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HARD BLOW !

健保金問題を矮小化しようと必死の人たち

 いよいよ法廷闘争という段階へと突き進みつつある健保金問題でありますが、このしょうもない混乱の責任は全て

「最高裁判決に従わない」
健保金問題の存在を認めない
嫌疑を晴らす為の情報公開もしない
違法行為に至る組織経営の間違い認めない


というないない尽くしのJBC側にあります。

しかしながら、『違法行為上等!』のブラック経営道をひた走るJBCを、ことここにいたっても熱烈応援するイカレた方が、虚しいネガキャンで今日も安河内事務局長や渡辺協会長、松尾会長を貶めようと必死のようでございます。人間と言うのはここまで卑小な存在になれるのか?と驚くばかりです。実際彼らの論拠はおかしなことばかり。論理も倫理もゼロどころかマイナスでございます。

以下、彼らのおかしな論を検証していきましょう。

財団法人では保険業務は出来ない

日本山岳協会は保険制度維持しています。というわけで出来ます。
    ↓
山岳保険について

健保金は安河内時代に一般会計に組み込まれている

法改正で公益財団法人の資格を一斉に見直す必要上、一旦経過法人となった関係で、一時的措置として会計処理されただけで、実態として保険制度も基金も維持されていました。JBCは保険業務を継続するためにも、是が非でも公益法人格を維持する努力をするべきでしたが、あっさりと一般財団法人になってしまった(とはいえ実態としては現在も経過法人であります)。
「安河内のせいだ」というのは問題の実態がわかっていない人の妄言に過ぎません。松尾会長は2013年から健保金の制度の維持を訴えており、その時点でJBCは協会の抗議を受けて健保金の残額を別口座に移しており、基金的な性格を知悉しています。今頃になって「会計的には一体に管理して来ました」と主張しても無駄であります。
そもそも競技の特性上、傷病対策はJBCにとって最重要の問題であり、そこを投げ出すならJBCの存在意義自体が問われることになる。

安河内氏の裁判と健保金問題は関係ない

健保金は敗訴確実な無謀な裁判費用で消費された可能性が高いので、非常に関係があります。

健保金問題を急に騒ぎ出すのはおかしい

2013年に制度改悪が告知されてからずっと問題になっています。急に問題化したわけではありません。

出勤しない安河内はおかしい

地位確認裁判と言うのは職権を争うものであり、職権を剥奪するような制度変更があれば判決の無視であり、新たな違法行為であることは明らかです。もしこのような制度変更を認めるなら、ブラック企業の跳梁を許すことになり、法の精神の否定となります。制度変更して職権を剥奪するような卑劣な行為を肯定する人間は、単なる社会悪であります。ボクシング界にとどまる問題ではありません。

JBCを批判している人間は亀田にあやつられている

 困った時の亀田頼み、亀田あったらメシ何杯でも食える、無人島に一枚レコードを持っていくなら亀田、という感じで亀田出しときゃ、頭の弱いボクシングファンの感情を動員できるだろうというお馴染みの作戦であります。

 現代ビジネスの長文インタビューで健保金問題や安河内裁判への対応を厳しく批判した、協会におけるJBC批判の急先鋒である協栄ジムの金平桂一郎会長は亀田一家と報酬を巡り裁判闘争となり関係が決裂し、最近では大竹氏を会長にした亀田ジムの協会加入に反対して阻止したと言われる方でございます。なんでこんな人が亀田に操られていることになるのでしょうか?頭の回路が混戦しているのでしょうか?

 理事会で浦谷氏の解任に投票した大橋秀行氏も亀田の操り人形なのでしょうか?

 亀田黒幕論はもはやユダヤ陰謀論と同レヴェルのヨタであります。

 判決からまもなく三ヶ月が経とうというのに、未だに違法行為の当事者が組織に居座っているのは、法治国家の常識から言っても明らかに異常であります。

 詭弁を弄する連中に辟易する(旧徳山と長谷川が好きです)




高山勝成が決定戦を制し、五度・六冠目の世界奪取!8/20WBOミニマム級タイトルマッチin三田

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 再再再再再再起!気がつけばキャリアもすでに40戦となった、ヴェテラン高山勝成選手と、最年少世界奪取を目指した俊英、加納陸選手との間で闘われた、WBOミニマム級王者決定戦のレポートでございます。

 今回の舞台は、加納陸選手の所属する大成ジムの地元、兵庫県三田市。関西在住の人間にとっても、三田というというと和牛のステーキくらいのイメージしかございませんが、その他の地域の方にとっては更にチンプンカンプンでございましょう。実際、関西以外在住の観戦仲間からも「三田ってどこ?どうやって行くの?」という問い合わせが何件かありました。試合会場は、大阪からJRと私鉄をのりついで一時間半ほどの距離。決してアクセスのいい会場ではありませんが、7分の入りと言った感じで、なかなかの盛況でありました。丸元大成会長がジムを開業することで、三田に蒔いたプロボクシングの種が着実に育っているなという印象であります。

