HARD BLOW !

スポーツ団体のガバナンスを考える 2 スポーツと差別を巡るシンポジウム

パートワンはこちらから

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 というわけでここからシンポジウムについて書いていきます。

 このイベントは大阪弁護士会、大阪府サッカー協会と大阪人権博物館の共催で、Jリーグの差別横断幕事件に絡んだ特別展示「SAY NO TO RACISM-人種差別にレッドカード-」の一環。

 当日は二時開場、三時開始というタイムスケジュール。パネラーが豪華な割に入場料が安いので、定員から溢れることがないように、一応受付開始小一時間前くらいに会場に着くとそこにはすでに行列が。前方を占めるのはツネ様のファンと思しき女性軍団。さすがのモテっぷりであります。Jリーグのサポーターや、社会運動関係の方(「やっぱりサッカーとかがテーマだと沢山人が集まるのね」と感心されてました)など色々な人が三々五々と集まり開場時点で行列は50人くらいと言ったところでしょうか?

 会場となった大阪人権博物館の入場料500円を払って入場し、館内の展示など見学した後、定刻三時よりイベントが始まりました。その時点で会場は立ち見も出る盛況。冒頭挨拶に立たれた博物館の理事長さんは「開場前から人が並んでこんな盛況なのは初めてです」と関心の高さに驚きのコメントを寄せ、差別横断幕事件に対するJリーグの迅速な対応と適切な処分に賛辞を述べられました。この博物館は橋下市長の事業や施設に対する予算見直しによって2013年度より補助金を打ち切られ、現在経営方針の見直しを模索中ということ。このようなテーマで差別問題を取り上げるシンポジウムを行ったのも集客策という側面があるのではと推測されます。今後も色々なテーマでこのようなシンポジウムを開いて頂きたいと個人的には思いました。

 シンポジウムは四部構成で、現職Jリーグチェアマンである村井満氏の基調講演があり、その後大阪弁護士会の弁護士の先生による『差別に関する法的整理』というレクチャーがあり、パネラーである木村元彦氏が製作した旧ユーゴのサッカーについてのテレビドキュメンタリーを抜粋した映像が上映され、その後メインのシンポジウムとなります。
 
 最初は村井チェアマンによる基調講演。Jリーグの「競技レベルの向上・競技の普及」「スポーツ文化の振興」「国際交流」という三つの理念を紹介し、「なにかあったらこれを参照する」と言う発言からスタート。そして校庭の芝生化などでお馴染みの百年構想と地域密着の具体例としての地域活動(年間4000回!)の紹介から、2014年1月のチェアマン就任に際して掲げた「3つのフェアプレー」というスローガンへと話を進めます。その三つとは
・「ピッチ上のフェアプレー」         ・ルールを守る
                         ・レフェリーや相手に敬意を払う

・「ファイナンシャルフェアプレー」      ・『クラブライセンス制度』によるクラブ経営健全化(2012年~)

・「ソーシャル・フェアプレー」        ・反社会的勢力との関係遮断。『暴力団等排除宣言』(2012年2月~)
                         ・差別の根絶
                         ・Jリーグとして社会的責任を果たす


というものであります。今回のテーマ差別問題は三つ目のソーシャル・フェアプレイに属する問題であります。

 小学生がなりたい職業のNo1が三年連続サッカー選手であったことを引用して、村井チェアマンはサッカーと言う競技のポジティブなイメージは理念や地域活動があってこそだと自信を持って断言しました。そしてJリーグは競技レベルがナンバーワンで無くとも公平公正な運営でNo1を目指すことは出来ると説きます。ビジネスの世界から村井氏をヘッドハントしてきたサッカー協会の狙いも、この公正・健全なリーグと言うビジョンの実現だと伺えます。

 彼は、ゴール裏にも女性や子供、外国人が安心してこれる環境こそがJリーグの誇るべきブランドで、そんなJリーグだからこそ排外主義的な横断幕は問題であり理念に反するのだと述べます。ビジネスマン時代にアジアに駐在した体験から「Japanese Only」という横断幕は『直感的にダメだと思った』と個人的な感想を語り、続けてFIFAのアンチレイシズム宣言やJリーグの理念からしても今回の処分には迷いは無かったと当時を回想。

