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HARD BLOW !

大沢宏晋が世界7位をKOして再起 再び世界へ

大沢宏晋選手についての過去記事はこちらから 
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大沢宏晋選手過去記事へのリンク

詳しくは過去記事をご参照いただきたいですが、2012年にJBCの内部抗争に巻き込まれてライセンスを止められた大沢選手は、明らかに不当な処分にも腐ることなくキャリアを積み上げて、何度も這い上がって道を切り開いてきました。

今年四月の元世界チャンピオン久保隼選手とのサバイバルマッチに敗れて、引退も囁かれましたが試合内容が不完全燃焼だったことから再起を決意。今回早いタイミングでコロンビアの世界ランカー、ベルマー・プレシアド選手との再起戦が組まれました。

とはいえ大沢選手の年齢はもう33歳。久保戦のもどかしい試合内容から年齢的衰えを指摘する声はあります。43戦という試合数や復帰から約5年に渡ってほぼランカーやチャンピオンクラスとしか試合しかしていないことからくる目に見えないダメージの蓄積も心配です。まだ活躍を見たい、しかし果たしてまだ力は残っているのか?正直ファンの側も、試合が始まるまで確証をもてない状態であったと思います。

さらに今回の試合前には、12月11日の最終仕上げのスパーリングで腰を痛めるというアクシデントが実はあったのです。二日連続で8Rと6Rというロングスパーの予定だった大沢選手は、二日目の最初のラウンドでパンチを放った際に腰をひねって結局予定の6ラウンドを5ラウンドに短縮して最終スパーを終了。私はその日たまたま見学に行っていたので、腰の痛みから苦悶の表情でジムの床に横たわる大沢選手の様子を間近で見ていました。翌日ご本人から「少し痛めただけで回復できます」という連絡は貰っていたものの、心配なことに変わりはありません。メニューをこなした後だったことが不幸中の幸いで、調整中に怪我をした場合に比べれば影響は少ないですが、ファンの目線からすれば不安がよぎります。

大沢選手はしきりに「今回は調子が良い、スランプから抜けました」と言っていたのに、こんなタイミングの怪我で歯車が狂ってなければいいが…。

そんなこんなで多少不安を持って会場に行ったのですが、結論から言うと皆さんご存知のとおり心配は杞憂に終わりました。
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大沢選手は序盤からジャブが良く出て、接近時の避け勘もよく、ボディで弱らせて上で仕留めるという王道の組み立てから、終盤に強打をまとめて二度ダウンを奪ってタオル投入でKOする完勝。プレシアド選手は出入りが速く当て勘もある好選手でしたが引き出しの差が出た内容だったと思います。

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大沢選手は9Rに強烈なワンツーを当ててプレシアドをギブアップさせるとコーナーに駆け上がって、溜まっていた鬱憤を晴らすかのように喜びを爆発させました。世界7位に明確な差をつけて完勝。再び世界を狙える力を見せてくれました。

右のパンチ力がついたことで決定力に頼ってやや強引になっていたのを、ガードの位置を少し下げてジャブの出をスムースにしつつ視界も確保するスタイルにチェンジしたことでバランスが良くなり、それにプラスしてベテランらしい駆け引きと左右のパンチをバランスよく出せる引き出しの多さも加わって、更に強くなったなと感じさせる内容でした。接近時のボディ撃ちにもかなり進境が見られたと思います。

とはいえ中盤は昨年から久保戦まで続いていた密着で膠着する場面も多く、今後フェザー級のフィジカルが強い選手と当たった時は課題になるなとも感じました。中間距離を嫌って密着してくる相手を、ジャブで突き放すのか相手を引き出して足を使って得意な距離を作るのか、そこがポイントになってくると思います。

試合前大沢選手は何度も「『大沢は終わった』と言ってる人たちに、世界で戦える力があることを見せます」と言っていましたが、まさに有言実行。来年以降も更に楽しみになる試合でした。

