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HARD BLOW !

2014/4/14 大阪 徳山昌守復帰戦?!+日本バンタム級王者決定戦!

徳山昌守が再びリングに!と一部好事家の間では盛り上がっていると噂されたこの日の興行。関西で長らくランキングボクサーとして活躍し、44戦と言う長いキャリアを閉じてこのたび引退する村井勇希選手が、引退セレモニーでのスパーリングのパートナーとして徳山昌守チャンプを指名し、この度のリング復帰が実現しました。

夜の興行と言うことで7時前にIMPホールにつくと会場は超のつく満員。会場に入れない人波がロビーに溢れ椅子も立ち見もビッシリの盛況。世界戦でもないのにここまでの満員はちょっと記憶にありません。会場で偶然知人の元プロの方と遭遇し、お話を伺うとその人も徳山のスパーリング目当てで来場されたということでありました。

この日はアンダーカードも熱戦続きで、不利な展開をワンパンチでひっくり返した大田選手、高校選抜優勝・国体三位で三戦三KOの与那覇に完勝した奥本選手、1Rのダウンから盛り返し日本ランクを守った石崎選手(なぜか2-1の判定で会場からもジャッジがおかしいの声多数)など印象的な試合ばかり。

会場がいい感じで暖まったところで、いよいよ個人的お目当ての徳山チャンプスパーであります。お馴染みの入場テーマ『海岸砲兵の歌』を聞いたチビッ子が「仮面ライダー出てくるの?」と勘違いしている中登場した徳山チャンプは遠目にはスーパーミドル級くらいのボディ。そんな徳山チャンプがコールを受けて黒いTシャツを脱ぐと現役時代をしのぐ見事な肉体に会場から溜息が…ってTシャツやん!

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『魔太郎がくる』で主人公が着ていたのと同じ筋肉Tシャツに身を包んだ徳山チャンプの雄姿

熟れ切ったボディを筋肉Tシャツに包むという丁寧なネタを仕込んでサーヴィス精神を発揮する徳山チャンプ。現役時代と変わらぬグッドシェイプの村井選手には色々と複雑な感情が去来しているかもしれませんが(注:筆者の想像です)2Rのスパーリングは滞りなく行われ、二人のボクサーは健闘を称えあったのでした

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レフェリーは池原信遂さん!

予想をかなりこえるほのぼのとしたスパーリングが終わったところでいよいよメインの日本バンタム級王者決定戦であります。実は丸元大成選手以来、もう7年もチャンピオンが出ていないのだというグリーンツダジム。そんな悩める名門の復活を託されたのはランキング一位の川口裕選手。奇しくもこの日は不慮の事故で亡くなったジムの先輩小松則幸選手の御命日でもあり、気合が充実していることは想像に難くありません。

対するのはランキング2位の益田健太郎選手。2012年に一度岩佐選手の日本タイトルにアタックしていますがその時はTKO負け。敵地に乗り込んで念願のタイトルを掴むことが出来るか?敵地のリングでも見るからにふてぶてしく落ち着いており、セコンドと「まあいけるやろ」と雑談する様子は豪胆な一面を覗かせます。

ゴングが鳴ると軽快に飛び出したのは益田選手。サークリングしながらジャブを打って手堅く攻勢をアピール。川口選手は様子見か余りに手を出さず、益田は密着時に反則気味にラビットパンチを打ったりと川口を苛立たせるかのような仕掛けも見せます。2Rになって手を出し始めた川口に対して益田は打ち終わりに右をあわせたり、川口が休めば中間距離での正確なコンビネーションでヒットを稼ぐ。益田のコンビはかなり正確。コンパクトに力まず回転の良い連打をセンターに集めて川口にペースを渡さない。川口は益田の回転力を意識してか手が出しづらい風で、時折いいパンチを当てるもののなかなか連打が当たらない。益田はいきなりの右や飛び込んでの左ボディで見栄えのいいヒットもおりまぜて確実にポイントを拾っていく。接近時のイライラ作戦も有効で川口は5Rに再三注意されていたホールドで減点されてしまう。


5R終了時の3-0で益田という中間採点を受けて川口は6Rからペースアップ。積極的にプレスをかけて強いパンチを当てて益田を下がらせるが、益田も喰らいついてペースを死守。しかし益田もさすがに疲れが見える。7Rに今度はラビットパンチで益田が減点。ホームの観客席は一気に盛り上がる。益田もすぐさま連打を見せて巧みにペースを引き寄せるが、川口もリングの中央で連打を決めて明確なダメージを与え益田は苦し紛れにクリンチ。川口にとっては大チャンスでしたがここで不運にもバッテイングで右目の上をカット。この傷が結局ゲームの帰趨を決定します。

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益田は軽快な連打で再びペースを掴み、手数が減った川口を攻め立て確実にポイントを稼ぐ。一方の川口は再三傷のチェックを受けて攻撃のテンポが上がらない。結局最終10Rに流血がひどくなったところで続行不可能となり試合はストップ。負傷判定ですが、益田は結果を聞く前に勝利を確信しガッツポーズ。その予感どおり96-92が二者と96-93という3-0の判定で益田の負傷判定勝ちとなりました。

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お子さんを抱いた益田選手の後姿

益田は初めてちゃんと見ましたが、とにかく正確な連打が印象的。打ち合いの中で大振りにならずコンパクトで正確なパンチを出しているところが印象的でした。冷静な試合運びと勝負どころでの集中打、中間距離での強さも印象的でした。川口にとっては勝負どころでのカットが余りに不運でした。パンチ力では益田を上回っていたと思いますが、益田のうまさの前で手数が出なかった。またサイドに動く益田についていけなかった面もありました。ただそんなに差がある試合ではなかったと思います。

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小松選手の写真を背に勝利者インタビュー「大阪の皆さん勝ってすいません」と新チャンピオン

徳山さんがハチミツ二郎に見えた(旧徳山と長谷川が好きです)