HARD BLOW !

11.5三田 大沢宏晋選手がインドネシアチャンピオンに大差判定勝ちも内容は低調

 11月5日は、珍しく興行をハシゴして参りました。まずは昼の部、兵庫県三田市の三田ホテルで行われた大成ジムの興行にて、WBA11位の大沢宏晋選手の試合を観戦。  

大沢宏晋←大沢選手についての過去記事はこちらから)

 会場はニュータウンの中にある瀟洒な雰囲気の三田ホテルさん。シャンデリアもまぶしい素晴らしい雰囲気でしたが、こんなゴージャスな会場なのになんと中学生以下は立ち見無料!ヤングボクサーが多い大成ジムらしい、粋な施策でございました。以前、某業界関係者にボクシング人気復活に必要な施策を伺ったところ「少なくとも中学生以下は無料にしなきゃダメだよ」とおっしゃってましたが、なかなか出来そうでできないことですね。

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 アンダーカードで目を引いたのは、まずは4回戦に出場していた真正ジムの大橋哲朗選手。スタイリッシュなサウスポーで、スピードもテクニックも素晴らしかったです。4Rのボディ打ちは凄かったなあ~。対戦相手の新井一颯選手も海外デビュー済みで、U15日本チャンピオンと言う有望選手でしたが、この相手に4回戦で全てのラウンドを支配した判定勝ちは凄いですよ。

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 もう一試合注目だった無敗の東洋ランカー秋月楓大選手でしたが、大鵬ジムの木久健次選手に3RTKO負け。木久選手は初の8回戦で、見事東洋ランキングを手に入れました。

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セミで登場した大沢宏晋選手は、インドネシアチャンピオンのエリック・デストロイヤー選手と対戦。大沢選手は序盤からなぜか手数が出ず、もどかしい展開。

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持ち味のハードジャブは鳴りを潜めて、ボディ打ちに終始し、4Rになんとか顔面に右の強打をヒットしてマウスピースを飛ばし、その後連打でダウンを奪い奪いますが、見せ場はそこだけ。展開の無い試合に、会場の観客からは「大沢ってこんなもんかい」という不満の声も聞かれました。正直、私の目から見ても、かみ合わない変な試合でした。
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 デストロイヤーというには余りに消極的な対戦相手の姿勢にも原因はあったかと思いますが、世界ランカーなら自分から展開を作って、倒しきって欲しかったところ。試合後のインタビューでも、大沢選手からは「折角来て頂いたのにすみません」と反省の弁だけが...。

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 消化不良の内容でしたが、年末には世界ランカーとの試合が控えているとのこと。もともとは10月の試合が11月になったことで、試合間隔は縮まりましたが、ダメージのあるような試合ではなかったので12月の試合で挽回していただきたいと思います。

 このあと大阪市内の天神ジム+ABC(アジアボクシングコミッション)の興行を見るためにメインは見ずに中座させて頂きました。大変失礼いたしました。

 同じ日に行われた大沢選手の僚友、金井隆明選手の試合は金井選手が1RTKO勝ちし、連敗を脱出しました。おめでとうございます!

 年末はメキシカンの世界ランカーと対戦ということで楽しみな(旧徳山と長谷川が好きです)

世界ランカー大沢宏晋が復帰第二戦へ スパーリングレポート

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 今年6月、再起戦でいきなり世界ランカーのフリオ・コルテス(エクアドル)相手に判定で完勝した大沢宏晋選手(←名前をクリックすると大沢選手についての過去記事が読めます)。昨年11月ラスベガスで、次世代スター候補のオスカル・バルデスに挑んで痛烈な苦杯を喫した試合から、たった一試合で再び世界ランカーへと復帰しました。

 10月には再起第二戦がアナウンスされましたが、なんと興行側の事情で中止。その後11月5日の日曜日に日程が変更となりました。試合会場は兵庫県三田市の三田ホテルで、13時開始の昼興行となります。
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 突然の興行中止にもかかわらず、近い日程での試合開催が可能になったことは大変な幸運でありました。

 試合まで一ヶ月をきった先週、ジムにお邪魔して追い込みのスパーリングを見学するとともに、スパー前後に色々とお話も伺ってきました。まずは復帰戦となった、フリオ・コルテス戦の感想を尋ねてみました(大沢選手の発言は赤文字

