HARD BLOW !

東スポの記事で亀田兄弟の監禁・恫喝・暴行を確信したライター氏にささげる『東スポイイ話』

 「東スポの記事で自分の書いた信憑性の低い記事の裏がとれたぞ!」と確信したライター氏の発言が衝撃的だったので、東スポについて色々調べておりましたら、面白いエピソードを発見しましたのでお伝えいたします。

 東スポがかつて、ロス疑惑の方のカズに名誉毀損で訴えられたことがあったそうです。

 その頃のカズはといえば、名誉毀損の裁判で連戦連勝でありました。
 
 彼の後半生は、様々なメデイアから名誉毀損の裁判で巻き上げた慰謝料が主な収入源だった、なんて話も聞いたことがあるくらいでございます。ロス疑惑に関係のない過去の犯歴や、女性遍歴などを面白おかしく書いたメデイアは、カズの標的となり悉く敗訴しました。500件以上の訴訟を起こし、勝訴率は8割以上だったとも言われています。やれば勝つという感じであります。しかもその大半が本人訴訟だったと言うのだから驚きです。弁護士を立てずに自分で自分を弁護して勝訴率8割!このカズの手法は弁護士費用を使わないようにする苦肉の策だったのだそうです。弁護士費用を理由に募金を集めているあの人に教えてあげたいですね。

 出版社系の週刊誌にも、スポーツ新聞にも、テレビのワイドショーにも、全部勝った裁判無敵のカズ。

 しかし!そんな凡百のメデイアを尻目に、あの東スポが実はカズに一度勝訴しているのです。

 かつて東スポには「恐縮です」でお馴染みだった梨本勝さんの連載コラムがありました。その連載での「カズは拘置所で差し入れのお菓子を他の未決囚に配っているぞ」という割としょうもないチクリ系のネタが、なぜかカズのセンサーに引っかかり、都合300万円也の損害賠償を提起されたのです!危うし東スポ!絶体絶命!

 しかしそこで東スポが取った訴訟戦術は、まさに逆転の発想+フロンティアスピリットに溢れたものでした。

 なんと東スポは「うちの新聞はヨタ記事・トバシ記事専門で、読者は誰も真剣に読んでないっすよ!」というヤケクソな訴訟戦術を展開!これは言わば、自ら進んで「裁判長のダンナ!うちの記事はハナっからウソばっかりですから!」と開き直って記事の真実性を捨ててかかったようなもの。しかし、この一見デタラメな『肉を切らせて骨を断つ』捨て身の作戦がなぜか功を奏し、一審判決は見事東スポ勝訴と言う画期的な判決が下りました。

 裁判長は、東スポの主張どおり、大半の読者が東スポに掲載された記事の真実性に関心を持っていないという結論を下したのです。

 敗訴に納得のいかないカズは控訴し、二審では逆転勝訴しますが、慰謝料はわずか10万円...。連戦連勝のカズにとっては苦労の割りに実りの少ない結果となりました。

 この控訴審では、東スポは裁判長から

「報道機関が自ら『記事を信用する人間はいない』と主張することは、報道機関としての存在そのものを自ら否定していることに他ならない」

と大目玉を食ったそうです。

 そんなステキな東スポの記事で亀田兄弟の監禁・暴行・恫喝を『確信』してしまった彼...
 
 自分のブログ記事は東スポの記事に比べて信憑性が低いと法廷で証言してしまった彼...

 そんな東スポですら双方取材した上で憶測と断わって書いている記事を自分の断定調の記事と同じだと言ってしまう彼...

 とても心配です

 嘘です

 仙台育英の優勝を予想する(旧徳山と長谷川が好きです)
 

 『スラップ裁判はありま~す』 普通の名誉毀損裁判傍聴記in東京地裁 PART3 『ソースは東スポ』編

 前回の続きです。
 これまでの尋問の様子についてはこちらからどうぞ。
  ↓
『スラップ裁判はありまあ~す』 普通の名誉毀損裁判傍聴記in東京地裁 PART1
 『スラップ裁判はありま~す』 普通の名誉毀損裁判傍聴記in東京地裁 PART2 取材メモ断舎利編

 と言うわけ尋問もいよいよ終了予定時刻間近となり、片岡弁護士に代わって北村晴夫弁護士が、自ら被告人であるフリーライター氏に質問していきます。

 テレビでお馴染みの有名弁護士というということで、こちらとしてもどのような尋問をされるのか興味津々でございます。ゆらりと立ち上がった北村弁護士が被告人に歩み寄って質問を始めると、なんと!

