FC2ブログ

HARD BLOW !

亀田三兄弟と亀田プロモーションがJBCに勝訴(記者会見配布資料の画像あり)

予想通りの結果でした。亀田を追い出せと煽ったゴミ記者と低能ファンはJBCの賠償金をなんぼか負担しなきゃいかんと思います

亀田サイドの記者会見で配られた資料の画像を以下にアップしておきます。

秋山理事長の言い分を垂れ流して世論を間違った方向に誘導してたネットニュースの記者も来てたらしいですが、責任は感じてないのかな~?違法行為の当事者の意見垂れ流しても、ページビュー稼げたらなんでもいいんですかね?

そもそも彼の取材記事に載ってる自身のコメントを、JBCの秋山弘志氏は「わしゃそんなこと言うてへんで」とばかりに否定してるのですが、記事が誤報だと名指しされてもケツ舐めるなんてプライド無いんですかね?まあいいや。

ちょっと画質は悪いですが、ご容赦ください。メデイアもネット版があるんだから記者が変なバイアスつけた解説するより、こういう画像そのまま掲載したほうが良くねえ?

記者会見1
記者会見2
記者会見3
記者会見4
記者会見5
記者会見6
記者会見7
記者会見8
記者会見8-2

記者会見9


亀田VSJBC裁判 判決の前に その③ ライセンス発給を不当な支配に利用したJBC

一昨年大きな話題となった、アマチュアボクシング日本連盟の山根会長の騒動は、皆様の記憶にもまだ新しいと思います。

あの当時、「山根氏はなぜあそこまで強大な権力を手に入れられたのか?」ということが盛んに問われました。その答として、多くの関係者が指摘した山根氏の力の源泉は、『アマ資格』と『処分』でした。全国の指導者は、山根氏の胸先三寸で行われるアマ資格の承認や停止、各種の処分におびえて、山根氏に直言しにくい空気が徐々に醸成された結果、独裁とも言ってよい組織体制が生まれたのです。

競技をする選手や指導者にとって、競技に参加できる資格はいわば生命線であり、ことにプロにとっては生活権に関わる問題です。JBCが行うライセンスの停止や承認と言った処分は熟慮の上で公平に行われることが大前提です。

ところがJBCはここ数年組織防衛のためとしか思えないような、恣意的なライセンス停止を乱発しています。その代表的な例が現在話題となっている亀田兄弟の所属ジムの会長とマネージャーのライセンス停止です。

このライセンス停止については忘れてはいけないことがあります。

JBC職員でもあるリングアナウンサーがフリーライターの片岡亮と同席して、「亀田兄弟に監禁・恫喝・暴行された」という嘘の被害体験を記者会見でブチ上げたのが2014年の2月7日。

そのまさに同じ日に亀田ジムの会長とマネージャーのライセンス停止がJBCから発表されました

嘘つきリングアナと捏造ライターが「まあ皆さん聞いてください!亀田に監禁・恫喝・暴行されましてん。クヤシ~!」と嘘の記者会見をした日に、ライセンス停止の発表のタイミングを合わせて世間に「亀田はそんなに悪い奴なのか!」と誤認させようとしてるようなセコイことするスポーツの統括団体が他にありますか?

今となっては「監禁・恫喝・暴行」はボンクラによる狂言だということ分かっているし、JBCも敗訴寸前でどっちが正しかったかは明らかですが、実際にJBCはそういう汚いことを平気でする組織に成り下がっていたのです。

それ以前にも2013年には大沢宏晋選手が、JBC関西事務局職員の解雇のとばっちりで、明らかに不当な処分を受けています。JBCは自分たちがやった不当解雇や違法行為を正当化したり、自分たちに逆らう者を見せしめにするために、平気でライセンスを止めてきたのです。
            ↓
どう考えてもおかしい大沢宏晋選手のサスペンドについて

その一方でジム内で性犯罪を犯して収監されるようなクラブオーナーや、路上強盗で捕まって刑務所から出てきたばかりの選手(その後再犯で逮捕)、特殊詐欺の首謀者として逮捕されるようなマネージャーなんかにはホイホイとライセンスを出しています。問題人物にはライセンスを出すのに、JBCの言うことを聞かない人間にはライセンスを出さないと言った、極めてデタラメな運用をしているのです。