 現役時代はテクニシャンだった丸元会長の愛弟子である加納選手は、U15の競技会で経験をつんだ後、15歳で海外プロデビューした異色の経歴の持ち主。同い年のジムメイト服部海斗選手とともにテレビ局の密着がつくなど、デビュー直後から活躍が期待されていましたが、服部選手が若くして白血病により亡くなられるという不幸な事件があり、そのキャリアは短いながらも起伏に富んだ軌跡を描いています。

 一方の高山選手は言わずと知れた日本のミニマム級の第一人者。加納選手との年齢差は実に15歳。国内外における世界戦の経験は勿論、平仲明信以来の海外世界挑戦成功、4団体制覇など輝かしい実績を誇るボクサーです。

 私、実は三年前に、大成ジムにおいて、この二人のスパーリングを見学させて頂いたことがございます。その時高山選手は、加納陸選手、服部海斗選手、松岡新選手の三人と4ラウンドづつのスパーを行いましたが、内容的には高山選手とはかなり差があるなと言う印象でした。

 その時の記事
   ↓
高山勝成選手インタビュー&スパーリングレポート  インターバル40秒で12R!

 あのころはかなり実力差があった両者ですが、『男子三日会わざれば刮目して見よ』なんて申します。果たして加納選手は三年間でどれだけの成長しているのか?と期待して会場に駆けつけたのでありますが、今年の関西は観測史上最高とも言われる猛暑でございまして、三田に着いたころにはヘロヘロ。ああやっとたどり着いたと思って中に入るとエアコン入ってねーじゃん!。ただでさえ暑い上に、人いきれで室内はサウナのようで、椅子に座っているとじっとりと汗が浮かんでまいります。会場で、タイで試合した経験のある某格闘家の方に偶然お会いしたので「タイもこんな感じですか?」と聞いてみると「タイより暑いですよ」とのこと...。「ここまで暑いと試合の展開にも影響があるんじゃないですか?」という見解でした。

 しかしまあ、カマボコ屋根の体育館で団扇や扇子がひるがえる様子は、見ようによっては昭和のボクシング会場のようで、味わいがあるっちゃあある、という気がしてくるから不思議。菊華高校の学生さんも駆けつけて高山選手のノボリを持ってスタンバイしいよいよメインであります。

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 1Rは意外にもサウスポーの加納選手が、シャープな左ストレートを3発明確にヒットして攻勢をアピール。フットワークもよく、距離感もつかめている印象です。三年ぶりに生で見た加納選手は世界ランカーとして充分な実力を備えていることが伝わってきます。バッテイングを避けたい高山選手は慌てず様子を見ているのかも知れませんが「リーチ差もあるし、乗せると厄介かも」という懸念も。2Rになると高山選手がややプレッシャーを強めてボディ中心の攻めを見せ、加納選手をロープに詰めて見せ場を作りますが、加納選手もカウンターの左ストレートや右フックで対抗。ここまでの展開は互角かやや加納選手か?ただ高山選手がこのままプレッシャーかけ続ければ、会場の暑さもあって加納選手の足が止まるのでは?と思わせます。3R序盤に心配されていたバッテイングがあり、高山選手がレフェリーにアピールして瞼のカットが確認されます。試合間隔があいても、やはり切れ癖は治っていなかったか...。高山選手が3Rの後半大きな右フックを当てると加納選手は目に見えて失速、フットワークが鈍って来ます。
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4Rに入ると傷によるストップの可能性も織り込んで、高山選手がさらにプレッシャー強めてポイントをとるべく攻勢。加納選手は早くも足が止まった印象で、高山選手の連打を何度も食らう。高山選手は接近時のアッパーや、力強いフックが印象的。5Rに入ると高山選手はしつこい出入りと打ち分けで明白にペースをとって、一方的展開に。インターバルにコーナーに戻る加納選手は明らかに疲れており、呼吸も荒くスタミナが切れている印象。6R序盤も高山選手が加納選手にプレスをかけて下がらせる展開で、このままいけばKOも思わせたところでレフェリーが傷のチェックを要請し、あっさりとストップ。6Rまでの負傷判定となりました。会場で見る限り傷の深さは分かりませんでしたが、報道写真で傷を見て「これは深いな」とストップにも納得いたしました。

 判定結果は3-0(59-56 58-56 59-55)で高山選手。序盤の印象から、もう少し加納選手に振ってるジャッジもいるかな?と思いましたが結構一方的なスコアでありました。「新チャンピオン」というアナウンスで一瞬加納応援団が沸き立ちましたが、この試合は決定戦なのでどっちが勝っても新チャンピオン。ただ加納陣営は高山チャンピオンに挑むと言う姿勢であったのでありましょう。

 個人的には加納選手のスタミナ切れには会場の暑さがかなり影響していたのでは?と感じました。

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 高山選手若い時に比べて瞬時の反応などはやや落ちているのかも知れませんが、その分はフィジカルの強化とサイコロジーで埋めておりトータルとしての強さはそんなに変わっていないんじゃないのと感じました。

 ただ瞼だけは本当に毎回毎回切れるので、ここだけがなんとも悩ましいといいますか。脅威のスタミナやハードワーキングなスタイルなどを見ても肉体自体の衰えは感じられないので、返す返す勿体無い。ご本人としても消化不良で忸怩たるものがおありだと思います。

 年齢的にも終わりが見えてきた貴重なキャリアを、少しでも長く継続する為にも瞼のケアが最優先になるかと思うのですが、果たして打開策があるのか...?

