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HARD BLOW !

全ては山口賢一から始まった 映画「破天荒ボクサー」初日レポート

久々の更新であります。コメントの反映も遅くなり申し訳ありません。

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本日は当ブログでもすっかりお馴染み、日本ボクシング界の革命児にして改革者である山口賢一氏(以下ヤマケンさん)のドキュメンタリー映画「破天荒ボクサー」の公開初日でありました。

ヤマケンさんと当ブログのお付き合いもなんだかんだで4年弱。バイタリティに溢れいつでも新しいことにチャレンジをしている彼は、常に話題を提供してくれます。

山口賢一についての過去記事はこちらから
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インタビューでは独特の感性でボクシング界を渡ってきた波乱のキャリアと様々な爆笑のエピソードを伺い
イズム全開 山口賢一インタビュー&スパーリングレポートPart1                         
イズム全開 山口賢一インタビュー&スパーリングレポートPart2 
イズム全開 山口賢一インタビュー&スパーリングレポートpart3
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イズム全開 山口賢一インタビュー&スパーリングレポートpart5 完結編

レジェンドボクサー、ギジェルモ・リゴンドーともまさかの邂逅
レジェンドが来た!ギレルモ・リゴンドー接近遭遇レポートin大阪天神ジム

日本未公認のWBFタイトルマッチの波乱に満ちた顛末
日本ボクシング界の風雲児 山口賢一選手が来週大阪でWBFタイトルマッチ!
『先駆者 山口賢一』 WBFタイトルマッチの意義
本邦初!WBFタイトルマッチリポート 山口賢一VS小林健太郎
WBFタイトルマッチの余波色々 西日本協会は緊急理事会を召集し引き締め&組織防衛!

そして日本ではタブーとされていたプロボクシング自主興行
JBCだけがプロボクシングにあらず 5.3観戦記
JBCだけがボクシングにあらず 11/5 WBFアジアタイトルマッチ

まさに『ヤマケンの動くところ事件あり』であります。

現在はジムオーナー兼マネージャーとして多くの日本人ボクサーを育成しアジアに送り出しながら、プロモーターとして自前の興行もこなし、愛知県の高校でボクシング部のコーチもしつつ映画まで作ってしまったヤマケンさん。

本日公開された武田倫和監督「破天荒ボクサー」( →公式サイト)はそんなヤマケンさんの目まぐるしい日常に密着したドキュメンタリー作品であり、クライマックスは2016年のWBFタイトルマッチになっています。そこにたどり着くまでの紆余曲折や、日本のプロボクシングが抱える問題点、ファンにはなかなか窺い知れないプロボクサーの行動原理などが良く分かる作品となっています。

映画『破天荒ボクサー』予告編動画
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公開初日の劇場は補助イスと立ち見も出る盛況で、入場できなかった人も出たそうです。

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上映後は舞台挨拶とトークもあり、東京五輪を目指す高山勝成選手も登場。客席から中出博啓トレーナーもマイクを握ってコメントしました。

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映画タイトルには「破天荒」とありますが、自分にとってヤマケンさんは海外に飛び出してメジャー4団体加盟を促進し、閉鎖的なクラブ制度の非合理性を行動で指摘し、プロ選手の五輪参加への道筋をつけた理論と行動のバランスのとれた実践家でもあります。そして義理堅く、細やかで人間味がある人でもあります。山口賢一の魅力が映画を通して伝わることを祈っております。

来週末は岡山に遠征する(旧徳山と長谷川が好きです)

風雲!山根体制落城でどうなる日本ボクシング連盟

 あっという間の出来事でした。

 昨年来当ブログでもしつこくお伝えしてきた、日本ボクシング連盟(以下日連)の内部抗争ですが(過去記事はこちらから→お中元企画 日本ボクシング連盟記事詰め合わせ)、毎日新聞がオリンピック選手への助成金をめぐる疑惑を報じる記事が発火点となり一気に炎上。その後10日ほどニュースやワイドショーを席巻することになりました。
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 リオ五輪 ボクシング助し成金流用 連盟、対象外選手に分配

 ビートたけしさんがフライデー事件を振り返って「鉄砲でシラサギを撃ったと思ったら特別記念物のトキに当たっちゃったようなもの」と評したことがありましたが、当方としても「ここまでおおごとになるとは...」と呆気にとられるばかりでした。