 事件当時は羽田から那覇に向かう途上だった言うチェアマンは、那覇で事件の発生を知りすぐさま対応に入ります。実は同道したスタッフは羽田の時点で事件の発生を知っていたのですが、事態の深刻さを把握しておらず報告を怠り、村井チェアマンは当該のスタッフを強く叱責したそうです。すでに事件はソーシャルメデイアを通して海外にまで広がっていました。奇しくもその日は、広島×川崎戦に八百長の疑いも発生し、チェアマンは二つトラブルの同時対応を余儀なくされます。

 しかしチェアマンの危機感とは裏腹にJリーグ機構のスタッフの反応は鈍く、弁護士のスケジュール調整などで裁定委員会を召集するのに一ヶ月かかると返答してきます。しかしソーシャルメデイア上の反応は激烈で、このまま手をこまねいていればJリーグのイメージは失墜してしまいます。そこでチェアマンはトップダウンで弁護士と電話連絡し、FIFAやJリーグの理念を根拠として迅速に処分を決めていきます。これはトップの決断があればこそのことです。
 
 一方の浦和レッズサイドの対応は比較的迅速であり、チェアマンが求めた日限の二日前に報告を上げてきたことで、事件発生からわずか五日間でリーグとクラブの処分を記者発表することができました。

 このとき村井氏が強調していたのは、リーグがクラブやファンを強権的に規制し処分するという関係でなく、信頼関係に基づいてリーグとクラブとサポーターが一緒になって差別事件を解決する主体となれるようなやり方をとらなければならないと言うことでした。

 「本来スタジアムとは日常の制約を離れて大声を出したり、飛び跳ねたりする場所であり、ルールで縛るような雰囲気では本来の機能を失ってしまう。だからこそチームの運営スタッフやサポーターが一体となって暴力や差別をしにくくなるような雰囲気を作らねばらならない」とまあ大意そのような見解を述べられ、浦和レッズの迅速な対応はそのような当事者意識の現われだと賞賛することも忘れませんでした。自己保身的なトップならここでトラブルの種となったレッズのフロントをほめるようなことは決してしないでありましょう。

 トラブルが起きた時に責任回避し、解決を先延ばしし、マスコミを使って当事者を世間のさらし者する―こういう対応しかできないどこかのスポーツ団体との彼我の差は分かっちゃいるけど、圧倒的でありました。

 この後のシンポジウムは更にスポーツが社会とどのような接点を持つべきかと言う示唆に富んだものとなりました。
                                                             (続く)

 世界に通じるスポーツ団体のトップの姿勢にただただ感心した(旧徳山と長谷川が好きです)

スポーツ団体のガバナンスを考える 1

 スポーツの世界でも社会事件となるようなスキャンダルがまま起こります。古くはプロ野球の黒い霧事件から江川問題、オリックスのスカウト自殺事件、ボクシングで言えば毒オレンジ事件や渡辺二郎の転落、亀田一家の疑惑の判定や家族ぐるみ反則騒動。最近記憶に新しいのは大相撲の新弟子暴行や八百長スキャンダルでしょうか。

 今年話題になったものではサッカーJリーグ、浦和レッズの差別横断幕問題がありました。折りしもスットコドッコイな排外主義団体が行っていた路上でのヘイトスピーチや差別街宣が非常にタイムリーなトピックだったこともあり、一気に世間の耳目を集める事態となりました。分けてもソーシャルメデイア上の反応は迅速であり、浦和レッズやJリーグ機構がどのような判断・裁定を下すのかをファンが固唾を呑んで見守る状態となりました。

 注目の中で下された決断は、浦和レッズ側は横断幕を掲出したサポーターのグループを活動停止にするとともに出禁にし、併せてあらゆる横断幕の掲出を自粛するという厳しいもの。一方のJリーグ機構側は浦和レッズのホームゲーム一試合を無観客試合にするというこれまた前代未聞の厳しい裁定を下しました。日本初の無観客試合という話題性も手伝って轟々たる議論を巻き起こしたこの事件ですが、一方でJリーグ機構の速い意思決定と毅然とした対応は賞賛されるべきものでした。事件発生からわずか五日で処分を発表して事態を収拾し、加えて差別を許さないというメッセージを発したJリーグ・サッカー協会は日本のスポーツ界でもトップの統治力を見せたといってよいと思います。

この事件について論評したスポーツライター玉木正之さんの文章が大変納得のいくものであったので引用させて頂こうと思います。

元記事へのリンク
  ↓
日本のスポーツ・ジャーナリズムは「スポーツ界の差別」を批判できるのか?!(玉木正之)