 しかし陣営のしつこさと言いますか、世界戦のチャンスを求めて実現し続ける姿勢が凄いなと、そこはただただ感服いたします。日本のボクシングに欠けているものは、このスピード感と執念だと思うのです。配慮や遠慮は脇において貪欲にチャンスを求める高山陣営の姿勢が、関西のボクシング界に与えている影響は非常に大きいと感じた次第。

 個人的にはまた高山選手の試合が見れるということを喜びたいと思います。

 会場の暑さに負けた(旧徳山と長谷川が好きです)

泥沼化のJBC 問題 コミッショナー責任追及へ

23日に行われたJBC緊急理事会は、JBCの健全運営と財務再建を目指した日本プロボクシング協会の強い要請をことごとく否決し、コミッションの最高決定機関であるJBC理事会は協会との全面対決姿勢を打ち出した。

協会の要請した理事会議案には、問題視される浦谷氏の職務停止、地位確認裁判で最高裁確定した安河内剛氏のJBC理事選任、紛糾する健保金問題解明と破綻が予想される財政問題の解明とそれに向けての調査委員会の設置など。
何れも破綻寸前のJBC再建には欠かせない重要議題であったが、オブザーバーとして出席した渡辺協会長らに意見を述べる機会も無く、それらすべて挙手採決された。

緊急理事会出席者は以下の通り。
JBC理事                              
久代コミッショナー
秋山理事長
土屋理事
津江理事
大橋理事
浦谷統括部長

協会オブザーバー
渡辺全日本ボクシング協会長
新田協会事務局長

今回の理事会議決票について秋山氏は理事会議長、浦谷氏は議案の関係当事者であることから外されるので有効票は4票。
議案否決に賛成は久代氏、土屋氏の2票、反対は津江氏大橋氏の2票で同数の為、最終的に理事長権限で秋山氏が否決として、3-2で決定された。

これら議案の重要性を説明した津江理事に対し、コミッション最高職である久代コミッショナーは否決の理由に一言も言及していない。否決にはそれ相当の理由があるはずだ。しかし、それを述べようともしない。
いや、突然駆り出されて問題の重要性を理解していなかったのだろう。
コミッショナーが出席しても、理事会はこれまで通り、まともな議論がなされなかった。
やはり秋山氏の意思ひとつで理事会は運営されているのだ。
こうして、すべてを理事会が否定したことで、協会側が差し伸べようとした支援の手をもJBCは振り払った事になる。

ここで理事会メンバー9名をもう一度確認してみると、議案否決票3人すべてが東京ドーム関連である事が分かる。

コミッショナー 久代 信次(東京ドーム会長)
理事長  秋山 弘志(元松戸公産会長)
理事  土屋 誠次(元東京ドームホテル会長)

理事  向島  祐(大同病院副院長)
理事  谷 諭(東京慈恵会医科大学付属病院脳神経外科教授)
理事  大槻 穣治(東京慈恵会医科大学付属第三病院救急部 准教授)

理事  津江 章二(共同通信社編集委員)
理事  浦谷 信彰(JBC統括本部長)
理事  大橋 秀行(前ボクシング協会長)


年功序列の社風を考えるとこの中では秋山氏が実質の発言権があるという声も。
あらかじめ秋山理事長は票読みが可能であった訳で、これまでの自らの意思を通すためには、議決から外された浦谷氏に代わって、久代コミッショナーを引きずり出さなければならなくなったと考えるのが妥当だろう。
目先に囚われたこの愚行がどのような結果をもたらすか、直に明らかになる。

さらに欠席者3名は偶然にもリングドクター関連の大槻氏、向島氏、谷氏。
ここにも理事会崩壊の一因がある。
まさか秋山氏に出席を止められたとまでは言わないが、都合があるとしても、あるいはどちらにも与しないと中立を装いながら、意見を述べない、重要な議案に参加しない。
せめて意見書を提出するか、あるいは出席して堂々と白票を出せばいいではないか。
理事としてのその職務を放棄したも同然という事が理解できているのだろうか。
あまりに無責任ではないか。

コミッション理事会はガバナンス崩壊を自ら明らかにしてその権威を失ったが、全容と実態がほぼ表に出た。
これは組織再生へのリスタートになる。
渡辺協会長は決裂に肩を落としたようだが、問題点を明らかに、そして明確にした功績は大きい。
協会長として、これまで誰もやらなかったのだから。

理事会否決は秋山氏による出来レースとも言えるが、しかし、これが保身の秋山氏にとっては予想外の展開へとつながる。
もう秋山氏には一寸先さえ見えていない。

ThePage記事ボクシングの内紛問題決裂で再び法廷闘争へ
本郷陽一記者のインタビューに緑ジム松尾会長が答える。
「ある程度予想はしていたが、久代コミッショナーまで出席して決定されたということの意味は大きい。JBCの最高責任者であるコミッショナートップまでが、健保金の問題を真剣に考えないとなると、私たちは行動を起こすしかなくなった」(引用ここまで)