 声小さ!

 なんか声が小さいし、モゴモゴとした話し方で傍聴席の端っこにいた自分にはイマイチ聞こえにくいのであります。この辺は意図してるのか、単に話しベタなのかは分かりませんが、声が小さいおかげで、図らずも前のめりに話を聞く姿勢とはなりました。

 北村氏はまずは東スポの記事を盛んに引き合いに出す被告人に対して
「なぜ東スポでは使っていない、監禁・恫喝と言う単語を使ったのか?」
と尋ねると、被告人は
「(行われたことが)実質的に監禁・恫喝だと思ったから」
と答えます。

しかし亀田サイドには現場の状況を撮影したビデオ映像があります。
「そのビデオ映像を見てどう思ったか?」
と問われた被告人は
「激しく詰め寄られているから恫喝だと思った」と答えます。

 繰り返しになりますが筆者は件のビデオ映像を見ております。その顛末は亀田サイドが発表しているこの文書の通りです。

原告主張とビデオ映像の対比_01_R

 ビデオ映像については亀田側が出している上記の文書と相違がないことは私自身が確認しています。一方でJBC職員側の主張は状況の描写から個々人の発言内容までビデオ映像とかなり違うのです。

 まずこの時点で記事の真実性には大きな疑問符がつきます。

 しつこくなりますが、現場の様子は一部始終ビデオ映像で記録されているいるのです。その映像を見れば事実関係の検証は一発で終わるレベルの問題に過ぎないのです。

 またも繰り返しになって恐縮ですが、もし監禁や恫喝したことが事実ならそれは刑事犯罪に相当する重大事件です。またもし暴行があったなら、プロボクサーの拳は凶器だと言う判例がありこれも重大事件です。

 どうもこのライター氏は、他人を犯罪者呼ばわりするも同然の言葉の定義がどうにもあやふやで拡大解釈が目立つのです。

 「激しく詰め寄られたから恫喝」
「何度も同じ事を聞かれたから恫喝」
と答えるライター氏に対して、北村氏は
「あなたはジャーナリストですよね。言葉は大切にして下さいよ」
とクギを刺した上で、再度言葉の定義について説明を求めると、ライター氏は
「今辞書を持っているわけではないので...」
と断った上で
「この場においては恫喝であったと思う」
と答えます。これはつまり、主観的に言葉の意味を定義していると告白してるようなもんではないでしょうか?

さらに、JBC職員が原告となっている裁判における尋問で、なんとJBC職員本人が「のどわをされた」という事実は否定してるというじゃないですか!

ライター氏はそのことについての意見を求められても

「(JBC職員からの電話で)はっきり聞いたと記憶している」
と答えるのみ。

取材源が取材時点で聞いた話を否定するような話を法廷でしているなら、記事を訂正するのが誠実な記者ではないのでしょうか?この時点で記事にある『暴行』の信憑性もかなり下がってしまうと思うのですが...。

そもそも傍聴に来てる位ですから、かなり密な関係にあると思えるJBC職員氏とライター氏が、記事の信用性にまつわる重大な矛盾に対策せず尋問に応じていることにも大変驚いてしまいました。

続いて質問は被告がこの裁判をスラップ訴訟だと公言していることについて。

北村氏は
「東スポの記事は亀田サイドのコメントも取っているし憶測という断わりもあるから、(ライター氏のブログ記事とは)全然違う」
と言いますが、ライター氏はここでもあくまで
「東スポを訴えないで自分だけを訴えるのは言論封殺」
と主張して譲りません。

 しかし前述の通り東スポの記事は全然断定的でもないし、そもそも東スポ自体が憶測記事やトバシ記事を「ほんまかいな?」と言う感じで読む、お楽しみ夕刊紙です。『日付以外は全部誤報』なんて言われる由縁であります。

 しかしあくまで「東スポありき」と言う前提で、他人のフンドシで相撲を取るライター氏は

「自分のブログ記事は読者にとっては、東スポほどの信憑性は無いはず。記事も断定的には書いていないし、読者は東スポの記事を見て『(監禁・恫喝・暴行は)本当なんだ』と思ったわけで、コメント欄の流れも東スポの記事掲載以降傾向が変わった」

と言う旨の主張を堂々開陳!裁判に勝つ為とはいえ、自分のブログ記事の信憑性はお楽しみ夕刊紙の東スポ以下と言い切ってしまう潔さは大変衝撃的でした。コメント欄云々というのも、まあハッキリ言って自演でも複数書き込みでも規制でも何でも可能なブログのコメント欄で流れが変わったとかなんとかそういうことを、名誉毀損の裁判で重大事のように主張する度胸のよさにも感心致しました。

