
当HARD BLOW!では、JBC裁判に絡んで再三取り上げて参りました大沢宏晋選手。最新の世界ランキングはWBOフェザー級4位まで上昇してきました。その彼がフィリピンのセブ島でWBOの地域タイトルマッチに挑みます。
一部JBC職員の私利私欲による不毛な人事抗争の影響を受けて、明らかにバランスを欠いたサスペンドを受けて、キャリア絶頂期の一年間を棒に振った彼が、もう一度世界のトップランカーへと帰って来ました。
彼の受けたサスペンドのおかしさについては、過去記事をご参照ください。
どう考えてもおかしい大沢宏晋選手のサスペンドについて
前提が崩れた大沢選手のサスペンド
繰り返しになるので詳しくは書きませんが、未承認のタイトルマッチを海外で行った選手は沢山いるのに、なぜか異常に厳しい処分を受けた大沢選手。これは単に安河内剛氏と谷川俊規氏をJBCから排除する名目として、一部のJBC職員が彼の試合を利用した事件に過ぎません。
JBCの職員が私利私欲のためにボクサーのキャリアを台無しにしかねない不当な処分を行ったのです。
そもそも、JBCはすでに谷川氏と和解しており、懲戒解雇はおろか通常解雇すら取り消しています。 大沢選手のタイトルマッチに絡んで解雇された谷川氏と和解したということは、解雇の理由も無くなったということです。
にもかかわらずJBCは大沢選手に対して謝罪はおろか、処分の撤回すらしていません。
亀田選手を虚言で中傷して敗訴が確定した職員も普通に仕事に復帰しているそうですが、まっことJBCの出鱈目さは枚挙に暇がございません。
さて本題です。
WBO5位の大沢宏晋、フィリピンで地域王座戦
キャリアハイの状態で不当なサスペンドを受け、ランキングも一から出直しとなった彼は、それでも腐ることなく試合を続け、復帰後は全てKOで6連勝。ひとつの敗戦で輝きを失っていくボクサー、ランキングを上げてもなかなかビッグチャンスが来ずモチベーションを切らせていくボクサーも数多いる中で、もう一度世界のトップ戦線に返り咲いた彼の意志の強さは特筆するべきものがあると思います。
彼の苦難が報われる日が来て欲しい、来ないとおかしいだろと私は思います。
海外の試合ではありますが、スッキリと勝って更にランキングを上げ、チャンスをつかんで欲しいと切に願います。
4月2日朗報を待ちたいと思います。
4月はもうひとつ気になる試合がある(旧徳山と長谷川が好きです)
捏造記事による名誉毀損が確定した片岡亮氏と、その取り巻きの方が
「裁判の支払額が大幅に減額になりました」
と宣伝されておりまして、こりゃ一体どういうことかしら?と調べてみましたらなんのことはない、今回の名誉毀損が片岡氏とJBC職員氏の「共同不法行為」だと看做されたというだけの話のようでございます。要は「一つの名誉毀損事件を二人の被告が共同で行った事件だから、それぞれに対して出ている判決を一体化せよ」と主張してそれが認められたと。
それぞれの賠償金額のなかで重複する亀田兄弟への賠償分を二人共同で支払うということで、折半するなら概ね半額くらいということでしょうかね。まあ「思ったより安く上がって良かったね」という心境なのでありましょうか、ね?
ですが 「亀田に一矢報いてやったぞ!」みたいに盛り上がってる様子に水差すような話で恐縮なんですが、私ちょっとひっかかるものがあるのでございます。
読者の皆様におかれましては、ことの経緯を思い出して頂きたいのですが、最初亀田サイドは片岡氏のみを被告とする裁判を起こし、片岡氏は自分が反訴せずJBC職員氏を原告にした裁判を起こして応訴するという形をとりました。
その際亀田サイドは「審理の併合」を求めています。「同じ事実関係を争う裁判なんだから、一つの裁判にしましょうや」という提案であります。片岡氏とJBC職員氏はそれを拒否し、裁判は二つが並行して続くことになりました。
そして仲良く敗訴し、それぞれに賠償の命令が下ると、今度は「共同でやった不法行為だから、賠償を一体化しろ」と言い出して、それが通ると「主張が通って支払いが安くなりました」と宣伝する、と。
なんかこうちょっとかっこ悪い感じがするんですけどね。まあ金が浮いたらなんでもいいのかな?いいんでしょうね。
ついでにいうと共同不法行為が認められたということは、JBC職員がゴシップライターとつるんで捏造で選手を嵌めたということが法的に確定したということであります。
このことが亀田兄弟とJBCとの裁判において、どのような影響を与えるかは、火を見るより明らかでありましょう。
目先の金と引き換えに大きなものを失ってるような気がしないでもないですが、それはまあ個人の好き好きでございます。
自分が書いた記事が捏造記事だと認定されても上告しなかった人が、「支払いが安くなりました!」と喜んでる様は傍目にも微笑ましいものがありますね。本当に良かったね。
春の訪れを感じる明るいニュースでございました(適当)。
リゴンドーの試合中止で和気に大チャンスが来て驚いた(旧徳山と長谷川が好きです)