さらに協会関係者らは同調する。
「理事会の決定には失望したが、逆にスッキリとした。これで責任追及が明確になった」
「水面下で必死に調停に動いた協会(執行部)もこれだけハッキリと(元凶が)見えて動きやすくなったはず」
「JBCは存続させたい。しかしコミッショナー解任動議もやむを得ない。来るところまで来てしまった」

こうした声は何を表すのだろうか。
JBC再建を願って途方に暮れる様な時間と労力を費やしても誠意は秋山JBCには通じなかった。
問題の表面化、裁判沙汰や問題の長期化を嫌ったムラ社会論理もある意味、知恵として機能した場面もあった。
しかし、痛みを伴なっても、「根本から変えなければならない」という意識が今、業界内に初めて広がったのだ。

最後に本郷陽一記者の問題の本質に迫った秀逸な記事から、松尾会長のボクシング人としての心の痛みから発せられた言葉を再び引用させて頂く。

「私たちが問題にしているのは健保金の問題だけ。ボクサーは命がけで戦っている。そのボクサーから強制的に徴収して何か事故があったときに対応するためのお金がどんどん減っていて、しかも何に使われているかわからない、という状況を見逃していては、ジムの経営をする資格はない。ボクサーを守るために一緒に戦わねばならないし、その大事なお金が何に使われているかもわからない事態に黙っているわけにはいかない」

「 裁判などして、事を荒げたくないんだ。なぜそれができないのか。地裁、高裁と負け続けたのに最高裁まで上告して、負けるべくして負けた安河内裁判も、なぜ続けたのかよくわからない。これだけ非があるのに認めようとしない理由がわからない。そうなると《あなた達、罪人になりますがいいですか?》ということになる」


文責 B. B (雑文で大変申し訳ありません。)

どうなるJBC? 緊急理事会 開催

本日8月23日15時より、水道橋後楽園飯店にてJBC緊急理事会が開催されます。

これは8月8日付記事JBC津江章二理事が緊急理事会召集へで既報の通り、各地区協会長(北日本協会除く)の要請にJBCが応えたもので、安河内剛氏復帰問題や健保金問題、財務処理問題等について、解決、解明に向けての議論が交わされるのか、決議がなされるのか注目されます。
長引くこの一連の問題でBC理事会が開催されるのはこれが初めて。

協会側の最終提出議案には調整も加えられる可能性もありますが、安河内氏の復職(筆頭業務執行職)要請財務処理の透明化が大きな柱になると思われ、(8月7日付時点の要請は以下の通り)JBC理事会がどこまで答えを出すのか。

1 平成28年7月末現在の正味財産額。
2 平成28年7月末現在の健康管理見舞金口座の残高と、この口座からのこれまで のすべての支出明細
3 裁判費用の総額とその内訳(和解金、バックペイ、訴訟費用、弁護士費用、その 他経費(交通費等)
4 裁判費用等の稟議書
5 平成23年度以降各期の委託費の内訳
6 内閣府に提出した、公益目的財産額並びに公益目的支出計画書
7 協会からの本件に関する要請並びにJBCからの回答書
8 安河内裁判における控訴および上告決定時の理事会・評議員会議事録
9 その他本件に関するあらゆる証憑


しかし、これまでのJBC執行部の対応からは協会の要請がすべて通るとは考えにくく、どのような決着をみるのかは不透明。
今後のJBC再建やひいてはボクシング界全体を左右する重要議題に理事会が真摯に向き合わなかった場合、協会との溝は更に深まり、修復不可能な状態になる恐れも。

最悪は東京ドーム関連の理事ら大半が欠席して流会になるか、あるいは白紙委任のような形で正当な議論を放棄するカタチ。
こうなれば、秋山理事長の責任が追及されるばかりか、理事会組織のその機能を完全に失ったことが必ず表面化します。
となると業界一部にあるコミッション不要論が広がりかねない。
JBC理事方々には、こうした危機感を深く認識して頂きたいと思います。

それと余談ですが、
一部に「安河内は復職するつもりがない」などという噂があると聞いてビックリ!
これまで裁判や取材のたびに、JBC再建への強い決意と明確なビジョンを聞いていただけに、どういうことか?と思わず安河内氏に直接問い合わせ。
「情報戦と考える人がいるにしても悪質ですね。(JBC再建の)決意にブレはありません」
「これだけの応援と内外(業界内と統括団体)の要請を頂いていますから、最大の努力をします」との事でした。
あらためて、様々な問題や今後のビジョンについての見解を伺うべく取材を申し込みました。

文責 B. B

終戦記念日の翌日にJBCから大本営発表「JBCは悪くない!」

昨日、高山選手の世界戦興行のタイムテーブルを確認しようとJBCのHPを開いてみると、トップページに8月16日付けで発表された

健康管理見舞金、ならびに安河内剛氏に関してのご説明

なる文書へのリンクを発見。(↑クリックしていただければリンク先に飛びます)

内容は、予想通り(笑)真摯な反省とは程遠い、「JBCは悪くない!悪いのは安河内だ!」という没論理かつ怨嗟に満ちた内容で、不快な残暑が五倍増しになるようなシロモノでございました。以下に画像を添付しておきます。

文書
文書2
文書3
文書4

どーです、この飽くなき自己肯定感!ブラック企業張りの違法行為が原因で、裁判で完全敗訴し、膨大な裁判費用が消尽されたにも関わらず、自己弁護と責任転嫁で乗り切ろうとするこの厚かましさときたら...。

