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HARD BLOW !

世界へ再浮上!大沢宏晋は技巧で東洋ランカーに一方的勝利 坂は衝撃の1RKO!

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 2013年の初頭、世界ランクをWBO6位・WBC13位にまで上げていた状態で、JBCの内部抗争に巻き込まれて理不尽なライセンスの停止を受けた大沢宏晋選手。

 このサスペンドのおかしさは当ブログでも再三指摘してきた通りであります。
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前提が崩れた大沢選手のサスペンド

 いつでも世界戦が出来るところまでランキングを上げたキャリアの絶頂期で、JBCの不当な処分によって一年間と言う時間を棒に振った大沢選手ですが、復帰後は全てKO・TKOで5連勝。逆境にあっても決して腐らずに着々と勝ち進み、ランキングもようやくWBOの11位まで上昇して来ました。

 この日の対戦相手は真正ジム所属のOPBF14位、山口翔太選手。日本・東洋ランカーの加治木選手と対戦し、惜しくも敗北したものの熱戦を演じた実力者です。

 さらにこの日のセミには今関西でも注目の新星、坂晃典選手も登場。昨年5月、大沢選手と対戦し激戦の末敗れた坂選手ですが、その後はこちらもKO・TKOばかりの3連勝。特に前戦は2011年度の全日本新人王京口竜人選手をダウンの応酬の末KOし、ランカー食いで一気に注目選手となるとともに日本ランキング入り。さらに、その京口選手がこの試合前日に傷害事件で逮捕されるという事件まで発生し、いろんな意味で勝者と敗者の明暗がくっきりと分かれることとなりました。

 この坂選手、HARD BLOW!が何かとお世話になっている高山勝成選手のジムメイトということで、この日は高山選手が応援に駆けつけていた他、中出博啓トレーナーもセコンドについておりました。

 坂選手の応援団は緑色のゴリラのイラストがあしらわれたTシャツを着ているのですが、これがなかなかハイセンスと言うかロゴもイラストも格好良く、この手の手作り選手Tシャツの中ではかなりハイクオリテイだと感じた次第。ゴリラちゅうチョイスもマッチョなパンチャーの坂選手のイメージにピッタリであります。


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 さて肝心の試合でありますが、これがま~圧巻でありまして。坂選手の後援会のFACEBOOKページに試合の映像がございますので(Tシャツのデザインや試合動画が見れるfacebookページへのリンク→坂晃典KO援会)是非見ていただきたいのですが、左ボディで効かせるとコーナーに詰めて連打でダウンをとり、再開後ダメージの残る相手にリングの中央で連打を決めてアッサリストップ。わずか一分半での決着となりました。パンチ力が印象的なのは勿論ですが、プラスこの日は連打も的確で、フットワークも良く、総合的に隙の無い試合振りでした。間違いなく今後タイトルに絡んでくる選手になると思います。対戦相手の橋本選手は前戦メキシコでジョニー・ゴンザレスと戦った選手(2RTKO負け)。決して楽な相手ではなかったはずですが、圧倒的な勝利でありました。

 実はこの日、私は名古屋に移動しないといけなかったわけですが、西日本協会のWEBにあった試合予定とは試合数が違っていて、とっていた電車の指定席が紙くずになる危惧があったわけですが、坂選手の1RKOのおかげでやきもきすることもなくなりました。

 というわけでゆったりとした気持ちでメインへ。世界ランカーとしてタイトルマッチへの期待感が高まるような試合になるか?注目であります。

 ゴングが鳴ると、序盤から両者思ったより近い距離でスタート。山口選手は軽快で手もよく出ますが、大沢選手は山口選手のパンチをブロックすると近い距離からジャブを立て続けにヒット。とにかくショートパンチが巧い、巧い。動きにも力みや無駄がなく、打てる局面で打てる場所に、的確にパンチを入れて攻勢をアピール。パンチの交換の最後は必ず連打をまとめる手堅さも。さすが世界ランカーであります。
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 スピードでは上回っているように見える山口選手ですが巧く距離が作れない。大沢選手はパンチの強弱やタイミングのずらし方も巧みで、2Rからは右のショートを多用して、徐々に山口選手を弱らせていく。この右のショートが、見えないアングルからポンポンと良く入るのだが、当たると山口選手の頭が結構大きく動く。これはパンチがコンパクトながらも強いということで、思ったよりダメージがありそう。2Rには大沢選手がパンチで山口選手の瞼を切って、展開がかなり大沢有利に傾く。

 山口選手も時折良いパンチを当てるのですが、大沢選手は必ずパンチを返してペースを決して渡さない。この辺の相手を乗せないための対応も巧み。4Rあたりから山口選手もコーナーで大沢選手に連打を浴びせたり長い右をヒットしたりと見せ場は作りますが、大沢選手は必ずパンチをまとめて対抗。大沢選手のボクシングはとにかくパンチがコンパクトで動きにも無駄が無い。山口選手は諦めずに良く攻めるが消耗がありありで、大沢とはダメージにかなり差がある。そして迎えた5R、序盤大沢が顔面にパンチを集めて山口を下がらせるも、山口も押し返し攻防がめまぐるしく変わる熱を帯びたラウンドに。だが山口はスタミナが苦しいか徐々に失速し、ラウンド後半にスリップダウン。再開後大沢は山口をロープに押し込むと一気にラッシュ。山口の傷口が大きく開いて、体がロープにもたれかかったところでレフェリーが試合を止めて勝負あり。5RTKOで大沢選手の勝利となりました。

 結果的に東洋ランカーと世界ランカーの格の違いを見せ付ける展開となりましたが、大沢選手の試合振りはただテクニカルというのでなく、気持ちも見えるスタイルでありました。こういう選手双方の対話のある試合は面白いですね。KOラウンドは特に面白かったなあ~。

 というわけで坂選手の豪快で力強い試合と、大沢選手のテクニカルで熱い試合が見れて大変味わい深い興行でありました。帰路に着く人々の表情も満足げに見えました。

 大沢選手もう今週からジムワークを再開するということで、心身の充実振りが伝わって来ますね。理不尽なサスペンドを受けても決して腐らず、ジリジリと世界ランクを這い上がって来た大沢選手の今後も注目して行きたいと思います。プラス坂選手の今後にも要注目であります。

 大沢選手応援団の野次が怖いけど面白かった(旧徳山と長谷川が好きです)