HARD BLOW !

JBCだけがボクシングにあらず 11/5 WBFアジアタイトルマッチ

 11月5日に行われた、JBC傘下でないプロボクシング興行のレポートです。5月の興行の様子はこちらのリンクから→JBCだけがプロボクシングにあらず 5.3観戦記


 大阪ですっかり定着してきたこの興行を手がけているのは、日本ボクシング界の異端児にして革命児、山口賢一氏。

 山口賢一についての過去記事はこちらから→山口賢一

 世界戦をするためにJBCライセンスを返納して日本を飛び出して、オーストラリア、メキシコ、フィリピン、と転戦。世界戦を含む様々なタイトルマッチを戦いながら、ジムを経営し、興行をプロモートし、選手のマネージャーも勤めるなど、日本では前例の無い活動をしてきました。これらは全てJBC傘下の選手では決して出来ないことです。

 長らく国内の市場を独占してきたJBCとJPBAにすれば、徒手空拳で活動する山口氏などは、当初歯牙にもかけぬ存在であったことでしょう。しかし山口氏は持ち前のバイタリティで次々と業界の商慣行に風穴をあけ、気がつけばボクシング興行もシリーズ化しすっかり定着。ライセンスがなくてもプロボクシングが出来るという山口氏の活動方式は、ジワジワと浸透し山口氏の通った道を辿って、JBCに所属せずアジアに遠征して戦う選手も確実に増えて来ました。


 興行前日、計量がある大阪天神ジムには様々な選手が大勢集まっており、活気溢れるムードが漂っております。
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メインはWBFの地域タイトルマッチということでゴールドバーグ会長も南アフリカから来日。

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山口賢一氏と天神ジムの石角悠起選手。

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ゴールドバーグ会長もウエイトをチェック。

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メインを戦う赤堀亮選手とルシミン・アユブ選手(レコードはこちら→Rusmin Kie Raha)

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 今回の興行は7試合。様々なバックグラウンドをもったファイターが集まっていますが、天神ジム生え抜きで、山口賢一の一番弟子として行動をともにしてきた石角悠起選手に少しお話を伺いました。ラジャダムナンスタジアムの国際式ボクシングタイトルや、WBFの地域王座などのタイトルを獲得してきた石角選手は、海外経験も豊富。タフなキャリアを歩んできています。

HB「海外はどこで試合をしてますか?」
石角「中国とタイとフィリピンですね」
HB「海外での試合は日本とはどう違いますか?」
石角「やっぱり行くと『アウェイやな』と。中国は特に凄いです。まあ、もう馴れましたけど最初は驚きましたね。」
HB「そもそもフリーで活動するようになったきっかけはなんですか?」
石角「大阪帝拳を辞めたあと、一年くらいブラブラしてるときに、ボクシングの記事見てたら山口さんがオーストラリアでビリー・ディブとやるというのを見て、山口さんに『頑張ってください』って電話して、それがきっかけですね。」
HB「なぜ一度ボクシングを辞めてたんですか?」
石角「それは、負けてたからで(笑)。ただ山口さんに連絡取ったことで、もう一回ボクシングやりたくなって。」

HB「それまで山口さんとは交流はあったんですか?」
石角「山口さんが大阪帝拳にいた時はメインイベンターで、今と違ってもっとピリピリしてて話しかけれるような雰囲気じゃなかったんですけど、ロッカーとかで一言二言『がんばっとんのか?』とか『どうや?』とかそういう声かけられるだけで、こっちは嬉しかった。」
HB「山口さんがオーストラリアで試合すると知って、自分ももう一回やりたくなった、と。」
石角「そういう感じですね。」
HB「その頃はまだジムもなかった」
石角「無かったですね。」
HB「山口さんとずっと行動を共にしてるのはどうしてですか?」
石角「チャンスも作ってもらってるし、なんていうか...人間味があるじゃないですか(笑)」
HB「JBCのジムでは担当トレーナーが居ますが、天神ジムは練習は自分で考えてするんですか?」
石角「そうですね。基本的には自分で考えて。山口さんからも『アドバイスはするけどやるやらんはオマエの自由やからな』と言われてます。」
HB「海外でのマッチメイクとか過酷に感じることはないですか?」
石角「なかなか出来ない経験をさせてもらってると思ってます。」
HB「強くなっているという実感はありますか?」
石角「それは、あります。」