 尋問もいよいよ最終局面を迎え、話題はJBC職員が出した報告書に。

 そこでJBCの文書には監禁と言う表現が無いことについて質されたライター氏は
「出るに出られないからいわゆる監禁だ」
と主張し、あくまで譲りません。
「JBCの報告書には『軟禁』と言う表現はあるが監禁とは書いてないでしょ」
と問われると
「軟禁も監禁の一種です。」
と力強く断言!監禁であるならなぜ刑事告訴しないのかと言う疑問がさらに膨らみます。
この事件についてJBCサイドが何の処分もしていないことについて聞かれると、ライター氏は
「その後もっと大きい問題(2013年末の大毅×ソリス戦以降のトラブルのことか?)が起こったのでウヤムヤになったのかなと思った。処分をしないという発表もされていないし未だに調査中なのではないかと...」
と『JBCが恐ろしく悠長な対応をしているのでは?』という分析を披露。仕事の現場で監禁や恫喝や暴行をされた事案がウヤムヤになるような組織で働くJBC職員氏も本当にお気の毒だと思いました。これが事実だとすると、この『事件』の後、問題が解決していない調査中の状態で、当事者である亀田ジムの世界戦興行を承認してしまったJBCは相当デタラメな組織だと言うことになってしまいますが...。

 さらに、重大な証拠である現場のビデオ映像について、編集の可能性を信じて疑わないライター氏は、亀田ジムのジム開きのイベントで、件のビデオが上映されるという報を聞きつけて、プライバシーの観点からイベントの前日に抗議するとすぐにモザイクがかかった状態のビデオで上映されたという話を引き合いに出して

「亀田ジムのビデオ編集能力はかなり高いと思う」

と言う持論を展開。子供の運動会のビデオ作ってるお父さんでも出来る技術レベルの編集にかなり脅威を感じている風でありました。実はこのビデオは、被告側の弁護人もマスターテープを確認しているのですが、そのことについて問われると

「確認すると言うことは聞いているが確認したとは聞いていない」

と返答。またも被告サイドの連携がちょっぴり心配になったのでありました。

 最後もう一度スッラプ訴訟と主張する根拠を問われたライター氏は

「2000万円と言う金額は高額だし、まず削除依頼などをせずいきなり訴訟を起こすのはおかしい」

と不満を申し述べますが

「内容証明を送りましたが無視しましたね」

と問われると

「はい」

と返答。訴訟の経緯がいきなりでも何でもないということが分かります。

削除依頼云々と言うのもあくまでインターネット上のルールであり、名誉毀損の被害者が加害者に依頼するというのもおかしな話です。もちろん法律に優先するようなルールでもありません。しかしライター氏にとってはネット上のマナーやルールのほうが法律よりも重要なんでありましょうか?大変不思議な感覚だと思います。

 被告・原告双方の尋問は終わって、裁判官が不明点を尋ねる尋問の時間に。

 裁判官は記事をアップした後、追記を入れて編集していった時系列などについて尋ねて、ライター氏はそれに答えていくのですが、その様子がかなり詳細でありました。記事をアップしていくと更新順に並ぶだけなので、コメントの多い記事をトップページに持ってきたりなど、記事の場所を調整する方法をかなり事細かに述べるのですが、たしか裁判冒頭の被告人弁護士による尋問では「パソコンに詳しくないので、メールで記事を送っているだけ」だと言ってたように記憶しているのですが、随分詳しく話しているなあと感じました。

 記事の前提となる情報の確度については
「ブログの記事は仕事でやる記事よりは事実認定は多少甘い。」
とのこと。また
「東スポの報道以降表現を断定的に変えた」
ということも再度述べました。

最後に裁判長ではない女性の裁判官が
「自分のブログだと言う認識はあるか?」
「編集権はあるか?」
と尋ね、被告人はどちらにも
「はい」
と答えました。これはつまり文責・編集責任を自覚しているか否かということを確認する質問だと思われます。

あとは次回の期日などを決めて終了となりました。次回公判で双方最終書面を提出で結審ということになりそうでした。裁判長が
「あちらの(JBC職員が亀田兄弟を訴えている)裁判はどうなっていますか?」
と双方の弁護人に聞いていたので、当然そちらの審理内容や判決も参照されるものと思われます。