それとメインを務めた辰吉寿以輝選手。回転の良い連打を反応良くガードの間に打ち込む小気味良いボクシングを見せての圧倒的なTKO勝ちで、自分にとっては期待を遥かに上回る素晴らしい内容。

「男子、三日会わざれば刮目して見よ」というのを地で行く成長振りで、こちらも来年以降が楽しみになりました。

来年も会場に行く楽しみができて、良い気分で会場を後にすることが出来ました。大沢選手には来年世界のチャンスがあるといいですね。

OPBFのラウンド4分インターバル2分問題を取材中の(旧徳山と長谷川が好きです)

再起戦はまたも世界ランカー 大沢宏晋スパーリングレポート&インタビュー

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 今年四月に元世界チャンピオンの久保隼選手に敗れた元OPBF・WBOAPフェザー級チャンピオン大沢宏晋選手。

 不当なサスペンドからラスベガスでの世界戦、再起ロードまで大沢選手についての過去記事はこちらから→過去記事一覧

 進退をかけることを広言して臨んだ試合だったことからその後の動向が注目されていましたが、来る12月22日に大阪で再起戦を戦うことが正式にアナウンスされました。対戦相手はコロンビアのベルマー・プレシアド選手。ポスターではWBA10位となっていますが、現在のランキングは9位。昨年フランクリン・マンザネラ選手(フリオ・セハに勝利)に勝ってランク入りした30歳です。

プレシアド×マンザネラの動画
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 大沢選手は世界戦でオスカル・バルデスに敗れて以降5試合目ですが、うち4戦が世界ランカーとの対戦で、そのうち三戦が中南米の選手です。年齢的にも常に後がない大沢選手にとっては試合自体がリスキーであるのは勿論、フェザー級近辺の世界ランカーを中南米から呼べばファイトマネーやエアチケットの経費などがかかり招請費用は高額となります。このような試合が連続して組めるのは「大沢の試合が見たい」という熱心なファンがいるからこそ。そしてお手ごろのアジアンボクサーを呼ぶ安易なマッチメイクだをしないからこそ、ファンも意気に感じてチケットを買っているわけです。
 
 試合間隔は充分ということで、11月の中旬の時点でかなりスパーリングを積んでいるという大沢選手。去る11月16日に堺東ミツキジムに出稽古に行くと言うことで、そちらにお邪魔してスパーの様子を見学してきました。

 スパーの相手を務めるのは11月25日に刈谷で東洋ランカーとの試合を控えて、調整の最終段階だった横川聡也選手(試合結果は見事KO勝ちで東洋ランク入り確実)。

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試合直前の横川選手は右を狙った飛び込みのタイミングが印象的。一方大沢選手はキレのあるジャブとパワフルなボディが有効でした。

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スパー後は意見交換

 練習後に大沢選手にお話を伺うことが出来ました(大沢選手の発言は赤文字

HARD BLOW!(以下HB)「負けたら引退という覚悟で久保戦に臨んで結果的に敗れましたが、再起と言う決断になりました」

大沢「それ言われることは覚悟してます。自分は打ち合ってボコボコにされて負けたなら納得いくんですよ。でもあんな試合で『負けた』と言われてもという話で」

 その試合については当方もレポート記事を掲載しています。→一ヶ月で三つの格闘技興行を見て感じたこと

 ひたすら密着して距離を潰す久保選手が僅差判定勝ちしたものの、世界戦への期待値が上がるような試合内容では正直ありませんでした。勝たなければ人が離れる、戦績に傷がついたら後退するという構造は分かるのですが、プロとして「勝てばよい」という試合をしていればいいのか?という疑問を呈する内容になっています。実際勝った久保選手には勝ってもチャンスが来ていません。