以下に特に味わい深い部分をピックアップしてみます。

上述のとおり、平成 20 年には「健康基金」は存在しなくなりましたので、平成 24 年にこれを横領するなどということは不可能ですし、ましてや訴訟費用や和解金等は当財団における正当な事業経費ですから次期繰越収支差額金及びすべての事業収入から支出することは当然のことであり、何らの問題もありません。


健保金の基金に当たる金額はJBCの会計とは別の口座に移されていたことは周知のことであり、JBCサイドも分けて考えていたことは明らかなのに、いまさら「一緒くたに管理しておりました」てな感じで誤魔化そうというのも相当姑息でありますが、デタラメな労働事件を起こして敗訴した費用の支出を「当然」と言い切る姿勢はまさにブラック企業の鑑。違法行為に対する反省の念はゼロのようであります。

さらに引用します。

当財団には次期繰越収支差額金のほか毎年約1億6000万円前後の収入が見込まれますので、約4875万円にいたるまで1年につき約600万円を支出しましても健康管理見舞金制度は問題なく運用されます。

JBCの財産が年々目減りしていることは、収支報告からも明らかなのに、問題意識は微塵も感じられず、逆に「まあ金が入ってくるから大丈夫っしょ」という感じの能天気さが透けて見えます。

安河内剛事務局長との裁判については

当財団の意見が最高裁判所に認められなかったことは洵に遺憾に存じます。

違法行為したのに、なぜか上から目線で現実逃避丸出し。地裁判決の時点でJBCの主張はほぼ全て退けられており、最高裁での逆転など望むべくもないことは明らかでありました。そのような展望の無い裁判に組織を挙げて突っ込んで、無駄な費用を使っていながら、支出は「当然」というのだから開いた口が塞がりません。人気捏造ライターの片岡亮氏と組んで名誉毀損事件を起こしたJBC職員が事件後も普通に就業してるところといい、どうもJBCは違法行為など屁の河童という、脱法的感性が蔓延しているようであります。

違法行為をして賠償を命じられたくせに、相手が悪いと言わんばかりの、無反省な主張も散見されます。

また、当財団から同氏に再三にわたり電話しましたが、留守電になるばかりで、同氏に当財団に電話するよう伝言を残してもやはり何らの連絡もありませんでした。

そりゃー最高裁まで争って敗訴した側に、偉そうに命令されても「はあ?」としか思わないでしょう。安河内氏の職権を剥奪するような組織変更をしているのですから、名目だけの事務局長に復帰しても意味が無いことも明らか。汚い違法行為を連発した側が、あれこれと指図をしている姿は正気とは思えません。

JBCは判決後も一切変化無く、ブラック財団法人体質を堅持していると分かる、大変味わい深い文書でありました。

そうこうしているうちにもJBCの財政状況は刻一刻を悪化しているのにな~と感じる(旧徳山と長谷川が好きです)

ボクシングマガジンがJBC敗訴確定に続いて、健保金問題も安定のガン無視!

小さい秋見つけた!

古来より日本では、季節の小さな変化を見逃さないことが風流とされて来ました。それは雑誌の中とて同じことでございます。

一見すると何年も何年も構成が変わっていないかに見える、ワンパターンで無気力な安定感溢れる編集方針に、時折現れる小さな変化。そんな変化を愛でるのが、雑誌読みの喜びというものでございます。

落ち目のプロ野球選手のことを思いやって、外車やマンション提供してあげただけなのに、なぜか世間から指弾されてしまった不幸な篤志家が社長を勤めるベースボールマガジン社が発行する「ボクシングマガジン」にも、今月小さな小さな小さな変化がありました。

先月号では安河内事務局長が最高裁でも当然のように勝訴し、JBCのしょうもない幹部連中がやった一連の違法行為に司法の鉄槌がくだりましたが、ボクシングマガジンは当然のようにガン無視!

十年一日の誌面を待望する読者に対して、ゆるぎない編集方針を示したのでありました。

あれから一ヶ月。その後、安河内氏の勝訴を受けて、「秋山氏や浦谷氏の違法行為によって負けた裁判の費用として、健保金が消費されたのではないか?」という疑念から、懸案の健保金問題が再燃し、様々な新聞・通信社・ネットメデイアが続々と記事を出しましたが、我等がボクシングマガジンは、ボクシング雑誌でありながら今月も安定のガン無視!

一部読者が心待ちにしているマンネリ御なじみの構成が、健保金などという得体の知れない問題で乱れるのを防ぎ、その意識の高さを再び見せつけたのでありました。

かつて2013年7月号に掲載された、珍記事「日本ボクシング界の秩序を守る為に」では、こんな威勢のいい事を書いて、「JBCの金はボクサーの金だ!」とばかりに力みかえっていたのに、大変な温度差であります。

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この記事は「新コミッション構想について調査せよ!」という奇怪なアジテーションで結ばれていますが、現在も見解も変わっておられないのでしょうか?裁判の結果はボクシングマガジン様のヨタ記事とは真逆の結果になっておりますが、記事の責任をどのように感じておられるのでしょうか?

