HARD BLOW !

試合を終えて ~林涼樹選手 (おにぎり君復活!!)

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(三谷会長と歓喜の林選手)



━厳しい試合だった

林涼樹(以下H)「いや、本当にキツかったです。関本選手は本当に強かったです」

━初回にダウンも獲り、このままいくかとも思えたが、逆に雑になった?

H「自分としてはブランクもあったので、6ラウンドもつかどうかの不安もありました」

H「だからダウンを獲った時、これで終われば楽だと思って大振りになっちゃいました」

━かつてのフライ級から一気にフェザー級へ上げたわけだが、体格差は感じた?

H「押し合いになっても、関本選手が右を振って、回そう・かわそうという感じで下がるシーンもあったし、そこは思ったほど感じなかったです」

でも再起戦でこれだけ苦戦するのは、むしろいい経験になったのでは…と問いかけると、同行していた元トップランカー氏が

「弱いヤツとダラダラ6ラウンドやったわけじゃなく、しぶとい選手と苦労しながら戦って勝ったんだから、絶対今後生きてくるよ」と助言。

H「僕もそう思います。関本選手と試合できて良かったと思います」

再三、ついさっきまで殴りあってた相手選手に対する敬意を口にする林選手であったが、これはさすがに経験者にしかわからない感覚だろう。
同い年の斉藤選手とは立場も大きく異なるが、何といってもまだ21歳。
眠っていた2年間の分を一気に爆発させる活躍に期待したい。

試合を終えて ~斉藤司選手の声

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(試合後中村トレーナーと共に)



━開始直後は動きが重かったように見えたが

斉藤司(以下S)「そうですね。リングに上がった時はリラックスしているつもりでしたが、1ラウンド終ってコーナーに戻った時に『今日はダメだ!』と思いました(笑)」

S「でも、一発のチャンスを与えるようなことはなかったですし、あとは自分を信じて力を出すだけだ、と」

━しかし今日は、パンチのキレや、中村トレーナーが重要視していたスピードやディフェンスも素晴らしかった

S「練習だとあれより5倍はデキがいいんですよ(笑)。試合で同じようにできる為にはもっともっと練習が必要です」

S「今日も控え室で、声を出して練習ノートを読んで(作戦や注意事項を)頭に入れたんですが、それじゃダメなんですよね」

S「それだと舞い上がった時にまた悪い癖が出てしまいます。だからもっと練習を積んで、体に覚えこませないと」

━今日はどのパンチも良かったと思うが、自分ではそのあたりは?

S「左のボディも効いてましたが、やはり右でしょうか。カットさせたのも、来るところに合わせた右のショートだと思います」

━ライト級で2戦試合した印象は?

S「今は減量がなくて楽ですが、これから体が出来ていくとキツくなっていくと思います」

S「まだまだこれからです。でも今日わかったことは、やっぱり体に覚えこませること。最後には本能的なものの勝負になると思うので、頭で考えていてはダメです。それにはもっと練習を積まないと」

最後に「いやあ、もう明日からすぐに走りたいですよ」と言って笑った斉藤選手。
しきりに「頭よりも体に覚えさせる」ことを繰り返していたが、かつての彼はピンチでもチャンスでも、まさに本能のままに闘っていたように思え、それが魅力でもあった。
しかしそこから、見事に作戦を遂行する冷静さを見せた丸山戦を経て、今度はより一段高い、ボクサーとしての「本能」を身につけようとしている。

毎回新たな成長を期待させる斉藤選手の今後に注目しよう。

速報!三谷大和勢、揃って勝利!

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一力ジム、三谷ジムの新シリーズ「Fighting Bee」第1回興行に出場した、斉藤司・林涼樹の両選手が、揃って見事な勝利をおさめた。

一昨年の東日本新人王戦準決勝で敗退して以来のリングとなる林選手は、勝又ジムのベテラン・関本選手相手に初回からダウンを奪う好調な立ち上がり。
しかし、20戦以上のキャリアを持つ関本選手に徐々に試合を支配され苦しい展開に。
最終6ラウンドには、疲れだけではなく明らかにダメージを蓄積させピンチに陥ったが、序盤の貯金で辛くも2-1の判定勝利。見事に再起を飾った。

斉藤選手は逆に、初回こそやや硬かったものの、筆者が勝手に「KOラウンド」と予想した2ラウンド以降は、スピード感溢れる動きで石川昇吾選手に付け入る隙を与えず。
4ラウンドに、ヒッティングによる傷が悪化してのTKO勝ちとなった。
斉藤選手本人はニュートラルコーナーでこのコールを聞き、やや不満そうではあったが、ほとんど何もさせなかったこの内容なら、いずれ試合は止まっていたと思われる。
以前の、爆発的なエネルギーを武器に勝負していた姿は見られず、そのせいで序盤は「調子悪いのかな?」と心配にもなったが、冷静に、かつ格の違いを見せつけた今回の試合ぶりは、また一つ成長を遂げた成果だろうと思う。

三谷会長に取り計らっていただき、試合直後の両者の声を少しだけ聞かせてもらえたので、次稿で紹介しよう。