HB「密着して打ち合いを避けるような試合をして勝っても結果的に期待値は上がらないですよね」

大沢「あの試合の後、自分よりむしろ周りの人が『あんなんで終わりやなんて冗談や無いで』って再起を後押ししてくれた感じですね」

HB「以前会場でお会いした時は『階級を上げるかも』という話もされていたと思うのですが...」

大沢「自分では分からなくても減量の影響で動きが悪かったのかな?と思ったりして...。ただ今回は対戦相手が見つかったので結局階級アップは無くなりました」

再起に向けて、技術・戦術の見直しの必要を感じたといいます。

大沢「『良かった時と何が違うんやろう』と昔のから自分の試合のビデオを何回も何回も見直して。それでガードの手の位置が高くなってることに気付いて、下げたらジャブが出しやすくなって視野も広くなって、調子が戻ってきたんです」

HB「元々ジャブの評価は高かったですけど、右が強くなってから右につなげる倒すボクシングになって、もう一回原点に戻ってバランスをとったと言う感じですね」

大沢「本当に原因はシンプルなことなんですけどね」

昨年からどこか手数がスムーズに出ず膠着する試合が続いていたのは確かでした。窮屈だったスタイルが、次の試合では変わっているでしょうか?

競技とは無関係のトラブルによるどん底状態から、強敵との連戦でチャンスを切り開いてきた異色のボクサー大沢選手のキャリアも、いよいよ最終盤に入って来ました。勝ってもう一度世界ランクに返り咲き、世界へのチャンスを掴むことが出来るか?

これから試合に向けてレポートを続けていこうと思います。お楽しみにお待ちください。

(ラグビーW杯のチケットは全滅だった)旧徳山と長谷川が好きです

4/28 神戸 久保隼と世界ランカー対決!大沢宏晋打ち上げスパーレポート

大沢宏晋選手についての過去記事はこちらから→大沢宏晋

いよいよ前世界王者の久保隼選手とのサバイバルマッチが迫って来た大沢宏晋選手。昨年の再起以来、全ての試合に進退をかけて挑んでいる大沢選手ですが、小細工をせず世界ランカーを連破して着実にランキングを上げて来ました。ここで久保選手を退ければもう一度世界が見えてきます。

先週火曜4月17日に行われた、最終スパーリングにお邪魔してきました。

ジムに着くと大沢選手はアップ中。ウエイトを伺うとあと4キロ弱で極めて順調とのこと。サウスポー相手のスパーは、先週も日本ライト級8位の脇田将士選手相手にインターバル30秒で長いラウンドをこなしており質量とも充分。私が見学した二週前のスパーではダウンを奪うシーンもあり、サウスポー対策はかなり順調に見えました(そのときの記事はこちらから→4/28神戸 久保隼とのサバイバルマッチに挑む! 大沢宏晋スパーリングリポート

アップ中に雑談していて知ったのですが、なんでも大沢選手本当は左利きなんだそうです。なのになぜか構えはオーソドックス。右利きの人がわざわざ左に変えると言うのはよく聞きますが、逆は珍しい。そうなった経緯を伺うと「初心者の時に『構えてみろ』って言われて自然にやったら左手が前になったんですよ。『左利きやったら逆やん』って言われたんですけど『左を制するものは世界を制するって』聞いたことがあったんで、これでええかって」と、野生児らしい答えが返ってきました。

この日のスパーはインターバル1分で8R。前回の記事でも書きましたが、パートナーの脇田選手も4月30日にスーパーフェザー級の日本ランカー杉田聖選手とのサバイバルマッチを控える身。お互いが試合直前で減量中のキツいコンデイションの中でどこまで想定した動きが出来るか?

序盤は大沢選手がボディストレートから攻勢。
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しかし脇田選手もスパーを重ねて大沢選手のスタイルに慣れてきたようで、体格を生かしてジャブで挽回。

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細かいボディうちやアッパーを織り交ぜて、中盤は脇田選手が押し気味。

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大沢選手はやや疲れ気味か?とはいえ打ち合いになれば階級が下なのに打ち勝つ場面が多い。

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脇田選手も負けずに打ち返す。

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大沢サイドの中島トレーナーからは、再三前足の位置を外に置くように注意が飛ぶが、脇田選手は有利なポジションを渡さずヒットを重ねる。

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大沢選手は後半ロープに詰めて反撃。

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ボディからの連打。

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ラスト30秒は両陣営から「出し切れ」の合図が出て無酸素ラッシュで打ち合い!