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と思ったら今月号に小さな、小さな、小さな、小さな訂正記事が隠れるように掲載されていました。(補足:この訂正記事は2013年3月号に掲載された『大沢宏晋に東洋太平洋王座剥奪、ライセンス一年間停止処分』に対するものです。)

訂正

「コイツらクビになって当然のクズだぜ」とばかりに安河内剛氏や谷川俊規氏を未確認情報でディスりまくり、トバシまくりの記事の顛末が、このちいちゃ~い訂正記事でありました。嗚呼脱力。

結局ボクシングマガジンは、珍妙なヨタ記事「日本ボクシング界の秩序を守る為に」を総括する気はゼロ!のようでございます。さすがとしかいいようがありません。

と、そんないつもの誌面に、またも小さなホコロビを発見!読者投稿コーナーでなぜか、あのJBC職員にしてリングアナウンサーでもあり、尚且つあの人とあんなことしてあんな風に言ってたけど、実はああで結局裁判でああなってしまったあの人の『独自』のスタイルが批判されているのであります。

投稿

確かに彼のアナウンスは長くて、くどくて、自己陶酔的ではありますが、いいところもあるんじゃないですかね~。知らんけど。
まあアナウンス以外の問題点の方がね、深刻だと思いますけどね、ええ。

ボクシングビートは巻頭のコラムと情報ページでちゃんと取り上げていて、ボクシングマガジンとは明らかに差がありました。

本屋で立ち読みししょうとしたらマガジンだけビニールパックに入ってて驚いた(旧徳山と長谷川が好きです)

健保金問題の報道が何か腑に落ちない件

 松尾敏郎会長の『刑事告発宣言』以来、目立って報道の量が増えてきた安河内氏の復職と健保金の問題。記事の量が増えてきてるのは、注目の反映なので悪いことじゃあないんですが、なぜか『業界内の内輪もめ』と言うトーンでの報道が目立ちます。

 報道の皆さんは根本的なこととして安河内事務局長の復職に関しては違法行為をして裁判で完全敗訴したJBCの秋山氏や浦谷氏が全面的に悪いという大前提が分かっているのかしら?と不思議になってきます。

 この事件は最高際判決を無視して、安河内氏の職権を剥奪するような組織変更を是正しないJBCに明らかに問題があり、健保金の使途や残高についての説明責任があるのも、あくまでJBC側です。

 なのに浦谷統括本部長(笑)が「松尾会長が刑事告発を辞めないなら辞任しないんだからね!」みたいな「世迷い言」を言い出しても、無批判にそのまま伝えています。

 「安河内事務局長の地位確認が認められた」ということは、安河内氏に変わってJBCのトップになった森田健氏や浦谷氏には法的にトップとしての正統性・正当性がないということです。まして浦谷氏は判決文で、安河内氏の排除に関わる一連の不法行為の首謀者と名指しされている人物です。本来なら安河内氏が勝訴した時点で、JBCに与えたイメージダウンや経済的損害の責任を問われるのは当然のことです。

 といいますか浦谷氏や秋山氏は、健保金については一貫して「適法・適正に運用・管理されている」旨を主張されています。

 であるなら刑事告発されようが何の問題もないはずです。堂々と問題を司直の手に委ねて自らの潔白を証明されれば良い話ではないでしょうか。なのに松尾会長のライセンスの停止や、氏に対する告訴まで仄めかすなど過剰にナーバスになっておられるご様子。何をそんなに恐れておられるのでありましょうか?

 というか浦谷氏、試合役員時代に安河内氏が大衆ふぐ料理店で使った一万ウン千円の飲食費を「不当な支出でJBCに経済的な損害を与えた!」とわざわざマスコミ集めて記者会見した人。一万幾らの支出を巨大な不正のように騒ぎ立ててた彼が、何千万という基金、しかもボクサーがいざという時の医療費としてコツコツと貯めてきた血の出るような金を、自らの不法行為が原因で起こされた裁判で浪費したとなれば、そんなもん問題になるのは当たり前であります。

 マスメデイアは近過去の浦谷氏の行状も忘れてしまったのでありましょうか?

 亀田大毅選手の『負けても王者問題』前後、JBC秋山大本営の意見を一方的に垂れ流し積極的に伝えてきた、THE PAGEの本郷陽一記者もこの問題を積極的に報じておられます。

 記事へのリンク
 ボクシング内紛問題が泥沼化。JBC責任者の辞任示唆でも解決せず

 この記事の結論部分が、なんともどうかしてるのであります。以下に引用します

いずれにしろ、よほどのボクシングファン以外には、ボクシングコミッションと、日本ボクシング協会が、どう違うかも判断できないような話の中で、健保金と言われても、なおさらわかりにくく、内紛、裁判闘争、という言葉だけが一人歩きしている現状が、何を及ぼすかをJBCも協会も深く考えるべきである。ファン不在、なにより、ボクサー不在。これ以上、無駄に金も時間をかけるような“裁判闘争”を避ける努力を、JBCと協会の両者は最後まで続けなければならないだろう。
 


 いやいや本郷さん!分かりにくい問題をファンに分かるように報道・解説するのがジャーナリストの仕事でしょ!「ボクシングは村社会で分かりにくいから、究明もほどほどで…。」みたいなことよく書けるな~とゲンナリ。こらあかんわと思ったのでした。

