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HARD BLOW !

大晦日 監禁?観戦記 

 2014大晦日

 もはやいささか遅いとは思いますが、年末の興行の感想などを…

 井上尚哉選手の試合は海外のファンや専門家にも衝撃を与えたようですが、本当にインパクトの大きな勝利でした。個人的には岩佐選手や山中選手との試合を見たいなと思いました。

 八重樫選手はことのほか動きが悪かったですが、歴戦の蓄積ダメージが心配であります。ポーンサワン戦以来ずっと激闘続きで被弾が多かったですからね。

 この八重樫選手の試合で、JBCが中間採点の読み間違いをやらかし、それに対して大橋会長が怒ったという報道がありましたが、大橋会長はJBCの理事です。違法な解雇を乱発して地位を握った連中と二人三脚でやってきた大橋氏が、いざ自分に害が及んだら、第三者の如き言辞を弄してJBCを批判するというのは虫のいい都合主義としか思えません。早く裁判所の判決どおり、仕事の出来ない連中を排除してJBCを正常化して頂きたいものです。

 リナレス選手はすばらしいテクニックで快勝。三階級制覇おめでとうございます。相手はちょっと微妙でしたが…。

 観戦に行かれた方のレポートを読むと、この興行では国歌の吹奏も無かったのだとか。普段から国旗や国歌の大切さを説いてる産経新聞のグループ企業であるフジテレビのビジネス保守振りはまあそんなもんだろとは思いますが、あのおしゃべりリングアナウンサーが毎度毎度繰り広げる一切需要の無い、冗長なリングコールはいったい何なんでありましょう?あんなもんを垂れ流すなら厳かにセレモニーをするべきだと思うのですが。ゴッシプライターに情報提供している縁で亀田兄弟との裁判にも関与しているという彼氏は、あれでも一応JBC職員です。自己満足アナウンスのしょうもない文案を練っている暇があるなら、本業の試合管理をちゃんとせいよと。あの人相当なナルシストですね。自分に酔ってるのが伝わってくるもんな~。裁判も負けたんだしどっか行ってくれないかな~。

 さて続いて大晦日、ワタナベジムのトリプル世界戦。内山選手の試合は相変わらず磐石でしたが、驚いたのは田口選手。小気味良い積極的なボクシングで完勝。素晴らしいスピードでした。河野選手はムラが激しいですが試合振りはまだまだ若い。しっかり『次戦は亀田か?』という字幕も出てましたね(笑)。テレビ東京やる気であります。しかし井上選手がドエライ試合をしてしまったもんで、同階級のチャンピオンは否応無く比較されて大変ですね。

 自分は大阪ですので、もうひとつの大晦日興行であるリゴンドー×天笠がメインのボディメイカーコロシアムを生観戦してきたのでありますが…。

 石田匠選手が快勝した日本タイトルマッチは、森崎選手が序盤善戦し盛り上がりましたが、、最後は格の違いを見せました。狙い済ました右ストレートからのフィニッシュはまさに圧巻。日本チャンピオンとしてはかなり強い選手ではないでしょうか?この人もまた井上選手と同階級ということで比較される運命にありますが、大事に大きく育てて欲しいと思います。

 紆余曲折があってノンタイトル戦となった井岡選手ですが、やっぱり彼の試合は面白いと感じました。絶妙な距離勘や多彩なパンチ、駆け引きの巧さ。自分は彼は完全に努力型の選手だと思いますが、この試合でも絶妙なヘッドワークで理詰めとも言うべき崩しを見せてくれました。なんちゅうか味わいがあるんですよね。アムナットとやる前に、こういう調整試合をフライ級ではさんでればなあとは思いましたが、それは言っても詮無いことであります。「ローマンから逃げた」的な論調でゴチャゴチャと批判する偏狭なマニア連中は相手にせず、今後も技術研鑽を積んで職人・技術者として渋いボクシングを磨いて欲しいと思います。