まずは9月30日のJBC職員が原告となった裁判の判決を見れば、この裁判の判決もおのずと結果が予想できるかと思います。

というわけでまずは9月30日を注目して待ちたいと思います。

あっという間にお盆休みが終わって呆然としてる(旧徳山と長谷川が好きです)

 『スラップ裁判はありま~す』 普通の名誉毀損裁判傍聴記in東京地裁 PART2 取材メモ断舎利編


 前回の続きです。
 前回は被告人に対する弁護人の尋問で、まあ言うたら予定調和のお芝居のようなようなものであります。陳述書の内容に沿って、被告人の言い分を質問形式で展開する場で、言わばアピールタイム。その中でもチョイチョイ「?」という部分はありましたが、ライター氏側の言い分は大過なく言えたのではないかしらと感じました。ただその主張に説得力があるかどうかというのは全く別の話ですが...。

 『信者』の方にとっては「声を聞けば正しさが分かる」と言うような神々しいものであったようですが、正直記事の真実性よりも「初期段階から断定的だった見出しは管理人のせいです」とか「取材は尽くしました」「JBCの内部文書があります」という主張が主で、隔靴掻痒の感がございました。

 特に現場取材していた時事通信、東京スポーツ、サンケイスポーツの記者に電話取材したと言う部分はとても不思議でした。前回指摘した通り、取材源を秘匿するなら媒体名から秘匿しないと意味がないと感じられたからです。亀田サイドにとっては媒体名を言えば当日の取材者はすぐ分かるわけで、個人名を伏せても取材拒否を避ける効果があるとは思えません。もとより取材拒否をする気があるなら、媒体名を知った時点で「じゃその媒体は出禁ね」となるのではないでしょうか?新しい担当が来たら「ようこそ!何が聞きたいの?」となるなら、根本的に取材拒否の意味もありません。

 『個人名隠して、媒体名隠さず』という方針に一体何の効果があるのか?と言えば若干信憑性が増すのかな~と言う程度で、失礼ながら私には意図が良く分かりませんでした。

 というわけでここからは、反対尋問の模様をお送りします。この部分こそ、予定調和では終わらない争点を巡る尋問の部分であります。

 亀田サイドの弁護人はテレビでお馴染みの北村晴男弁護士。
 ですが尋問の大半はもう一人の代理人である片岡麻衣弁護士によって行われました。
 片岡弁護士は矢継ぎ早に被告人の陳述内容(取材時の状況や時系列)について質問していくのですが、その中で何度も
 「会話を録音していますか?」
 「メモを取っていますか?」
 と聞いていきます。恐らくこの一連の質問は被告人の証言の信用性が低いということを証明することを目的としていると思われます。ある意味充分予想された質問ですが、被告人の答えは全て「録音はない」「メモはない」または「メモはとったがどこにあるか分からない」と言うものでした。要するに記事の信用性を担保する取材の具体的痕跡が本人の証言以外何もないのです。

 イジワルな弁護士から「このときの状況はどうだったんですか?」と聞かれたとき、取材メモをもとに「この日は何時何分にこういう内容の話をしました」と言えば証言の信用性もグッと増そうというものですが、被告人はどうやら裸一貫、記憶一つが財産だと言う勝負を挑んでいるようです。なんと男らしい。

 このやりとりを受けて片岡弁護士が
「(取材時に)メモは取らないのですか?」
と尋ねると、被告人は
「メモはとるが破棄する。私は字が汚いので一ヶ月くらい経つと読めなくなる。」(筆者注:「一ヶ月間経つと読めなくなる」という表現の真意は不明)
 と答え、更に
「毎日取材するのでメモはドンドンたまるから、一ヶ月か二ヶ月で捨てる」
と驚くべき証言をします。
 
 なんと被告人は、断舎利OLよろしく取材後一ヶ月か二ヶ月でメモを捨てているというのです。物凄い量のメモをとってすぐ捨てる!なんだかあんまり合理的な方法には思えませんが、まあそれは個人の好き好きです。

 ですが記者と言うのは、そんな簡単に取材の結晶であるメモを捨ててしまうもんなんでしょうか?この裁判における、陳述書の作成や尋問も、かつてのメモを参照せず記憶だけで行っているのでしょうか?というかこの記事については、ブログに掲載したことで亀田サイドから内容証明が届いています。そんな事案に関する取材メモも捨ててしまったのでありましょうか?