 テレビをつければ何度もインタビューした澤谷廣典氏がいつもの調子で「オンドレコラ」と山根会長のドスの利いたトークを迫真のモノマネで再現していたかと思えば、インターハイの会場は報道のカメラで一杯で「控え室にカンロ飴があるのかないのか?」なんてやってて大騒ぎ。そのうち山根元会長ご本人が報道の前に降臨し、「自分で説明すれば説得できる」という目論見が完全に裏目に出る独演会を生放送で披露して見事自爆。その後またも毎日新聞の報道で山根会長と暴力団組長との長年の交際が明るみに出て(→会長、組長と交友 19年前、連盟理事時代)、磐石に見えた山根体制は僅か2週間で崩壊しました。

 報道洪水のドサクサで捏造ライター片岡亮氏がなぜかワイドショーに出ずっぱりになるという珍現象まで発生。まるで国際経営コンサルタントのショーン・Kさんや元警視庁刑事の北芝健さんのような人気ぶりでした。テレビの身体検査ってどうなってるんでしょうかね?

 陰気な記事ばっかりでろくに更新もしてない当ブログのアクセスも急激に増え、昨年来の地道な活動が少しだけ報われた気分になりました。当時は周りの人にも「なんのメリットもないから関わらない方がいいよ」って反対されたなあ~。その後ネットメデイアのTABLOさんにも体験談をもとにした記事を掲載して頂きました(総力取材・アマチュアボクシング界激震 日本ボクシング連盟・山根明会長を追い落としたのは誰か――!)。

 昨年来、アマ関係者と連携しながら告発のお手伝いをしてきた当方としては喜ばしいことではあるのですが、新体制つくりはむしろこれからが本番。東京五輪へのタイムリミットも刻々と迫っています。そして当ブログとは6年のお付き合いになる高山勝成選手のアマ資格が認められるのか?という懸案もこれから議論が始まる段階。民主的な体制で組織を刷新し、若者が夢を持って飛び込める世界になって欲しいと切に願っております。

 世の中に人は山根会長に飽きて新しいオモチャに関心を移して行くと思いますが、当方は今後もしつこく顛末を伝えるとともに、折角出来たご縁ですのでアマチュアボクシング関連の情報も発信していこうと思っております。

木村×田中が楽しみな(旧徳山と長谷川が好きです)

山根明会長に退任要求!どうなる日本ボクシング連盟

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日本国内のオリンピックボクシングを統括する、日本ボクシング連盟で長らく強権を振るってきた山根明会長に対して、地方の組織から退任要求が突きつけられました。

はたして今後事態はどのように進展するのでしょうか?文書中で言及されている『不正経理』とは果たして何を意味するのでしょうか?

今後も進展があり次第、経過をお伝えして行きます。

文責 旧徳山と長谷川が好きです

スポーツツーリズムを考える旅?!PART2 WBOミニマム級タイトルマッチ in 熊本県芦北町

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すっかり遅くなってしまいましたが、8月27日に行われた福原辰弥選手×山中竜也選手の試合レポートです。

この試合は奇しくも、メイウエザー×マクレガーやコット×亀海と同日という日程。正直世間的には裏番組と言っていい試合ですが、地元熊本にとっては大きなイベントであります。都市部においても、ボクシング興行を取り巻く事情は年々厳しくなっておりますが、地方都市で興行を継続して打って行く難しさは並大抵ではないでしょうか。

まあしかし、そういった頑張る地方ジムや所属選手の足を引っ張るような意識の低い輩もいるようです。懲りない捏造ライター片岡亮氏が、ろくすっぽ取材していないのがバレバレのネガキャンで福原選手が所属する本田フィットネスジムを貶めるような表現をしてて呆れた次第。『その件は別途、伝えるとして』と書いてますが、この人過去に何か調べて続報を書いたことがあったでしょうかね?JBCの内紛や亀田兄弟に関する捏造記事から、金泰泳氏の金銭トラブル、菊池直子がカンボジアにいた!(笑)まで自分が書いたガセネタについてちゃんと総括してから、偉そうなこと書いて下さいなと思いました。それとも、また名誉毀損で訴えられたいんでしょうかね?

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なんかあったと匂わせるだけなら、誰でもできますよ片岡さん!

