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HARD BLOW !

で結局、この裁判は一体なんだったのか? PART3(無責任マスコミ人編)

 先週末、私が住んでる関西では台風で公共交通が大混乱でした。私もJRが予告無く運休したことで、友人・知人が止まった電車に閉じ込められたり同僚が遅刻したりちょっとした影響があったわけですが、まあなんだかんだ言ってJR西日本は福知山線の大事故の記憶がまだまだ生々しく「無理は出来ないんだろうなあ」と感じました。

 福知山線の事故の以前には、信楽高原鉄道の衝突事故や、尼崎の踏み切りで人身事故に対応していた救急隊員を通過電車が轢いた事故など先触れとなる事件が色々ありました。その時にマスメデイアが感度のある対応をしてJRの安全軽視・利益優先の体質を指摘できていれば悲惨な事故は防げていたかも知れません。

 公権力や大企業を監視し、大事件や大事故の先触れとなる事案をいち早く報じるのもメデイアの大きな役割です。ただそこには公益性が無ければなりません。まして公権力や大企業の走狗となって無実の人間に濡れ衣を着せるというようなマスメデイアは、その本義を忘れているということを通り越して、有害な存在ですらあります。

 JBCが毛先一本ほどの勝ち目も無い裁判を上告し、終わりの時をいたずらに引き伸ばしておりますが、これは完全な金と時間の無駄使い。一切公益性の無い行為であります。当方の『情報源』からは上告の際に提出する印紙代だけでも20万円だとか、弁護士費用が4000万円だとかいう真偽の定かならぬお話も漏れ聞こえて参ります。今までは当方も「ウン千万のJBCの予算が」という形で表現して参りましたが、こりゃどーも億単位の損失の可能性もあるのでは?と思えてきます。

 JBCの年間予算は一億八千万程度で収支計画では年間二千万超の赤字(安河内氏の時代は赤字運営では無かった)です。その程度の予算規模の組織がこの負担に耐えられるのでありましょうか?

 この馬鹿げた勝ち目も大義も無い裁判の原因となった一連の懲戒解雇を一貫して批判してきたのは、手前味噌ながら当HARD BLOW!だけであります。運送屋や自営業やってるドシロウトのオッサンが仕事の片手間に無い知恵を絞ってやってるブログでもちょっと調べれば分かることが、なぜ業界内にいる人や取材のプロである記者に分からないのか?当方には大変不可解でありましたが、さすがに高裁判決が出て業界人やメディアの対応も変わって参りました。「どうもJBCがおかしいのではないか?」「莫大な裁判費用を勝ち目のない裁判で無駄使いした責任は誰にあるのか?」という当たり前の批判の機運が少しづつですが出てきております。弁護士ドットコムといったスポーツとかかわりの無い業界の記者の方が「おかしいんじゃないか?」という声を上げ始めたことも大変に大きいと思います。実際この事案はスポーツの統括団体で起きた人権侵害であり、れっきとした社会事件なのです。

 もっとも不作為で『取り上げなかった』記者の皆さんは、今後いくらでも挽回のチャンスはあります。

 より悪質なのは事件の実相である「怪文書を利用して違法な手段でJBCを乗っ取った」という事実を知っていながら、その不正義な違法行為をした側に加担していたメディアの連中であります。構造的な冤罪事件ともいえる問題なのです。

 先月の高裁判決当日、司法記者クラブで記者会見が行われましたが、二誌ある専門誌のうち『ボクシングビート』からは記者が派遣されており、自身のwebサイトで写真付で速報記事もアップしています。記事中には『この手の労働裁判で上告する例は極めてまれだという』という一文も入っており、上告することの問題点についての指摘もあります。

 もう一方の『面白くない方』の専門誌ボクシングマガジン様は此度の高裁判決をどのように報じておられるのやら...と、書店でページをめくってみると、ありましたよ!路傍に咲いた名も無い花のような小さなベタ記事が!

 小さい記事なので事実を伝えているだけかと思いきや、なんか短いながらも余計なエッジが効いた一文が挿入されております。以下に引用いたします。

 この判決についても納得のいかないJBCは、7月上旬、最高裁に上告。徹底抗戦の状態はなおも続いている。(引用以上)

 刀折れ矢尽きても負けを認めず、一ミリも勝ち目が無い裁判を続ける暴走JBCを『徹底抗戦』と雄雄しく表現するとは!ほとんど大戦末期の官製報道か極左党派の機関紙のような様相であります。

 違法行為・人権無視のJBCを援護射撃する提灯記事を乱発してきた茶坊主ぶりは相変わらずで、一審二審のボロ負けを受けても変節しないその頑固さは敬服に値します。

 しかし先述したとおり、JBCの違法行為が原因のこの裁判で浪費された経費は億に迫るのではないかとすら心配されている状況です。

 ボクシングマガジン誌2013年7月号に掲載されたゲテモノ記事「日本ボクシング界の秩序を守るために」で、記事の筆者であるボクシングマガジン誌の編集子氏(今更ながら無署名で腰が引けてますね)は裁判において全て覆された懲戒解雇を援護射撃する為