HB「コルテス選手かなりパンチがあったように見えましたが...」

大沢「ホンマにやばかったですよ!(笑)ガードの上からでも脳揺れましたからね」


HB「いきなりレコードの良い世界ランカーとやるというのはリスクが高いし、実際最後までパンチは威力ありましたね。」

大沢「復帰戦やからって、訳分からんタイ人とかじゃ応援してくれてる人に申し訳ないんでね。世界ランカーとやって、2、3ポイント差で勝つんじゃなく、誰が見ても文句なしの大差で勝てたので良かったです。」

HB「一ヶ月試合が延びるというアクシデントがありましたが、影響はありますか?」

大沢「もともと、いつ話があってもいいように体重も変動させてないですし、去年から減量やリカバリーも方法も分かってきてるので問題ないです。」

HB「ウエイトは?」

大沢「練習後で3.5キロプラスくらいですね。順調です。」

 この日のパートナーは、ジムメイトで、2015年度の新人王戦西軍代表、一階級下スーパーバンタム級の金井隆明選手。金井選手も11月5日に兵庫県市川町で芹澤天明選手との試合があるということで、お互いが最終調整であります。

 スパーは6R。お互い手の内は分かっている同士ですが、激しい打ち合いとなりました。

 金のグローブが大沢選手、白いグローブが金井選手です。

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 二人の選手に同時に指示を送る中島トレーナー

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 金井選手の好打

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 終盤はロープ際で激しい攻防

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 スパー後はロマンサジム名物、グローブを打ち合う攻防練習。

 今回は両選手とも近い距離での打ち合いを重視したスタイルで、手の内が分かっている相手にいかにパンチを当てるかという駆け引きが大変に面白かったです。大沢選手はスパーでは打ち込まれる場面が結構あるのですが、それはいつものこと。疲れている中での打ち合いで調子を上げていくのが調整スタイルになっています。大沢選手は単発のパンチでも相手を止めることが出来るのが強み。試合で強打をいかに当てるか?を想定した調整であることが伝わって来ます。一方の金井選手は現在連敗中ですが、一階級上の世界ランカーの大沢選手と互角の打ち合いを展開しており、こちらも好調そう。連敗を脱出して欲しいです。

 スパー後にもう一度お話を伺いました

HB「今日は3週前にしては動きも良かったし、手も良く出てましたね。」

大沢「そうですね。疲れてる中でも、動けてるし、ジャブからの組み立ても上手く行きました。」

HB「竹中選手や細野選手や天笠選手など、階級も年齢も近い世界ランカーが負けて進退に注目が集まってますが、大沢さんは『負けたら終わり』と言ってましたね?」

大沢「そうですよ。負けたら辞めます。」

HB「こちらとしてはどうしても、勝ち残ってもう一回世界戦に行って欲しい。」

大沢「自分としてもバルデスとの試合が、試合前飯が食えなくなったり、何かいつもどおりじゃなかった...。記者会見とかでも『絶対に勝ったる』という気持ちも弱かったんちゃうかと...。ラスベガスに行ったということで、どこか満足してたのかも分からん...。バルデスに負けて、そういういろんなことが分かって...。次は同じ失敗はしないです。」

HB「でもあの舞台で試合するというのは、誰でも出来る体験じゃないですからね。大沢さんは以前『自分はなんでも時間がかかる人間なんです』と仰ってましたけど。」

大沢「そうなんですよ。経験しないと分からないんですよ。」

HB「(世界戦は)スーパーバンタムでもいいと言ってましたが。」

大沢「はい。チャンスがあれば全然、なんの問題もないです。」

 今回も、バルデス戦での敗戦のインパクトの大きさを改めて感じました。

 『時間がかかる人間』と自分を分析する大沢選手ですが、だからこそ30代を過ぎた今も少しづつ強くなっていると思います。下半身の強化でパンチ力やフットワークは向上し、40戦のキャリアと日々の地道な練習でテクニックも戦術眼もジリジリと向上しているのが伝わって来ます。『時間がかかる人間』だからこそ、成長が止まっていないと思えるのです。