 (以下引用)
 アメリカのプロバスケットボールチームのオーナーが黒人差別を口にしたり、サッカーのスペインリーグでブラジル人選手に向かってバナナが投げ込まれ、オマエは猿だという人種差別行為が行われたり、日本でも浦和レッズのスタジアムにJapanese onlyと書かれた国籍差別の横断幕が掲げられたり……。

そこで「何故スポーツ界では差別的行為が多いのか?」と多くのメディアから訊かれた。が、この質問は間違っている。スポーツ界に「差別」が多いのではなく、一般社会に存在しながら隠されている差別意識や差別行為を、スポーツがあぶり出したのだ。これはスポーツに備わっている素晴らしい特性と優れた機能であり、文化としてのスポーツの存在価値を示すものとも言える。
(引用以上)

 スポーツが差別あぶりだすという意見は大変納得のいくものだと思います。

 さてこの浦和レッズ横断幕事件をテーマとしたシンポジウムが8月30日に大阪で行われました。

 パネリストは『オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える』でミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞した、作話スポーツライターや妄想ゴシップライターとは一線を画する本物のスポーツジャーナリスト木村元彦さん。さらに日韓ワールドカップでの日本代表のキャプテンにしてJリーグ特認理事であり、FIFAマスター受講生でもあり、なんとあの素晴らしいボクシングマガジンを出しているベースボールマガジン社が発行する『サッカーマガジンZONE』特別編集長までかねているという、サッカー界の貴公子ツネ様こと宮本恒請氏。そしてなんとJリーグ機構のトップ、横断幕事件で無観客試合を決断した村井満チェアマン。J1J2J3を束ねるトップ自らが、言うたらアレですがこんなマニアックでマイナーなシンポジウムに降臨し生でファンに語りかけるとは!

 この豪華パネリスト陣がいかにサッカーと差別を語ったか?それは次回詳細に書きたいと思います。

 シンポジウムが物凄く刺激的で勉強になった(旧徳山と長谷川が好きです)


前提が崩れた大沢選手のサスペンド

 ワールドカップイヤーと言う四年に一度のかきいれ時に、なぜか『サッカーマガジン』を週刊から月刊に変更したり、かつての所属社員ターザン山本氏が金を貰って偏向記事を書いていたことを暴露したりと、何かと話題を提供してくれるベースボールマガジン社が発行していることでお馴染みの、素晴らしいボクシング専門誌「ボクシングマガジン」。そのボクシングマガジンの2013年3月号の「大沢宏晋に一年間ライセンス停止処分」、同じく2013年7月号「日本ボクシング界の秩序を守るために」という二本の記事で、谷川氏や他の解雇職員が画策したと言う『新コミッション』の構想が見てきたような臨場感で語られていましたが結局、その疑惑は解雇事由とはなりませんでした。そもそも新コミッションは森田氏や浦谷氏といった現在の中枢職員が安河内氏を放逐した時にぶち上げた構想だったので、そんな人が「お前新コミッションを画策したな!」と追及してる構図自体が悪い冗談なのですが、結局法廷においても解雇の要件とは認められなかったようでございます。

 谷川氏の無理やりな解雇に絡めてとばっちりサスペンドされ、汚名を着せられた上に一年と言う貴重な競技生活を棒に振ったと思しき大沢選手は純粋な被害者ではないでしょうか?そして連座する形で未だにライセンスが下りないトレーナーもいます。

 海外で未公認のタイトルにチャレンジしている選手は今も沢山います。何故に大沢だけがこんな理不尽な目に遭わなければいけないのでしょうか?

 JBCは直ちに大沢選手に一連の経緯を謝罪し、被害の回復に努めるべきです。

 このようなヒドイ裁定をしているJBCを「亀田を追放したから」と言う一事で手放しで評価し、大沢選手の苦しみに想像が及ばない自称マニア・ファンの態度にも絶望しか感じません。

 とりあえず大沢選手を陥れたライターや雑誌、JBC職員はちゃんと謝ろうよと思う(旧徳山と長谷川が好きです)

もう一つのJBC裁判 谷川俊規氏の場合 解決編1 両者和解・懲戒解雇撤回の巻

 私がずっと注目してきた谷川俊規氏がJBCに対して提訴していた地位確認訴訟について、和解した旨がJBCのHPのひっじょーに分かりにくい場所に掲示されました(笑)。 JBCのHPのトップページ左上の『JBCからのお知らせ』コーナーの『その他のお知らせ』という青文字をクリックすると当該の文書が現れます。裁判がらみの記事は軒並みひっそりとそこに移動されてますね(笑)。今後続く結審・判決に向けて準備は万端といったところでしょうか?

