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健保金問題 電子署名サイト

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電子署名・キャンペーンサイトとしてお馴染みのchange.orgにおいて、健保金問題の究明を求める電子署名ページが設立されました。

電子署名サイトへのリンク    
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プロボクサーの納めた健保金を守ろう

change.orgは国境なき医師団や三遊亭円楽師匠も利用している電子署名サイトです。署名用紙を郵送する手間なども省けますので大変便利です。

このページは、昨晩設立されてすでに50筆近くの署名が集まっています。署名用紙と併せて皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

この記事はしばらくトップに固定しておきます。

HARD BLOW!一同

世界ランカーと再起戦 大沢宏晋再びリングへ!PART2

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大沢選手のナックル。盛り上がった中指の甲がパンチ力を物語っております。

前回のレポートはこちらから
   ↓
世界ランカーと再起戦 大沢宏晋再びリングへ!

過去記事はこちらから

 2013年2月
 大沢宏晋選手のサスペンドについて">どう考えてもおかしい大沢宏晋選手のサスペンドについて
 2014年8月
 前提が崩れた大沢選手のサスペンド
 2016年10月
 生野発ベガス行き!大沢宏晋ジムワークレポート&インタビューinロマンサ雅ジム 
 大沢宏晋選手記者会見にお邪魔してきました
 いよいよベガスへのカウントダウン 大沢宏晋選手最新情報
 ベガスへ向けていよいよ追い込み 大沢宏晋選手ロングスパーレポート
 スパーリング打ち上げ!大沢宏晋ベガス渡航直前リポート
 2016年12月
 大沢宏晋選手帰国後初インタビュー ラスベガスで掴んだ自信と課題 PART1
 大沢宏晋選手帰国後初インタビュー ラスベガスで掴んだ自信と課題 PART2
 大沢宏晋選手帰国後初インタビュー ラスベガスで掴んだ自信と課題 PART3

今週もスパーリングにお邪魔して見学させて頂きました。予定されていた坂選手とのスパーはこの日は無しでありました。

今回はジムメイトのプロ選手とプロテスト直前の練習生の方と3人×3R。三人三様、相手のスタイル・出方に合わせて、カウンター主体から、足を使っての出入りのボクシング、ワンツー主体のスタイルまで即興性に満ちたスパーでありました。

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 追い込み中で疲れもあると言うことでパンチを貰う場面もありましたが、足は良く動いておりステップでパンチを外す動きも軽快。上下へのジャブや接近時の右ボディアッパーも有効でした。頭へのストレートは強烈で、大きなグローブでも相手が吹き飛ぶような威力。

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 スパー後はドラムミットを感触を確かめながら2R。

 前回・今回とスパーで目を引いたのは足の筋肉の盛り上がりぶり。ふくらはぎもすねもパンパンなのであります。
 
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 その辺について伺ってみました。(大沢選手の発言は赤文字

HB 前回に比べてふくらはぎの筋肉がすごいですけど。

大沢 坂道で自転車押すトレーニングしてつけたんですよ。

HB 足が良く動いてるから、中島トレーナーが言ってるようにラウンドが長くなっても足でパンチを外せてますよね。

大沢 そこは良くなってるんですけど、パンチをかわした後どうオフェンスにつなげるかが課題ですね。今日は疲れもあってそこがスムーズにいかなかった。

HB ベガスから帰ったあとオフェンスを強化したいということは言ってましたね。

大沢 あと二週間で攻防のつなぎを強化して試合を迎えたいです。

下半身強化をいかに攻撃力につなげるか?試合を楽しみに待ちたいと思います。

田中恒成の試合に注目が集まらなくて気の毒だと感じた(旧徳山と長谷川が好きです)



世界ランカーと再起戦 大沢宏晋再びリングへ!

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 ラスベガスでの敗戦から半年。大沢宏晋選手の再起戦が迫ってきました。

 昨年11月、トップランクが次世代のスターとして猛烈にプッシュするオスカル・バルデスに挑んで、敵地で壮烈に散った大沢選手。2万人の観客を飲み込んだラスベガスのアリーナでの体験は、果たして彼のキャリアにどのような影響を及ぼしたのでしょうか?