 選手のタイプも色々。叩き上げで成長を止めない大沢選手が、もう一度大きなチャンスを掴めるよう、微力ながらこれからも応援して行きます。


 色々書きたい小ネタがある(旧徳山と長谷川が好きです)

大沢宏晋復帰戦で難敵世界ランカーに完勝!6.4 大沢宏晋VSフリオ・コルテスin堺

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 ラスベガスでのオスカル・バルデス戦の痛烈な敗戦から7ヶ月。WBOのルールで世界ランキングも失った大沢宏晋選手が、再起戦でいきなり世界ランカーと対戦、という危険な選択に打って出ました。6月4日に行われたその試合をレポートいたします。

 この日の興行は50ラウンドということで長丁場かと思いきや、メイン前のA級ボクサーの3試合が全てタイ人ということで、ことのほかサクサクと進行。体格差も明らかなタイ人三連戦は、失礼ながら緊張感ゼロでございました。アンダーカードでは、新人王予選の、小柄で度胸良くインファイトをしかける岸根知也選手と、長身でテクニシャンの原優奈選手という対照的なタイプの対戦が、好試合でした。3R終盤に原選手がダウンをとられて岸根選手の2-0僅差判定勝ちという結果でしたが、パンチがヒットしているとはいえ、スリップでも良いような微妙なダウンで、まさに拮抗した内容。岸根選手の思い切り良い攻撃は見事でしたが、一方の原選手は4回戦より長いラウンドで真価を発揮してくれそうな選手と見えました。新人王のもう一試合は、一方の選手が棄権で不戦勝扱いだったようですが、場内のアナウンスは皆無!パンフレットに名前が載ってるんだから、なんか言わなきゃダメだろと思いました。

 休憩も無くテンポ良くメインとなって、まずはコルテス選手が客席から入場。ブルーと黄色のフード付きガウン。IMGP3860_R.jpg

 大沢選手はなぜかサラ・ブライトマンの『Time to say goodbye』で入場。再起戦なのに引退試合みたいです(笑)。コスチュームは金色。
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 コルテス選手はコールを受けて、観客にアピール。短躯ながら上半身の筋肉はなかなかのもの。特に背中の筋肉が目を引きます。
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 13勝11KOという戦績や、ビデオ映像で見る限りは、ドのつくファイターという印象のコルテス選手がどう出るか?注目しつつ1Rのゴングを聞くと、コルテス選手は躊躇せず接近して、ワイルドにビッグパンチを振るってきます。対する大沢選手は、大振りのパンチをブロックしつつ、お馴染みのソリッドなジャブと左右のボディフックで対抗。ただコルテス選手のプレッシャーは相当なもので、パンチも雑でなく当て勘が備わっています。

 コルテス選手は中間距離では対角線の豪快なコンビが出ますが、接近すると単調になる印象で、大沢選手はひっつけば対格差を生かしてボディうち、中間距離ではジャブと定石どおりの攻め。ただコルテス選手のパンチはかなり強く、ガードの上からでも破壊力が伝わってきます。

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 序盤から大沢選手の左右ボディフックが当たりますが、コルテス選手の前進は止まらず、時折強いパンチが大沢選手の顔面やボディをとらえます。これが芯を食ったらワンパンチKOもあり得るな、というような迫力あるパンチにどよめく場内。やはり無敗の世界ランカーという看板は伊達ではありません。ただ4Rあたりから、ボディ打ちの影響かコルテス選手のプレスがやや弱まってきます。
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ボディが効いたのか、闇雲な前進が止んで、顔面を突き出して挑発をしたりといった動きを見せ始めます。

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 中盤コルテス選手の手数が減ったことで大沢選手は距離を詰めて更に攻勢。いきなりの右やアッパーもヒットし、逆にコルテス選手の攻撃は単発気味。ただ、コルテス選手のパンチは未だにパワー充分で、一撃必倒の威力を感じさせ気が抜けません。

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 終盤大沢選手はスパーでも見せていた、近距離でのフットワークを使ったショートの連打も披露。ボクサーファイターとしての進化を見せつつ、セコンドの指示を聞いて右のビッグパンチを当てたりと冷静さも充分。9R終盤にはロープ際で激しいパンチの交換がありましたが、的確性で大沢選手が上回りコルテス選手をダウン寸前に追い詰めます。

