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HARD BLOW !

名城信男最後の戦い?名城×テーパリット観戦記

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 いやー今回の試合は世間的にはかなり期待値低かったですねえ。まあ「厳しい戦いになるんじゃない?」と言う予測をされるのは仕方ないにしろ、彼が何度もチャンスをもらえる環境にあることは批判されるような筋合いのもんじゃないと思うんですけどね。まあ今じゃ人気者の内藤大助でも最後の挑戦といわれたポンサクレックとの三戦目の試合前はアレコレと心無い言葉をぶつけられたもんでございます。上げたり下げたりされるのは人気稼業の宿命とはいえ最近はスポーツ選手も消費スピードが速いですね。短期利益の追及が荒廃を生んでるのは政治や経済ばかりではございません。

 開場から一時間少し経ったあたりで会場に入ると、試合はアンダーカードの只中。六島ジム第二の男向井はタイ人との試合でしたがカマセ相手の予定調和かと思いきやこれが意外にも好試合。戦意が旺盛でグイグイもぐりこんでくるサンムアンローイなる青年ボクサーに向井は後手に回り手数も出ず、終始ロープを背負う展開。パンチ力はさほどでもないもののヒット数ではタイ人が圧倒しましたがここは日本、しかも大阪。順当に向井の手が上がり、普段ボクシングを見ない人の頭に?マークがつくと言う良くある風景に…。これほんとなんとかならんかといつも思うのですが。試合後四方に頭を下げるサンムアンローイにはアンダーカードでは珍しい大きな拍手が寄せられました。勿論強い外人を呼ぶほうが「カマセに勝って良かったね」という試合よりはずっと良いに決まってるのですが。今日のアンダーは二人の韓国ボクサーも強かったです。

 セミの後安田幹男の引退セレモニーを挟んでメインへ。この時点でアリーナは7~8割、スタンドは6割の入りといったところか。ただリングサイドのイスは少なかったですねえ。

 先に入場したのは名城。今までのテーマ曲と違う曲でリングイン(追記 この曲が枝川会長の曲でした!不勉強で大変失礼致しました。ラウドロックのようなイントロからジャパメタ風になる大変若々しい曲でした)して珍しくリング内で観客にアピール。一方テーパリットは国王の写真と大勢の取り巻きとともにリングイン。今回は花道も舞台照明も映像もなし。会場の客電が白々とついた状態でいきなり名城の入場が始まったので大層ビックリしました。この辺も限られた予算の中で試合を組んだ厳しさが伺えます。

 1Rテーパリットが様子見してるのか手数が出ないのをついて、まず仕掛けたのは名城。ジャブからボディを叩いて攻勢をアピール。今日はロハス戦に比べたら遥かにジャブが良く出ています。2Rからテーパリットも前進を開始。ガードの上からお構いなしに重いワンツーを叩き込んで名城の動きを止める。しかし名城も今日はジャブが良く当たる。得意な距離も近いと言うことで必然打ち合いに。お互いクリーンヒットはないがテーパリットは持ち前の強打で単発気味ながら強引に攻め、一方名城は被弾覚悟で距離を詰めてボディー打ちに活路を見出す。名城は上にも強打を入れたいがテーパリットは上体の動きで巧みに右のパンチを外す。逆に名城は打ち終わりに攻められると下がってやり直しになるのでやや見栄えが悪い。序盤は重いパンチを振るうテーパリット優勢だがこちらもどうも本調子ではないようでなかなかギアが上がらない。スタミナ対策か足を使わず体を折ってパンチを交わすテーパリットに名城は7Rあたりからアッパーを合わせ出す。クリーンヒットこそないがこれは有効な作戦。アッパーを嫌ってテーパリットの体が起きると今度はボディーストレートを織り交ぜて追撃。勝負どころを心得たテーパリットもペースを渡すまいと8Rは再び攻勢。圧力を上げて名城を近距離から弾き出す。名城は姿勢の低いテーパリットからなかなかクリーンヒットがとれず空振りが多いもどかしい展開。が9R後半に入ると名城の積み上げて来たボディーでついにテーパリットが失速気味になり、嫌がるそぶりさえ見せ始める。明らかに動きが落ちたテーパリットを見て地元大阪の応援も俄然活気を帯び、10R前のインターバルでこの日会場で配っていた野球応援でお馴染みパカパカメガホン(名前わからん)を一斉に鳴らしての名城コールが爆発。声援に後押しされた名城は動きの落ちたテーパリットを上下を打ち分けながら猛追。後半3Rは鳴り止まぬ名城コールにのって一方的な展開に。テーパリットは足も動かずパンチも踏ん張りが利かず完全な体力切れ。お見合いからジャブを貰って動きが止まるシーンまで。しかし名城はどうしても詰めきれない。接近戦では被弾覚悟で打ちまくるがテーパリットは要所で打ち合いに応じながら巧みに名城の攻撃を交わしてなんとか終了のゴングを聞く。威勢の良いKO宣言をしたテーパリットはかなり消耗していたがしかし名城が詰めきれなかったのも事実。後半の展開を見れば「もう少し早くエンジンをかけていれば…」という感想が。まくりきったか?少し足りないか?緊張の採点発表は114-114、115-114、115-113と僅差の2-0という惜敗。会場にはしかし怒りのムードはなく「やっぱりそうか…」というある意味で大人の空気が…。滅多打ちに合ってのKOでもなく、完封された判定負けでもなく展開のアヤと言って良い負けですがそれでも負けは負け。名城というボクサーの不思議な強さとそして勝ちきれぬもどかしさ両方を感じてなかなか感想がまとまらない私であります。今日はテーパリットが不出来だった(と思います)とはいえ清水や大毅よりはずっと良い試合をした名城。彼は日本の同階級では未だに第一人者であると私は思います。引退を示唆されたようですが彼の試合はいつも面白く見ているとぐっと感情移入する何かがありました。この辺はまた改めて考えをまとめようかと思います。

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様々な困難を越えて名城に五度世界戦の舞台を整えた枝川会長のCDの直販コーナー。こういうお茶目さも氏の魅力ですね。ジムの会長って面白い人多いですね。選手より面白い会長ってある意味問題なような気もしますが(笑)


追記

先日呼びかけました私との会合ですが、反響のメールは頂いたものの本日はご都合の合う方はいらっしゃいませんでした。やはりたまの休日偏屈な中年と合おうなんて篤志家はなかなかいらっしゃいませんね。『泣いた赤鬼』の気分です。まあ秘密結社に襲撃されず無事帰宅できただけでヨシとしましょう。また観戦に出る機会がありましたらしつこく呼びかけようと思います。

     住吉スポーツセンターは良い会場(旧徳山と長谷川が好きです)

速報 WBA世界Sフライ級タイトルマッチ

速報!!

WBA世界Sフライ級タイトルマッチ12回戦

王者 テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)対 挑戦者 名城信男(六島)

判定2-0 王者防衛

名城、残念無念!僅かに届かず・・・

詳細は後ほど!