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HARD BLOW !

三谷ジムの新星 竹内悠!

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斉藤司選手の試合は当然メインですから、まあそんなに急がなくても…というわけにはいかない理由がありました。第一試合に登場する三谷ジム期待のルーキー・竹内悠選手。
1994年10月31日生まれ、18歳になったばかりの若武者がデビュー戦を迎えました。

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三谷会長以下スタッフ陣営が口をそろえて「竹内のパンチは凄いですよ」と太鼓判を押していたので、何とか間に合うように会場入り。ホールに到着して今日のポスターで顔写真を見た時に「ああ、彼か」と思い出した。何度か三谷ジムのスパー大会で見た記憶があり、技術的には見るものはなかったが(まだ中学か高校に入ったばかりだったから当然なのだが)、とにかく馬力があり、二発や三発のパンチでは止まらない選手で、印象に残っていた。

選手入場に備えて通路に現れた竹内。18歳といえば体が急成長する時期ではあるのだが、ドえらいマッチョに大変身。まさに「男子三日会わざれば…」の気分である。
試合開始直後は、緊張からか相当固い動きで、陣営から「リラックス!」の声が飛ぶ。しかし動いているうちに徐々に調子が出てきたか。また、相手が打ち合いを厭わず前に出てきてくれたもの幸いし、初回中盤にダウンを奪う。

いや、この力感あるパンチはさすがに皆が宣伝するだけのことはある。ダウンをとってイケイケになるあまり、逆に相手のパンチを被弾することもあるのだが、相打ちでダメージを負うのは相手の大島(小熊)の方。けっこう肝を冷やすシーンもあったが、打たれ強さも含め打ち合いには絶対の自信を持っているのだろう。二分過ぎに二度目のダウンを奪いTKO。見事初戦を飾った。

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スポーツ歴は野球とテニスという、まずまず普通の学生だった竹内。何となく近所にある三谷ジムを訪れ、何度か通ってるうちに「たまたま」手の空いた三谷会長に声をかけられ、ミット打ちをやってみたことが、そのパンチ力を開花させるきっかけとなった。

三谷「ちょっと打たせてみたらもの凄いパワーで。いくつか基本的なことを教えただけでみるみるパンチ力がついていきました。今は竹内のミットは持ちたくないです(笑)」

その後、林涼樹がつきっきりで指導し、スパーで散々揉まれながらその拳を磨いてきた。これは来年の新人王戦にも期待したくなるのだが、そこはまだこれから慎重にプランを練るのだそうだ。
新人王トーナメントに確実に出場出来るようにするには1勝では心許なく、できれば1月くらいにもう一つ勝ち星を積んでエントリ-したい。が、彼は来春に、とある専門学校に進む意思がある為、その準備や試験勉強等を考慮すると、その試合が組めるかどうかが微妙になってくる。
ならば来年一年かけて準備をして、再来年に勝負!という選択肢もある。

ハードパンチャーの宿命か、今回の試合後に少し拳の痛みがあったというし、じっくりと育てていって欲しいところだが、試合を使いながら強くなる場合もあるだろうから難しい。
しかし楽しみな選手がまた一人増えたのは喜ばしい限りである。

(ウチ猫)

WBCユース世界ライト級タイトルマッチ 斉藤司初防衛戦

「Fighting Bee」興行の3回目、今日のメインは斉藤司のユースタイトル初防衛戦である。前回の決定戦と同じくタイ人選手が相手となると、どうしても勝敗の興味が薄れてしまうところは否めないだろう。
しかし彼の場合は、タイ人だからと手を抜いたり驕ったりすることはないし、逆に丸山戦の時のように、復帰初戦がキャリア豊富なランカーだったりしても決して臆することがない。
常に勝つことだけを信じて、ただただ勝つ為の練習に打ちこむことができる男だと思っている。その斉藤が、今回はどんな戦い方をみせてくれるのか。



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初回、やや固さの残る斉藤の動きだが、スロースターター気味のところがあるし、まあそのうちに…と思っていたが、回が進んでいっても、一向に状態が上向かない。
何かを試そうというのは感じられるが、実際にそれが動きに結び付かず、そうして躊躇しているうちにどんどん先手を取られ、ムキになって空転…というのが、悪い時の彼のパターンだが、今日もその悪い流れになることが懸念された。



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しかし今日の相手が、それにお付き合いするように手を出さない選手であったので、波乱の予感を抱くことはなく、5回に放った左ボディフックで10カウント。あっけない幕切れに斉藤本人も「えっ?」という表情だった。

リング上でのインタビューでも、「自分はもっと強いんですよ!いや、まだまだではあるんですけど…とにかくもっと強くなりますので、これからも応援してください!」というコメントをしていた斉藤。一瞬、支離滅裂にも聞こえる内容だが、「相手のレベルに関係なく、もっといい試合を見せれる練習をしてきたはずだった。しかしこんな内容では何も言えない。もっと強くなって試合で証明するしかない」という気持ちではないだろうか。自分への歯痒さを感じていたに違いない。



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控室でも「出てこない相手だったので、それに対して力任せに押していくのは能がない。もっと左で誘うとか足のステップで誘うとか、色々な方法で(相手を)出てこさせるように仕向けなきゃいけない。そういう練習を散々積んだのに、試合で出せなきゃ意味がないです」と話していた。
そして「あーもー、すぐに明日から練習したいです」という斉藤を見て、ああこれなら彼は大丈夫、と安心したが、そこで中村トレーナーが「いや、とにかくまずは休め。それも練習だ」と釘を刺す。以前にも紹介したかと思うが、何人もの世界王者とのスパー経験を持つ松信秀和トレーナーが「司ほど練習するヤツは見たことがない」と評する通り、彼については練習不足よりもオーバーワークの方が心配だろう。これからもチームとしてよくコミュニケーションを取って、最高の状態でリングに上がってくれることを期待する。

また今後の目標については、リング上で「来年は日本か東洋を狙います」と話し、控室でも「ランキングを眺めれば、下位の方にだって強いのはいる。そういう強いのとドンドンやっていきたいです」と言っていた。これは大賛成。
ユースのタイトルも、現在世界で活躍している名選手も獲得した経験があったりするので、色々な海外の選手と戦う経験を得る意味では意義があるともいえるが、一方、どんな選手が出てくるかわからないという面がある。その点、東洋や日本のランキングは一定の評価が定まっているので、いい相手と試合が決まれば、戦前の時点で「これは楽しみなカードだ」と、ファンに期待を抱かせることが出来る。これはチケットセールスにも大いに貢献してくれると思われる。

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実際のところ、私のような「追っかけ」を除く、多くのボクシングファンにとって斉藤司選手とは「ちょっと気になる若手ランカー」という印象ではないでしょうか。今後のプランを三谷会長から伺ったことも何度かあるんですが、「へぇ、今度はあいつとやるのか!」というカードの実現を、是非お願いします。

(ウチ猫)