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HARD BLOW !

山中vsロハス―感性のボクシング―

 山中を初めて見たのは2010年10月24日の国技館の試合である。西岡vsムンローのアンダーで、他にもロマゴン、リナレス、亀海の試合もあったためかほとんど印象に残っていない。岩佐戦では強烈なインパクトを残したが、その後戴冠したエスキバル戦、ダルチニアンとの初防衛戦と、山中のボクシングに強烈な個性を感じたかと言えば否である。
 山中は左の強打が魅力だが、彼のボクシングを見ていて最初に感じるのはステップの良さであったり、右がよく出ることであったり、相手のパンチに対して必要最小限の動きで対応できることであったり、メンタル面の冷静さであったりする。彼の左はたしかに強力だが、これらの技術も彼のボクシングを目立たない形で支えている。そういう技術の高さが、彼のボクシングを目立たなくしているのかもしれない。
 こうして、山中のボクシングとは何かを考えると、「強い左と高度な技術を合わせ持った冷静な判断力のボクシング」ということになろう。そして彼のやや茫洋として空気を読まないパーソナリティを合わせると「感性のボクシング」となろうか。勝利をたぐりよせるために今ここで何が必要か、それを感じ取る感性である。それが彼の左と高い技術を統合している。
 感性は教えられない。そして練習と試合で磨かれる。その意味で、打ち合いを避けポイントゲームとなったダルチニアン戦はあれで良かった。ビッグネームとフルラウンド戦う緊張感は確実に彼の感性を磨いただろう。タナボタ感のあるタイトル獲得の経緯を考えても大きな自信と経験になったはずだ。

 今回2度目の防衛戦の相手はトマス・ロハス(39-13-1,26KO)。元WBC世界Sフライ級王者。河野公平を決定戦で降して王座獲得後、名城信男相手に初防衛に成功。因みにこの名城戦、私は名城に十二分なチャンスがあると見ていただけに、個人的に大変悔しい敗戦だった。
 ロハスは世界を獲る前は、所謂一流どころにいずれも敗れていた。

2009 SF ダルチニアン 2RKO敗(WBC・WBA世界戦)
2007 B アルセ    5RTKO敗
2007 B モレノ    UD敗
2006 B ペニャロサ  UD敗
2004 SF ミハレス   UD敗
2000 F ロセンド・アルバレス UD敗

 これをもって世界挑戦以上世界王座未満の選手と私は見ていたが、河野戦、名城戦と良い戦いを見せたので、このままあのミハレス的な快進撃を見せるのだろうかと思っていたが、結局その後スリヤン相手に陥落、ベルトは現在佐藤洋太の手に渡っている。今回はバンタムでの挑戦だが、彼は元々Sフライとバンタムとにまたがって戦っているので階級アップではない。ゆえにハンディはないだろう。
 河野戦や名城戦から、長身とリーチを生かしたディフェンス重視の技巧派のイメージがあるが、実際には打ち合いを好む好戦的選手らしい。結構エキサイトしやすいらしく、陥落したスリヤン戦では、打ってこないスリヤンに焦れたように突っこんではカウンターを喰らっていた。河野戦、名城戦とは真逆の展開である。またデータほどパンチは強くない。入ってくる相手を迎え撃つ左のカウンターのストレートやアッパーは、よく決まるが決定的なダメージを与えるものではなく、左右のスィング気味のフックは速いが軌道が大きいため読まれやすく当たらない。河野・名城戦では相手を迎え撃つにスタンスを広くとり、どっしり腰を落として構え、それゆえパンチも威力が増したが、スリヤン戦では腰が浮いてパンチが一層軽くなっていた。

 このロハスに対して山中はどう戦うのか。いつも通り様子見→徐々に攻勢のパターンか。それともスリヤンのように待機戦法か。私はとりあえず後者をとって、それでうまくいけばそのままでいき、うまくいかなければ変えるということでよいと思う。どちらにしてもスロー・スターター気味の山中は序盤のポイント・ロスを避けるべきだろう。その状況でロハスにアウト・ボックスされると厳しい。そういう意味では、ロハスは厄介な相手である。
 山中には自分の感性を大事に戦ってほしい。世間向けに耳目を集めるコメントを吐くのはプロとして当たり前だが、その言葉に自分自身が惑わされてはいけない。
 ロハスは最近の試合を見る限り好調そうである(2012年3月37歳のフリオ・サラテに勝利。122lbなのでSB転向戦?)。極端に攻撃的に前に出るのでなく、ディフェンス技術を生かしたカウンター戦法をとれば、試合はもつれるだろう。
 いずれにしても技術の高いスリリングな攻防が見られそうだ。