記事へのリンク
    ↓
JBCHP内の谷川俊規氏との和解に関する報告

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リンクを開くとノイズが入った状態の横書きの文書が、横向きに表示され読みにくいです…読まれると困ることでも書いてあるのでしょうか?

 しかし文書の向きがタテヨコ状態というという悲しい状態はなんなんでしょうか?普通の企業で法務がこんなことしたら大目玉だと思いますが、さすがガバナンスなきJBCはイケイケであります。読者の皆様におかれましてはPDFファイルを右クリックして右回転した上でお読みください。すいませんねえJBCの奴がおかしなことして。私からお詫びします。

 で肝心のその内容ですが「JBCは懲戒解雇処分を撤回」されたそうです。『通常解雇』ですらなく『円満退職』だそうです。

 私は法律にはシロウトの運送屋ではありますがこれまでの経緯を鑑みるに、『解雇要件を満たすような立証が出来ず、敗訴を回避するために和解した』のではないかと思います。

 解雇を撤回して和解するならとっとやれば良かったのに、あれこれと理由をつけ御用メデイアやサイトから援護射撃を受けながら結局懲戒事由を放棄してしまったJBC。

 今後次々と結審・判決を迎えるJBC裁判の帰趨が見えた裁判結果であると個人的には思います。

 そして無責任にJBCの片棒を担いだ雑誌メデイア、ウエブサイト、自称ジャーナリストや創作型ノンフィクションライターといったいわゆるJBC御用ライターの皆さん道義的責任は厳しく問われねばならないと思います。

費やされた無駄な時間や労力・JBCが使った莫大&無駄な裁判費用は結果的に協会員が負担するんですけどと考える(旧徳山と長谷川が好きです)

亀田興毅、引退か?海外進出か?それとも・・

JBCから25日、ユナイテッドジムへ移籍した亀田興毅選手のライセンスを更新しない旨の発表があったようです。
さてさてボクシングファンの皆さん、どう思われますか?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140826-00000024-dal-fight

追記:この記事では本題の議論討論が目的では無い方の入室はお断りします。

「な~んだ、あのジャニーズの人か・・」と思った B.B

ロドリゲスjr×高山戦に対する海外のリアクション

 YOUTUBEにフルラウンドの動画がアップされておりました。まあ著作権上まずいのでしょうがURL貼っておきます。
五日で再生回数16000回以上!凄いですねえ。




 この動画のコメント欄に海外の視聴者と思しき方からの感想がいくつか掲載されております。

"Wow, what a fucking great fight"は映画字幕風に訳せば『クソ最高の戦いだ!』と言ったところでしょうか?
"This fight had all
The perfect ingredients of talent,skill,heart,and some. These boxers fought such a high level battle it deserves fight of the year."は『この試合に全てがある。才能・技術・心その他全ての要素が完璧。このボクサー達はこんなにハイレベルな試合をしたんだから年間最高試合に値する』
"nobody gives a shit about strawweight″は『誰もミニマム級をくさすことは出来ないな』。日本にもいますよね「ミニマムはレベルが云々」とか言って無理やりくさす奴。
“Wow. I've never seen anything like that before.
Two phenomenal athletes.
Has to be one of the fights of the year.″ は『こんな試合見たことない。二人の驚異的なアスリート。年間最高試合の一つになるべき』

と言う感じで非常にポジティヴなコメントが多いですね。スペイン語の方のは分かりませんので分かる方がいたら、是非教えて頂きたいです。

もう一つはファイトニュースに掲載されたGraham Houston記者による観戦記。

記事へのリンク
  ↓
Rodriguez-Takayama: A Magical Night in Mexico

 『魔法のような一夜』というタイトル自体に記者の見解が現れていますが、「こんな試合は滅多に見られるものではない」という書き出しから始まる記事の内容も、賛辞に溢れています。見巧者であるはずのファイトニュースの記者にとってもこの試合が心を揺さぶる内容であったことが伝わってきます。

この記事にもFACEBOOK上の海外ファンによる感想が掲載されています。

゛both guys are warriors non stop action fight... FIGHT OF THE YEAR..″
゛Great small fighters! They should be payed better.″

人気ボクシングブログ、ボクシングマスター様もfight of the yearとの評価
記事のリンク
   ↓
高山vsロドリゲス 『2014 fight of the year』