 取材メモというのは、いつ誰と会って何を話したかと言う記録であり、正確な記事を書くには欠かせないものだと思いますが、驚くほどあっけらかんと「取材メモを捨てる」と法廷で言い切れる被告人は恐ろしく記憶力が良い方なのだろうと感心しました。一連の安河内剛氏に関する記事やオウム真理教の逃亡犯についての記事も、きっとその超人的な記憶力を駆使して書かれたものなのだろうなあと大いに得心致しました。

 続いて記事の根拠となったもう一つの要素となるJBCの内部文書について、亀田サイドに密室で恫喝されたことについて処分を求める報告書の他に、JBCがこの事案について『事情聴取をする』旨記者発表するプレスリリースの予定稿についての質問がありました。

 報告書については前述の通り、あくまでJBC職員側の言い分であり、JBCの文書であるからと言って信用性がアップしたり客観性が高まったりするもんではありません。あくまで『一方の言い分』であります。私が見た現場のビデオ映像とも矛盾しています。

 もう一つのプレスリリースについても『JBCが今後事実関係を調査する』ということを宣言する内容で、監禁や暴行や恫喝を証明するものではありません。そもそもこのプレスリリースは実際には発表されていません。なんでこういうオクラになった文書の内容まで一介のフリーライターが把握してるかというと、それはJBCの職員がそれを教えているからです。

 友人であると言うだけで、内部情報を外部のライターに流すことは情報漏えいではないのでしょうか?ましてこの文書は発表すらされていないものです。何でそんな特殊な文書まで外部の人間にホイホイ渡してしまうのでしょうか?普段から亀田バッシングの燃料を提供するような関係だったのではなかったのか?とついつい邪推してしまいます。

 もし対立関係にある選手を叩かせる目的でコミッションの職員がフリーライターにせっせと材料を渡しているとしたら、それは明らかに逸脱行為であると思います。

 さらに記事の文中『刑事事件にするべきといった業界関係者もいる』と言った表現があることについて
「誰がこう言ったのか?」
という片岡弁護士の質問に対して、ライター氏が
「又聞きですが大橋秀行会長がこういったと聞いています」
と答えた時は、思わず
「そこは秘匿せんのかい!」
と思いました。又聞きの情報で個人名を出しちゃう度胸のよさは大変印象的でした。

 更に進んで、被告サイドがこの何の変哲もない名誉毀損事件を『スラップ訴訟である』とする主張する根拠となる、東スポの記事についてのやりとりに。

 被告サイドはこの東スポの記事が『監禁・恫喝・暴行が事実だという根拠である』と信じて疑わない風でありまして、再三言及しています。
また『東スポも同じ内容の報道をしてるのに、フリーライターだけを提訴するのはスラップ訴訟だ!』と言う論理の根拠でもあります。

というわけもう一度この記事を読んでみました。
      記事へのリンク
         ↓
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/180212/
 
 改めてこの記事読んでも、監禁・暴行・恫喝があったとはどこにも書いてないですし、あくまで『ネット上で「とんでもない暴挙があった」という記事があったために、憶測を生んだ』という程度です。亀田サイドが事件自体を全面否定するコメントも掲載されています。
 
 なんでこの記事とライター氏の記事が同じだと思えるのか不思議、としか思えない良くある東スポ風の記事です。

 そもそも『とんでもない暴挙があった』という記事はライター氏ご本人が書いたものです。自分が書いた記事が原因で憶測を生んでる、と言う内容を受けて『これは事実の裏づけだ!』と思える強い精神力は敬服に値します。取材メモがなくとも確信があればよい記事が書けるということでありましょうか?

『東スポも書いてるのに俺だけ訴えるなんてずるい』という論理も、いたずらをとがめられた子供が『○○くんもやってるのに』と言ってる図を思わせます。名誉毀損というのは『大メデイアもやってるからこっちもやって良いだろ』と言うようなもんじゃないと思うのですが...。

 東スポの憶測記事で亀田サイドが全面否定するコメントを出しているにも関わらず、監禁・恫喝・暴行は事実だと確信するに至ったというライター氏は、しかし双方取材として亀田に接触することはありませんでした。亀田サイドに恐怖心を抱いていたため、直接会うのは憚られたというのです。

 かつて取材を拒否されたというライター氏、そのときの経緯として片岡弁護士に平成21年11月29日に試合(内藤大助×亀田興毅)への入場を断られた事件について「誰と誰の試合ですか?」と尋ねられて、「えーと誰だったかなあ~」と答えて「あなたが陳述書に書いてるんですよ」と言われてしまいます。取材メモいらずの自慢の記憶力にも時々ほころびが出るようですが、こういう人間味が『信者』にとっては、またたまらないものなんだろうなあと感嘆した次第。