そういうわけで本題です。まずは交通手段の検討の為、地図を見てみると、試合のある熊本県芦北町は県の南部。新幹線でも行けるが、これだったら鹿児島空港からでも近いなあ、と思って飛行機を調べて見ると神戸空港から鹿児島便があることを発見。値段も新幹線よりかなり安かったので即予約し、鹿児島県の県境の街に安ホテルも抑えて、機中の人となりました。

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ホテルのある出水市に到着して、ぶらぶらと散策などして時間をつぶし、夜は温泉に入ってぼんやりと過ごしました。IMG_1307_R_R.jpg
味わい溢れる市の講堂

翌朝はチェックアウト時間とともに、駅に出てローカル線で芦北町に向けて出発。

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目的地のしろやまスカイドームは最寄り駅から10分ほど。会場につくと露店が出ており、取材のクルーも多く熱気に溢れています。
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会場に入ると玄関ホールでは、熊本地震復興支援の為のチャリテイサイン会の真っ最中。この日テンカウントゴングを行う高山勝成選手に、abemaTVの100万円企画で日本のライブストリーミングの歴史に衝撃を与えた亀田興毅氏、そして『ゾウ・シミンに勝った男』木村翔選手と三人のチャンピオンがそろい踏み。地方都市のファンにとっては、世界チャンピオンと生で触れあえることはとても貴重なこと。こういった工夫は大変いいことだと思いました。聞くところによると、キックやシュートボクシングの興行では、こういうイベントは結構あるらしく、ボクシング興行も工夫の余地が大きいなと感じました。


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サインの料金は1000円で、収益はリング上で来賓の芦北町長を通じて寄付されました。
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寄付金の贈呈者は平仲明信会長。この日は他にも先日引退を表明した内山高志氏も来場し、世界チャンピオンが大勢集う華やかな雰囲気となりました。
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アンダーカードでは、本田フィットネスジム所属で、国境なき医師団の外科医としてイエメンとコンゴに派遣された、『戦うドクター』池田知也選手がこの日も登場。4RTKOでタイ人選手に勝利し、5月の新人王予選の敗戦から再起しました。試合の合間会場内で、試合後の池田選手に偶然お遭いできたので、お願いして写真も撮らせて頂きました。

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池田選手が着用されているのは、国境なき医師団のベストだそうです。少しだけお話させて頂きましたが「新人王になるほうが、国境なき医師団に入るより難しいですよ!」という言葉が印象的でした。

国境なき医師団のWEBで、昨年から今年頭にかけてのコンゴでの活動についての池田選手のインタビューが読めます。
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フランス語で記載した手術記録!:池田 知也

メインに先立って、日本ボクシング界のイノベイター高山勝成選手のプロボクシング引退式も挙行されました。


とはいえ現役を退くわけではなく、オリンピックを目指して競技生活の続行を宣言していますから、ボクシングを引退するわけではありません。その辺はFightnews.comのインタビューで語られております。デビッド・フィンガー記者による高山選手のインタビューはこちらから→Takayama: I want Olympic gold now

ファイトニュースのレポートは、日本の記事はずっとジョーさんが書いてきましたが、業界人のジョーさんにはなかなか書けない記事だと思います。

空席が目立った会場も徐々に埋まりだし、メインの頃には八分といった入り(主催者発表は2800人)。県庁所在地ですらない、大都市からも遠い地方都市で、この動員はかなり凄い事です。はっきり言って大阪や神戸、京都のタイトルマッチでこれより薄い入りの興行はなんぼでもあります。

私、試合前は福原選手の優位は動くまいと言う見解でありました。出所が見にくい変則のボディ撃ちと強靭なメンタルに加えて、タフなキャリアと地元開催の利もあり、かなりアドバンテージがございます。一方の山中選手は、いかに福原選手の変則スタイルを攻略してヒットを稼ぐか?がキモになります。

福原選手が入場すると会場はやんやの声援。熊本の報道関係者も多く訪れており、地元の期待の大きさがヒシヒシと伝わってきます。一方の山中選手は落ち着き払った雰囲気で自然態。陣営も、さすが経験豊富落ち着きが感じられます。

1Rのゴングが鳴ると、福原はオープニングに得意の左ボディをヒットしますが、山中は軽快にジャブを放って積極的に手数を出して反撃。福原は様子見か手数が少なく、ラウンド後半少し反撃するものの山中がペースを握ります。

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序盤山中は福原のスタイルには付き合わず、距離を外してヒットを重ね、福原にとっては得意のボディが当たる距離がなかなか作れずもどかしい展開が続きます。福原はスピードで上回る山中を捕まえようと、ボディを叩いて食い下がりますが、山中はあくまで打ち合いには付き合わず、ジャブと姿勢が低くなる福原に会わせたアッパーなどで巧みにヒットを重ねてポイントをピックアップ。福原のスタイルをかなり研究して試合に臨んでいるのが伝わって来ます。福原は強引に距離を詰めて、ボディを叩いて山中を失速させたいところですが、なかなか自分の距離が作れない。とはいえ山中のヒットも単発が多く両者決め手には欠ける。