石角選手は言葉を選びながら、訥々と話してくれました。バイタリティ溢れる山口会長とは対照的なキャラクターですが、だからこそ一緒にいられるのかな?と感じました。

 試合当日は三田市で大沢宏晋選手の試合の観戦後、三田市から大急ぎで移動してなんとか試合開始に滑り込みで間に合いました。
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 会場では高山勝成選手がアマ選手登録の嘆願署名集めをしており、リング上で挨拶もされました。

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 石角選手はセミセミの大阪天神タイトルマッチ7回戦に登場。ドローが出にくいように奇数ラウンドが導入されています。対戦相手は5月の興行にも出場した猪窪利光選手。

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 序盤は石角が回転の良い手数で先制しペースを掌握。猪窪は単発気味ながら強打で対抗。序盤ポイントは石角か?3ラウンドに入ると猪窪は左フックで反撃。ガードが低い石角の顔面を何度も左フックが捕らえると、大きなアッパーや右ストレートも当たり出す。

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 終盤は石角がポジショニングを修正し、左右の動きを織り交ぜて左フックを外して手数も復活。逆に猪窪は疲れが出たか、手数が落ちる。7Rは打ち合いになりましたが、有効打は石角優勢で結局2~5ポイント差で3-0で石角勝利。ペースの取り合いが見応えのある試合でした。

 セミはこのシリーズの興行ではお馴染みの、アジアで何度も地域タイトルマッチ戦ってきた中村優也選手と、2008年度新人王トーナメントの西軍代表だった越智大輔選手の対戦。

 この試合は開始早々、越智選手が全開でスパートしたことで、いきなりノーガードの打ち合いに

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序盤からバチバチの展開に、会場はやんやの大歓声。ところが、もみ合った時に越智選手がバッテイングでカットし、ドクターチェック。再開後はクールダウンするかと思いきや、またもノーガードの打ち合い。

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 このあと二回チェックが入り、結局続行不可能でドロー。

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 越智選手の仕掛けで盛り上がった試合でしたが、消化不良な結果になりました。残念。

 メインの赤堀亮選手対ルシミン・アユブ選手はWBFアジアタイトルマッチで10回戦。赤堀も韓国やタイで戦績を重ねて来ています。対するアユブはインドネシアの元国内王者。

 ゴングが鳴ると、赤堀は細かい連打で積極的に攻勢に出るも、アユブはガードが固くクリーンヒットをなかなか許さない。長い手から投げるように放たれる強打も、単発でスピードはないが重くて強い。ガードの上からでもダメージがありそう。
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 赤堀はコツコツとパンチを当ててアユブを削っていくが、パンチを当てる為にくっつくとアユブは手が長くボディ打ちが低いので、ローブローになって何度も試合が中断してしまう。

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 赤堀は我慢強く連打で対抗。アユブはしぶとくガードを保って、なかなか戦意が衰えない。

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 試合は泥臭い我慢比べになりましたが、有効打は明らかに赤堀。さらに9Rに、アユブがついにローブローで減点されてポイント的には完全に赤堀優勢。最終ラウンドは、バテたアユブを赤堀が攻め立てて終了。判定は大差で3-0赤堀勝利で新チャンピオンとなりました。

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 会場は暖かい祝福のムードとなりました。

 フルラウンドの動画
    ↓


 昼間から延べ10試合以上を見て大変疲れましたが。二つの興行をハシゴして様々な発見がありました。

 やれマイナータイトルだ草試合だと薄暗い批判をする人もいますが、私からすればどっちもプロボクシング。今の時代状況に全くあっていないクラブ制度と地上波テレビ中継中心のビジネスモデルでは、プロボクシングが持つはずがありません。そして、業界のトップは高齢者ばかりです。時代は近い将来必ず変わります。そのとき順応して生き残れるのは一体誰なのでしょうか?

 今週は久田選手の日本タイトルマッチに行こうと思っている(旧徳山と長谷川が好きです)

11.5三田 大沢宏晋選手がインドネシアチャンピオンに大差判定勝ちも内容は低調

 11月5日は、珍しく興行をハシゴして参りました。まずは昼の部、兵庫県三田市の三田ホテルで行われた大成ジムの興行にて、WBA11位の大沢宏晋選手の試合を観戦。  

大沢宏晋←大沢選手についての過去記事はこちらから)

 会場はニュータウンの中にある瀟洒な雰囲気の三田ホテルさん。シャンデリアもまぶしい素晴らしい雰囲気でしたが、こんなゴージャスな会場なのになんと中学生以下は立ち見無料!ヤングボクサーが多い大成ジムらしい、粋な施策でございました。以前、某業界関係者にボクシング人気復活に必要な施策を伺ったところ「少なくとも中学生以下は無料にしなきゃダメだよ」とおっしゃってましたが、なかなか出来そうでできないことですね。