 このときの取材拒否や過去に試合会場で亀田ジャンパーの男にからまれた事件、またフライデーなどに掲載された亀田一家が広域暴力団の幹部と同席している写真などを根拠として、面と向かって話すのは危ないと感じたというライター氏。

 じゃ電話すればいいのではないか?と思いました。

 スラップ訴訟支援サイトには関わっているのか?と問われて関わっていません、と答えたものの裁判について情報提供はしているとのことでした。

 というわけで今回はここまで。次回は北村弁護士による質問部分でこのシリーズは終わろうと思います。

 やはり傍聴は行っとくもんだなと感じる(旧徳山と長谷川が好きです)

『スラップ裁判はありまあ~す』 普通の名誉毀損裁判傍聴記in東京地裁 PART1

 いや~ほんと『スラップ訴訟』って怖いですね。

 昨年マスコミの話題を席巻し、すんでのところで流行語大賞を逃したということになってるとかならないとか言われている『スラップ訴訟』。言論封殺を目的とした恫喝訴訟は赦せん!そんなことする奴は罰金一億兆円とって市中引き回しの上、獄門・張り付けじゃ!という歪んだ正義感に打ち震えながら傍聴して参りましたので、その様子をレポートいたします


 酷暑の中這うように東京地裁に到着してみると、ファイルを見ながら傍聴する事件を選んでいる傍聴マニアの一団や、夏休みと言うこともあって社会見学風の学生と引率者と言った構成のグループの姿が目立ちます。引率の教師風の人に「なんか見たい事件あるか?もう時間もないし覚せい剤でいいか?」と問われて、「じゃ覚せい剤事件でも見ますか」と言う感じで消えていく若者グループがなんだかおかしかったです。

 この日傍聴したのは「高松クレメントホテルでJBC職員が亀田興毅と和毅に監禁・恫喝・暴行されたよ」というブログ記事に対して、亀田サイドが名誉毀損だとして提訴した裁判。本日は被告人尋問ということで、被告側・原告側双方40分の持ち時間で、当該記事を書いたライター氏に質問するという形式であります。まずは被告人側から、弁護人がライター氏に取材の経緯や被告側の主張などを質問し、後半原告側が被告人に質問と言う流れとなります。

 早く着いたので地下の食堂でラーメン食べてロビーで涼んでいると、そこに『同じ事件を扱ってるのになぜか審理を併合してない亀田兄弟との訴訟を抱えるJBC職員』様の姿を発見。きっと休暇を取って駆けつけられたのであろう氏の、友人を大切にする姿勢を見て、私はとても感動しました。氏の裁判は9月30日に判決が言い渡されるそうです。後から始まったこっちの方が早いんですね。

 開廷時間になって傍聴席に入ってみると30人くらいの傍聴人がおりなかなかの関心の高さが伝わって来ます。

 傍聴席では、被告の裁判を支援する会の代表をつとめておられるジャーナリスト氏の姿もお見受けしました。氏には釈迦に説法ではあると思いますが、スラップ云々以前にジャーナリストはまず事実を書くことが『いろはのい』ではないのか?とお伝えしたいと思います。こういうただの名誉毀損・報道被害の裁判をスラップだなんだと騒ぎ立てること自体が、本当のスラップ訴訟を戦っているジャーナリストのイメージダウンになることを分かっていらっしゃるでしょうか?

 ここで私の私見を述べておきますと、過去記事(K3 BOX&FIT GYM 訪問記 亀田興毅選手インタビュー PART1)でも触れていますが、私は現場で撮影されたビデオ映像を見ておりまして、そのやり取りは経緯も含めて到底監禁や恫喝と呼べるようなものではないことを確認しております。またビデオに映された双方の振る舞いは、被告人の陳述書における主張とも言葉使いや状況などが著しく乖離しています。ビデオから見るに事実関係は明らかであり、記事の内容は事実と違っていると考えています。要は単なる報道被害・名誉毀損の裁判であると言う認識です。

 その上で以下の傍聴記をお読み下さい。

 真実を述べる旨の宣誓に続いて、被告人がフリーランスの記者で仕事をしている媒体はこれこれですという説明があり、次に被告人弁護士が問題となった記事を掲載したブログについて、その仕組みなどを質問。ブログには管理人がおり、記事をメールで送って管理人が更新や管理を行っていること、自分は投稿者の一人だと説明します。ブログは主観を交えた公開日記であり、管理人は記事の内容はチェックしないが見出しは管理人がつけるということです。

