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司法判断でバッサリ!デッチ上げ裁判分析PART2 「主観で書いた」ら「後戻り出来なく」なった編

 例えばあなたがサラリーマンでも公務員でもいいですが勤め人だとして、職務中に自分に責任が無いことで仕事相手が怒り出したとしましょう。状況は一向にかみ合わず事態は悪化し、トラブルの相手から恫喝されたり監禁されたり暴行されたりしたとしたら、あなたの勤め先や上司はどういう対応をするでしょうか?まともな組織ならすぐ警察に通報しますよね。併せて、相手に強く抗議し組織としてあなたを守ってくれるでしょう。

 JBCは、就労中の職員が落ち度も無いのに犯罪事件に巻き込まれたと主張しているのに警察に通報もしない。職員本人も犯罪にあったのに、なぜか刑事告訴せず民事訴訟を起こし、勤め先は「個人の訴訟には関与しません」と言っちゃう。双方やってることが矛盾だらけです。

 しかもこの監禁・恫喝・暴行が捏造・デッチ上げだと言うのですから開いた口が塞がりません。虚言で敵対者を陥れる職員も、そんな行動を放置し適切な指導が出来ないJBCも終わってると思います。

 というわけで前回の続きです。

 私が判決の事実認定部分を読んで驚かされたのは、JBC職員の友人のライターについて多くの行数が費やされていることでした。彼の記事によって亀田兄弟の社会的評価が下落したことが、かなり厳しく追及されているのです。

 実際の判決文を引用しながら論じていきます(以下引用は赤字、筆者による註・補足は青字にて表記します)。

 まずは判決文20ページから21ページにかけての

    争点(2)(本件記事等が被告興毅及び被告和毅の社会的評価を低下させるか否か)について

の部分では、ライター氏が書いた記事が、なぜ名誉毀損に当たるかが論じられます。まあ言うたら、彼本人が被告になってるもう一つの裁判の予行演習みたいなもんですな。物凄くシンプルに結論が書いてありますので引用いたします。

 本件記事等には「どう解釈するかは人それぞれ」などの文言を含むものもあるが、いずれの記事等も全体的には、被告興毅及び被告和毅が首謀者となってJCB(本文ママ)関係者を監禁、どうかつしたとの事実を、どうかつであるとする発言内容を織り交ぜながら断定的に記載しており、併せて複数の目撃者がいると繰り返し記載しているもので、これを読んだ一般読者に同被告らが原告に対する監禁、どうかつ等の違法行為を行った人物であるとの印象を抱かせるものであると認められる。
 したがって、本件記事等は、被告興毅及び被告和毅の社会的評価を低下させるものと認められる。
(判決文21ページより)

 ゴッシプライターが自分の裁判でもやってる「取材は沢山しました」「東スポも書いてます」と言い逃れする作戦は何の効果も無く一刀両断。とってつけたように挿入された「どう解釈するかは人それぞれ」という文章も効果ゼロで、虚偽をあたかも事実であるかのように断定的に書いており名誉毀損であるという結論が出ています。

 もっともこの裁判はJBC職員が原告であり、彼がライター氏に事実ではない情報提供をしたことが、名誉毀損となるブログ記事と因果関係があるか?が争点となります。まあ普通に考えりゃ、情報提供が無きゃ記事も出来て無いわけであるに決まってるわけですが、こういう当たり前のことも、言葉を尽くして説明しないといけない裁判官という仕事は本当大変だなあと思います。少し長くなりますが、以下に当該部分を引用いたします。

 原告は、本件紛争について○○(○○内はライターの個人名)に情報提供すれば、亀田ジム関係者に批判的な○○がこれに基づいて本件ブログに本件紛争に関する記事を掲載する蓋然性が高く、その記事の内容により被告興毅及び被告和毅の名誉が毀損されることになることを認識し、これを容認していたと認めるのが相当である。なお、本件記事等の内容が原告の主張内容や本件報告書の内容と概ね一致しており、他の記者の発言の記載や東スポ記事のような曖昧な表現が用いられていないことからすれば、○○は、原告から提供された情報に基づいて本件記事等を作成、掲載したことが認められる。
 以上によれば、原告による情報提供とこれをもとに作成された本件記事等による被告興毅及び被告和毅の社会的評価の低下との間には、相当因果関係が認められるというべきである。
(22~23ページ)

 記事になることを見込んでデッチ上げの情報を流した、と因果関係を認定されてしまいました。

 ついでに東スポの記事は曖昧な表現が用いられていて、ライター氏のブログ記事とは異なっていることもしっかり書かれていますね。普通に読んだらそうなるわな。

 自分の裁判では「東スポは訴えないで、自分だけ訴えるのはスラップで云々」という理屈が通用するといいですね!