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 アンダーカードで目を引いたのは、まずは4回戦に出場していた真正ジムの大橋哲朗選手。スタイリッシュなサウスポーで、スピードもテクニックも素晴らしかったです。4Rのボディ打ちは凄かったなあ~。対戦相手の新井一颯選手も海外デビュー済みで、U15日本チャンピオンと言う有望選手でしたが、この相手に4回戦で全てのラウンドを支配した判定勝ちは凄いですよ。

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 もう一試合注目だった無敗の東洋ランカー秋月楓大選手でしたが、大鵬ジムの木久健次選手に3RTKO負け。木久選手は初の8回戦で、見事東洋ランキングを手に入れました。

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セミで登場した大沢宏晋選手は、インドネシアチャンピオンのエリック・デストロイヤー選手と対戦。大沢選手は序盤からなぜか手数が出ず、もどかしい展開。

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持ち味のハードジャブは鳴りを潜めて、ボディ打ちに終始し、4Rになんとか顔面に右の強打をヒットしてマウスピースを飛ばし、その後連打でダウンを奪い奪いますが、見せ場はそこだけ。展開の無い試合に、会場の観客からは「大沢ってこんなもんかい」という不満の声も聞かれました。正直、私の目から見ても、かみ合わない変な試合でした。
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 デストロイヤーというには余りに消極的な対戦相手の姿勢にも原因はあったかと思いますが、世界ランカーなら自分から展開を作って、倒しきって欲しかったところ。試合後のインタビューでも、大沢選手からは「折角来て頂いたのにすみません」と反省の弁だけが...。

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 消化不良の内容でしたが、年末には世界ランカーとの試合が控えているとのこと。もともとは10月の試合が11月になったことで、試合間隔は縮まりましたが、ダメージのあるような試合ではなかったので12月の試合で挽回していただきたいと思います。

 このあと大阪市内の天神ジム+ABC(アジアボクシングコミッション)の興行を見るためにメインは見ずに中座させて頂きました。大変失礼いたしました。

 同じ日に行われた大沢選手の僚友、金井隆明選手の試合は金井選手が1RTKO勝ちし、連敗を脱出しました。おめでとうございます!

 年末はメキシカンの世界ランカーと対戦ということで楽しみな(旧徳山と長谷川が好きです)

2016年べストファイト

2016年私的ベストファイトを挙げてみた。試合数が4なのには特に意味がない。

第4位
セルゲイ・コバレフ vs アンドレ・ウォード
(20161119 WBO/IBF/WBA世界L.ヘビー級タイトルマッチ)
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実力者同士の無敗対決の緊張感が最高度に感じられた一戦。序盤にいきなりコバレフがダウンを奪う展開。ウォードがコバレスの予想以上の速さに戦い方を変えたその対応力。接戦は判定にもちこまれ、結果は物議を醸しているが、試合内容は極めて上質なのもの。敗けがつくことが切ない一戦だった。


第3位
ジョナタン・グスマンvs小國以載
(20161231 IBF世界Sバンタム級タイトルマッチ)
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 世界チャンピオンになるためには世界チャンピオンの体をつくる必要がある。
 小國選手の体を見て、その細身にこれが世界チャンピオンになれる体かと心配になった。しかし、ラウンドを進むごとにそれが杞憂であることがわかった。
 おそらく秘策であったろう左ボディは、グスマンの強打を封じた。的確な距離感、フットワーク、多彩な左、パンチが交錯する際に相手を見切る目の良さ、予測と反応の鋭さによるカウンター、相手の虚をつく洞察力、判断力。相手の嫌がることを続けられる戦術眼。
 そして強いメンタル。世界初挑戦のケースでは、王者の力を最大限に想定するため、最大限に緊張し、それが必要以上のスタミナロスにつながったり、ピンチに陥った際チャンピオンに対する過度の恐怖感となって増大し体の自由を奪うことがある。
 この日の小國にそれはなかった。グスマンの手を変え品を変えの戦法に対し、一瞬不意をつかれることはあっても、怯むことなく冷静に対処した。そして機を見て反撃を見せた。時には大胆と思えるほどの右の長いパンチを何度も放った。
 王者の側に小國選手を舐めていたところはたしかにあるだろう。だから彼の真価はこれから試されるだろう。
 それでも、小國選手がここまでみずからのボクシングをハイレベルなものに高めてきたことに感動させられた。そして世界チャンピオンの体をつくってきたことに、敬意を表せずにはいられない。