 捏造ライターに関しては…。告訴と告発の違いも分かってないんじゃない?ということは置いといて、JBCの職員と結託して捏造記事書いて裁判で負けて賠償を命じられた人が書く記事が中立的なはずはないでしょう、ということでいいんじゃないでしょうかね。

 JBCの正常化がなった後、安河内氏に対して行われた一連の不法行為において、彼がどのような役割を果たしたのか?も、おのずと明らかになるでありましょう。

 今はせいぜいミスリードに精出して、終わりの時を引き伸ばすしてりゃよろしい。時間はタップリあります。

 なんだかんだ言うてオリンピック結構見てる(旧徳山と長谷川が好きです)

JBC津江章二理事が緊急理事会召集へ 松尾会長の刑事告発は一旦延期

 タイトルの通りであります。

 北日本協会を除く全協会の連名で
 「JBC理事である津江章二氏に緊急理事会を招集して、JBCの問題を討議して欲しい」
という要望書が出されました。

詳しくは以下の資料をご参照ください。

緊急理事会_R
緊急理事会2_R

これを受けて松尾会長を代表とする「ボクサーの権利を守る会」も声明を出しました。
刑事告発は一旦延期となるようです。

見解_R


理事が召集すれば、緊急理事会をせねばならないことはJBCの定款にも記載はあるのですが、個人的には最高裁の判決を守っていないJBCが定款を守るとも思えないのですが…。

しかしまあほんと事態の進行が驚くほど遅いですね。

違法行為をしたJBC側があれこれと条件闘争してるのを全く批判しないマスコミにも驚いてしまいます。

何で敗訴した側、違法行為をした側が組織に居座っている状態を異常と思わないのでしょうか?余りに不条理。

何の為の裁判だったのかと虚しく感じる(旧徳山と長谷川が好きです)

20160805 JBCと協会 共同声明合意せず!!

既に報道されている通り、JBCと日本プロボクシング協会は8月3日の協議を経て本日8月5日に共同声明を発表する予定であった。

JPBAとJBCが健保金問題で協議、共同声明発表へ

本日16時よりJBCで記者会見が予定されていたが、双方の協議が長引いた末、結局結論を見ることなく終わり、記者会見そのものも行われなかった。

協議後の囲み取材に対してJBCの浦谷統括本部長は、「健保金問題について協議通りの声明文を用意したが、協会側に意見のちがいがあり、まとまらなかった。」「われわれは健保金に関しては法に則って瑕疵のないようやっている。」「健保金問題については渡辺会長とはフラットになったという形で合意したかったが、会長と副会長とで意見がちがった。」と困惑したように語った。



3日の協議においては金平氏自身「いい話し合いができた」と肯定的に評価していただけに意外な展開である。

これに対して協会側は金平副会長が「JBCサイドは健保金問題を不問に付すことを要求するような文書を提示してきた。このような趣旨の文書は協会として持ち帰れない。浦谷氏辞任とひきかえに健保金を問題をすることができなくなるようになっている。それとこれとは別問題。」

渡辺会長自身に確認すると、3日の協議においては「浦谷氏の辞任」と「健保金問題の継続協議」が合意されたことは確かで、本日はJBCが提示してきた文書について「とり方が私と(金平さんとでは)ちがうといえばちがった。」「私はおおざっぱにこれでいいだろうと思った。」と語った。

金平氏によると、健保金について選手の治療費以外に使わない約束は文書としても存在していることを示し、特定の口座で健保金を運営管理していることからも、JBCサイドの矛盾を衝いたが、JBCは「言い回しのちがい」として従来の主張を譲らなかったという。

JBCサイドは、提示した文書の文言は一字一句変えられないとし、結局この日は話し合いがつかず、‎共同声明発表には至らなかった。浦谷氏も辞任を撤回したという。




JBCの提示した文書は、健保金問題については認識の相違が生じたが、協会にも理解していただいたとするもの。これでは健保金問題を解決済のものとすることになりかねず、それはのめないというのが金平氏の見解である。

協会側に意思の不統一があったのは確かだが、JBCがこれまでなかった内容の文書を提示してきたのも事実。というより、これまでと違う条件を出してくれば、協会側としては再検討する必要が生じるのは当然。

個人的にはJBCの条件闘争のようなやり方には賛成できないし、健保金問題を有耶無耶にしようとする動きという点で言語道断である。

渡辺会長は問題が長期化・泥沼化することによる「ボクシング界のイメージダウンが心配」と言うが、筋の通らぬ主張を認めてしまうことで問題を複雑化することの方が、ボクシング界のイメージダウンにつながるのではないかと私は心配するものである。

by いやまじで

捏造ライター片岡亮氏は近過去も忘却しているのか?

