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HARD BLOW !

楽天優勝の意義を考える

 7戦までもつれ込む熱戦となったNPBの日本シリーズは、大方の予想をくつがえして楽天が優勝という大団円を迎えました。王者巨人に正面対決を挑んだ楽天球団の戦いぶりは見ごたえ充分でしたが、ここ数年来の日本シリーズのロ-スコア傾向はやっぱり引き継がれ、相変わらず長くて胃の痛くなるようなゲームばかり…。まあそれも贅沢な悩みですね。戦い済んで後、マー君が第六戦で逆転ホームランを打たれたロペスをスラングで罵ったなんて穏やかでない話題も入って来ましたが、まあ概ね小細工の無い昔ながらのシリーズであったと思います。とはいえ西村の藤田へのデッドボールはちょっと低レベルでしたが…。あと楽天のホームのkスタは広告だらけのゴチャゴチャした雰囲気がバナーだらけで見にくい楽天市場を髣髴とさせなんか落ち着かなかったですなあ。ファンの応援マナーは素晴らしいだけに少し残念な感じでした。巨人にとっては「V9以来の連覇」がかかっていたらしいですが、そもそも一つの球団が9回連続優勝するということは戦力が不均衡であった証左であります。本来はあらゆるチーム・選手に優勝の可能性があるのが健全なプロスポーツです。

 さてそんな楽天球団はなぜ誕生したのか?それは読売のあの人を中心とする一部チームオーナーの陰謀が生んだ偶然の産物ともいうべきものでした。2004年の6月、パリーグの近鉄バファローズが経営難を理由になぜか「球団の売却」ではなく「オリックスブルーウエイブとの合併」を発表し、結果パリーグが五球団体制に移行することが唐突に発表されたのです。チーム数が奇数では興行の日程が変則的になります。そこで「将来的には10球団一リーグへの移行」が唐突にまたも一部オーナーからアナウンスされ、ファンと選手無視の強引な絵図は轟々たる非難を浴びます。

 ライブドア社長堀江貴文の買収提案→選手会スト→楽天球団誕生という事の次第はファンの記憶にも新しいところでありましょう。新球団の本拠地を仙台としたのは堀江氏のアイデアが土台であり、楽天は丸乗りする形での参入でありました。もとより楽天の参入の背景には、堀江氏の意外なまでの大衆的人気にあせったオリックスの宮内氏が昵懇の仲と言われた三木谷氏を動かしたとも当時分析されていました。当初三木谷氏は、既に保有していたJリーグのヴィッセル神戸の経営が思わしくなかったこともあって、買収に乗り気ではなかったとすら言われました。

 このような様々な運命の波にもまれて誕生し、創設8年で優勝を決め、東北地方全体で大衆的支持を得る楽天。裏腹に、欲しい選手をプロテクトし戦力的に有利だったはずのオリックスは分裂後低迷し人気もジリ貧です。

 「野球チームはオーナーの持ち物だから仕方がない」とファンが諦めていたらプロ野球は今頃一リーグになっていたはずです。最近ではJリーグ機構が発表した前後期制への移行に対して、サッカーファンが反対の声を上げています。かえりみてボクシング界はどうでしょうか?不可思議な選手・ファン無視の運営がずっと放置されたままではないでしょうか?野球やサッカーに比べても余りにも遅れていると感じてなりません。

 マー君のメジャーへの移籍を止める人が誰もいないことに時代の移り変わりを感じる(旧徳山と長谷川が好きです)