 JBCの腐敗職員達の手前勝手な内部抗争に利用されて不当なサスペンドを受け、世界ランカーとしての一年間を棒に振ったのが5年前。ライセンスの停止中は一度は引退も考えたという大沢選手でしたが、東北の津波被災地でのボランテイア体験などを経て再起。その後、KOのみの7連勝で世界ランキングを昇り詰め、全世界に中継されるビッグマッチに辿り着いたその道程はまさに奇跡的なものでした。詳しくは過去記事をご覧下さい。

 2013年2月
 どう考えてもおかしい大沢宏晋選手のサスペンドについて
 2014年8月
 前提が崩れた大沢選手のサスペンド
 2016年10月
 生野発ベガス行き!大沢宏晋ジムワークレポート&インタビューinロマンサ雅ジム 
 大沢宏晋選手記者会見にお邪魔してきました
 いよいよベガスへのカウントダウン 大沢宏晋選手最新情報
 ベガスへ向けていよいよ追い込み 大沢宏晋選手ロングスパーレポート
 スパーリング打ち上げ!大沢宏晋ベガス渡航直前リポート
 2016年12月
 大沢宏晋選手帰国後初インタビュー ラスベガスで掴んだ自信と課題 PART1
 大沢宏晋選手帰国後初インタビュー ラスベガスで掴んだ自信と課題 PART2
 大沢宏晋選手帰国後初インタビュー ラスベガスで掴んだ自信と課題 PART3

 大沢選手が復帰戦の相手に選んだのはWBAフェザー級15位のフリオ・コルテス選手。なんとびっくりエクアドル人であります。エクアドルと言えばガラパゴス諸島やバナナにサッカーくらいしかイメージはありませんが、プロボクシングもあるんですね、ということも大沢選手を通じて知ることが出来ました。

 戦績は13戦13勝11KO(BOX RECへのリンクBoxRec Julio Cortez)。レコードはかなり立派ですが、エクアドル国内でしか試合をしておらず正直謎の選手であります。


エクアドルは多民族国家ですが、コルテス選手はアフリカ系。動画を見る限りは、スピードはさほどではありませんが、かなり攻め方が強引でパンチが重そうですね。小柄ですが、体が強く馬力がある選手、と言うイメージです。エクアドルのボクシング中継は、まるで競馬中継のように終始アナウンサーが早口でまくし立ててて凄いですね。

 コルテス選手のニックーネーム『Pelea』は『喧嘩』みたいな意味だそうです。どっかで聴いた言葉だと思ったら「狂気に生き」のキーワードでしたね。
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 大沢選手とは今年に入って、久田選手や久保選手の試合の会場などでちょいちょいお会いしていたのですが、改めてロマンサジムにお邪魔して練習の模様など見学させて頂きました。

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 ジムに着くと大沢選手はアップ中。今回の調整では大阪商業大学の学生選手とスパーする機会が多く、短いラウンドで何人ものアマ選手の相手をするのは本当にキツイというお話から。(大沢選手の発言は赤文字)

「やっぱり3Rでバンバン手数出してっていう言うスタイルだと、アマの選手は凄く強いですね。テンポの中でどんどんペースとってくるんですけど、こっちは強いパンチをいかに当てるかと言うスタイルなので。」

とのこと。今週からは、先日圧勝で日本チャンピオンになった関西一のホープ坂晃典選手が、スパーリングパートナーとして出稽古にくるとのことで、そこからは試合に向けた最終調整となるようです。まずは試合に向けた展望を伺いました。

HB 「復帰戦がいきなり世界ランカーになりましたけど。」
大沢 「もうタイ人とやるのとか時間が勿体無いでしょ。」
HB「というか、知らなかったんですけどWBOって世界戦で負けたらランキング無くなるんですね。」
大沢「そうなんです。」
HB「厳しいですね。」
大沢「そういうところは、IBFとかより厳しいくらいで。まあ分かってたことなので。」
HB「ウエイトは順調ですか?」
大沢「今(試合25日前)4キロオーバーくらいでなんの問題もないです。ラスベガス終わった後は休んでたので10キロくらい増えたんですけど、ある程度スケジュール決めて2月くらいから走り出したら順調に落ちました。減量法は本当に最近、この間の試合くらいで、やっといいやり方がわかったという感じで。『38試合やって、やっとわかったんかい!』ちゅう話なんですけど(笑)。」
HB「具体的にはどういうことなんですか?」
大沢「食べるものと食べ方ですよね。例えば前は『寝る前に食べたら太る』と思い込んでたから、夜は少ししか食べなかったんですけど、夜食べても寝て朝走ったら落ちるんですよ。絶食してる方がストレスになるし力も入らないから、夜しっかり食べた方が調子もいいし動けるんですよ。」 
HB「一般的に年齢を重ねると代謝が落ちて、減量がきつくなると言われてますけど」
大沢「疲れが少しぬけにくくなったかな?とは思いますけど、肉体的な衰えは感じないですね。むしろ『もっと強くなれる』という感じですね。」
HB「それもバルデスとやったから実感できたことですよね?」
大沢「それにあれでやめたら『俺はラスベガス行くのが目的やったんか?』ってなるじゃないですか。あの試合の時は当日も2キロしかリバウンドしなかったんですよ。そういうところも、自分ではいつもどおりのつもりでも、なんかやっぱり本来じゃなかったのかな?と感じることがあって…。」
HB「それもこれも実際行って、やってみたからこそ分かることですよね。」

