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HARD BLOW !

「どうあるべきか」が問題

 新聞記事になったことで一気に世間に周知された感のある『積立金問題』ですが、当ブログも大変多くの読者の方にご訪問を頂いております。と言ってもまああくまで当社比でございまして所詮はまだコップの中の嵐ではあります。某人気ブログのように伝聞情報を目の前で見てきたかのような臨場感を持って描ければもう少し人気が出るのやも知れませんが、そんなセンショーナリズムはどっかの兄弟のボクサーの手法みたいですね。

 積立金問題が報道された事によって、宙に浮いた積立金の行方は業界中の監視対象となり、JBC側が主張するように「職員の人件費に使う」なんて手前味噌な消尽方法はちょっと難しい情勢となりました。

 このようなJBCの迷走はここ二年くらいずっと続いていた事です。ざっと見渡しても

・高山勝成選手に関するガセネタを流布した
・大沢宏晋選手に対して根拠に一貫性の無いサスペンドが行われた
・JBC裁判の原告にたいする取材無しに書かれた批判記事がなぜか専門誌に掲載された
・一方の選手が大幅体重超過したにも関わらず日本タイトルマッチが強行された
・世界戦で対戦選手が来日しなかった
・網膜はく離のボクサーが復帰可能になるが、後遺障害は自己責任という見解が示された
・一般財団法人移行に伴い医療費目的の積立金を職員の人件費に使うと発表し協会と対立が起きた

 等等ざっと思い出すだけでもこんだけあります。忘れているブツがあったらご指摘お願いします。
 
 私はこのような組織の体たらくについて「ガバナンスなきJBC」と書いてきました。「また訳も分からんと横文字なんかつこてからに」とご立腹の貴兄もいらっしゃるかとは思いますが、これでも私『ガバナンス』の意味が『舵取り』であることくらいは承知しております。僭越ながらボクシング界のあり方・行く末を示していく事こそJBCの使命ではないのかと思えばこそ、このような迷走が残念でならない。

 網膜はく離や積立金問題から見えてくる人命軽視とも言える退廃振りはどうしたことか?「保険業は法律的にどうたら」などという矮小なディティールに問題点をすり替えていますが、制度を維持するために本当に限界まで努力は行われたのでしょうか?「お上の方針だから仕方ない。金は職員の人件費に使う」という使途の方針はさながら火事場ドロボウのようです。

 これら全ての底抜け脱線行軍の根本には公益法人格を放棄したことがあるのではないか?と私は感じます。「どうにかして公益法人格を維持し、選手の人命・健康を守るのだ」と言う覚悟が残念ながら見えてこない。それは失礼ながら批判してる協会側の会長連にしてからが同じ事。決して多くないファイトマネーから積立金を拠出して来たのは選手達です。ゼニカネの次元の話ではなくボクシング界がどうあるべきかという制度設計をこそ問題にしなければなりません。

 旧態依然と言われたプロ野球にしてからが、選手会が意欲無きコミッショナーを堂々と批判できるような組織になっている昨今、ボクシング界のありようは余りに寂しいと感じます。

     阪神とロッテが日本シリーズに行ったらどうしようと怯える(旧徳山と長谷川が好きです)