ボクマスさんがコメントで触れていたダン・ラファエル氏のツイッターはこちら。
  ↓
ダン・ラファエル氏のツイッターへのリンク

゛Ladies, gentlemen & #FightFreaks, your likely 2014 fight of the year: Rodriguez-Takayama strawweight unification:″

『紳士・淑女・ファイトフリークの皆さん、2014年度の年間最高試合と言ってよいロドリゲス×高山のミニマム統一戦です』

これ以上の賛辞があるでしょうか?高山選手はグローバルなボクシングヒーローになったと言えると思います。

彼のようなボクサーがいることは日本のボクシング業界にとってもとても幸福なことだと思います。

高山選手お疲れ様でした。世界中の人の心に残る試合をありがとうございます。

高山選手がもっと正当に評価されて欲しい(旧徳山と長谷川が好きです)


高山選手3-0で判定負け

だったようです。なかなか現実は映画のようには行きませんが、舞台に立ったこと自体凄いことだと思います。

沢山の試合があった週末ですが、この試合は日本のプロボクシング史に残る試合だと思います

台風が去ったので外出する(旧徳山と長谷川が好きです)

亀田和毅の次戦 入札でファイトマネー48万ドル

ボクシングマスター様の記事で知ってビックリしましたが、ホンマみたいですね。

ボクシングマスター様の記事 WBO王者亀田和毅 v3戦入札結果・60万ドル 

WBOのHP内の記事へのリンク

バンタム級で5000万近いファイトマネーなんて凄いですね。大物マネージャー、ヘイモン氏の力をまざまざと見せ付けるニュースでございます。これに勝てばミリオンダラーだって夢じゃないですな。亀田一家のしぶとさに改めて感心であります。

WBOのリリースでは11月1日にシカゴでの開催を目論むとあります。

台風で缶詰状態なので記事を更新しまくってしまった(旧徳山と長谷川が好きです)

高山選手計量パス!

したそうです。ロドリゲスもグッドコンデイションとのこと。あとは暴れてもらうだけです!

秤が正確でなく高山サイドが持参した水で調整したとの事。リングオフィシャルは全員アメリカ人でジャッジがWBO2人、あと一人のジャッジとレフェリーがIBFで、IBFルールの当日計量もありとのこと。オフィシャルの構成についての中出氏の評価は「目の上の古傷のことを考えるとこの構成は、多少、精神衛生上 良い気はします。」とのこと。

詳しくは氏のブログを
   ↓
中出トレーナーブログ8月9日の記事へのリンク

なんじゃこりゃ? 謎のランキング表

(すみません先ほど管理者のみ閲覧できるコメントにて読者様より的確なツッコミを頂きましたので、冒頭の文章と画像を削除しました。ご指摘大変ありがとうございます。すでにご覧になった読者の皆様には大変失礼を致しました)

JBCのホームページに掲示されている7月度のランキング表なんだかちょっと違和感が…。

まずはこちらをご覧下さい
   ↓
ランキング表へのリンク

 世界チャンピオンの一覧になぜかカルロス・クァドゥラス(帝拳)という名前が…。この人って日本のプロボクサーなんですか?プロモート契約をしてるからと言うことなのでしょうか?それならローマン・ゴンザレスも載せてあげればいいのに。世界王者から陥落したら日本ランキングに入るんでしょうか?

 村田諒太のやけに堂々とした名義貸しもそうですが、なんか基準がはっきりしないことが多いですね。

 ついでに帝拳のHPでは『カルロス・クアドラス』という表記なのに、何でチョット巻き舌風に表記されてるんでしょうかね?
(笑)。

(追記)

 その後詳しい方に伺ったところ、リナレスやサーシャ、ユーリなどのケースは外国人登録や健保への加入といった居住実態や、日本での活動実績などちゃんと審査されたそうです。当たり前ですな。あとマネジメントが二重契約になっていないかなども必須条件だったそうです。これも当然ですわな。

 いつシステムが変わったんでしょうね?クアドロス君は歴代の世界王者にカウントされるんでしょうか?


 帝拳サイドからの申し出かJBCの配慮かは知りませんがなんとも腑に落ちないと感じる(旧徳山と長谷川が好きです)

 

袴田事件裁判 これでも検察は裁判を続けるのか?