 大沢選手と会話していて、ラスベガスで体験した昂揚と、試合に負けた悔しさが何度も交錯する様子は大変印象的でありました。

 この日の練習はマススパーで、ロマンサジムのプロテスト直前の練習生の方3Rと出稽古に来た選手が2Rづつ3人。

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 練習生や見学者も注目する中、スパーがスタート。
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 スパーリングを通じて、フットワークとボディジャブが印象的でした。大沢選手のフットワークは目に見えて躍動感があるというのではないですが、無駄な動きが無くスムース。
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中島トレーナーは「足を使ってパンチを外す」「ボディジャブ」「当たったら連打」というシンプルな指示
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 大沢選手は軽打しか打たないと言う条件でしたが、2人目と3人目は二度のダウンでともに2R持たずストップ。
 
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 最後の相手はなんとたまたま、大沢選手の地元の先輩。体重差15キロながらプレッシャーを受け止めて押し返して圧倒。
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 試合間隔も充分と言うことで、動きも軽快でスタミナも充分でした。

 スパー後に、ボディジャブが印象的だったことを伝えると、

 「バルデスとやったときは、向こうのフックの軌道が見えなくて打てなかったんですよ。」

 とバルデスの死角からくるフックとボディ打ちのリスクについて、身振り手振りを交えて説明をしてくれたのですが、未だにバルデスの強さが鮮烈な印象になって、残像が頭を離れていないということが伝わってきました。

 最後にコルテス選手を意識してエクアドル産のバナナを差し入れとして渡すと、ビニールの上からかじってくれました。お気遣いすいません!
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 はたして世界ランカーに返り咲けるか?試合まで注目していきたいと思います。

 坂選手とのスパーも見学に行こうかと考えている(旧徳山と長谷川が好きです)

JBCだけがプロボクシングにあらず 5.3観戦記



 当HARD BLOW!ではすっかりお馴染みの、日本ボクシング界の快男子?革命児?異端児?山口賢一選手兼会長(以下ヤマケンさん)による、最新の国内興行のレポートです。

 2009年にJBCライセンスを返納した後、ビリー・ディブやオルランド・サリドと言ったスター選手と海外で戦い、選手でありながらジムを経営し、プロモーターとして興行を行い、自分以外の選手のマネジメントを行いながら、昨年は日本未公認のWBFの世界タイトルマッチを国内で開催までしてしまったヤマケンさん。

 JBCのシステム外にいるからこそ可能な自由奔放な活動をくりひろげ、最近は中国や韓国、フィリピンなど近隣アジア各国のボクシング関係者との連携で様々な選手を海外の興行に送り込んでいます。

当ブログのヤマケンさんに関する、インタビュー・試合レポートなどの過去記事は以下のリンクからご覧下さい。
                ↓

 JBC離脱の経緯からオーストラリアのビリー・ディブ戦→フィリピンのマージョン・ヤップ戦→メキシコのオルランド・サリド戦、自主興行、ジム経営、自由すぎる事件の数々などなどヤマケンさんの人物像が分かるインタビューはこちらから。

イズム全開 山口賢一インタビュー&スパーリングレポートPart1
イズム全開 山口賢一インタビュー&スパーリングレポートPart2 
イズム全開 山口賢一インタビュー&スパーリングレポートpart3
イズム全開 山口賢一インタビュー&スパーリングレポートpart4
イズム全開 山口賢一インタビュー&スパーリングレポートpart5 完結編

 本邦初、WBFタイトルマッチについての記事はこちらから。
日本ボクシング界の風雲児 山口賢一選手が来週大阪でWBFタイトルマッチ!
『先駆者 山口賢一』 WBFタイトルマッチの意義
本邦初!WBFタイトルマッチリポート 山口賢一VS小林健太郎

 WBFタイトルマッチ後のルールを巡るゴタゴタやボクシング界の反応、試合の様子が流れた『探偵ナイトスクープ』などについてはこちらを。
WBFタイトルマッチの余波色々 西日本協会は緊急理事会を召集し引き締め&組織防衛!