本来ライセンス制度とは競技の公正で安全な運用をするためのもので、制度を自分たちの意に染まない人間を排除するために悪用するなどというのは言語道断です。JBCは「亀田なんか世間の嫌われもんだから、ライセンス止めて、子飼いの記者使って批判記事書かせて、デマで悪評立てたらアッチからキャンというて謝ってくるわ」と舐めてたら、返り討ちにあっただけなのです。

亀田は強い意志と財政的な体力があり裁判闘争を戦い抜くことが出来ましたが、多くの選手は自分が正しいと分かっていても、長い裁判闘争でキャリアを棒に振るくらいなら処分を受けて我慢しようと割り切ったり、ボクシング界に愛想をつかして辞めてしまったりするはずです。

そしてメデイアや記者もJBCという権威に寄り添って、短絡に選手を批判したり、悪役キャラの亀田をたたいた方がネットで受けるからというような安易な姿勢でろくすっぽ事実も確かめず、JBCの言い分だけを垂れ流してきました。これは山根問題でも顕著でしたが、むしろ普段ボクシングを取材している記者が問題を隠蔽する側に回るのです。ボクシングマガジンは未だにJBC擁護の為に乗せた「新コミッション構想」についての、嘘八百のヨタ記事を、JBCが敗訴して記事の内容が虚偽だとハッキリした今になっても謝罪・撤回すらしていません。

こうした腐った体質はいつになったら改まるのでしょうか?

この判決が出ても変わらないようなら、ボクシング界は終わりです。

あとはプロの記者の皆さんに委ねます。ホンマ頼みますよ。

言いたいことは言った(旧徳山と長谷川が好きです)

亀田VSJBC裁判 判決の前に その② 東京ドームの責任について

今回は一般紙や専門誌はおそらく指摘しない視点で、JBC(日本ボクシングコミッション)危機の責任問題を論じたいと思います。それは、一言でいうと株式会社東京ドーム(以下東京ドーム)にもかなり責任があるんじゃないの?ということです。

私たちは、事業活動において、法令等を遵守するとともに、高い倫理観をもって自らを律します。

これは東京ドームのHPに掲載されている『コンプライアンス行動規範』の一節です。

ご存知の通り東京ドームは、JBCと密接な関係にあります。JBCは東京ドームシティ内のビルに事務所を構えており、同じく後楽園ホールは関東圏のボクシング界にとっては常打ち小屋と言っていいポジションです。また、JBCのコミッショナーや理事長は、後楽園スタジアム時代からずっと、東京ドームからの出向者のポジションです。

JBCと東京ドームとの一体ぶりは、東京ドームのHP内にある以下のページを見ていただければ明らかであると思います。
    ↓
後楽園ホールの格闘史

そもそもJBCは、白井義男の世界挑戦の為に作られた組織で、日本最初のボクシング世界戦ダド・マリノ×白井義男戦が後楽園球場で行われたことからも分かるように、設立当初から東京ドームの外郭団体と言っていいポジションでした。いわば何十年も東京ドームのビジネス、営利活動と一体なのです。

もう一度繰り返しますが、東京ドームには『法令等を遵守するとともに、高い倫理観をもって自らを律します』というコンプライアンス規範が存在し、また東証一部上場企業として、株主や社会に対して重い責任を負っています。

そうした高邁な規範がありながら、安河内剛氏に始まる一連の不当解雇と、その後の労働裁判による度重なる敗訴を主導したのは、東京ドームグループ企業出身の秋山弘志氏です。安河内氏が解雇前に閑職に追いやられているときの職場は、JBCとは何の関係もない、そのグループ企業のオフィスの一隅でした。パワハラの舞台として、東京ドームの関連会社が使われているのです。

さらにJBC職員のリングアナウンサーが「亀田兄弟に監禁・恫喝・暴行された」という狂言を広めて高額賠償を命じられた名誉棄損事件でも、JBCから何ら処分は下されていません。

そして現在、亀田兄弟に提起された損害賠償請求訴訟で敗訴となることが秒読み段階となっています。

これら一連の違法行為・不祥事を東京ドームはなぜに看過されているのでありましょうか?

