBCのコミッショナーも務めた林有厚氏が社長だった2002年に起こった、暴力団への利益供与事件の教訓は、株式会社東京ドームでは生かされていないのでありましょうか?大変心配でございます。
こちらの記事中でも、浦谷統括本部長のありがたい肉声に触れることができます。以下に引用いたします。
筆者は先月、浦谷統括本部長に1時間半に渡るインタビューを行った。こうした疑問点を尋ねると、浦谷氏はこんな説明をするのである。
Q:15年7月17日にJBCが協会に送付した秋山弘志理事長名義の文書には「健康管理見舞金の基金が問題なく維持されている……」という文言がある。秋山さんは基金だと言っているが、なぜ今、「基金じゃない」というのか。
浦谷氏:「(健保金については)僕らだって分からなかったんです。秋山さんも分からないから」
Q:この文書は誰が作ったのか?
浦谷氏:「だいたいはウチの顧問弁護士が作っています」
Q:だったら弁護士も分かっていなかったということですか?
浦谷氏:「それも、そうです……」(引用以上)
健保金は分からない!この人一体何を『統括』しているのでありましょうか?JBCのガバナンスの崩壊状況は、このコメントからも明らかでありましょう。
名レフェリーと言われた浦谷氏でありますが、レフェリーに求められる素養とスポーツの統括団体の長に求められる素養は全く違うということが、この一連のコメントでクッキリと浮かび上がって来たのでありました。
三連休は雑事に追われる(旧徳山と長谷川が好きです)
車内吊りになってしまったJBC...

先週末は国内外で様々な試合がございましたが、我々は相も変らぬマイナーで陰気なJBCネタでございます(笑)。
まずは、亀田三兄弟唯一の現役選手となった、亀田和毅選手の移籍を東日本協会が容認し移籍をバックアップ(?)するという記事。
亀田和毅の移籍容認 東日本ボクシング協会がライセンス再発行へ仲介
亀田兄弟の移籍については、協会は一度否決しておりますが、昨今の情勢を鑑みて路線変更したということでありましょうか?
しかし実際にライセンスについての決裁をするのはJBCであり、亀田との訴訟を抱える彼らがすんなりライセンスを下ろすとは思えません。これもまた紛糾は必至でありましょう。一部亀田アレルギーの低脳ボクシングマニアや、亀田兄弟に裁判で敗訴した捏造ライター氏のブログも早速因縁つけてますが、そういう人達に散々引っ張られて裁判で大負けしたことをJBCが体験として咀嚼できているとは私には到底思えません。
読者の皆様もご記憶のこととは思いますが、亀田和毅選手はJBC職員の虚言によって、重大な名誉毀損事件の被害者となっています。
記者会見まで開いて亀田和毅に暴行された!恫喝された!と嘘八百を広めたJBC職員は、裁判で虚言を弄したことを暴かれ、無実のボクサーを「暴行・監禁犯だ」と名指しして中傷するという異常な問題行動をしたことが法的に確定しました。しかし未だ何の処分も受けていません。
皆様の仕事に置き換えて考えて貰えばすぐ分かると思いますが、「取引先の人に殴られて恫喝されました」と大騒ぎした奴が、裁判で嘘がばれて実は悪いのはそいつだったと分かった後も、普通に職場復帰して仕事を続けるというようなことが一般社会であり得るのでしょうか?
本来ならJBCが「当方の職員が御迷惑をおかけしました」と亀田サイドに謝罪した上で、当該職員を厳しく処分するのが当然の案件であります。
ところがどっこい、その問題職員は未だに元気一杯リングに上がって自慢の喉を唸らせてるというじゃないですか。もはや末期的状態に入ったJBCのガバナンスを象徴するようなデタラメぶりでございます。
問題なのは亀田よりもJBCであることは明らかであり、一刻も早くライセンスを戻して彼の国内復帰を認めるのは当然であると思います。
続いての話題は、週刊朝日に健保金問題の記事が掲載されたというお話。記事のタイトルは
『JBC、ボクサーの命綱「健保金」 “不正流用”疑惑 金平・協栄ジム会長 密室裁定を批判』
週刊朝日といえば歯医者や銀行のマガジンラックでしか見かけない、低刺激が売りの週刊誌でありますが、此度の記事も現代ビジネスの一連の記事の焼き直しのような内容で、文春や新潮のような刺激は薄めでございました。とはいえ健保金口座の残額が2242万円であることが明記してあるのは良かった。
経緯として2014年の制度変更に対して、協会の要望を受けて健保金の残額を専用の口座に移したことは、JBCと協会が双方で確認している事実であり、今更浦谷氏が「専用口座はない」などとぬけぬけと言っているのは呆れるしかありません。
JBCの皆さんは裁判で安河内氏の解雇理由を「週刊誌に載るような事件を起こしたから」と繰り返し証言していましたが、ご自分も週刊誌ダネになってしまって本当にお気の毒です。裁判での証言と生き方を整合させるには、辞任されるのが一番だと思いますが如何でしょうかね?
秋が来て嬉しい(旧徳山と長谷川が好きです)