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HARD BLOW !

スポーツ団体のガバナンスを考える 5 ガバナンスって何?と言う感じのJBCについて

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 『Japanese only横断幕事件』は世間に対して様々なテーマを投げかけました。スポーツは社会の中でどうあるべきなのか?東京五輪に向けていかに差別問題を啓発するか?短絡的なゼノフォビア(外国人忌避)を克服するには?

 大阪弁護士会や人権博物館といった主催者の皆さんからすればメインテーマは当然差別問題であります。自分も路上のヘイトスピーチなどには、前から個人的に関心があったので大変有意義な話しが聞けて参加して良かったと感じました。

 それプラス、自分はずっとJBCの問題を取り上げるブログをやってきた関係上、Jリーグ機構のトラブル対応を通してJBCのガバナンスについて考えざるを得ませんでした。

 まずJリーグにはトラブルの際、参照すべき理念やルールがちゃんとあるということです。差別横断幕事件の無観客試合と言う処分も、Fマリノスサポーターがバナナを投げ込んだ事件の罰金500万円と言う処分も、過去の処分と照らして整合性がありルール上も説明出来る根拠があります。

 一方JBCが下した大沢選手や亀田ジムに対する処分は、ルール上の根拠も曖昧で過去の事例とのバランスも極めて悪い。のみならず御用メデイアが選手に対するネガティブキャンペーンまでしています。自己都合で処分し、ネガキャンで貶める。これがスポーツの統括団体のやることでしょうか?
 
 一方トップや職員の能力や人間性の問題も重要なファクターです。
 
 村井満氏とJリーグのかかわりの原点は、リクルートのサラリーマンだった時代の、サッカー選手のセカンドキャリア対策だったそうです。いまJリーグは新たな収益源として、アジアでの放映権ビジネスを志向しており、それに向けた人材を求めていたと言うサッカー協会にとって、面識のあった村井氏がリクルートのアジア法人のトップにまでなったいたのは僥倖であったのでありましょう。一方村井氏にとってもサッカーリーグのトップと言うのは、非常に魅力的なポジションだったことでしょう。

 要はトップの人選が適格だったということと、そのトップの意欲が高かったということということが迅速な解決につながったと言うことです。

 省みてわがボクシング界を取り仕切るJBCはどうでありましょうか?言うちゃあれですが、亀田問題でダメだしを続けてる秋山弘志専務理事の出身企業である松戸公産株式会社は競輪場や場外車券売り場、商業ビル管理をする会社で、ボクシングとは完全な畑違い。なんのことはない東京ドームの100%子会社と言う縁で、来たというのは明らかであります。

 実務方のトップである森田健氏は、そりゃーレフェリーとしては実績のある方で業界への貢献もあるのでしょうが、だからといってトップができると言うものでもございません。事務局長職というポストもご自分のビジネスとの兼業だそうで、労働裁判では「私には自分のビジネスがあるから、ボクシングにばかり関わってはいられない」とあっけらかんと証言してしまう始末。根本的な問題として兼業で出来るような仕事なのか?という事以外に、「そもそも意欲が低いんじゃないの?」と感じざるを得ません。事務局長は名誉職ではなく高額な給与が出ています。このような責任感でいいのかと言う疑問が湧きます。

 そもそも失礼ながら、お二人ともかなりのご高齢。名誉職ならいざ知らず、競技団体のトップとして辣腕を振るうのは少々無理があるのではないか?と感じます。

 では浦谷氏以下の職員の皆さんはどうか?それは一連の労働裁判や健保金問題、公益法人格の放棄や亀田とのスラップ訴訟(笑)を見れば明らか。一度は自分達が画策した「第二コミッション」を理由に気に入らない職員を排除した上に東洋チャンピオンや世界ランカーに濡れ衣を着せたり、放漫経営で年間2千万円の赤字を出して選手が積み立てた医療費に手をつけたり、先人の遺産である公益法人格をあっさり手放したり、胡散臭いライターと癒着してなんでもかんでも内部情報を漏らしたり、試合運営でボクサーとトラブルになったらボクサーを告訴したり(敬語で抗議されただけで恐怖で動けなくなったらしいです。この時点で試合管理する能力が無いのではないでしょうか?)。
 
 こんなデタラメな団体でも亀田を排除すれば「JBC良くやった」「JBCがんばれ」「JBCもっとやれ」とタコ踊りしちゃうボクシングファンも、言うちゃアレですがもはや同罪。『亀田が諸悪の根源』と言う極端に単純化された分析で思考停止して、乗せられるままバッシングして溜飲を下げてしまう。失礼ながら他のスポーツのファンはこんな短絡じゃないです。

 低レベルな亀田問題で一喜一憂してるうちにJBCは財政破綻にむけてひた走っています。一連の労働裁判で使った裁判費用も、恐らく莫大な金額となります。その金は全て協会員の負担であり、つまり全国のボクサーや練習生が負担した金です。協会はそのような支出を認めるのでしょうか?

 9ヶ月前の試合のトラブルを未だに放置し、自らの責任も省みないJBCと、たった五日で差別事件と言う難題に対する処分を発表したJリーグの差を見れば、ガバナンスが天と地ほど違うことは明らかでありましょう。いやJBCにはガバナンスは存在しないということが明らかになったと言うべきか。

 一ボクシングファンとして、JBCが一刻も早くまともな職能のある人の運営によって正常化することを望みます。

 明日のアナウンスはきっと長くなるぞと覚悟している(旧徳山と長谷川が好きです)