第2位
山中慎介 vs アンセルモ・モレノ
(20160916 WBC世界バンタム級タイトルマッチ)
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 あまり説明の必要はないだろう。長らくWBAのバンタム級王者として君臨したディフェンス・マスターのモレノを、ダウンの応酬の末KOで破った試合は、見る者にとってはエキサイティングであると同時にエクスタティッシュでもあった。判定では勝てないとみて打ってでたモレノという面はあるが、山中が至近距離で左を当てるという進化を見せたことがこの試合を新鮮な驚きあるものにした。



第1位
ワシル・ロマチェンコvsニコラス・ウォータース
(20161126 WBO世界Sフェザー級タイトルマッチ)
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アマチュア・スーパー・エリートのプロ入り後のボクシングはとてつもなく速くて巧いが好きにはなれないものだった。だがそれが変わったのはローマン・マルチネスを超高速逆ワンツーで失神KOさせてからだ。そこにはプロとしての武器となった彼のパンチがあった。対するニコラス・ウォータース。体重超過や不当判定(?)とごたごた続きだが、ドネアを破った元フェザー級の実力者がロマチェンコとどのような戦いを見せるのか楽しみだった。スピードとテクニックに優るロマチェンコが主導権を握るのは想定の範囲内。ドネア戦で被弾後に立て直してきた得体のしれない復元力がこの試合でどう発揮されるのか。しかし、ウォータースにできたのはなるべくパンチをもらわないようにすることだけだった。自分のパンチを当てる工夫はできなかった。ロマチェンコがそれを許さなかった。そうである以上、自分はパンチを浴び続け、自分のパンチは相手に当たらない、ただそれが続くだけだった。
プロならばギブアップすべきではないという向きもあるが、剣の達人同士が立会中に「参った」をすることはある。両者が技の限りを尽くした好試合として、そしてボクシング技術がいかに相手を征圧するかを示した試合として、最も印象に残った試合である。





特別試合1
オスカー・バルデス vs 大沢宏晋
(20161105 WBO世界フェザー級タイトルマッチ)
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すでに旧徳さんの一連の記事で書かれているので詳しく語ることはない。日本人としてベガスのビッグマッチのリングに上がったこと、そしてそこで堂々たる戦いを見せたことは、多くの日本人ボクサーに勇気を与えたであろう、それは私自身もそうであった。サッカーのクラブ・ワールド・カップ決勝で鹿島アントラーズが世界中の小さな町のクラブに与えたものと同質のものだと思う。


特別試合2
ウーゴ・ルイス vs 長谷川穂積
(20160916 WBC世界Sバンタム級タイトルマッチ)
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長谷川穂積選手はキコ・マルチネス戦で既に私の中では終わっていた。この試合を取り上げるのは、彼が勝った、あるいは、三階級を制覇したからではない。キコ戦ですっかり動けなくなっていることを露呈した彼が、その後肉体改造に取り組み、この日のような試合のできる体に仕上げてきたからだ。9Rの打ち合いで相手の動きを見切れたのも、その体の強さがあったからこそ。自らを高めることを止めなかった彼に敬意を表したい。


さて、2017年の楽しみはまずは3月のダニー・ガルシアvsキース・サーマン戦である。井上vsロマゴン? 実現すればそれだけで井上は歴史に残るボクサーになるだろう。

BY いやまじで

井岡は技術で快勝!和気には世界の洗礼! 7・20 エディオンアリーナ大阪

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今回は酸欠状態でもなく、休憩も少なかったです

接近戦はスリルありました

今でも「ボディメーカー」と言ってるファンや関係者が多いエディオンアリーナ大阪。エディオンさんの広告効果が心配になって来ますが、そんなことはさておき、大晦日以来の井岡興行観戦でございます。

井岡興行と言えばお馴染みの『休憩』と『酸欠』の二大地獄への対応が必須ですが、今回はアンダーカードでのタイ人の頑張りとほどほどの集客で、標準的な興行となり拍子抜けすることとなりました。

アンダーカードではグローブチェックのサインを忘れててて、リング上でグローブのバンデージにマジックでサインするシーンが見られたりと相変わらずバタバタ感でJBCの試合管理が心配でございました。

で、それよりも問題と思われたのは、第一試合で安達陸仁選手とウエルター級の4回戦を戦う予定だった太田領選手が、なんと7キログラムの体重超過というデタラメぶりで失格し、試合自体が中止となった事件。