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終了と同時に、両者バッタリと倒れこみました。

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仲良く路上でクールダウン。

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大沢選手は「苦しい中で最後まで動けたけど、足の位置は修正が要りますね」とベテランらしく淡々と振り返り、脇田選手は「インターバルが一分になって大分余裕がありました。今日はやれましたけどやっぱり大沢さんは強い。パンチが強いのは勿論ですけど、思ったより伸びてくる。いい人と練習できて本当に勉強になります」と世界ランカー相手にいいスパーが出来て手ごたえを感じた様子でした。

大沢選手は中島トレーナーともう一度足の位置を確認。いかに前の足を外に出すか?が本番では鍵になります。ライト級の選手相手でも打ち合って捕まえてしまうパンチ力は大きな武器で、昇級初戦の久保選手には脅威となるでしょう。

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対する久保選手と経験豊富な真正セコンドは果たしてどのような作戦をとってくるか?週末の試合を楽しみに待ちたいと思います。

連休は二回旅行に行く(旧徳山と長谷川が好きです)







4/28神戸 久保隼とのサバイバルマッチに挑む! 大沢宏晋スパーリングリポート

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 当HARD BLOW!ではすっかりおなじみとなった、大沢宏晋選手の近況レポートです。

 JBCの内部抗争に巻き込まれた不当なサスペンドから再起し、連戦連勝でラスベガスでのビッグマッチにこぎつけたものの、痛烈な敗戦。しかし、腐らずすぐに再起し、昨年世界ランカーを連破してすぐに世界の舞台に復帰した大沢選手のキャリアはドラマチックな起伏に富んでいます。是非当方の過去記事を読んで、彼のボクシングロードを知って頂きたいと思っております。

 大沢宏晋選手についての過去記事はこちらから→大沢宏晋選手の過去記事

 その大沢選手の今回の試合は真正ジムの元世界チャンピオン久保隼選手との対戦と言う、関西では珍しい世界ランカー同士のサバイバルマッチ。2016年の世界挑戦失敗後、復帰4戦中3戦が世界ランカーとの対戦と言う濃すぎるマッチメークとなっています。小さなジム所属というハンデをものともせず、世界ランカーに連勝すると言う正攻法で世界への階段を這い上がる大沢選手。

 今回の試合はファンの関心も高く、カードで観客が入ることは滅多にない関西でも異例の注目度となっています。

 当方はずっと大沢選手を取り上げてきた関係上、大沢選手に肩入れしているのは当たり前なのですが、昨年の久保選手のセルメニョ→ローマンと続いた二つの世界戦は失礼ながら、世界との距離を感じさせる内容であったと思います。まして久保選手は再起戦で、尚且つフェザー級への昇級初戦。私としては大沢選手の勝利を予想せざるを得ないところであります。とはいえ大沢選手の直近二試合は正直もどかしい出来で、快勝とは言いがたい内容。久保陣営・真正ジムサイドはその辺も織り込んで『大沢組し易し』と判断しているのやも知れませんが、とはいえ再起戦でいきなりこの試合を選択する心意気はこちらもお見事。両陣営の気風のよさが印象的です。

 というわけで興味津々でロマンサジャパンボクシングクラブにお邪魔したところ、大沢選手はまだ来ておらず中島利光トレーナーとしばしお話。昨年末は試合間隔が短くて大変でしたが、今回は発表も早かったし調整はバッチリですよね?と聞いてみると「いや~実は今年に入ってアキレス腱やって走れなくて大変やったんです」と苦笑い。「二ヶ月前には完治しているので心配なし」とのことですが、相変わらず大沢選手色々あります。先ごろ連勝して日本ランキングに入った大沢選手のジムメイト金井隆明選手について伺うと「これは本当に努力の結果。25から始めてプロになって、4連敗した後日本ランキングに入るというのは凄いこと」とのとこ。

