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HARD BLOW !

泥沼化のJBC 問題 コミッショナー責任追及へ

23日に行われたJBC緊急理事会は、JBCの健全運営と財務再建を目指した日本プロボクシング協会の強い要請をことごとく否決し、コミッションの最高決定機関であるJBC理事会は協会との全面対決姿勢を打ち出した。

協会の要請した理事会議案には、問題視される浦谷氏の職務停止、地位確認裁判で最高裁確定した安河内剛氏のJBC理事選任、紛糾する健保金問題解明と破綻が予想される財政問題の解明とそれに向けての調査委員会の設置など。
何れも破綻寸前のJBC再建には欠かせない重要議題であったが、オブザーバーとして出席した渡辺協会長らに意見を述べる機会も無く、それらすべて挙手採決された。

緊急理事会出席者は以下の通り。
JBC理事                              
久代コミッショナー
秋山理事長
土屋理事
津江理事
大橋理事
浦谷統括部長

協会オブザーバー
渡辺全日本ボクシング協会長
新田協会事務局長

今回の理事会議決票について秋山氏は理事会議長、浦谷氏は議案の関係当事者であることから外されるので有効票は4票。
議案否決に賛成は久代氏、土屋氏の2票、反対は津江氏大橋氏の2票で同数の為、最終的に理事長権限で秋山氏が否決として、3-2で決定された。

これら議案の重要性を説明した津江理事に対し、コミッション最高職である久代コミッショナーは否決の理由に一言も言及していない。否決にはそれ相当の理由があるはずだ。しかし、それを述べようともしない。
いや、突然駆り出されて問題の重要性を理解していなかったのだろう。
コミッショナーが出席しても、理事会はこれまで通り、まともな議論がなされなかった。
やはり秋山氏の意思ひとつで理事会は運営されているのだ。
こうして、すべてを理事会が否定したことで、協会側が差し伸べようとした支援の手をもJBCは振り払った事になる。

ここで理事会メンバー9名をもう一度確認してみると、議案否決票3人すべてが東京ドーム関連である事が分かる。

コミッショナー 久代 信次(東京ドーム会長)
理事長  秋山 弘志(元松戸公産会長)
理事  土屋 誠次(元東京ドームホテル会長)

理事  向島  祐(大同病院副院長)
理事  谷 諭(東京慈恵会医科大学付属病院脳神経外科教授)
理事  大槻 穣治(東京慈恵会医科大学付属第三病院救急部 准教授)

理事  津江 章二(共同通信社編集委員)
理事  浦谷 信彰(JBC統括本部長)
理事  大橋 秀行(前ボクシング協会長)


年功序列の社風を考えるとこの中では秋山氏が実質の発言権があるという声も。
あらかじめ秋山理事長は票読みが可能であった訳で、これまでの自らの意思を通すためには、議決から外された浦谷氏に代わって、久代コミッショナーを引きずり出さなければならなくなったと考えるのが妥当だろう。
目先に囚われたこの愚行がどのような結果をもたらすか、直に明らかになる。

さらに欠席者3名は偶然にもリングドクター関連の大槻氏、向島氏、谷氏。
ここにも理事会崩壊の一因がある。
まさか秋山氏に出席を止められたとまでは言わないが、都合があるとしても、あるいはどちらにも与しないと中立を装いながら、意見を述べない、重要な議案に参加しない。
せめて意見書を提出するか、あるいは出席して堂々と白票を出せばいいではないか。
理事としてのその職務を放棄したも同然という事が理解できているのだろうか。
あまりに無責任ではないか。

コミッション理事会はガバナンス崩壊を自ら明らかにしてその権威を失ったが、全容と実態がほぼ表に出た。
これは組織再生へのリスタートになる。
渡辺協会長は決裂に肩を落としたようだが、問題点を明らかに、そして明確にした功績は大きい。
協会長として、これまで誰もやらなかったのだから。

理事会否決は秋山氏による出来レースとも言えるが、しかし、これが保身の秋山氏にとっては予想外の展開へとつながる。
もう秋山氏には一寸先さえ見えていない。

ThePage記事ボクシングの内紛問題決裂で再び法廷闘争へ
本郷陽一記者のインタビューに緑ジム松尾会長が答える。
「ある程度予想はしていたが、久代コミッショナーまで出席して決定されたということの意味は大きい。JBCの最高責任者であるコミッショナートップまでが、健保金の問題を真剣に考えないとなると、私たちは行動を起こすしかなくなった」(引用ここまで)

さらに協会関係者らは同調する。
「理事会の決定には失望したが、逆にスッキリとした。これで責任追及が明確になった」
「水面下で必死に調停に動いた協会(執行部)もこれだけハッキリと(元凶が)見えて動きやすくなったはず」
「JBCは存続させたい。しかしコミッショナー解任動議もやむを得ない。来るところまで来てしまった」

こうした声は何を表すのだろうか。
JBC再建を願って途方に暮れる様な時間と労力を費やしても誠意は秋山JBCには通じなかった。
問題の表面化、裁判沙汰や問題の長期化を嫌ったムラ社会論理もある意味、知恵として機能した場面もあった。
しかし、痛みを伴なっても、「根本から変えなければならない」という意識が今、業界内に初めて広がったのだ。

最後に本郷陽一記者の問題の本質に迫った秀逸な記事から、松尾会長のボクシング人としての心の痛みから発せられた言葉を再び引用させて頂く。

「私たちが問題にしているのは健保金の問題だけ。ボクサーは命がけで戦っている。そのボクサーから強制的に徴収して何か事故があったときに対応するためのお金がどんどん減っていて、しかも何に使われているかわからない、という状況を見逃していては、ジムの経営をする資格はない。ボクサーを守るために一緒に戦わねばならないし、その大事なお金が何に使われているかもわからない事態に黙っているわけにはいかない」

「 裁判などして、事を荒げたくないんだ。なぜそれができないのか。地裁、高裁と負け続けたのに最高裁まで上告して、負けるべくして負けた安河内裁判も、なぜ続けたのかよくわからない。これだけ非があるのに認めようとしない理由がわからない。そうなると《あなた達、罪人になりますがいいですか?》ということになる」


文責 B. B (雑文で大変申し訳ありません。)