JBC職員とツルんでブログのガセネタ記事で亀田兄弟を中傷し賠償を命じられたフリーライターの片岡亮氏が、今更ながら健保金問題に言及したようですが、まあ相も変らぬJBCの茶坊主という感じのチョウチン記事でございました。
                      ↓
JBC、「見舞金」と「安河内剛氏」に見解

たかだか一万数千円のフグ料理屋のレシートでおおげさに『腐敗』を追及していた彼氏でありますが、この人浦谷氏の大学の後輩と共同で名誉毀損事件起こしたことからも明白ですが、現在のJBC体制が生まれる時に夕刊フジやブログで、散々ありもしない安河内氏の疑惑をあげつらった方でございます。

あなたには他人事みたいな態度をとる資格はありませんよ片岡さん。

むしろ違法行為を連発し、裁判闘争で多大な金銭を無駄使いしてきた無能なトップを一貫して支援してきた、重大な責任があります。

あなたのこの大見得は一体何だったのですか?『スラップ訴訟』と同じ、勢いだけの発言なのですか?


これも氷山の一角。僕が追っているものは、たかが1万数千円のレシートだけではないですよ。
投稿者: ★片岡亮(拳論) 2011/06/01[編集]


一連の過去記事で行われた安河内氏の名誉毀損についても、なんら責任をとっていません。

JBC職員とツルんで捏造記事書いて裁判で負けた人間が、そのことも総括せず、ボクシング界の問題を高所から論ずるなど言語道断の厚かましさであります。彼は今の違法体制も生んだ当事者であり、健保金問題にも一抹の責任を負っているのです。他人事のように批評する資格はありません。

あの人敗訴からなんも学んでないなと感じる(旧徳山と長谷川が好きです)

JBC浦谷統括本部長、辞任か?更迭か?

8月3日、JBC事務局においてプロボクシング協会と日本ボクシングコミッションの連絡協議会が行われました。
いち早くリリースしたのはまたもやビート誌でした。
ビートさんさすがに仕事が早い!

記事へのリンク
   ↓
JPBAとJBCが健保金問題で協議、共同声明発表へ


ビート誌記事にある通り協議は4時間にも及んだ末、双方の歩み寄りが見られた事、それと渡辺協会長の発言として、長引く健保金問題に幕を引く協会執行部の決意を、そして5日に共同声明発表会見まで伝えています。

先日の東日本協会理事会記者会見で協会執行部が個人的意見としながらも、健保金問題やJBC財政悪化について、もはや「説明責任では無く、結果責任を求める」と発言。
そして昨日の連絡会を迎えたわけですが、その通り一連の問題について浦谷統括本部長に対しては厳しい責任追及があったようです。
4時間に及ぶ四協会執行部の強い抗議に、浦谷氏は何度も席を立ちどこかに連絡を取っていたようですが、ついに折れた形で辞意を表明した模様。

健保金問題やJBC不当解雇問題をいち早く伝えて来た我々としても、4年間に渡る言論活動にいよいよ決着を見るのか!と期待を抱きましたが、しかし事はそれほど簡単ではありません。

先ずビート誌の見出しにある「共同声明」なるものの中味が、果たして全国の協会員のコンセンサスが得られているのか?について疑問が残るからです。
そもそも健保金問題勃発を簡単に述べると、健保金が無くなるという選手や協会員にとって重大な決議が充分な議論もされず、一方的な通達一つで行われた事に端を発しているのです。
2013年の健保金シンポジウムには、これに危機感を感じて立ち上がった二十余りのジム会長らが参加しましたが、これは全国の協会員の約十分の一。
その他の協会員さんは、充分な説明も受けなかった為にこの通達の意味が理解できなかったか、あるいは読みもせず疑問すら抱かないか、あるいは主流反主流の対立勃発と受け止め合流を見送った人たちがほとんどだったでしょう。
この13年の決起に、もう少し多くの方々が問題意識を共有出来たら、ここまでの大問題には発展しなかったはずと振り返って思います。

さて5日の共同声明ですが、文字通り両者が合意の上でこれからの道筋を明らかにし発表するという意味に取れますが、この一両日中という短時間に、この数年の問題が解消される合意案が作成できるのか。
そしてそれが全国協会員の信任を得られるのか。

「選手の権利を守る会」の署名賛同者は選手、元選手,協会員含め電子署名も併せると既に1千人に到達しようとしています。

まさか浦谷氏のクビと交換で健保金問題手打ちなどないでしょうね?
浦谷氏の更迭は司法判断に従い当然の結果として、しかし、健保金問題は浦谷氏が辞任したとしても直ちに解決合意できる問題ではありません。
解決には、コミッション理事会を招集して協会要請の調査委員会を立ち上げ、先ず健保金含む財務実態の把握、一億近くの金が溶けてしまった原因の究明、そして財務再建への方向まで決めてこそ、初めて共同声明に至るのではないでしょうか?
法的には別組織と言ってもJBC財政の90%以上が協会の支払う金で運営されているのです。
だからこそ協会もここまで踏み込んで意見を言うのです。当然の事であります。

これまでの経緯や問題点を再び周知されぬまま、ボクシング界のイメージダウンという言い訳(最早そのような事を言ってる事態では無い)のみで解決に向かおうとするなら、これまでの密室会議と何ら変わることが無い。
同じ過ちを繰り返す事にもなりかねません。
ムラの論理ではもうボクシング界は統治出来ないし、生き残れない時代になったのです。
時代の変革は突如としてやって来ます。
今がその時と思います。

協会コミッションが手を取り合って、誰もが納得するJBC再建への5日の共同声明発表になる事を心から願います。

文責 B.B