 今回の興行はヤマケンさんは出場せず、天神ジム所属のヤマケンさんの一番弟子ともいうべき石角悠起選手と、ヤマケンさんの興行ではお馴染みのWINGジム所属の中村優也選手のダブルメインとなる全6試合。

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 会場は大阪市北区の大淀区民センターという、住宅街の中にある物凄く普通の公共施設でございます。
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 会場入り口では、格闘技用品でおなじみのボディメーカーさんが物販ブースを展開しておりました。
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 ボディメーカーさんはHP上で、試合のレポートや選手のインタビューなども積極的に掲載しており、特色がありますね。この日の興行のレポートも掲載されています。→BODYMAKER×アスリート(32)中村優也

 会場内に入るとプロ興行の前に行われる、アマチュアのスパーリング大会の真っ最中。いつも思いますが、プロ興行の前にリングを使ってスパーリング大会をやると言うのは大変合理的で良いことだと思います。IMGP2361_R.jpg
 スパーリング大会の表彰式が終わると、いよいよプロの試合がスタート。IMGP2387_R.jpg
 レフェリーによるバンデージのチェック

 とここでトラブル発生。なんとメインに出場するはずだった平野拳生選手が、体調不良でギブアップと言うじゃないですか。JBCでは無敗だった平野選手の試合に注目していただけに、これにはガッカリ。中村選手の試合はエキシビジョンに差し替えになるということで、いきなり暗雲が漂います。

 第一試合は天神ジムの安井克年選手と、岐阜のチーム侍所属の岩田啓輔選手による4回戦。ミドル級契約と言うことで迫力のある試合となりましたが、リングが小さいので、いきおい打撃戦となり、さらにスリルがアップします。JBCの興行に行っても4回戦のレベルと言うのは本当に玉石混交で、「良くテストに通ったな」ちゅうような選手もいれば、強い選手同士のレベルの高い試合もありますが、この試合は技術もしっかりしており、序盤優勢だった安井選手を岩田選手が徐々に追い詰めて3ラウンドでKOした展開も含め大変面白かったです。
 自陣コーナー近くで打ち込まれた安井選手の動きが止まると、セコンドについていたヤマケンさんがレフェリーに「ダウンや」と伝えて試合が終わった場面も印象的。自分の選手のセコンドにつきながらも、プロモーターも兼ねているがゆえの安全への意識が垣間見えた一幕でした。

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 白いトランクスが勝った岩田選手。

 第二試合は中村優也選手と同じWINGジム所属の本山亮徳選手と、2000年代のボクシング界のスター選手、クレイジー・キムさんが会長を務めるNo.1チャンピオンスクール所属の近藤将行選手による4回戦。こちらもスーパーウエルター契約と言うことで、迫力ある重量級の試合が続きます。
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セコンドをつとめるキム会長
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 本山選手(白いトランクス)が2Rと4Rにダウンを奪ってTKOで圧勝。これも面白い試合でした。

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第三試合 平沢宏樹選手対イズマエル・エステバン選手の試合は三者三様のドロー。

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第四試合 猪窪利光選手対勝田邦裕選手は猪窪選手の2RTKO勝ち。

 アンダーカード二試合をはさんで、対戦相手のキャンセルを食らった中村選手は代理の選手相手の3Rのエキシビジョンマッチとなりました。試合はエキシビジョンとはいえ激しい打ち合いになり、レフェリーが何度もクールダウンを促す場面も。

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 終了後、ドタキャンとなった平野選手のマネージャーを務める男性が、リング上で観客に対して経緯説明と謝罪を行いました。

 メインはセミから繰り上げになった石角悠起選手対WINGジム所属のチェ・ヨンドウ選手のライト級7回戦。7回戦と言うのは判定でドローを減らすための工夫であります。

 試合はスピード溢れるフットワークを使うチェ選手に対して、石角選手がプレッシャーをかけて強打を狙う展開。チェ選手は小さいリングながらスピードを生かして動き回り、トリッキーな動きも織り交ぜて的を絞らせません。

