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HARD BLOW !

『スラップ訴訟』でタコ踊り 不法行為の片棒担ぎをした山田厚俊氏の責任を問う

 前回の記事で終了した判決文の検証ですが、私が特に気になったポイントは二つでありました。

 まず一つは、すでに亀田兄弟に一審で敗訴し320万円の賠償命令を受けているJBC職員A氏(以下A氏)の供述と、片岡亮氏の供述が矛盾したまま放置されていたことです。

 A氏は自分の公判では「亀田和毅にのどわをされた」と言った暴行を裏付ける証言や、片岡氏に電話をした際に「恐怖で声が震えていた」といった証言を否定しているにもかかわらず、片岡氏はそれを自身の記事の裏づけにしているのです。

 同じ実関係を争う裁判を闘う身であり、記者会見でも同席していた彼らの供述が矛盾していると言うことは大変な驚きでした。

 そもそもA氏から片岡氏への電話は、記事を執筆するに至る起点であり、この部分の事実関係は記事の真実性の根本のはずです。片岡氏が、そのような重大な部分が揺らいでいる状態を放置して、判決を迎えたことはちょっと私には理解できません。果たして勝つ気があったのか、とすら思えます。

 もう一つ印象的だったのは、片岡氏が自分が訴えられた裁判を「スラップ訴訟だ」と主張したことが、不法行為を構成する要素だと認められたことでした。要は『充分な理由のある名誉毀損裁判を、言論封殺目的であるかのように誤導する行為も名誉毀損だ』と言う法的判断が下ったということです。

 本来スラップ訴訟とは、事実を報じる行為を妨害する行為であり、記事が事実でないなら通用しない概念です。

 ですから『監禁・恫喝・暴行』が事実でなければ、この裁判はスラップ訴訟になり得ないのです。非常にシンプルな原則です。

 というか報道・ジャーナリズムとは本来は事実を伝えることが大原則です。事実を伝えていないのであればそれはジャーナリズムではなく、事実でない記事を書く人はジャーナリストではないのです。

 スラップだなんだと言う前に、記事が事実でなければジャーナリズムの要件を満たしておらず、従って言論封殺から守られるべき根拠も、もたないのです。というかデマ記事は淘汰されるべきであり、デマを書く人こそジャーナリズムの敵なのです。

 片岡氏は公判でブログは個人的な見解を書く日記だと言う主張もしていました。彼は時と場合によって

「ジャーナリストの言論を封殺するのは赦されない」と言ってみたり

「ブログは主観的な日記である」と言ってみたり立場もはっきりしません。

彼のブログが「ジャーナリストの言論」なら、事実を書いていない時点でアウトだし、「主観的な日記」ならジャーナリズムではないから、ジャーリストの言論活動とは無関係です。

 勿論ブログであっても意見表明の自由はあります。我々だってそうです。ただそれとて、ブログだからと言ってデマを流布して良いわけではありません。他人の名誉を毀損するようなことは事実であっても書いてはならないし、デマならなおのこと駄目です。

 片岡氏の支援組織として裁判費用の募金を集めて来た『スラップハンタイ』の会長を務める、山田厚俊氏はジャーナリストだそうです。読売の大阪社会部の流れを汲む、黒田ジャーナル、大谷昭宏事務所を経てフリーになったということです。私の本棚にも大谷さんの御著書がございます。

 そのような訓練を受けた、実績あるジャーナリストがなぜ、違法行為の認定を受けるようなキャンペーンの会長を務めているのか?なぜにデマ記事を書いたフリーライターを一貫して支援するのか?なぜ情報公開が不充分な状態で募金を募るのか?

 私にはどうしても理解できません。いやもはや、そのような暢気なことを言っていられる段階ではありません。この裁判をスラップ訴訟だと名乗ること自体が違法行為だという認定を受けた今、彼もまた不法行為の一端を担ったと言えるわけです。果たして彼はその重さを自覚しているのでしょうか?

 片岡氏の証人尋問で、山田氏は傍聴席に座っていました。目の前で片岡氏が「取材メモは二ヶ月で捨てる」と言う証言をしたとき、あなたは何も感じなかったのですか?黒田ジャーナルや大谷昭宏事務所では、新人に取材メモは二ヶ月で捨てろという指導をするのでしょうか?A氏と片岡氏の公判で供述に矛盾があることに何も感じなかったのでしょうか?

 あなたはブログで、亀田の代理人弁護士の尋問姿勢にイチャモンに等しい難癖をつけていますが、片岡氏の記事がビデオ映像と完全に矛盾していることには平気なのですか?

 2014年の3月2日にアップされたあなたのブログで、あなたは亀田サイドが記者会見で高松のビデオを上映したことについて、批判的に取り上げていますね。元記事へのリンク→スラップ訴訟⑥・亀田側がVTR公開会見

文章を以下に引用させて頂きます(引用部分は赤字です)

 しかし、ここで疑問が生じる。その疑問に司法関係者はこう答える。

「裁判所軽視と受け取られかねない、極めて心証を悪くする手法です」

 公判が始まっていない時点で、裁判所に証拠資料として提出する可能性のあるビデオを先にメディアに公開したことで、裁判官の心証を悪く可能性があるというのだ。世論対策としてやったとしては、あまりにもお粗末なのではないか、との指摘だ。

 さらに、スポーツ報知などで書かれた「映像は約3分間」との部分も疑問が残る。以前、ビデオは同ジム側がJBCに提出している。それが果たして約3分だったのか。

 公判前の会見は、ともすれば“場外乱闘”とも受け取られかねない。マスコミは喜ぶだろうが、ここはしっかり公判の行方を見守るのが賢明だろう。何が真実で、何が嘘なのか。公判が始まれば、それは明らかになるはずだ。


 明らかになったことは、記事は捏造で敗訴したのは片岡氏だということでした。「裁判所軽視」「心証を悪くする」「お粗末」「マスコミは喜ぶだろうが」と刺激的な文言が並びますが、実際には、スラップ云々と余計な主張をして「心証を悪く」し、プロレスまがいの乱闘があった余計な記者会見でA氏も片岡氏も不法行為を認定される「お粗末」ぶり。「マスコミは喜ぶ」はずが飛びついたのは、いつものサイゾーと東スポだけ。

 もし仮に、相手方に証拠ビデオがある不利な裁判を、言論でもってあたかも有利であるかのように偽装して募金を募ったのだとすれば重大な信義違反だと思うのですがいかがでしょう?

 あれだけスラップだなんだ煽った裁判が、完敗と言う形で終わればダンマリと言うのも、言論人として余りに不誠実ではないでしょうか?

 まあ、どうせ返答は無いでしょうが。

 今後は片岡氏ともどもジャーナリストの看板を下ろすことをお勧めします。

 次回は引き続き彼を支援した人々の問題について考えてみます。

 間違ったらあやまりゃいいじゃんと思う(旧徳山と長谷川が好きです)