 そして個人的なメインイベントだった高山勝成×大平剛戦。序盤大平選手が高山選手によく対策し、互角以上の展開に持ち込み4Rにビッグパンチも当てますが、そこから高山選手がギアをあげて対抗。高山選手がフィジカルのアドバンテージを生かしてプレッシャーを強めペースを奪還すると、5R以降常にコーナーやロープを背負わされフットワークでサイドも塞がれた大平選手はみるみる失速。7Rに圧巻のラッシュで高山選手のTKO勝利となりました。あんな連打はちょっとなかなか見れないですねえ。無尽蔵のスタミナと戦況を読み切って冷静に作戦を実行するメンタルが印象的でした。メキシコでのロドリゲス戦が海外でも高く評価され、軽量級ボクシングの伝道者ともいうべき存在になった高山選手。個人的にはミニマムでもう何試合か防衛戦が見たいと思います。

 そしてボクシングファンが注目の大物ギレルモ・リゴンドーが登場したメイン。中盤まで安全運転で圧倒していたリゴンドーですが、ダッキング一辺倒だったデイフェンスの隙をつかれてよもやのダウン。天笠はパンチャーの面目躍如でした。ダウンを受けてリゴンドーも反転攻勢に出たことで試合は大いに盛り上がり、天笠になじみの無い大阪のファンからも自然に天笠コールが起きました。実力差のあるミスマッチだという意地悪な見方もされた試合でしたが、天笠はストロングポイントを生かして見事に爪あとを残したと思います。試合後すぐに敵コーナーに挨拶に行き、インタビューでも真っ先に天笠を称えたリゴンドーのリングマナーはさすがという感じ。闘病中の服部海斗選手を応援するメッセージボードを掲示し、インタビューでも本人に呼びかけたところも感動的でした。強い男は優しいのであります。山口賢一選手もリゴンドーサイドの関係者としてリングに上がり、喜びを分かち合っていました。

 高山選手もご自身の試合後のインタビューでスパーリングパートナーだった服部海斗選手に呼びかけ、募金への協力を訴えており、会場の外では街頭募金も行われていました。ボクサーの同士愛というのはかように強いものであります。

 試合は素晴らしかったし、感動的だったのですが…。問題は興行の進行とテレビ放送であります。

 この日の興行の予定ラウンド数は実に80ラウンド以上。50ラウンドというルール上の上限を遥かに上回っていてまずそのことが疑問なのですが、実際3時半に始まってメインが終わったのは10時過ぎという長丁場。で実はその七時間弱のうち三時間くらいが『井岡ジム興行名物ナゾの休憩』だったのです!前半のカードはタイ人祭りで序盤KOが連発し、石田匠の日本タイトルマッチの前に時間調整で休憩、そこから高山選手の世界戦の前にまた休憩、井岡選手の試合の前にまた休憩、メインの前にまたまた休憩。この日は再入場禁止でしたが、食べ物(夜店で売ってるようなフランクフルト600円也…)は7時前にはとっくに売り切れ、空腹状態で硬い椅子でじっと待つ苦痛と言ったら…。これだけ娯楽が多様化してる世の中で恐るべき殿様商売であります。入り口に外車をずらっと並べるような意味不明のサーヴィスはいいのでもうちょっと観客のこと考えてくれよと。で会場にいるときは「テレビ中継の都合もあるのかなあ」なんて考えていたのですが、家に帰って録画を見たらリゴンドー以外全部リアルタイムじゃないじゃん!7時には終わっていた高山選手の試合が放送されたのは日付が変わる直前の真夜中!こんなへんな体裁でやるなら何であんなテレビ中継を理由にした休憩がいるわけよ?井岡選手の試合はノンタイトル戦ですが国歌が流れましたがノンタイトル戦に国歌いる?とかいう細かい疑問もありました。フジの中継は世界戦なのに国歌が無くて歌謡ショーがあって、TBSの方はノンタイトルで国歌が流れて仕切りや中継のスタイルはグダグダ。世界戦の連戦で一見活況を呈しているかに見えるボクシング界ですが、試合以外の面がちょっとお粗末なんじゃないの?と感じた次第であります。試合が良かっただけに余計残念でありました。

 休憩することで逆につかれるという不条理を味わった(旧徳山と長谷川が好きです)