 この「見出しを誰がつけたか?」ということが何度も質問に上がったのですが、これは要は記事をアップした最初期の段階から見出しに「監禁」と言う表現が入っていた為で、「事実関係が曖昧な段階からなんで『監禁』と書いてるの?」という原告側からのツッコミに対するアンサーのつもりのようであります。「自分は見出しを付けてない。管理人の責任です」ということなんでしょうけど、その管理人氏は証人としての出廷を拒否したそうです。不思議ですね。記事をアップし追記した経緯なども「確か~だったと思います」と言う感じで曖昧な陳述が多かったので、彼が出てきて証言すれば色々なことがハッキリするのになあと感じずにはいられませんでした。自分のサイトが問題になってるのに出てこれない事情でもあるのでしょうか?

 続いてブログと報道記事の違いについて聞かれたライター氏は「報道は客観的事実を書くが、ブログには主観が入る」と説明しました。オウムの逃亡犯の潜伏先を追った記事や安河内剛氏を告発したものなどの報道記事にも、結構『主観』が入ってたような気がしましたが、私の記憶違いでしょうか?

 質問は本題の高松の事件へと入っていきます。

 高松のバックステージで起こったトラブルを知ったのはJBC職員氏から来たメールがネタ元であり、日ごろから友人としてあったことを報告しあっていたという彼ら。ライター氏はJBC職員氏のもたらしてくる情報は『信用が高い情報と思っていた』といい、『立場上彼が自分に嘘を言うメリットはない』とも言いました。 

 ですが、彼氏が書いた嘘八百の中傷記事の援護射撃のおかげもあって、安河内氏を放逐しJBC職員になれた彼には「充分メリットがあったんじゃねえの?」と思いました。またこうやってバックステージでのトラブルについてリークして、「JBCは悪くない、亀田が全面的に悪い。現場では(実際には無かった)監禁や恫喝や暴行があった」と書いてネガキャンしてもらうことは、非常に直接的なメリットがあったのだと思います。

 でもおかげで裁判まみれになってしまいましたね。本当にお気の毒だと思います。
 
 最初のメールがあった翌日の9月3日には直接電話があり、今までに無い震える声で

『あいつらとんでもないですよ』『今監禁されていたんですよ』

という「衝撃的」な内容を告げられます。私達が知っているうなり声とはうって変わって、興奮して早口だったというJBC職員氏は

『密室にされて、ビデオを撮られて詰め寄られた。出ようとしても腕をつかまれ、ドアの前に立ちふさがられた』

といい

『(亀田)和毅にのどわをされた』

と暴行があったことすら示唆します。

 更に夜になってJBC職員氏より再度電話があり、ライター氏はより詳細な状況を把握したのだと言います。

 件のJBC職員氏は身の危険を感じてなんとか逃げられましたが、ホテルの部屋で同室だということで電話を変わったもう一人のJBC職員氏(関西事務局所属)は

『恐怖で足がすくんで動けなかった』

のだと言ったというのです!怖くて一歩も動けない!

 ビデオの映像では落ち着いた話しぶりで「私達は下っ端で決定権がないので、上のものが答えます」と言い訳してたあの人の内面がそんな恐怖に包まれていたとは!人は見た目で分からないものであります。

 この一連の会話の中でJBC職員氏から「監禁」と言う単語と「のどわ」という暴行を示唆する言葉が出たことで、ライター氏は「これは大変なことになるな」と思ったのだそうです。まあなんとなく火の無いところに煙を立ててる感じもしないではないですが、彼はこの問題を記事にしていきます。

 記事は追記をすることで三回更新したということで、『関係者監禁』と言うタイトルは管理人が付けたと。これは先ほど書きましたね。逆に言うとこの時点で『監禁』と言う表現を使うことは問題だと自覚してるわけで、なんでそのとき管理人に『このタイトルはダメだよ』と注意しなかったの?という疑問が湧きます。

 そもそもあのブログはどこの誰とも知れない一般の方の個人名が書かれた中傷コメントや頭がおかしい亀田ファンを装った投稿は一向に削除されませんが、あの管理人って一体何を『管理』してるんでしょうね?NGワードの設定などは非常に細かくしてるみたいですが、情熱向ける方向が間違ってるんじゃないでしょうかね?