というかこれら一連のJBCの財政や社会的信用を危うくする裁判でJBC側の代理人を勤めてきた谷口好幸弁護士は、東京ドームのインハウスローヤー(社員弁護士)で現在の肩書は専務取締役執行役員です。JBCを裁判でボロ負けさせると東京ドームでの人事評価は高まるのでしょうかね?

本来顧問弁護士というのは、無理筋の訴訟案件などは「こんな裁判は勝ち目がないから辞めときなさい」とアドヴァイスするのが仕事じゃあないんですかね?特に安河内氏の労働裁判では全く勝ち目がないのに、最高裁まで無駄な上訴を続け、JBCの財政を徒に危うくしています。

弁護士の先生方は「クライアントの要望に応えただけだ」と仰るのかもしれませんが、JBCから支払われた訴訟費用はボクサーたちが命がけで戦って収めてきた、文字通り血の出るような金です。裁判を戦うことで経営が傾くなら、いったい何のための顧問弁護士でしょうか?

東京ドームの経営陣の皆様には、遊園地やプロ野球、コンサートと言った大衆娯楽を提供する企業として、守るべきイメージがあるのではないか?ということを、僭越ながら言わせていただきたいと思います。

そもそも関東圏以外のジムや選手は、後楽園ホールで興行が出来るわけでもないので東京ドームから特に恩恵も受けていません。東京ドームと不離一体の関係を築いて恩恵を受けているのは興行が打てる一部のジムとか、東京ドームホテルでWBO総会を開いてブイブイ言わせてる人たちだけです。

東京ドームはボクシング興行に関与して、長い年月で莫大な利益を得ており、またJBCの現在のトップ・法的責任者は東京ドーム出身者です。

今回の件に知らぬ存ぜぬは余りにも無責任ではないか?と思えてなりません。

明日はライセンスを選手や関係者を脅す材料として運用するJBCの卑怯なやり口について書かせていただきます。

明日はbリーグ見に行く(旧徳山と長谷川が好きです)


亀田VSJBC裁判 判決の前に その①

 ボクシングの亀田三兄弟が、JBC(日本ボクシングコミッション)とその理事を訴えた裁判の判決がいよいよ今週末に迫ってきました。

 とりあえず判決前の情報整理の意味で、この裁判についての過去記事のリンクを再掲しておきます

 亀田兄弟とJBC職員の尋問の様子はこちらから
   ↓
亀田興毅氏主尋問↓
いよいよ最後の戦いか? 亀田とJBCが法廷で直接対決した当事者尋問傍聴記 PART1
亀田興毅氏反対尋問↓
いよいよ最後の戦いか? 亀田とJBCが法廷で直接対決した当事者尋問傍聴記 PART2
浦谷信彰氏(JBC事務局長)の尋問↓
いよいよ最後の戦いか? 亀田とJBCが法廷で直接対決した当事者尋問傍聴記 PART3
秋山弘志理事長の尋問↓
いよいよ最後の戦いか? 亀田とJBCが法廷で直接対決した当事者尋問傍聴記 PART4

 この訴訟は亀田大毅とリボリオ・ソリスとで争われた、IBF・WBA統一戦において、リボリオ・ソリスが体重超過したことによって、IBFタイトルが勝敗によって空位になるのか亀田の防衛になるのか?という情報が錯綜し、結果的に『亀田が負けた場合、IBF王座は空位になる』という間違った情報がテレビ中継や報道で周知されたため試合後に大きな混乱を呼んだことに端を発しています。

 IBFのタイトルは挑戦者が体重超過した場合に移動しないことは、ルールブックに明記されており、IBFの立会人だったリンゼイ・タッカー氏も自分が誤情報を発信したことを認めています。当該試合のルールミーテイングにはJBCも参加しており、彼らにはルールブックを参照して正しい裁定を調べて、メディアに情報を発信する義務があります。