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金井選手の近影。一昨年の写真ですが...。

 としばらくすると大沢選手登場。練習前に少しお話を伺いました。(大沢選手の発言は赤文字

HB「またも世界ランカーとの対戦となりましたが」
大沢 この間真正ジムの世界戦でリングで挨拶してきたんですけど、久保は『新しい自分を見せる』とか言うててはぁ?ってなりましたわ。たった半年で何が変わるんですか?僕ははっきり『自分が勝ちます』と言ってきましたよ。
HB 大沢さんは試合が決まってからずっと久保に怒ってますね(笑)。
大沢 ボクシングビートの記事読みました?『胸を借りる』とか言ったりね。あっちが元チャンピオンで格上でしょ?何を言うとんねんと。あんなこと言うからボクシングと言うスポーツが舐められるんですよ。
HB 僕は正直去年の久保の二試合は評価していないですけどね。特にローマン戦はまさに完封負けで...。
大沢 久保は戦績はええですけどね、僕とはやってきた相手が違いますよ。修羅場は僕のほうがくぐってます。
HB 大沢さんの直近の二試合見て『これならいける』と思われてるフシもありますが...。
大沢 エリック・デストロイヤーとアレクサンドル・メヒア、どっちもやりにくいいい選手でしたよ。全然楽な相手じゃない。あいつらに競り勝ったことは自信になってます。

 実は試合が決まってから大沢選手と何度かやりとりはしていたのですが、モチベーションは一貫して高く対戦に向けて久保選手への敵意はグングンと上昇しており、試合に向けたこういう盛り上がりはファンとしては大歓迎したいところです。

 スパーリングパートナーとして呼ばれていたのは堺東ミツキジム所属の日本ライト級8位の脇田将士選手。二階級上で身長180センチの長身サウスポーを仮想久保に見立てたスパーであります。脇田選手も4月30日に、長らく日本ランキングを守る奈良ジムの杉田聖選手とのサバイバルマッチが控えています。両者生き残りを賭けた本気の調整中と言うことで、緊張感の高いスパーとなりました。

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脇田選手のジャブ
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ボディストレート
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当初6ラウンドの予定だったスパーですが、3R目に大沢選手の右がクリーンヒットして脇田選手サイドがダウンを要請し中断。ダメージを考慮して5Rに短縮となりました。
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とはいえ脇田選手の左のビッグパンチも何度かクリーンヒットしダウンシーン以外は良い打ち合い。
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大沢選手はボディを効かせてラッシュ
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終盤は激しいパンチの交換となりました。
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 終了後は意見交換。ダウンでラウンドが減ったことを謝罪した脇田選手は悔しがりますが、大沢選手は「練習やから、試合で上手く行ったらええねん」と感想を交えてアドバイス。お互い実りが多いスパーとなったようです。終了後お話を伺いました。

HB 距離の詰め方やボディからのコンビなど、サウスポー対策は上手く行ってるように見えましたが?
大沢 今週に入ってやっと感覚が合って来ました。先月は近大のアマのサウスポーに来てもらってたんですけど、その子が強くてやられてたんですけど(笑)。
HB アマの選手も短いラウンドなら本当に強いですよね。
大沢 いやホンマ短いラウンドじゃなくて6ラウンドやっても強いんですよ。ええ経験になりました。さすがに久保相手にジャブだけで展開作れるとは思ってないんで。入り方、距離の詰め方を色々試してね。

HB サウスポー相手となると、攻めれば必ずパンチを貰う場面が出てくると思いますが...。
大沢 それは今までの経験、やってきた相手が自信になります。久保のパンチじゃ倒れないですよ、僕は。
HB 大沢さんに勝ったオスカル・バルデスがこの間体重超過したスコット・クイッグ相手に凄い試合しましたね。
大沢 鼻の骨折ってるのにまっこうから打ち合って本当に凄かった。「俺はコイツとやったんや」と思ったらこんなところで負けられないです。

 サバイバルマッチに向けて意欲の高い大沢選手、この試合はファンの期待に応える熱戦になる予感がします。

 というわけで試合までレポートを続けたいと思います。

 久々にスパーを見て盛り上がった(旧徳山と長谷川が好きです)
 