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 最終ラウンドにはロープ際にコルテス選手を呼び込んで、右ストレートをカウンターでヒット。展開が一方的となったところでゴングと成りました。

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 健闘を称えあう二人

 判定は99-90、99-89、99-91というフルマークに近い大差3-0で大沢選手の勝利。負けたコルテス選手も試合後に勝利をアピールするような仕草は一切せず、結果を受け入れている風でした。

 大沢選手の様子は、勝ったとは言えやや不服そうで、リング上のインタビューでも「不細工な試合でした」と厳しい自己評価。
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 確かに、終盤ダウンシーンを呼び込むような集中打が見られなかったことは事実で、「あそこまで追い込んだのだから」という不満も分からないではないですが、この試合は世界ランカーに返り咲くのがテーマ。コルテス選手のパンチも最終ラウンドまで死んではおらず、過剰なリスクをとらなかったのは、戦略上正しいと思います。KO率が高い無敗の世界ランカーに、フルマークに近い判定で勝った、ということをシンプルに評価するべきです。

 リスキーな再起戦でしたが、下半身強化で備わったタイトなフットワークがあらたな強みとして加わり、ベテランながら更なる進化を感じさせました。ロマンサジムのセコンドワークも隙が無く、大沢選手との一体振りが際立っておりました。

 コルテス選手のガッツが最終ラウンドまで持続したことで、大差判定ながら、だれる事もなく緊張感溢れる好試合となりました。アンダーまでのタイ人祭りとの落差が激しい分、よけい染みたな~。

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コルテス選手のセコンドから帽子を送られる大沢選手
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コルテス選手の左目はふさがっておりました

 世界ランカーに明確に打ち勝って生き残った大沢選手。陣営はさらなる上位ランカーとの対戦も示唆していますが、楽しみに次の試合を待ちたいと思います。

 しばらく見たい試合がない(旧徳山と長谷川が好きです)
 



 

世界ランカーと再起戦 大沢宏晋再びリングへ!PART2

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大沢選手のナックル。盛り上がった中指の甲がパンチ力を物語っております。

前回のレポートはこちらから
   ↓
世界ランカーと再起戦 大沢宏晋再びリングへ!

過去記事はこちらから

 2013年2月
 大沢宏晋選手のサスペンドについて">どう考えてもおかしい大沢宏晋選手のサスペンドについて
 2014年8月
 前提が崩れた大沢選手のサスペンド
 2016年10月
 生野発ベガス行き!大沢宏晋ジムワークレポート&インタビューinロマンサ雅ジム 
 大沢宏晋選手記者会見にお邪魔してきました
 いよいよベガスへのカウントダウン 大沢宏晋選手最新情報
 ベガスへ向けていよいよ追い込み 大沢宏晋選手ロングスパーレポート
 スパーリング打ち上げ!大沢宏晋ベガス渡航直前リポート
 2016年12月
 大沢宏晋選手帰国後初インタビュー ラスベガスで掴んだ自信と課題 PART1
 大沢宏晋選手帰国後初インタビュー ラスベガスで掴んだ自信と課題 PART2
 大沢宏晋選手帰国後初インタビュー ラスベガスで掴んだ自信と課題 PART3

今週もスパーリングにお邪魔して見学させて頂きました。予定されていた坂選手とのスパーはこの日は無しでありました。

今回はジムメイトのプロ選手とプロテスト直前の練習生の方と3人×3R。三人三様、相手のスタイル・出方に合わせて、カウンター主体から、足を使っての出入りのボクシング、ワンツー主体のスタイルまで即興性に満ちたスパーでありました。

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 追い込み中で疲れもあると言うことでパンチを貰う場面もありましたが、足は良く動いておりステップでパンチを外す動きも軽快。上下へのジャブや接近時の右ボディアッパーも有効でした。頭へのストレートは強烈で、大きなグローブでも相手が吹き飛ぶような威力。

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 スパー後はドラムミットを感触を確かめながら2R。

 前回・今回とスパーで目を引いたのは足の筋肉の盛り上がりぶり。ふくらはぎもすねもパンパンなのであります。
 
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 その辺について伺ってみました。(大沢選手の発言は赤文字