 結果予想としては山中の中盤KO勝利とみる。焦れたロハスが出てくるところを山中が強い左を決めて眠らせる。何だか本田会長の狙いを代弁してるみたいだが、結構このパターンが思い浮かぶ。とにかく山中には自分の感性を大事にして戦ってほしいと思う。そして磨かれてほしいと思う。つまり、彼は発展途上ということだ。最大限の評価を受けるのはまだ先でいい。今は勝って自分のボクシングを大きくすることだ。

ロハスvsスリヤン
ロハスvsJサラテ R2

by いやまじで

付記1
 ダルチニアン、ロハスと2戦続けて元世界王者との防衛戦は西岡と重なる。決定戦の経緯といい、年齢的なものといい。対戦相手の内容から考えれば、勝てばアメリカ・メキシコにはそれなりのアピールになる。それにしてもSフェザーでの駒を失ったのは痛い。海外進出を考えるならば、ノンタイトルで海外での試合を経験させることもあっていいと思うが、なかなかそうならないですね。

付記2 
 同日開催WBC世界フライ級王座防衛戦の五十嵐俊幸(16-1-1.10KO)について詳しくふれることができなかったが、長期政権ポンサクレックを破ったハロからタイトルを奪った正統王者の初防衛の相手は、ネストール・ナルバエス(19-2-2,9KO)。あのオマール・ナルバエスの実弟である。動画を見る限り、デフェンスの良い選手に見える。

NESTOR DANIEL NARVAEZ vs MARCELO ANTONIO GOMEZ 01

KO率から見るとパンチはなく、Boxrecの戦績だとこれまで戦った最長ラウンドが10回戦1回と、キャリア・実力的に疑問符がつく。

http://boxrec.com/list_bouts.php?human_id=365464&cat=boxer

 とはいえBoxrecはかなり記録に不備があるので、とらわれない方がよいでしょう。2004年デビューで現在30歳ですからアマキャリアもあるでしょう。五十嵐としては初防衛の緊張、東北復興支援、仙台開催(五十嵐選手は秋田出身)と、いろんなものが重なり大変でしょうが、集中して平常心で戦ってほしいですね、月並みですが。

付記3
 この2試合はWOWOWで無料放送されるので、衛生放送の視聴環境があればWOWOWに加入していなくても視聴できます。

追記 2012/11/02 21:00
 会場となるゼビオアリーナ仙台は、センターディスプレイを備えたコロセウム型アリーナ。VIP席もあり最大6000名収容。大晦日の大田区総合体育館も区の施設ながら同タイプ。日本にもこういう会場が出てきましたね。

回顧録7

旧徳さんとお会いできたことで、市民団体(笑)の活動にも榎さんの件にも、大きな勢いがつくような気分になっていました。ボク愛さん除名の件だけが少ししこりになってはいましたが、私やいやまじでさんは当然のこと、まだボク愛さんに会っていない旧徳さんにしても「市民団体(笑)orボク愛の二択」なんて考えはサラサラありません。せっかくできたファン同士のつながりを、色々な形で活かしていければ、という思いでした。
ただ当時、ごく一部に、もう人生かけてボク愛叩きに徹しているような人たちがおりましたね。実際にあの除名発表以来、拳論のコメント欄自体、急速に風向きが変わったような気がしました。

印象に残っているのは、石寺ナントカっていうコテハンの人。この方、臼井知史さんの総合格闘技の試合会場や三谷ジムのスパー大会にもいらっしゃってたようで、K記者からはよく「ああ、あの時は石寺さんも来てたんですよー」なんて話を聞かされてました。
で、だいたいそういう場には私もいるもんですから、何回かK記者に「えー、じゃあ紹介してくれればよかったのに」と言ったことがあるんですが、結局お会いすることはありませんでした。それまでは特に意識したことはなかった人ですが、なぜかこの頃から急激に色んな人を攻撃し始めてましたね。