 JBCは、試合の統括管理者でありながら職責を放棄し、のみならず誤情報が広まった原因を亀田サイドに一方的に押し付けて当時亀田兄弟が所属していた亀田ジムの会長とマネージャーのライセンスを停止。新会長の人事や移籍についてもあれこれと難癖をつけて事実上妨害したことで、亀田兄弟の選手活動は著しく制限されました。

 亀田兄弟が請求している6億6千万円という金額は、ライセンスがあれば得られたはずの利益を過去の納税書類に基づいて算出しており、一見多額に見えますが根拠のある数字です。

 根本的な問題として、この問題における亀田大毅選手と亀田ジムは、リボリオ・ソリスのやらかした体重超過の被害者であるはずです。手落ちはあったかも知れませんが、なぜに亀田だけが責任を問われなければいけないのでしょうか?

 そしてJBCはこの事件を起こす前に安河内剛氏をはじめとする多数の職員を不当解雇して、結果的に数千万円という多額の金銭を損害賠償と裁判費用で空費しています。

 安河内剛氏の地位確認訴訟判決文
             ↓
        高等裁判所判決文

 更に安河内氏の不当解雇に加担した獨協大学出身の巻き舌ナルシストリングアナが、「亀田兄弟に監禁されて恫喝されて暴行されました」と虚偽の被害を申告して大騒ぎ。安河内氏を追放するときにも嘘八百書いてた捏造ライターの片岡亮と組んで記者会見まで開いて大げさに被害体験を訴えましたが、一部始終がビデオに録画されていたことで恥ずかしいウソがばれて、逆に敗訴し、およそ300万円の賠償を命じられています。

 今週判決が出ることでいくつか報道記事はでると思いますが、この問題を時系列順に整理すると

・一部職員とレフェリー・リングアナが画策した不当解雇により労働裁判で敗訴し、損害賠償と裁判費用でJBCの財政が悪化
      ↓
・嘘つきリングアナとライターが共謀して『監禁・恫喝・暴行』を捏造した名誉棄損事件で信用が失墜
      ↓
・大毅×ソリス戦後のライセンス停止による活動妨害に対して亀田に裁判を起こされて、数千万円の高額賠償が必至

という流れがあり、全てが密接に関連しています。労働裁判で金が無くなり、職員による暴行事件の捏造騒ぎで信用がなくなり、亀田との裁判で息の根が止まりそう、という三段跳びで肥溜めに落ちる一歩手前となってるわけです。



口幅ったいことは言いたくありませんが、私たちは何年も前から、こんなアホな裁判や被害体験の捏造、処分の乱発などは全部意味がないからお辞めなさいと何度も言ってきました。こんなことは素人がちょっと調べても分かる事です。

専門の記者やJBCの顧問弁護士、協会の会長達なら事実関係は容易に分かったはずです。破綻が間近になって騒ぎだしてますが、安河内氏が労働裁判の一審で勝訴した時点できちんと総括してればこんな悲惨な事態にはなっていないのです。

JBCに害をなした人達にはちゃんと責任をとって欲しいですが、これまでの経緯を見ると、「どうせうやむやになるんでしょ?」という醒めた気持ちしか浮かびません。自浄作用がない世界には未来はないですけどね。

判決後は『ボクシング愛』とかそういう美辞麗句に騙されないで、社会の中でボクシングが存続できるようなあり方を考える必要があると思います。

3月の観戦が楽しみな(旧徳山と長谷川が好きです)

金銭問題に喝! 石井一太郎会長に聞いた「マッチマイカー処分」

 今月は書くべきネタが結構あるので頑張って記事更新していこうと思います。

 前回記事ではカマセボクサーとの対戦とのために海外遠征をしている選手が増えている、ということについて問題提起させて頂きました。(当該記事へのリンク→カマセもとめて三千里!奇妙な海外遠征は国内ボクシング市場縮小の産物?!