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中盤に入ると福原は山中のうるさいジャブをグローブではじいて、得意の投げるような長いボディで反撃。山中がボディを封じようと密着すれば細かいボディを集める。ただこの小さいボディはジャッジに有効打と見られているかは微妙。後半に入るとボディのダメージで徐々に失速するかと思われた山中は、更にスピードアップ。速い出入りで、もう一度福原の距離勘を狂わせて試合のペースを掌握。福原は的を絞らせない山中のスピードを攻めあぐねる噛み合わない展開。終盤に入っても山中は手数はさほどではないものの、ヒット率は高く福原の強打に捕まらず集中して対応、福原陣営は印象的な見せ場を作れないままズルズルとラウンドを重ねる。セコンドは採点で勝っているという読みがあるのか?それとも対応が出来ていないのか?

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最終ラウンドはさすがに福原は打って出て、かなり強引に距離をつぶしに行きますが、最後までボディを叩ける距離は作れず。山中はプランどおりと見えるローリスクでクレバーな戦法のまま。どっちにしろ両者これと言った見せ場はなく、ポイントは僅差のはずですが…。
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健闘を称えあう二人

ポイントの読み上げが始まると、二人目で山中勝利となって真正コーナーは大喜び、客席と福原陣営は意気消沈と好対照となりました。山中陣営は戦前の分析と対策で、見事に福原を攻略。後半になってもスピードも集中力も切れなかった準備のよさも際立っていました。試合中的確な指示で、ペースを渡さなかったセコンドワークも見事。一方福原陣営は、展開を変えられず世界戦経験の少なさを露呈したように見えました。展開を変えるような指示を出せなかったセコンドワークも疑問でした。ポイントを読み間違えていたのでしょうか?体力を余して負けたように感じられて、いかにも勿体無かった。

FIGHNEWSにスコアカードが掲載されていましたが(→ファイトニュースの記事『Full Report: Yamanaka dethrones WBO 105lb champ Fukuhara』)、ジャッジ三者が一致してるラウンドは三つしかなく、採点が難しい試合であったことが伝わって来ます。とはいえ、全体を見れば山中選手のクリーンヒットが多く、判定は納得が行くものでありました。福原選手にとっては持ち味を封じられて不完全燃焼に終わったといったところでしょう。実際試合としても見所に乏しく、噛み合わないまま終わった印象でした。

久々の地方ジム世界チャンピオンが敗れて、私のスポーツツーリズムも一旦終わりですが、今年二回の観戦ツアーは大変面白い体験でありました。帰路の車窓からの眺めは、不知火海の美しい夕焼けが見れて最高でありました。震災直後でありながら、地元での試合開催に拘って、私を素晴らしい土地に誘ってくれた、福原選手と本田フィットネスジムに改めて感謝したいと思います。
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これからはますます、地域密着がプロスポーツの課題になると思います。福原選手の戦った二つの世界戦は、日本中の地方ジムにとっての示唆に富んだ、時代の変化を先取りする非常に重要なイベントだったと思います。

個人的には福原選手の再起を願っている(旧徳山と長谷川が好きです)

高山勝成選手のアマ資格登録を求める署名活動が開始 山根明氏を告発する『文春砲』で日本ボクシング連盟が激震!

先日発足した『高山勝成選手のアマチュア登録を支える会』ですが、早速FACEBOOKページが立ち上がるとともに、請願の署名活動が始まっています。署名用紙をダウンロードして署名を集める方法と、電子署名の二つの方法が可能です。皆様のご協力をお願いいたします。

詳しくはこちらをごらんください
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高山勝成選手のアマチュア登録を支える会のFACEBOOKページ

署名希望の方は以下のリンクからどうぞ
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署名用紙のダウンロードはこちらから

電子署名はこちらから

繰り返しに成りますが、IOCのルール上はプロ選手の参加を妨害することは出来ません。一刻も早くアマ選手登録が出来ることを望みます。

IOCとAIBAの方針に逆らって、プロ経験者のアマ登録を妨害している、そんな日本ボクシング連盟(以下日連)が、思わぬトラブルで激震しております。なんとびっくり、週刊文春というドメジャーな媒体が山根明会長の告発記事を掲載したことで、記事の一部内容がYAHOOのトップにも掲載され、一連の問題は広く周知されました。これは、プロボクシングを統括するJBCの一連のスキャンダルと同様の病理といいますか、要はプロアマ問わずボクシング業界自体が極端な村社会であり、チェック機能を持たないことからくる構造的問題であります。

週刊文春記事のダイジェストはこちらから
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村田諒太も犠牲者「日本ボクシング連盟」のドンを告発