除名以来ボク愛さんが沈黙してしまったので、何となく4時起き氏の意見に乗っかって「やっぱりボク愛さんの方に非があったのかな」となってしまうのはわからないでもないですが(まあでも、それってちょっと単細胞ですけどね)、伝聞だけでよくそこまで叩けるもんだなぁと、怒りを通り越していつも感心していました。市民団体(笑)に参加してもいないのに妙に会合の様子に詳しかったり、挙句には「そんな人は会には要りません!」とか断言しちゃったり。お前は何様だよ、と。
そんだけ威勢がいいのに姿は見えず。口裂け女みたいですね。お元気なんでしょうか。

そういえば管理人のH氏も透明人間でしたね。K記者が言うには、H氏は拳論の防波堤になる立場で、どこでどんなトラブルがあるかわからないので、あまり人に顔を知られたくないんだそうで。「コイツは大丈夫そうだから会うけど、アイツは危ないから会わない」などといちいち判断するのも難しいので、原則として極力人前に出ないようにしている、とのこと。
でも、そんな隠密行動取ってるわりには私に「先日のスパー大会、見に行ってはいたんですが、挨拶できずに失礼しました」なんてメール寄越したりするんですよね。それまで拳論さんの方とは、K記者とは一緒に大会の運営を手伝い、またHカメラマンとも挨拶を交わしたりしてるんだから、そんなこと言われたら次からは消去法で「どれがH氏だろう?」と探したくなるのが人情じゃないですか(笑)。黙ってればハナから気づかないところ、なぜわざわざ存在をアピールしたがるのかわかりません。
公安モドキの人といい、目立ちたいのか目立ちたくないのか、どっちなんでしょう。

閑話休題。
この頃は4時起き氏とはよく連絡を取り合ってました。旧徳さんについての印象や、会をどうするこうするといった話をしていたんだと思うんですが、ある言葉を聞いた瞬間、あまりに驚いて唖然としてしまいました。
それはある日の夕方(7月20~24日の間だと思います)のこと、電話で話してる中でボク愛さんの話題になった時、4時起き氏は次のようなことをいいました(正確な言いまわしは憶えておりません)。

「実はボク愛さんは、Tさんを通じて、榎さんの件をJBCに強引にねじ込もうとしたんですよ。それでTさんが怒ってしまって…。Tさんとはこれからも色々協力しなければならないので、そのこともボク愛さんを除名にした原因の一つです」

TさんというのはJBCの試合役員の方で、ボク愛さんは勿論、私も面識があります。
優男風な見た目に反してかなりな熱血漢で、こうと決めたらテコでも動かないような面もあり、まあ愛すべきボクシングジャンキーという印象の方であります。
その人を通じて、榎さんの件を無理やりねじ込もうとした…これは到底信じられないことです。

その時点で既に、私たちは榎さんと3回ほど会っていたと思います。
河岸はだいたい松戸の居酒屋でしたので、話してるうちにヒートアップしていくこともしばしばあります。
榎さんにしてみれば、肘打ちでの敗戦もさることながら、周囲の同意が得られないことが何より不思議で、悔しかったことだろうと推察します。つい口調が荒くなることもありました。
そんな時にボク愛さんはいつも「いくら自分が正しくても、話を聞いてもらわなければ負けだ」「無理やり首ねっこを押えて謝らせても意味はない」「その為には今までのように、言いたい放題悪態ついてはいけない」「これからは今まで敵だと思ってた人にも理解してもらわなくては」「対話を続け、丁寧な作業を、時間をかけてやらなければいけない」…こうしたことを榎さんに何度も話していました。
市民団体(笑)在籍時も、「強い気持ちや態度も大事だが、まずは対話を」と言っていた人が、何の見境もなく、知り合いを通じて自分の希望をねじ込むなんてことがあるわけがない。