太田選手が試合中止決定後に、ツイッターに上げた悪態なども晒されておりますが、ここまで確信的なウエイトオーバーとなると、「最初から逃げる気だったんじゃないの?」という気すらして参ります。7キロとなると、本人もさることながら、周囲の人間の責任も大きいなと感じました。普段から接してて、計量前に体型見てたらウエイトが落ちてないの分かるでしょ。不思議であります。

というわけで、ただでさえ休憩が長い井岡興行で、一試合飛んだことで恐々としてたわけですが、この日はアンダーカードのタイ人がどうしたことか意欲が高く、やれば出来るじゃないの!という感じの大善戦。特にアダチジムから井岡ジムに移籍した好選手、金泰秀(金山テスから改名)の試合は判定まで行って、大変驚いたのでありました。ムエタイばりのレスリング行為まで繰り出して、悪あがきしたリングマナーはともかくとして、無名タイ人選手が「爪あとを残そう」と言う姿勢でリングに上がるのは結構な話だと思います。日本ランカーの橋詰選手の対戦相手もよく粘って善戦しておりました。

第三試合終了後、短い休憩をはさんで、ここからOPBFタイトルが二試合。まずは、昨年末井岡ジムに移籍した大ベテラン、野中悠樹選手対丸木凌介選手のウエルター級タイトルマッチ。私、古川、音田、新井、と連破した3試合を当時生観戦しておりますが、あの時すでにベテランだったのに、日本人のウエルターとは思えないスピード溢れる華のあるスタイルや、中盤以降スタミナが切れるスリリングな試合振りが魅力的だった野中選手。最近はさすがに加齢の影響かすこしスピードにかげりを感じますが、逆につみ上がった経験やテクニックを駆使して安定感は増しており、一回り年齢が違うような20代の選手相手でも、引けをとらぬ強さを見せています。

この日の野中選手は序盤は、かつてのようなスピードを見せて見事にペースを握りましたが、意外にも中間採点ではドローが一者の2-0野中と拮抗。後半はやはり疲れが出たか、丸木凌介選手の攻勢が目立ち、「まあ僅差で野中勝利かな」と思ったらポイント差が開いていて3-0という結果に????この採点の推移は個人的には謎でありました。

続いてはバンタム級の山本隆寛チャンピオンの防衛戦。対戦相手はフィリピンのレックス・ワオ選手。どんな選手かな?と分析する前に、1R序盤で山本選手の左ボディーで悶絶ダウンすると、もう一発ボディーを叩かれアッサリとテンカウント。なかなか立ち上げれずリングに担架が運び込まれ、なんとか自力でリングをおりましたが辛そうだったな~。これで山本選手は、二試合連続序盤KO。かなり自信になったんじゃないでしょうかね?こういう選手が、意外と大化けしたりするもんであります。今後とも好戦的なスタイルで序盤からバチバチ行っていただきたい。

そこから予備カードを消化して、井岡興行としては破格に短い休憩を挟んでいよいよダブルメインの世界戦。まずは和気慎吾選手×ジョナタン・グスマンのIBFスーパーバンタム級決定戦。

2014年の大晦日リゴンドー戦のオファーを受けながら、陣営の路線対立から対戦を回避した和気選手ですが、その後IBFの挑戦者決定戦に勝って世界戦の権利を手に入れ、この決定戦へと辿り着きました。

対戦相手のグスマンは21勝21KOのパーフェクトレコード。入場時の態度も、ゆっくりと花道を歩いていて憎らしいくらい落ち着いておりました。和気の入場曲に合わせてステップを踏む余裕も。

一方の和気も余裕綽綽といいますか、場の雰囲気を楽しむように笑顔で入場。スター性といいますか、独特の華を感じさせる選手であります。

和気は髪型などで不良的なキャラクターを前面に押し出していますが、ボクシング自体はテクニカルできれいなスタイル。一方のグスマンは強引な詰めが持ち味の強打者です。和気はサウスポーの利点を生かして、打たせず打つスタイルで勝負したいところでしたが...。

結論から言うとグスマンの大胆な踏み込みと強打は今までの対戦相手とは次元が違ったと言うことでしょうか?グスマンは距離のつめ方が鋭く、サウスポー相手ということがなんの関係もないかのように接近して、常に強打を振るってきます。和気は2Rにはバッテイングの直後に少し不運なダウンを喫すると一気にペースを奪われ、終盤にワンツーをクリーンヒットされて二度目のダウン。グスマンはボディストレートの鋭さも印象的で、相手をよく観察しているところもさすが。接近戦での回転力も相当なものです。