 ちょっと唖然とするしかないニュース。袴田事件の再審決定を受けて行われている即時抗告審の、被告弁護団・検察・裁判所による三者協議で、検察が証拠の隠蔽を認め被告弁護団に謝罪したというのです。

 6日付け静岡新聞の記事のリンク→写真ネガ一転「存在」 5点の衣類、検察謝罪

 記事を引用します(以下引用)

 検察側が存在を認めたのは、確定判決が犯行着衣とした「5点の衣類」を発見直後に撮影した写真のネガ。静岡地裁段階で、2度にわたって「ネガは存在しない」と回答していた。ところが、7月に提出した即時抗告理由の補充書で「再審開始決定後に警察で発見された」とし、ネガの鑑定書を添付していた。このため弁護団は、この日の3者協議で開示するよう申し立てた。
 弁護団は「再審開始決定後に警察によって発見された、という説明はにわかに信じがたい。故意に隠していたのではないか」と批判し、開示と併せて発見経緯などの釈明も求めた。弁護団によると、検察側は3者協議で「事実に反する答えをしたことについて率直に謝罪する」と述べ、文書で経緯を回答するとした。その他の証拠も「調査する」としたという。
(引用以上)

 公権力が法廷で虚偽の申告をするというのは、普通に犯罪じゃないんですかね?人の命が懸かった裁判で余りにもふざけた話です。

早く冤罪が確定して欲しい(旧徳山と長谷川が好きです)

 

二つの判決から考える名誉毀損

 当事者の意気込みとは裏腹に、流行語には程遠い状態と言う感じの『スラップ訴訟(笑)』でございますが、私から見ればSTAPだとかスラップだとかの類は、傍迷惑な御仁の空騒ぎとしか思えない印象でございます。

 本日ある名誉毀損についての判決が出たのでご紹介を。週刊新潮を相手取り、貴乃花親方夫妻が起こしておいた裁判において賠償を命じる判決が出たとのこと。

 記事のリンク
    ↓
貴乃花親方夫妻の名誉毀損、新潮社側に賠償命令

(以下引用)
 『新潮社側は、「元弟子らから十分な取材をした」などと主張したが、判決は「元弟子の証言は他の弟子らの証言と整合せず信用できない」と記事の真実性を否定。取材についても「元弟子から、暴行の内容や程度を詳細に聞き取らず、その話を軽率に信じた」と指摘して、名誉毀損(きそん)を認定した。』(引用以上)

 請求金額1320万円に対して賠償金額は275万円。判決文を読むと、一方当事者だけからの取材をもとに記事を構成した報道姿勢を問題視しているのが分かりますね。名誉毀損の裁判においては記事の真実性が何より問題であり「一応取材はしてるから免責される」というような眠たい言い訳は通用しないことが大変良く分かりますな。

 もう一つ、少し前のニュースですが「大津いじめ自殺事件」を巡って、全然関係ない人の写真をいじめに関与した生徒の父兄だとしてブログに掲載したデヴィ夫人が訴えられた裁判の和解について。

記事のリンク
  ↓
大津いじめ:デヴィ夫人が謝罪、ブログ訴訟で和解

 請求金額が1100万円で一審ではデヴィ夫人に165万円の支払いを命じる判決が下り、双方が控訴していましたがこのほど和解したとのこと。和解内容にはデヴィ夫人の謝罪が盛り込まれており一審判決を土台としたもののようです。デヴィ夫人が『和解』と言う名目を取った実質敗訴の内容ではないでしょうか?全然関係ない人を写真入りで中傷したんだからそりゃダメだろという事案で、『さっさと謝りゃいいのに』と言う以上の感想は浮かびません。

 掲載当時デヴィ夫人のブログには、加害者の親の顔がみたいという物見高い野次馬が群がり大変盛況だったそうです。この人は別人でっせと言う指摘を受けて、すぐに写真は削除されたそうですが一審判決は結構厳しいですね。ネットの記事であろうとマスコミの記事であろうと名誉毀損には変わりないということのようですね。ネットの記事は裏取りが甘くても良いと言うわけでも無いようです。書かれた側の被害を考えればまあ当然ですわな。

 この二つの判決から考えるに、私には『スラップ訴訟(笑)』の行く末は明らかだと思えます。

 JBCの裁判ももうすぐ判決が出るので注目して頂きたい(旧徳山と長谷川が好きです)

 