それを聞いた時の第一感は当然「そんなバカな」でした。しかし、ちょうどその前後の何日かはボク愛さんと話をしておらず、最後に話した時も「今度また色々お話しします」と、何やら含んでいた様子だったので、何かの理由があってそんな行動に出たのかもしれない、ということもあり得ない話ではない。だって現に「ボク愛さんがねじ込んだ」と4時起き氏が言うんですから。

これは本人に確かめるしかありません。ボク愛さんに電話をかけ、単刀直入に「ボク愛さん、榎さんの件を再度ねじ込むようにTさんに働きかけたんですか?」と訊きました。
この時のボク愛さんの表情、電話ですから想像するしかないんですが、目が点になっていたと思います。ニコニコ動画なら頭の上に「?」が五つくらい並び、ついでにおでこに「肉」マークかなんかついてたでしょう。
「え?誰かがねじこんだんですか?は?僕が?いやいやまさか…えーっ!」
この反応を聞いた瞬間、私の中では4時起き氏に対する信用度はきれいにゼロになりました(今では「マイナス」ですが、この頃はまだゼロでした)。

「そうですか。ついにそんなことまで言い出しましたか。それ、どっちが(Tさんor4時起き氏)言ったんでしょうね…」
Tさんが本当に「ボク愛にゴリ押しされた」と言ったのか、それともTさんはそんなこと言ってないのに、4時起き氏が創作したのか。どちらかがウソをついているということになります。
いやいや、単純にボク愛さんがしらばっくれてるんじゃないの?というのも可能性としてはありますが、これはその数日後、Tさん本人が明確に否定しております。ボク愛さんがメールで「こんなことが囁かれているんですが」と訊いたところ、「何のことですか、それ?」「意味がわかりませんね」「どっかの掲示板の書き込みの類なら無視していいですよ」といった内容の返信をされています。
これとて、返信したのはTさん本人とは限らない…なんてことまで言いだすとキリがないし、こっちは裁判で採用されるような証拠を求めているわけではなく、自分で確信できる理由があれば十分です。もっとも、Tさんのメールの返事を待たずとも、自分の中で結論は見えてましたが。

ボク愛さん除名の件にしても、キッカケはちょっとした言葉の行き違いで、しかもよく話をすれば何てことのないレベルのことが、あれだけの事件になってしまった。まあ今思えば、故意に大事件に仕立て上げたと考えるのが自然ですが、今回の「ボク愛がTさんにねじこんだ」発言は、明らかに「悪意(一般的な意味としても、法的な意味としても)」があります。

今となっては、「誰がウソつきだったか」なんてことに意味はありません。「彼ら」の中の誰かの発案だったんでしょう。しかし不思議なのは、なぜそれを電話で私に話したのか?ということです。
そんなことを言えば、ウチ猫はボク愛に確認を取るだろう、と容易に予想できるはずです。で、実際はウソなんだから、当然ボク愛は否定する。そうなったら、ボク愛の腰巾着のウチ猫のこと、ボク愛の方を信じてしまうのではないか…というところまでは、将棋でいうところの一本道。となれば、そんなウソはすぐばれるというのは明白だと思うんですがね。
小学生でも高学年になれば、親にウソをつこうと思ったら、友達と口裏を合わせるくらいのことはするもんです。で、その友達の母ちゃんあたりからウソが発覚したりするんですが、Tさんのメールを見てもわかる通り、その程度の工作の跡すらないってのもおかしな話で。

てことで私の予想ではこの真相、「4時起き氏の勇み足」に10000スブド。
ボク愛の除名にもすんなり従ったし、得意のスブドネタでウチ猫は完全にこっちに取りこめた。ここでダメ押ししてボク愛との関係を切っておこう、との目論見で、あんな出まかせを口走ったのではないかと思ってます。
そんなことをせずとも、ボク愛さんはケジメを守って市民団体(笑)には近づくつもりはなかったのに、藪をつついてしまったんじゃないかと想像します。まさかとは思いますが、友人としての関係すら断ってしまおう、なんてことまで考えていたとしたら傲慢もいいとこですけどね。
それにしても4時起き氏、色んな場面で登場しては、最後は毎回必ず、自分の失言で自爆ですね。

ともかくこれで、私は市民団体(笑)についてまったく興味がなくなり、そんな心の隙をついたボク愛さんに騙されていくことになります(笑)。