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HARD BLOW !

ウエイト問題について

なんかもう話がこじれまくって何が何だか分からなくなっている『亀田大毅負けても王者問題』

IBFのトップダリル・ピープルズ会長が来日し「あの件は我がIBFのタッカーめのミスでございます」と平謝りしましたが、彼の説明は試合直後のアナウンスとは齟齬をきたします。じゃ試合後のアナウンスはリングアナウンサーが独断でしたことなのか???そもそもIBFのミスが全ての始まりなのに、どっちかというと被害者の亀田がライセンスを取られちゃうというのはなんとも不条理に感じるのですが…

というか皆さん忘れてませんか?計量をギブアップしたあと、「ゼニやったらナンボでも払たるわい!」と関西訛りのスペイン語で吐き捨てて、旨そうにコーラを飲み干していたあの男。全ての原因になったリボリオ・ソリス君のことを!

日本では「立つ鳥後を濁さず」なんていいますが、そんな諺はベネズエラにはないのかして、日本のボクシング界に波風を立てるだけ立てて帰って行ったソリス…。元はと言えばこの男の堪え性の無さが全ての原因でありました。

というか最近のボクシング界はウエイト超過に対して、なんか余りにもルーズ過ぎないですか?
アマ無敵の男ロマチェンコと戦ったサリドに、リナレス×荒川のあった興行でメインを張ったカネロ。統一戦だった亀田×ソリスといい注目度の高い試合でいとも簡単にやらかして「金払や文句ねえだろ」とばかりに開き直る選手が続出しております。つらい減量をしてレコードに負けがつくくらいなら、罰金払って良い体調で戦って勝って次につなげた方が良いというのが実利的というこの現状。ファンやメデイアもマヒ状態のようでウェイトを守れない選手に対する批判は盛り上がりません。

ボクシングと言うスポーツはずっとウエイトを厳密に管理することで公平性を確保してきたスポーツではなかったのでしょうか?地獄の沙汰も金次第ではかつてのストイックなイメージも薄れてしまうと思うのですが。

当ブログに何度もコメントを頂いている元東洋フェザー級チャンピオンの榎洋之さんからも「根本に体重超過があることを見過ごしてはいけない」旨ご指摘を頂いておりますが、同じく現役の業界関係者からも体重制スポーツとしてのあり方を問うメッセージが発せられています。

当ブログに登場を頂いたことがある(過去記事『高山勝成選手インタビュー&スパーリングレポート  インターバル40秒で12R!』)IBFミニマム級チャンピオン高山勝成選手のマネージャー兼トレーナー中出博啓氏が、体重制スポーツとしてのあり方に絡める形で今回のJBCによる『亀田処分』に対して発言しています。「あいつは亀田の興行に出てたんだから亀田を擁護しているんだろう」というような見方をされる向きもあるかとは思いますが、まずは意見そのものを読んで判断していただきたいと思います。以下自分が印象に残った箇所を抜粋させて頂きます(以下引用)

ボクシングと云うルールのあるスポーツの最も大事なタイトルの帰趨問題に関し、何故 最終確認事項として合意する文書や覚書の様なエビデンスが存在しないのか?が問題です。自分としては選手の健康とタイトルを守る立場としてオーバーウェートの選手と世界タイトルを賭けて戦うと云うのはあり得ないですし、仮にやるのであれば、両団体のスーパーバイザー ボクサーとマネージャーの合意書にサインを貰わないと戦えないですね。そして、この事に気付き配慮し管轄すべき立場に居るのは誰かと云う事です。

興業に関する倫理の問題とルール遵守やタイトルの帰趨の問題は別の問題です。重大な問題ではありますが、別の問題です。敢えて、言いますが、12月3日のあの試合を何故、JBCは統一戦と認定したのでしょうか?ルール上の正しい解釈は、亀田大毅選手は体重オーバーできたソリスに試合で敗れた。タイトルマッチとしての要件を欠いた為に王座は動かない。これって階級制のスポーツとしては、余りにも当たり前の常識でしょう。


(中略)

海外の色々な国で戦いましたが、他国に比べJBCはしっかりとしたコミッションだと認めた上で敢えて言いますが、権威も大事でしょうが自国のボクサーをまず優先して守るべきです。子供じゃないのだから言ったとか言わないは問題にするべき内容では無く、体重オーバーと云う非常識な事態にルールミーティングで常識として両団体のスーパーバイザー マネージャー ボクサーで合意書を創りその上でプレスに発表するべきだったんじゃ無いですか? 海外でもそこまでしっかりしているコミッション無かったですけど。やるのなら徹底して貰いたいもんです・・終わり!(引用以上)

「他国に比べJBCはしっかりとしたコミッションだ」という見解は、中出氏にお会いした際に直接伺ったことでもあります。だからこそ体重超過には厳格に向き合って欲しいという見解はきわめて真っ当なものだと思います。そして体重制スポーツの根幹に関わる不始末を犯したソリスの存在を度外視し、亀田サイドの事後対応だけを殊更に問題視するJBCへ疑問を呈することは現役の業界人してはとても勇気のいることだと思います。本来は自由に発言出来るような雰囲気でなければ民主的な運営など出来ないわけで、選手や関係者から意見が出てこない状態のほうが異常なのですが…。


奇しくもWBCの新会長選挙(なんと無記名投票じゃない!)が全会一致でスライマン王朝の世襲を決めたというじゃないですか。なんちゅうか私には北朝鮮とかのトップ交代と違いがよく分からないのですが…。『ボクシング界の常識は世間の非常識』とならぬよう、見識やビジョンがある人に業界を引っ張って欲しいのですが…。

沼田ドローかよ!と腰が砕けた(旧徳山と長谷川が好きです)