 続いて、名誉毀損が認められない条件にゴシップライターのブログ記事が該当するかどうか?も一応検討されます。記事が公共の利益、公益性に適っていれば、『事実を書いた場合は』名誉毀損とはならないのですが、この記事は『事実で無い』と認定されているのですでにこの条件ではアウト。

 もう一つの条件は、事実でないことを書いても、そう信じるにたる充分な理由があれば名誉毀損にはならないというもの。ゴッシプライター氏が書いている「取材は色んな人にしてます」「東スポも書いてます」というのが『充分な理由』と認められれば名誉毀損とはならないと思われるのですが...。その部分を引用します。
 
   本件記事1には亀田ジム関係者について「裏で卑劣な行為を続ける連中であることは過去の所行から見ても分かるとおり」「陰ではヤクザやチンピラのような物言いを続けているのは関係者なら目の前で見ていること。」「過去に前代未聞の永久追放という事件を起こし、先日はその処分を覆す申請を行うと表明している連中がその矢先でまた次々と暴挙を行っている。バカにつける薬はない。彼らはそういう人間なのだ。」と本件紛争と直接関連しない被告ら亀田ジム関係者に対する否定的評価を記載していること(乙2)、本件コメント及び本件記事2は、その内容から本件記事1に対する閲覧者のコメントに対し○○の個人的な意見を示すことを主眼としていると認められること(乙3~5)、○○は、平成25年9月5日、翌6日に予定されていた「IBF亀田問題」のリリース用文書の送付を原告から受け、「いいですね!まずは『何かあったのだけは事実』を表にして後戻りできなくしましょう!」と返信していること(乙38、39)からすると、本件記事等が専ら公共の利益を図る目的で掲載されたと認めることはできないというべきである。
 したがって、本件記事等の掲載について違法性阻却事由は認められず、上記3で認定説示したところに照らし、原告による情報提供についてもこれを認めることはできない。
(23~24ページ)


 ブログ記事だけでなくコメントでのやりとりも含めて、公益性よりも個人的な意見表明が主眼であると認定されてしまいました。まあ「ブログ記事は主観」だと言ってたから、ご本人も納得でありましょう。事実調べが甘いことについて、言い逃れしようと思って「記事は主観」なんて言ったのでしょうけど、主観ゆえに当然発信者当人の責任が問わてしまいました。責任逃れするつもりが、責任がより重くなって帰って来たという感じですね。

 書いてあることが事実で無い上に、報道するに足る公益性もないと。スラップがどうした、真実相当性がなんたら、見出しは管理人がつけたとかなんとか、あれこれと見苦しい言い訳をしてましたがポイントはやはり「記事の内容が事実かどうか」です。

 ついでに、上記引用部分に

 平成25年9月5日、翌6日に予定されていた「IBF亀田問題」のリリース用文書の送付を原告から受け、「いいですね!まずは『何かあったのだけは事実』を表にして後戻りできなくしましょう!」と返信している

とありますが、なんでこんなメールをわざわざ自ら進んで証拠として出しているのでありましょうか?記事を出した目的が公益性でないと、自分で言っちゃってるようなもんだと思うのですが。しかも、実際には『何かあったのだけは事実』とぶち上げた結果『後戻りできなく』なったのは、このライターとJBC職員の方だという現実の皮肉さと来たら...。

 それとJBC職員氏は部外者のライター氏に内部文書であるリリースを見せて何をしていたのでしょうか?これってJBC職員がライターと連携して、亀田兄弟の活動を妨害してる証拠だと思うのですが。しかもありもしない被害をデッチあげてまでやるのは明らかに異常だと思われます。

 ここまでの事実認定を見ればライター氏が被告の裁判の先行きもある程度見えてくる気がします。

 次回は記者会見についての部分を検証していこうと思います。

 この判決で雲行きが大分変わったことを肌で感じる(旧徳山と長谷川が好きです)