JBC職員に支払われる給与は、過去現在の有名無名のボクサー、あるいは練習生たちが直接、間接にJBCに支払った金の集積によるものである。

と殊更大袈裟に慨嘆されておられます。であるならボクサーや練習生から集めた金を勝ち目が全く無い裁判で何千万もジャブジャブ使ってる今のJBCは批判しないのですか?と素朴な疑問が浮かぶのですが...。

そもそもこの記事自体がJBCを擁護し、解雇された職員を糾弾するという内容で、判決と明らかに相違する結論に読者をミスリードしたものです。取材姿勢や執筆姿勢に明らかな問題があったと断じざるを得ません。ボクシングマガジンが記事を掲載すれば、裁判官が「こういう報道があるんだからきっと正当な解雇なのであろう」と誤認するとでも思ったのでしょうか?

このようなバイアスが明らかな姿勢で民事裁判に関与するのは、ジャーナリズムとして一線を越える行為です。ボクシングマガジン誌と記事中登場するジャーナリスト二氏には、なぜに違法行為をしたことが明らかだったJBC側に立って訴訟を支援したのか説明をする責任があると思います。

この記事は裁判では何一つ実体を証明できなかった安河内氏らの「新コミッション」を構想を糾弾する内容なのですが、もう一つの新コミッション構想、森田氏や浦谷氏がぶち上げた新団体についてはなぜか全く批判しておりません。一審判決文では

森田,浦谷及び羽生らによる行動は,まさに被告とは別のコミッションの設立を企図したものと評価し得るにもかかわらず,被告は,森田らの上記行動に対して何らの処分もしていないのであるから,(中略)原告につき懲戒解雇事由に当たるとするのは,明らかに均衡を欠き,平等原則にも反するというべきである。

と書かれています。普通に考えりゃこういう結論になるでしょう。なぜ一方の『新コミッション構想』だけを「秩序破壊だべ~」と騒ぎ立てるのか、是非ボクシングマガジン様の持論を伺いたいと思います。

そしてこの裁判に巻き込まれて不当なサスペンドを受け、キャリアの絶頂期で世界ランカーとしての一年を棒に振った大沢宏晋選手と未だにライセンスが回復していない関係者、不当な中傷を受けた高山勝成選手の名誉の回復も責任あるメディアであるなら絶対に行わなければならないと思います。

ブラック企業まがいの労働事件を起こして裁判でボロ負けし、組織の社会的信用を毀損するとともに大金を浪費し、なお裁判を続けるJBCの行為こそ、私にはボクシング界の秩序破壊だとしか思えないのですが、ボクシングマガジン様は『JBCは徹底抗戦』と未だ能天気なムード。判決を受けても変化ゼロということでしょうかね?

さてここまでは一応事実を伝えることが前提のジャーナリストや専門誌の問題点。こっから先はジャーナリズムの枠外の安もんのゴシップライター、フリーライターの世界のお話です。嘘八百でも適当でも良いという売文屋には「ジャーナリズムがどうたら」という建前論は意味を成しません。彼が書くものには全然信用がおけないのが前提だからです。

怪文書が出た当初彼は大騒ぎしました。安河内氏が極悪人で人格破綻者であるかのように書きたて、読者を煽って動員して市民団体という名の圧力団体も企画しました。「飲食代金以外の不正の証拠がある」とぶち上げました。

でそこまでやった彼は極悪人であるかのように書きたてた安河内氏の裁判についてその後きちんと続報を取り上げたたでしょうか?新たな不正の証拠を出したでしょうか?判決に見解をのべたでしょうか?我々のような記者でも何でも無いアマチュアが入れた司法記者クラブの記者会見に「入れなかった」という奇妙な言い訳はなんなのでしょう?

それはインディープロレスの練習生が事故死したと言う時も同様です。

彼はいつもぶち上げて、騒いで、食い散らかして飽きたら終わり。関わった人たちも使い捨てです。代表作どころか単独での著書もなければ、スクープも無い。文体は常に憶測調。ブログの記事に対して裁判が起こされたら文責者なのに「ブログの管理人の責任です」と逃げる。

そんな彼が流布した実像とはかけ離れた安河内氏の悪辣なイメージを判決が下りたあとも頑なに信じている頑迷な情報弱者の皆さんが多々いらっしゃいます。まあ勿論信じる奴もどうかしてるわけですが、それにしても罪深いことだと思います。

ただ彼はジャーナリズムの人間ではない。書きっぱなし、やりっぱなしの売文業で面白けりゃいい人間です。議論が成立するような対象ではないですから、裁判で実像を明らかにするしかないのかも知れません。

ただこういう人間とコミッションの内部の人間が密接に交際して、バックステージでのトラブルなどの内部情報が筒抜けになっていることは大変な問題だと思います。「使い出があるから」と利用したコミッション内部の人間の責任を、ファンは忘れてはならないと思います。

そういうわけで次回はファンの責任について触れたいと思います。

専門誌はちゃんと総括する責任があるよと感じる(旧徳山と長谷川が好きです)