 こんな問題が発生するのは「金がない」「客が入らない」という日本のボクシング業界事情ゆえですが、一方でこうした需要に応えることで金儲けしてるブローカー的な業界人・マッチメイカーが存在します。彼らに言わせれば「需要があるからビジネスとしてやっているだけ」ということなのでしょうが、タコが自分の足を食うてるようなもんで長い目で見れば衰退への道でしかありません。他の観戦スポーツがファン人口の拡充や観戦体験の充実化、新規スポンサーの獲得に躍起になっている一方で、ボクシング界は何万、何十万レベルの出費をケチって業界をどんどん縮小させてるわけです。

 そんな縮小するボクシング業界の現状を象徴していたのが、先ごろ新聞・テレビで大きく報じられた「コンプライアンス問題で青木ジムが休会」という事件でありました。

 元WBOフライ級チャンピオン、木村翔選手が所属する青木ジムが、「コンプライアンス問題」という曖昧な理由で年内で休会(実質的には廃業)になるというのです。一体何が問題視されたのか?と調べてみると、特定の練習生を標的にして「プロテスト受験のため、という名目で月謝の何倍もの指導料をとっていた」とか「観戦に行けない興行のチケットを売りつけて代金を徴収していた」とか「プロテスト合格の謝礼を要求した」なんていうなんとも安っぽいタカリまがいのやり口で、名門と言われてきたジムがこんなセコイことしてるんかと開いた口が塞がりませんでした。ただでさえ練習生希望者が減っているご時世で、プロ希望者がトレーナーに足下見られて金を巻き上げられたとあっては業界全体の信用問題であり、JBCや協会からもう少し詳細な情報公開があってしかるべきだと思います。

 そもそも中国では何億人もが認知しているという大スター木村翔をマネジメントするジムが、なんで練習生相手にセコいタカリまがいの行為をする必要があるのでしょうか?ボクシング界の構造不況をご存じない一般の方から見れば理解できない事件だと思います。

 この青木ジム問題の他にもう一つ、余り報道されていないボクシング界の金銭トラブルがあったのを読者の皆様はご存知でしょうか?JBCのHPの左肩部分にある『JBCからのお知らせ』の欄に2019年9月.2日付けの『マッチメーカー清水博氏に対する処分』(←クリックすると文書に飛びます)という告示が掲載されています。以下に告示に書かれている処分理由を引用いたします。(引用部分は赤文字

理由: 清水博マッチメーカーは、平成 31 年 1 月 18 日、ニューヨークで行われたIBF世界スーパー・バンタム級タイトルマッチに出場した高橋竜平(横浜光)選手のマッチメークを手掛けた際、ファイトマネーや航空券などにおいて横浜光ジムに対し虚偽の報告をし、また国外関係者との交渉を担当するマッチメーカーとの間でも仲介手数料の不払いなどでトラブルを起こした。にもかかわらず事態の収拾に尽力することなくマッチメーカーとして各関係者に対し誠意ある対応をとらなかった。 (引用以上)

 これだけ読んでも何が何やら分かりませんが、実は私はこの問題について発覚直後から某関係者を通じて聞き及んでおりました。今回JBCから当該人物が処分されたことを踏まえて、当ブログは一方当事者となった横浜光ジムの石井一太郎会長に文書を通じで取材し、氏の体験談や見解を元に、ことの経緯を記述しておこうと思います。世界戦はボクサーやジムにとって究極の目標であり、それ故に様々な思惑を持った人物が跳梁・暗躍しています。ファンの皆様にも世界戦交渉の実態を知っていたただく上で、参考になるかと思います。

 (以下の文章で青文字の部分は石井会長から頂いた回答書からの引用です)

 清水博マッチメイカーから、横浜光ジム(以下光ジム)所属の高橋竜平選手に当時IBFスーパーバンタム級チャンピオンだったT・J・ドヘニーに挑戦しないかというオファーがもたらされたのは、昨年末12月上旬のことでした。清水氏はもともと光ジムでマネージャーライセンスを所持しており国内試合でのマッチメイクも担当していた光ジムのスタッフでした。試合日まで期間も短く、ビザが下りるか?というくらい急迫したオファーでしたが、もともと対戦を目指していた相手だったこともあり高橋選手はオファーを受諾し、陣営は翌年1月18日の試合に向けて動き出します。