今までの対戦相手とは次元が違うということか?展開は一方的となります。グスマンは、3Rと5Rにもダウンを追加して、ポイントで圧倒的にリード。和気は、早くも倒すしかない状況に追い込まれます。中盤以降和気は驚異的な粘りを発揮してストップを拒否し、時折左をクリーンヒットしますが、ダメージは明らか。

和気が圧倒的な不利な状況のまま試合は終盤に。和気の顔面の腫れはかなりひどくなり、再三ドクターチェックが入っております。グスマンは、なんぼアウェイでもポイント差はついていることは分かっているので深追いはせず、パンチを当てながらあわよくばKOという戦術。そして迎えた11R、グスマンのパンチがヒットしたところでレフェリーが試合をストップ。グスマンがTKOで圧勝となりました。バッテイングをアピールしているところを攻められたり、ダウン後に加撃があったりと不運なところもありましたが、正直実力差があったと思います。

グスマンは試合が止まった瞬間の喜びに、この試合に対する思いが溢れていました。後半は確実に勝つための戦略が感じられました。強打だけで勝って来たわけではなく、頭の良い選手なんだなという印象です。踏み込みの良さも印象的でした。

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和気の肩を抱いてリングを一周するグスマン 

そしていよいよ井岡が登場。技術の有無を自分で判断出来ない自称マニアから「ロマゴンが~」とバカのひとつ覚えみたな中傷されてる不幸な彼氏でありますが、彼の技術が日本の歴代最高レベルであることは明らか。テクニックのみならず、対応力や展開を作る能力も特筆モノで、まあはっきり言って彼の試合の面白さが分からん奴は単にみる目がないだけだと思います。

この日の試合も、まさに圧巻で、しつこい手数攻めが身上のファイター相手にあえて接近戦を挑んで、出口を塞いでいくような試合振りはまさに達人の境地。コンビネーションのバリエーションや、会場から自然と拍手が沸いた華麗な防御技術も圧巻でありました。多彩なボディーで弱らせてストレートで倒すという詰め将棋のような戦略も見事。これが分からん奴は頭悪いだけでしょ。

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スポニチの記事では徳山昌守、内藤大助、元チャンピオンが井岡選手の技術を絶賛しています

http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2016/07/21/kiji/K20160721013005920.html

 ▼内藤大助氏(元WBC世界フライ級王者)井岡はまるで精密機械のように正確だった。負けるイメージがない。

 ▼徳山昌守氏(元WBC世界スーパーフライ級王者)打たせながらカウンターで合わせ、上を打つと見せて左の強烈なボディーでスタミナを奪った。相手の力を100%出させた上で、その上を行く横綱相撲の試合を見せてもらった。


大味なKOしか分からないアホなファンはほっといて今後ともこのスタイルを極めて欲しいと思います。年末はどんな試合が組まれるのか楽しみに待ちたいと思います。

しかし、本当ボクシングファンってしょうもない感情の吊りに簡単に引っかかるようになりましたね。

JBCが一億円溶かしたことより内藤大助のテレビ解説や井岡の試合の悪口言うことに夢中なんだもんな~。

ガキしかいねーのかな?

ボクシングファンの精神年齢が心配な(旧徳山と長谷川が好きです)

本邦初!WBFタイトルマッチリポート 山口賢一VS小林健太郎

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超満員の会場での国家独唱

さてさて、山口賢一選手VS小林健一郎選手によるWBFタイトルマッチのレポートでございます。

西島洋介山選手や西沢ヨシノリ選手が獲得するなど日本では比較的なじみの深いWBFタイトルでありますが、日本国内で日本人同士の決定戦が行われるのは、まさしく本邦初。エポックメイキングな興行の舞台となったの旭区民ホール。旭区と聞いても、他府県にお住まいの方にはピンと来ないかも知れませんな。大阪市の北東に位置する下町ムードあふれる行政区でございます。山口選手の地元ということで、過去にも何度か興行が行われています。区民センターの大ホールはキャパ1000人ほどの小屋でございますが、開場直後に中に入るとすでに結構な客入りとなっております。リングは舞台の前の空間に置かれており大変見やすいレイアウト。活気と凝縮感があって良い雰囲気であります。

この日の興行ではプロの試合の前に、子供から大人まで参加するスパーリング大会が行われております。スパーリング大会に参加した選手はそのまま会場に残ってメインまで試合を観戦する方も沢山いらっしゃいました。またプロの試合のジャッジもスパーリング大会に選手が参加したジムの会長たちが勤めています。