HB 前回に比べてふくらはぎの筋肉がすごいですけど。

大沢 坂道で自転車押すトレーニングしてつけたんですよ。

HB 足が良く動いてるから、中島トレーナーが言ってるようにラウンドが長くなっても足でパンチを外せてますよね。

大沢 そこは良くなってるんですけど、パンチをかわした後どうオフェンスにつなげるかが課題ですね。今日は疲れもあってそこがスムーズにいかなかった。

HB ベガスから帰ったあとオフェンスを強化したいということは言ってましたね。

大沢 あと二週間で攻防のつなぎを強化して試合を迎えたいです。

下半身強化をいかに攻撃力につなげるか?試合を楽しみに待ちたいと思います。

田中恒成の試合に注目が集まらなくて気の毒だと感じた(旧徳山と長谷川が好きです)



世界ランカーと再起戦 大沢宏晋再びリングへ!

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 ラスベガスでの敗戦から半年。大沢宏晋選手の再起戦が迫ってきました。

 昨年11月、トップランクが次世代のスターとして猛烈にプッシュするオスカル・バルデスに挑んで、敵地で壮烈に散った大沢選手。2万人の観客を飲み込んだラスベガスのアリーナでの体験は、果たして彼のキャリアにどのような影響を及ぼしたのでしょうか?

 JBCの腐敗職員達の手前勝手な内部抗争に利用されて不当なサスペンドを受け、世界ランカーとしての一年間を棒に振ったのが5年前。ライセンスの停止中は一度は引退も考えたという大沢選手でしたが、東北の津波被災地でのボランテイア体験などを経て再起。その後、KOのみの7連勝で世界ランキングを昇り詰め、全世界に中継されるビッグマッチに辿り着いたその道程はまさに奇跡的なものでした。詳しくは過去記事をご覧下さい。

 2013年2月
 どう考えてもおかしい大沢宏晋選手のサスペンドについて
 2014年8月
 前提が崩れた大沢選手のサスペンド
 2016年10月
 生野発ベガス行き!大沢宏晋ジムワークレポート&インタビューinロマンサ雅ジム 
 大沢宏晋選手記者会見にお邪魔してきました
 いよいよベガスへのカウントダウン 大沢宏晋選手最新情報
 ベガスへ向けていよいよ追い込み 大沢宏晋選手ロングスパーレポート
 スパーリング打ち上げ!大沢宏晋ベガス渡航直前リポート
 2016年12月
 大沢宏晋選手帰国後初インタビュー ラスベガスで掴んだ自信と課題 PART1
 大沢宏晋選手帰国後初インタビュー ラスベガスで掴んだ自信と課題 PART2
 大沢宏晋選手帰国後初インタビュー ラスベガスで掴んだ自信と課題 PART3

 大沢選手が復帰戦の相手に選んだのはWBAフェザー級15位のフリオ・コルテス選手。なんとびっくりエクアドル人であります。エクアドルと言えばガラパゴス諸島やバナナにサッカーくらいしかイメージはありませんが、プロボクシングもあるんですね、ということも大沢選手を通じて知ることが出来ました。

 戦績は13戦13勝11KO(BOX RECへのリンクBoxRec Julio Cortez)。レコードはかなり立派ですが、エクアドル国内でしか試合をしておらず正直謎の選手であります。


エクアドルは多民族国家ですが、コルテス選手はアフリカ系。動画を見る限りは、スピードはさほどではありませんが、かなり攻め方が強引でパンチが重そうですね。小柄ですが、体が強く馬力がある選手、と言うイメージです。エクアドルのボクシング中継は、まるで競馬中継のように終始アナウンサーが早口でまくし立ててて凄いですね。

 コルテス選手のニックーネーム『Pelea』は『喧嘩』みたいな意味だそうです。どっかで聴いた言葉だと思ったら「狂気に生き」のキーワードでしたね。
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 大沢選手とは今年に入って、久田選手や久保選手の試合の会場などでちょいちょいお会いしていたのですが、改めてロマンサジムにお邪魔して練習の模様など見学させて頂きました。

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 ジムに着くと大沢選手はアップ中。今回の調整では大阪商業大学の学生選手とスパーする機会が多く、短いラウンドで何人ものアマ選手の相手をするのは本当にキツイというお話から。(大沢選手の発言は赤文字)