 マッチ・ルームスポーツからの対戦オファーを持ってきた際、清水氏はメールで

「光ジムにはもともとお世話になっているので損得抜きでやります」

という旨を伝えていたそうですが

石井氏は恩着せがましい発言だと感じて清水氏に不信感を持ったそうです。

 その後契約の段になると、清水氏は

「時間がないので契約書には私がサインしておきます」

と言い出し、石井氏の不信感は決定的となります。選手本人に金額も見せずにサインを代筆するなどというのは、確かに完全におかしな話です。

さらに清水氏は

「ファイトマネーは二万ドルでエアチケットは二名分しか出ない」

という対戦条件を伝えてきますが、ファイトマネーの金額の妥当性はともかく、世界戦で陣営のエアチケットが二枚というのは通常あり得ない条件です。清水氏の「サインを代筆する」という発言を聞いて「契約書を見られたくないんだな」と直感していた石井氏は、契約書を見せるように要求し、記載内容を確かめると、そこにはファイトマネーは3万5千ドルで渡航費とホテル代は三人分と書かれていました。清水氏が陣営に伝えていたのは実際の6割程度の金額で、渡航費についての説明も虚偽でした。世間一般のビジネスであれば考えられない話です。

「3万5千ドルって書いてあるけどって電話したら、清水はしどろもどろでした。『この契約書にサインするならうちは3万5千もらう。最初の約束通り2万ドルで試合しろ、というならこの契約書にはサインしない』と言いました」

 アメリカは州によって課税制度が異なり、額面通りのファイトマネーが必ず手取りで貰えるか分からないという事情はあったようですが、それが額面を告知しなくてよいという理由にはなりません。石井氏の要求は至極当然のことです。

 清水氏の不審な行動はこれだけにとどまりませんでした。一行が渡米するとファイトマネーの振込先が清水氏の個人口座になっていることが分かったのです。石井氏は現地で清水氏に振込先を変更するように要求しましたが、清水氏は対応を拒みます。「選手の前でやり取りするわけではないので」試合への影響は特に無かったということですが、世界戦の直前に味方陣営の人間が金銭絡みで集中を乱すような要因を作るというのは部外者から見ても呆れるような話です。
 
 試合後帰国した石井氏はファイトマネーの確定金額や振込先について確認しようとしますが、清水氏は今度は電話にも出なくなり音信不通状態となります。石井氏はJBCに清水氏の行状を報告し、結果的に

「コミッションから清水に連絡が入り、直後清水から僕に連絡が入りました。うちの事務所に来てもらい話をしました。彼は全額振り込むことに同意しました」

という顛末になります。ファイトマネーは額面通り3万5千ドル分が入金されました。清水氏はファイトマネーを2万ドルと告知した理由について

「当初ファイトマネーは3万ドルで、税金がいくらかかるかわからないから横浜光に2万ドルは保証してあげなきゃ」


という自分の『善意』から来たものだと主張したそうです。この一連の清水氏の問題行動に対して、問題発覚から半年以上経ってやっとJBCから清水氏に処分が下されました。金銭的な実害がなかったとはいえ、石井氏は「遅すぎる」と感じています。

今回の経験を踏まえて石井氏は

「(小さなジムが世界戦に挑む際に被害に遭わないためには)契約書を読むことと、相場を知ることが大事だと思います。清水も、僕ではなく海外経験のないジムでしたら今回の搾取はうまくいってたかもしれません。僕はたまたま各国に知り合いがいて、常にいろいろと相談してますから」

と注意喚起しています。最後に石井氏に金銭問題が頻発するボクシング業界の問題点について見解を聞いてみました

「そもそもジム経営(小規模のボクシングジム)の傍ら、長期的に健全に選手を育成し続けるシステムがほぼ無理です。そういった意味でもジム制度は疲弊していると思います」

やはり現場でもクラブ制度の疲弊は実感としてあるようです。昨年には、特殊詐欺グループの首謀者として逮捕された人物がジムのマネージャーになっていた事件もありました。目先の金銭に拘って大きな絵が描けなくなっているという業界の現実を見せつけられるような事件が多いですが、若い選手が夢を持って入ってこれるような世界にするためには新しい制度設計が必要な時期に来ていると感じます。

 最後に取材にご協力頂いた石井会長に深謝いたします。大変ありがとうございました。

 新人王に行けなかった(旧徳山と長谷川が好きです)