再びメキシコへ!高山勝成統一戦最終調整レポート

小野戦前の近畿大学ボクシング部でのスパーリングの様子はこちらから

シルバノ戦前のスパーリングの様子はこちらから

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 『彷徨う拳』から『戦う高校生』へ、今年も激動のボクサー生活を送る高山勝成選手がまたも大きな勝負に出ます。
 今度はなんと敵地での統一戦、そしてミニマム級でのメジャー4団体制覇をかけた大一番であります。昨年のJBC認可直前の敵地での戴冠の次は、敵地での統一戦と今年もイケイケドンドンで世界に打って出る高山勝成選手とそのチーム。このスピード感は日本のボクシング界の常識からは余りに異質であります。

 試合の舞台は8月9日(日本時間10日)メキシコの北東部モンテレイ。8月4日にはメキシコに向けて出立するこというで、今回は調整もハイペースで、8月1日に行われたジムワークが練習の打ち上げとなります。今回も昨年末のシルバノ戦、五月の小野戦に続いて、陣営のご好意によって最終のジムワークを見学させていただくことが出来ましたので、その模様をレポートしたいと思います。

 今回は大橋ジムでの井上尚哉選手との出稽古スパーリング中に古傷を痛めるというアクシデントがあり、予定のスパーリングがこなせなかったというトラブルがあったようですが、果たしてその影響はあるのでしょうか?

 実は私、高山選手の現在の所属ジムである仲里ジムにお邪魔するのは初めて。ジムは大阪の『リトル沖縄』大正区にあり、ジムの入り口ではシーサーがお出迎え。

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 取材記者の皆さんでごった返す仲里ジムで待つこと数分、高山選手がひょっこりと登場。チャンプ自ら椅子とポスターが貼られたコルクボードをセッテイングすると

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「中出トレーナーはあと30分くらいで来るので先やっといてくれと言われたんで、(囲み取材から)始めましょうか」

と記者に自ら声をかけて、記者団からも笑いが漏れる。

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 チャンピオンが取材で話されたことは皆様メデイア情報を適宜チェックしていただくとして、私が印象に残ったのは「ボクシングはただのド突き合いじゃないということを見せたい」という発言でありました。

 その後チャンプの通う菊華高校の校友から送られたという千羽鶴の前でポーズをとって写真撮影。

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 「ああ新聞記事って、こうやって出来ていくんだなあ」と感心していると、なんと山口賢一選手が登場。

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山口賢一選手のインタビューはこちらから
 「今日のパートナーですか?」と聞くと「そう。仮想ロドリゲスですわ」とのこと。「メキシコに行くんですか?」と尋ねると「行きますよ。俺が行かな始まらんでしょ!」というらしいお返事。ヤマケンと高山チャンプが揃うというHard Blow!的には大変豪華な練習となりました。山口選手にも今複数の対戦オファーがあるようで、前戦の敗戦後お話を伺った時に「負けたほうがオファーは来るんですよ」と仰っていた通りでありました。この辺が外部にいる人間にはなかなか分からないリアリズムであります。

 とふとジムの外に目を転じると、中出博啓トレーナーがジムの前の歩道で囲み取材の真っ最中。
そこを通りがかったヤマケンが取材中の中出氏に得意のカンチョー決める等といった和やかな一幕もございました。こういうチームだからこそ海外でも力が出るんでしょうねえ

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 高山チャンプにも少しだけお話を伺いました。

HB「目はどうですか?」
高山「大丈夫です」
HB「井上はパンチありましたか?」
高山「あの日は体重差が10キロあったのでまあ仕方ないです。ロドリゲスはフライとかライトフライでやってるような選手なので、プレッシャーの強い選手とやるのは良い練習になりました」
HB「試合会場はメキシコシティじゃないんですね」
高山「そうなんですよ。なんかまず台北に行って、それからロスに行って、陸路でテイファナから国境越えて、そこから国内線で現地に行くみたいで…。まあ一回やってるから(昨年三月のマリオ・ロドリゲス戦が同じコースでの現地入りだったそうです)心の準備は出来てますけど」
(この後中出氏より旅程が変更になって空路での現地入りとなったと伺いましたが、出発直前の変更はなんにせよアウェイの洗礼と思えます)
HB「フランシスコ・ロドリゲスは攻撃的でスイッチを多用する選手なので見ていて、面白い試合になると思うのですが」
高山「自分もそう思います」

 怪我については「仕方ない」とサバサバ総括して、「プレッシャー対策になった」と言えるところはさすがにベテランであります。今まで世界戦前のスパーを二度ほど見学させて貰っていますが、その時も高山選手は意外とクロスレンジでパンチを貰っていました。スパーリングは勝ち負けを競うものではないし、減量過程では被弾するのも当たり前、その中でいかにテーマを持った調整が出来るか?を冷静に判断出来ているという感想を持ちました。