アマチュア選手にとっては自分たちの試合の延長上にプロの試合を見ることができます。自分の試合が終わった直後にプロの試合を見れば学ぶことも多いでしょう。興行を打つ側にとっても観客の確保にもなるし、キッズボクサーがスパーリング大会に出ればその親も観客になってくれます。また実際にボクシングをやっている人は技術に着目するので、ひいきの選手の試合が終わったら帰ると言うこともあまりなく最後まで熱心に見てくれます。

さまざまな集客の工夫、盛り上げる工夫が成されています。

選手にチケットを押し付けて、ポスター貼りも選手にやらせて営業も宣伝も選手任せというジムが沢山ありますが、それでプロモーターと言えるのでしょうか?そして集客のためにさまざまな工夫を認めるべきではないでしょうか?特に地方ではなおのことです。山口賢一選手の天神ジムの興行ではボクシングと同じリングでキックの試合が行われたりします。

そうすれば興行にバラエティが出るし、、またそれぞれのジャンルの固定ファンが異なるジャンルの競技の面白さを発見する手助けにもなります。ボクシング興行にも観客本位の工夫がもっとあってしかるべきだと思います。

アマチュアの試合が終わると次はプロの試合が始まります。アンダーカードは6回戦が三試合。

最初の試合は磯道鉄平選手VS小沢大将選手。磯道選手はもとWOZジム所属で2004年度スーパーライト級全日本新人王。かつてはテレビでも注目されたホープでした。



対する小沢大将選手はA級・B級トーナメント優勝実績のあるバリバリのA級ボクサー。天神ジムの興行に過去参戦しております。

現役復帰した磯道選手には民放バラエティ番組のクルーが密着しており、セコンドにはレポーターを勤める吉本の芸人の姿も見えます。が、私は小沢選手のコーナーに釘付け。だってセコンドがクレイジー・キムさんなんですよ!

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セコンドからの指示も独特だったキム会長

小沢選手は現在クレイジーキムさんのジム所属で選手活動をしています。キムさんの地元熊本は地震で大変な状態ですが、その苦難を押しての参戦でありました。

試合のほうは見ごたえがありましたが、小沢選手の強打が明白に上回った感じ。磯道選手はブランクの影響か小沢選手にくらべると、やや試合勘が戻っていないかな?と言う印象でした。結果は小沢選手の2-0判定勝ち。技術レベルの高い試合でした。

二試合目は天神ジムの石角悠起選手がタイ人選手に手堅くKO勝ち。

三試合目はメインに出る小林健太郎選手の実兄である獅子丸崇也選手VS大阪帝拳所属だった好川大智選手の試合。

序盤は獅子丸選手が自由自在なスタイルでリードしますが、後半やや息切れし好川選手が巻き返す展開。接戦となりましたが、獅子丸選手が前半のリードを生かして2-0判定勝ちとなりました。

ここまでの三試合普段JBCの興行で見るアンダーカードと比べてなんら遜色なく、いやどちらかと言うとかなりハイレベルでありました。まあ実績がある選手が出てるから当たり前なんですが。JBCのライセンスがないからプロじゃないというような偏屈な見方がいかに現実に即していないかを如実にあらわしたものだったと思います。

一回ゲソを脱いだジムに一生拘束されるという不合理極まりない現在の選手契約ルールになじめない選手はこれからも出て来ます。それは時代の必然であり、また要請でもあります。そうしたケースは今まではすべて「選手のわがまま」と言われて来ましたが、興行もライセンスも独占する雇用主のクラブオーナーが、極端に有利となるよう設計された現在の契約スタイルは、極めて前時代的で、人権侵害とすら言えるものです。日本のボクシングが近代的で合理的な組織になれば、業界ももっと活性化すると思うのですが…。

さていよいよお目当てのメインであります。

先に入場した小林選手はスナイパーのような風貌で気迫充分。昭和の男前のようなヘアスタイルもナイスであります。
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一方の山口選手は地元の大声援を受けて客席から登場。この時点で会場は超満員です。

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山口選手がこの試合を実現するに当たって、実はボクシング業界からの横槍もありました。試合の発表自体がギリギリで宣伝期間も充分とはいえないものでした。ですが蓋を開けてみればこの熱気であります。