「やっぱり3Rでバンバン手数出してっていう言うスタイルだと、アマの選手は凄く強いですね。テンポの中でどんどんペースとってくるんですけど、こっちは強いパンチをいかに当てるかと言うスタイルなので。」

とのこと。今週からは、先日圧勝で日本チャンピオンになった関西一のホープ坂晃典選手が、スパーリングパートナーとして出稽古にくるとのことで、そこからは試合に向けた最終調整となるようです。まずは試合に向けた展望を伺いました。

HB 「復帰戦がいきなり世界ランカーになりましたけど。」
大沢 「もうタイ人とやるのとか時間が勿体無いでしょ。」
HB「というか、知らなかったんですけどWBOって世界戦で負けたらランキング無くなるんですね。」
大沢「そうなんです。」
HB「厳しいですね。」
大沢「そういうところは、IBFとかより厳しいくらいで。まあ分かってたことなので。」
HB「ウエイトは順調ですか?」
大沢「今(試合25日前)4キロオーバーくらいでなんの問題もないです。ラスベガス終わった後は休んでたので10キロくらい増えたんですけど、ある程度スケジュール決めて2月くらいから走り出したら順調に落ちました。減量法は本当に最近、この間の試合くらいで、やっといいやり方がわかったという感じで。『38試合やって、やっとわかったんかい!』ちゅう話なんですけど(笑)。」
HB「具体的にはどういうことなんですか?」
大沢「食べるものと食べ方ですよね。例えば前は『寝る前に食べたら太る』と思い込んでたから、夜は少ししか食べなかったんですけど、夜食べても寝て朝走ったら落ちるんですよ。絶食してる方がストレスになるし力も入らないから、夜しっかり食べた方が調子もいいし動けるんですよ。」 
HB「一般的に年齢を重ねると代謝が落ちて、減量がきつくなると言われてますけど」
大沢「疲れが少しぬけにくくなったかな?とは思いますけど、肉体的な衰えは感じないですね。むしろ『もっと強くなれる』という感じですね。」
HB「それもバルデスとやったから実感できたことですよね?」
大沢「それにあれでやめたら『俺はラスベガス行くのが目的やったんか?』ってなるじゃないですか。あの試合の時は当日も2キロしかリバウンドしなかったんですよ。そういうところも、自分ではいつもどおりのつもりでも、なんかやっぱり本来じゃなかったのかな?と感じることがあって…。」
HB「それもこれも実際行って、やってみたからこそ分かることですよね。」

 大沢選手と会話していて、ラスベガスで体験した昂揚と、試合に負けた悔しさが何度も交錯する様子は大変印象的でありました。

 この日の練習はマススパーで、ロマンサジムのプロテスト直前の練習生の方3Rと出稽古に来た選手が2Rづつ3人。

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 練習生や見学者も注目する中、スパーがスタート。
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 スパーリングを通じて、フットワークとボディジャブが印象的でした。大沢選手のフットワークは目に見えて躍動感があるというのではないですが、無駄な動きが無くスムース。
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中島トレーナーは「足を使ってパンチを外す」「ボディジャブ」「当たったら連打」というシンプルな指示
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 大沢選手は軽打しか打たないと言う条件でしたが、2人目と3人目は二度のダウンでともに2R持たずストップ。
 
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 最後の相手はなんとたまたま、大沢選手の地元の先輩。体重差15キロながらプレッシャーを受け止めて押し返して圧倒。
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 試合間隔も充分と言うことで、動きも軽快でスタミナも充分でした。

 スパー後に、ボディジャブが印象的だったことを伝えると、

 「バルデスとやったときは、向こうのフックの軌道が見えなくて打てなかったんですよ。」

 とバルデスの死角からくるフックとボディ打ちのリスクについて、身振り手振りを交えて説明をしてくれたのですが、未だにバルデスの強さが鮮烈な印象になって、残像が頭を離れていないということが伝わってきました。

 最後にコルテス選手を意識してエクアドル産のバナナを差し入れとして渡すと、ビニールの上からかじってくれました。お気遣いすいません!
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 はたして世界ランカーに返り咲けるか?試合まで注目していきたいと思います。

 坂選手とのスパーも見学に行こうかと考えている(旧徳山と長谷川が好きです)