またも世界ランカーと対戦 大沢宏晋スパーリングレポート

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 12月24日に一階級下の無敗の世界ランカー、ニカラグアのアレクサンドル・メヒア選手(戦績はこちらから→Alexander Mejia)と対戦する大沢宏晋選手の試合前打ち上げのスパーリングを見学させて頂きました。

 大沢選手についての過去記事はこちらから→大沢宏晋

 スパーがあったのは先週の木曜12月14日。前回の試合(11月5日)、から短いスパンで世界ランカー同士のリスキーな試合に挑む大沢選手。再起後三試合のうちの2試合が世界ランカー相手と言うハイペースぶり。

 今年はフェザー級近辺で、竹中良選手や天笠尚選手、林翔太選手、細野悟選手といった大沢選手と同世代のベテラン日本人選手たちが、次々と世代交代を象徴するような手痛い敗戦を喫して、キャリア上の後退を強いられています。

 日本では、フェザー級ともなると世界戦のチャンスすら稀。よしんば挑戦できても、敗戦すれば試合枯れしていくのが普通ですが、大沢選手はラスベガスでの敗戦後、再起戦で世界ランカーに完勝(試合記事はこちら)し、調整試合をはさんでまたも世界ランカーとの対戦を選択。もう一度のチャンスを掴もうと、高いモチベーションで邁進しています。

 はっきり言って日本国内に何度も世界ランカーを呼んで、勝ってランキングを上げていくような手法は金もリスクもかかるやり方です。ですが小さなジムで腕一本が頼りの大沢選手には、この道しかない。理不尽なライセンスの停止後も黙々と連勝してランキングを上げて来た実績のある大沢選手。彼はまたも愚直な、たたき上げのスタイルで世界への階段を登ろうとしています。

 今回の試合はもともと既定路線であり、調整試合を挟んだ世界ランカーとの連戦で年内に一桁ランカーに復帰して、来年もう一度世界戦を目指すと言うのが陣営の狙い。ですが、前回の調整試合は一旦試合が延期されると言うアクシデントはありましたが、正直消化不良で不安の残る内容でした(→記事はこちらから)。調整にぬかりはないのか?その辺も含めてスパー前にお話を伺って来ました。

HB「前回の試合は動きが悪く、少し変な試合になってしまいましたが...」

大沢「試合前のフィジカルのトレーニングが足りなかったのが原因ですね」

HB「急に試合が延期になったりしましたからね...」

大沢「それは関係ないです。自分が怠けたというだけで」

HB「原因は分かっている、と」

大沢「そうですね。今回はフィジカルもきっちりやってコルテス戦のときと同じくらいの仕上げになってます」

 ということで、ベテランであっても調整は常に試行錯誤、調整試合で問題点が出て良かったとも言えるでしょう。しかしベテラン選手ということで、年齢との戦いも既に始まっています。今回の相手はアマ実績(250戦)も充分な無敗選手で、調整ミスは即命取りとなります。ということで7Rの最終スパーをじっくりと見せて頂きました。

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いつもどおりバチバチのスパー。

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折り返しの4R辺りで動きが落ちて、ロープに詰まる場面が増えると、中島トレーナーから容赦ない檄が...。

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後半はもう一度動きを上げて、苦しい中でも7R打ち合い続けて終了。今回も負荷の高いスパーでした。

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 最後はドラムミット打ちをみっちりやって、バッグうちで終了。ウエイトは試合10日前で4キロを切り、あとは前回失敗した試合前の調整をいかにまとめるか?が焦点となります。

 辰吉Jrがメインと言うことで、G+の中継も入るというこの試合、全国のファンにも『大沢強し』を印象付けるような試合をして欲しいと思います。

 追記

 最後にyoutubeにあったメヒア選手の試合映像を貼っておきます。
Ramiro Blanco VS Alexander Mejia

Abelino Caceres VS Alexander Mejia

Manuel Gonzalez VS Alexander Mejia



 大晦日も忙しい(旧徳山と長谷川が好きです)