 ライター氏は取材活動が充分であったと言うことの証明として、「JBC関係者からのメールや電話を鵜呑みにして書いたのでなく、高松にいた記者に取材した」ということも主張。現場にいたという、東京スポーツ、サンケイスポーツ、時事通信の三つの媒体の記者に高松でのバックステージでの出来事を聞いたのだといいます。しかし彼らはトラブルがあったことは認めたものの、一様に名前を出すことは拒否。亀田取材の際に取材拒否をされたら困るというのがその理由だということでした。

 「あくまで取材源を秘匿するライター氏の毅然とした態度に比べて、取材規制を盾に批判記者を排除しようとする亀田サイドの卑怯なやり方のなんと姑息なことでしょう!」

となるようでならないこの話。

 取材パス出してるのは亀田プロですから、媒体名言った時点で「アイツか!」とすぐ分かるわけですから取材拒否を理由に名前だけを秘匿する意味が感じられません。そもそも被告側が密室だと主張してるわけですから、記者が状況を把握していること自体おかしいと思いますが。壁越し、ドア越しに会話を聞いただけで目撃者になってしまうのでありましょうか?

 尋問は更に続き、ライター氏は、9月5日東京スポーツ紙上に、高松でのバックステージでの揉め事について書いた記事が出たことで、監禁・暴行・恫喝事件への確証を深めたのだといいます。さらに現場にいた職員が被害報告書をJBCに提出するという情報を得て、電話口でその報告書を読み上げてもらい内容を確認したことで、充分な取材活動があった旨滔々と述べるのでありました。うーむ。

 お楽しみ夕刊紙の面白記事で事実の裏取りした気分になっちゃうのは記者以前に一人の人間としてどうなの?と言うことを抜きにしても、『日付以外は全部誤報』とまで言われる東スポですら基本中の基本である双方取材はしており、亀田サイドの否定コメントが載っていますし、監禁や暴行や恫喝があったなどとはどこにも書いてありません。件の報告書というのも当事者であるJBC職員が出すもので客観性はそれまでの取材と大差があるとは思えません。

 なぜこんなことで事実への確信が深まって記事の精度が上がったと考えられるのか?とても不思議であります。

 何が監禁・恫喝に当たるのか?という問いについては「本人の意思に沿わず密室にすることが監禁」「公式の場所でないところで激しく要求を突きつけられるのは恫喝」と語義を定義。そして記事はあくまでスポーツの公正な運営の必要を説くための問題提起であり、細かい事実関係は後から分かってくるだろうから極力断定的にならないように書いたと主張しました。

 しかし実際にJBC職員氏は歩いて部屋を出ていますし、公式の場所も何も世界戦の直前に選手サイドの要求に対応するのは当然のことではないでしょうか?試合管理のためにその場にいるのに、勤務時間中に非公式な時間があるのでしょうか?

 断定的にならないように書いたという主張に至っては意味が分かりません。監禁や恫喝があったと確信してるなら断定しても問題ないでしょ?意図したとおりに読者に受け取られているわけで、記事の内容に自信があるなら堂々と構えていれば良い話ではないでしょうか。

 細かい事実は後から分かってくるというのは全くその通りで、その後ビデオ映像が公開されて事実はハッキリとしました。そうした事実が分かればそのことを反映させるのが誠実な記者の姿勢というものではないでしょうか?

 
 基本的なことをもう一度書きます。

 監禁・恫喝・暴行が事実なら刑事事件です。なぜ刑事告訴しないのでしょうか?
 監禁・恫喝・暴行が事実なら、なぜJBCはこの事件について処分しなかったのでしょうか?
 なぜ問題になった当該記事が読めないのでしょうか?裁判費用の募金を募っているのに原因になった記事が読めないというのはおかしくないでしょうか?問題があることが分かっているから非公開にしているのではないでしょうか?
 
 おかしなことばかりです。

 というわけで次回、原告弁護人の尋問の様子をお伝えします。色々と驚愕の発言がありますのでお楽しみに。

 毎日野外で仕事してる(旧徳山と長谷川が好きです)

妄想ゴッシプライター様の実像についての興味深い証言色々

実話雑誌の編集の方の告発で実像が暴露されつつある、お酢とブドウでお馴染みの妄想ゴッシプライター氏についてですが、こちらの映像を見ると当方にも、色々と腑に落ちることが多々ありました。タイムシフト視聴は8月8日までとのことですのでお時間のある方は是非ご覧下さい。

あの人については開始後一時間過ぎくらいからです
     ↓
久田将義×吉田豪「今夜も下世話に斬ります!」居酒屋タックルズ7月号

いやなんか色んな意味でJBCも大変な人に関わったもんだなと改めて思います。募金した人もお気の毒様でした。

みてて頭がクラクラした(旧徳山と長谷川が好きです)