「君が代」の独唱とコールが終わっていよいよ試合開始。

ゴングが鳴ると両選手とも序盤からハイスパートの打ち合いに突入。サウスポーの小林選手は常に先手を取るスタイルで積極的に手数を出せば、山口選手は接近してボディフックを打つ展開ですが、小林選手が的確さで一歩リード。分けても良く伸びるストレートと鋭いアッパーが印象的で、何度も山口選手の頭を後ろに弾く。先手を取られた山口選手は小林選手の正確なパンチをかいくぐって、プレッシャーをかけつつワイルドなフックを上下に放ち応戦。だが小林選手のペースは落ちず手数も旺盛で、一発一発のパンチも正確でなおかつ重く硬く見える。

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印象的だった小林選手のストレート

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山口選手はボディ打ちで応戦
アクションが詰まった試合は一向にテンションが落ちず、両者スピードに乗って手を出し続ける展開が中盤も続く。パンチの的確性は小林選手だが、山口選手はパンチが当たるとすぐにラッシュで攻め立てて再三印象的なシーンを作る。小林選手はやや打ちつかれたか、手数は落ちてくるが、要所での回転力とパンチ力は相変わらず。低い姿勢で密着してくる山口選手をアッパーと打ち下ろしのストレートで迎撃するが、山口選手は対角線のコンビやボディアッパーで応戦。小林選手のサイドにステップアウトしての攻撃も有効。ひとつのラウンドで何度もペースが入れ替わるめまぐるしい展開が続く。

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序盤からノンストップで続いた白熱の打撃戦は9Rに小林選手の目の傷が深くなって、突如ドクターストップ。会場では分かりませんでしたがビデオ映像で深さを確認出来ました。傷はバッテイングが原因だったので負傷判定となり、9Rまでのポイントで勝敗が決まるというアナウンスがなされます。

集計に時間がかかりましたが、スコアの読み上げがはじまり、77-75小林、78-75山口とスプリットデシジョン。最後の一人のスコアは…77-76で小林!小林選手が新チャンピオン。その瞬間小林選手はリングにつっぷして感涙。この試合にかけた気持ちが見えてグッと来ました。

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一方の山口選手は展開をつかみかけていただけに残念。8、9ラウンドは有利にすすめており、小林選手にも疲れが見えていたので「あのまま続いていれば」と思わずにはいられませんでした。

しかしなんだかんだ言って、判定結果は公平であったと思います。言うたらあれですが、山口選手の興行でジャッジやレフェリーも山口選手の伝手で集めて来た人ばかり。負傷判定で勝つようなことがあれば、小林選手サイドから見れば禍根が残ることは確実でありました。

この結果はレフェリングもジャッジも妥協のない競技として運営されていたことの証であると思います。

勝った小林選手おめでとうございます。タイトな素晴らしいボクシングでした。

負けた山口選手。興行とスパーリング大会の準備に、ジム会員や高校生の指導、WBFとのやりとり、取材やチケット販売の対応をしながら、試合に向けた練習をする姿はまさに超人的でありました。取材時に「大変ですね」と声をかけたら、「まあ仕事ですから」と言っていた姿が忘れられません。本当にお疲れ様でした。

この試合はノンストップの打撃戦で、頭から尻尾までアクションが詰まっており、展開のめまぐるしさも含めて滅多に見られない面白い試合であったと思います。以下に試合の動画へのリンクを貼っておきます。是非ご覧ください。
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で最後にひとつ気になることがあったのですが、それは場内のアナウンスで「9Rまでの判定」ということになっていたのに、スコアが80点満点だった問題。役員席に行ってみると、同様の疑問をもったと思しき、記者なのかマニアなのか分からぬご同輩がジャッジペーパーを囲んで侃侃諤諤やっているところ。でジャッジペーパーを見てみると、スコアが確かに8Rまでしかない。

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そこにいたWBFの会長によると、WBFのルールではストップになったラウンドは判定に含めないと言うことで、80点満点で間違いないとのこと。アナウンスの間違いと言う結論でありました。同様の疑問が知人からも寄せられたのでここに記しております。

ちなみにWBFの会長は「ストップが早すぎる」と言う見解でした。

会場を出ると地元の皆さんが「残念だったね」とか何とか言いながら自転車や徒歩で三々五々帰っていく光景が。その日常感が旭区の地元の皆さんに愛された、地域密着ボクサーの試合後にふさわしい姿だなと、なんだか腑に落ちたのでした。

大阪の片隅で何気なく行われた、この先進的なイベントを、私は忘れることはないでしょう。祭りは一瞬で終わりますが、だからこそ記憶・記録していくことが大切だと思います。

このイベントにかかわった皆様、大変お疲れ様でした。

内山高志の陥落に驚きつつなんか納得した(旧徳山と長谷川が好きです)