 高山チャンプの準備も整っていよいよ練習開始であります。まずはリングでのシャドーから、ミット打ち。現時点ですでにリミットまで400グラムということでしたが、動きも軽快で玉の汗がほとばしりフィジカルのコンデイショニングのよさが伺えます。ミット打ちでは相手のスイッチ際に合わせるパンチや、捨てパンチからのボディ撃ちを入念に確認していました。

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 続いて山口選手がリングに呼び込まれてマススパー。逃げる山口選手を徹底的に追いかけるというシチュエーションから、ロープ際やコーナーでの打ち合いを想定したシチュエーションも。4Rのスパーを終えてリング降りた山口選手に感想を聞くと「動きも切れてるし、手数もよう出てるし調子はええと思います」という感想が出ました。

 今回の調整で特徴的に感じるのは高山選手の肉体の仕上がりぶり。細くしなやかな体ながら、薄い皮膚を通して見える背筋や胸筋の浮き上がりぶりが以前と違うのです。この辺はケビン山崎氏との合作の成果なのでありましょう。

 その威力がまざまざと伝わってきたのがその後のバッグ打ちでありました。移動しながら休み無く4っつのバッグを打ち込んでいく様はまさにド迫力で、ミニマムとは思えない力感。特に右ストレートと左のボディフックは印象的で、試合の帰趨を決めるパンチになると感じました。
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 右ストレートはオーバーハンドもさることながら、コンパクトなショートストレートのスピードと予備動作の無さ、ナックルにドスンとパワーが伝わる無駄の無いフォームが印象的で間近で見るプロの技術というのは凄いものだなあとただただ感動。自分はたまたまジムの奥で見学していたので目の前でバッグ打ちを見学できてまっこと眼福でありました。

 その後再びリングに戻ってフットワークの確認とシャドー。体力的には限界と見える高山選手に中出トレーナーが「これが4団体目の12Rや!相手はヒヨッ子や!」とハッパをかける。最後のラウンドが終わり、高山選手が汗取りのウエアを着たまま精根尽き果てたようにリングに横たわると、仲里義竜会長自らがマッサージ。一時間ほどの練習ですが、物凄い密度で、高山チャンピオンも最後は相当キツそうでしたが、体が流れたり、足元が乱れることもなくまさに絶好の仕上げと見えました。

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 7月4日に脳の動脈瘤の手術を受けた直後ながら、熱血指導の合間にリングで軽快なシャドーも見せていた中出トレーナーにも少しお話を伺いました。「中出さん手術して少し元気になったんじゃないですか?」と冗談を言ったら「アホか!死にかけたんやからな」と怒られましたが…。

 フィジカルの充実振りといいますか、肉体改造とも言えるような体の変化について尋ねると「今までから更に上を目指してやったから」とかなり手応えを感じている風でありました。

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ジム内に飾られていたエディ賞の賞状 横書き、エディさんの写真入り、ガッツさんの名入りといろんな意味でかっこいい
 アクシデントを受けて調整法を工夫したことでコンデイショニング的にはさして問題はないのではないかと感じました。この辺はチームとしての経験の厚みからくるものでありましょう。個人的には小野戦で両方が切れた瞼がやはり不安要素で、敵地だけに不完全燃焼のストップだけが心配であります。

 対戦相手のフランシスコ・ロドリゲスjrは長身ながら攻撃的で、スイッチを多用するような器用さも併せ持つ侮れない選手。年齢も若く、ラッシュも得意でローマン・ゴンザレス相手にも一歩も引かずに打ち合った気の強さもあります。高山選手は経験とフィジカル、ヘッドワークを生かして、いかにこの若者と戦い勝つのか?練習を見る限りはインファイトを中心にした攻撃的な試合が予想されますが、その戦略も含めて期待して試合を待ちたいと思います。

 FACEBOOKを使ってボクサー本人に直接統一戦を呼びかけたこともあるという高山チャンピオン。何かと政治が幅を利かす昨今のボクシング界でありますが、相手も場所も選ばず試合に臨むその姿勢は、日本のボクサーの皆さんも大いに学ぶものがあるのではないでしょうか?実際4団体時代となり海外に活躍の場を求めるボクサーは更に増えてくると思います。後に続く選手達の指標となるような素晴らしい試合を見せて欲しいと思います。

高山選手のバッグ打ちを間近で見て縮み上がった(旧徳山と長谷川が好きです)