 山根氏への告発の端緒となったのは近畿大学ボクシング部を舞台にした、鈴木康弘元監督によるセクハラ・パワハラ問題であります。鈴木氏は女子部員へのセクハラや男子部員へのパワハラなど数々の問題行動で、すでに諭旨解雇されており、監督就任期間はわずか一年強でありました。スパーリングで学生選手を『制裁』するというような陰湿なこともやっていたようで、なんとも人格を疑うような話であります。

NHKが詳しく報じております
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近大ボクシング部監督 諭旨解雇

 週刊文春によると、ロンドン五輪代表で自衛隊出身の鈴木氏は、山根明氏の孫娘と結婚しており、近畿大学監督就任も山根氏の政治力によるものだということ。報道が事実であれば、近畿大学ボクシング部にとっても、大学当局にとっても、まさに迷惑千万であります。そもそも鈴木氏は北海道出身で拓殖大学から自衛隊という経歴で、関西にも近畿大学にもなんのゆかりもなく、山根氏との縁戚関係をみれば政治的な登用であったことは問題発覚前から明らかでありました。彼のやりたい放題の問題行動も、日連の絶対権力者である山根氏の威光を借りたものであってこそ、だと私には思われます。したがって山根氏にとっても決して他人事ではないのです。


 山根氏の個人支配の問題性は、アマチュアボクシング界では公然の事実であり、アマ選手のプロ転向を妨害する『村田ルール』から始まって、清水選手のAPB参加を巡るトラブルや、IOCの方針を無視したプロ選手の排除宣言など、属人的で非民主的な組織統治は従来から明らかでありました。あの独特のファッションも含めて「オリンピック競技を統括する団体の長である」ということを客観視する素養がないことは明白であると思います。

 近大のスキャンダルに置いても、山根氏は自分の責任は棚に上げて鈴木氏を批判していますが、今回文春の記事で実名の告発者となったのは、元近畿大学ボクシング部のコーチと総監督を歴任し、日連では理事も務め山根会長の側近と言われた澤谷廣典氏。近畿大学や日連の内実についてもっとも詳しいと言ってよい人物です。私が高山選手のスパーリングの見学に行った際も、澤谷氏に現場で取材対応をしていただいたことがございます。当時は現役選手でもあった青年監督の浅井大貴さんと元世界チャンピオンの名城信男ヘッドコーチが選手を指導し、澤谷氏は部全体を統括するというような役割分担に見受けられました。

近畿大学ボクシング部に訪問した際の過去記事二本を以下に再掲しておきます。
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高山勝成公開スパーリングin 近畿大学ボクシング部レポート
異例の二団体同時決定戦へ!高山勝成インサイドレポート&スパーリングレポートin近畿大学

 その澤谷氏がコーチに対する暴力事件で辞任したことが、6月にまずボクシングビートで報じられ、7月に入って鈴木氏のセクハラ・パワハラが一般紙にも載るようなニュースになり解雇され、その後今度は名城信男ヘッドコーチのアマ会場への立ち入り禁止がアナウンスされると言う奇妙な事態が起こります。

名城コーチへの出入り禁止処分を伝える記事
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名城・近大ヘッドコーチ、アマ試合出入り禁止

 この名城コーチに対する処分は、全く不可解で不当なものであると思います。ぶっちゃけ鈴木監督の問題行動を告発した近大ボクシング部に対する、山根氏サイドからの意趣返しだと見えるのですが穿ちすぎでしょうかね?そうでないとタイミングが余りに不自然です。近大のボクシングに近親者を送り込んだものの、問題行動で排除されたことを逆恨みして、試合時にコーチが選手の指導をすることを妨害しているとしたら、これは競技そのものへの冒涜です。

 日連は学校の部活動も統括管理する立場であり、教育現場に顔向けできないような行為をしている人物がトップにいることは大変な問題だと思います。現場で選手を指導するアマチュアボクシング関係者は、選手と業界の未来の為にも自浄作用を発揮して組織の刷新を果たして欲しいと思います。

 そしてこれはプロにとっても決して他人事ではなく、JBCの秋山氏も山根会長と同様の、個人支配による様々な弊害を生んでいることを自覚してほしいと思います。極端な個人支配が生まれる背景には、周囲の人間にも少なからず責任があるのです。

 しかしライセンスの発給をちらつかせて他人を支配するってプロもアマもやってること一緒やん。ボクシング界ってこんなゲスしかトップにおらんの?

日連がどうなるか着目している(旧徳山と長谷川が好きです)