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 豪快な打撃戦の多かったアンダーカードから一転、テクニカルで緊張感のある面白い試合となりました。
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 前半の探りあいを経て、後半は距離がつまりパンチが交錯する見応えのある展開。終盤はチェ選手のスピードに順応した石角選手が有効打を重ねて、3-0でなんとか僅差の判定勝ち。とはいえチェ選手のスピードと変則のスタイルも印象的で、両者の駆け引きが楽しめた好試合でありました。

 メインが中止ということでどうなることかと思いましたが、代理の試合が見事に興行を締めてくれました。

 日本でボクシングと言えば99%JBCの興行でありますが、それ以外にもプロボクシングl興行があって、プロボクサーがいるということをボクシングファンの皆様に知っていただきたいな、と思います。実際試合のレベルも、なんら遜色のないものだと感じました。

 ヤマケンさんとクレイジーキム会長はこの興行の翌日西安で行われる小澤大将選手の試合のため、中国へと旅立って行きました。日本のボクサーも彼らのように、マンネリの国内ボクシング界を脱して世界を目指してどんどん海外に出て行って欲しいなあ、と感じます。

 今後もヤマケンさん、には引き続き注目していきます。

 最近キックや総合の興行にも注目している(旧徳山と長谷川が好きです)

 


『高校卒業→大学入学』からの『世界王者のままプロボクシング引退!』からの『東京オリンピック挑戦宣言!』 中出博啓マネージャー兼トレーナーに聞いた、展開がダイナミックすぎる高山勝成選手の今までとこれから PART2



 それではいよいよ本題、東京五輪チャレンジ宣言の真意と、その展望をお伺いしていきます。

 引退までの経緯についてはPART1をごらんください→『高校卒業→大学入学』からの『世界王者のままプロボクシング引退!』からの『東京オリンピック挑戦宣言!』 中出博啓マネージャー兼トレーナーに聞いた、展開がダイナミックすぎる高山勝成選手の今までとこれから PART1

 枠にとらわれず越境していく、スケールの大きなチャレンジ精神は一体どこからきているのか?3分3R、ノーヘッドギアというオリンピック競技への順応は可能なのか?引き続き中出氏に伺いました。

中出氏


 海外挑戦で味わった昂揚感

HB- 要は『何をやったら自分がやる気が出るか?』ということですよね。どういうことに対して気持ちが上がるのか、意欲が出るのかという。

中出-変な話やけど、昂揚感ってあるでしょ。現実としてね、IBFを海外でずっと狙ってやってきて、獲って日本に帰って来たでしょ。そうすると海外と違って、日本は設備がきれいで、ちゃんと予定が決まってて、順序に沿ってリングに上がれるわけじゃないですか。それは便利で素晴らしいことなんやけど、あのなんていうんやろうな…。

HB-南アフリカとかメキシコとかで感じた昂ぶる気持ちと、何かが違うと(笑)

中出-だから、おんなじ『君が代』聞くんでも、ヨハネスブルグとかメキシコのリングで聞くのと、日本の府立で聞くのとは、こっちの気持ちとしたらホンマに全然、それはもう全然違うんですよ。

HB-それはそうでしょうね。そういうことを、辛さも面白さも一回体験をしてしまうと、もう後戻りできない(笑)

中出 そうなんですよね。だからと言って「じゃあもう一回海外挑戦やれや!」って言われても俺も仕事あるし(笑)。実際試合行ったら、一週間二週間は本業も手付かずですからね。まあ俺の思いとしては本当はプロで、ライトフライの試合やってからと思ってたんですけどね。

HB-今チャンピオン日本人ばっかりですからね

中出-でも高山にしたら今から、オリンピックの予選に行ける行けへんは別に準備をしたいと。

HB-実際、あと一年プロやったら、オリンピックは時間的に無理ですよね

中出-怪我と付き合いながらはやっぱり必死じゃないですか。正直胸のうちを言うたらね、僕自身も(高山選手が)怪我のストレスをかかえながら試合をすることに結構疲れてたんですよね。実際、スタイルも変わらざるを得んようになってね。僕はメロ戦とか新井田戦のときのスタイルが本来やと思ってるんですよ。パンパンとパンチ入れて遠いところに離れてという。

HB-あのスタイルを現在のフィジカルが上がった状態で出来れば一番いいんだけど、目の怪我があって出来ない。

中出-だから、今はもう正直パワーファイトですよ。トレーナーの立場から言えばここ何年は、全部明確な試合なんですよ。例えば日本の選手、小野、原、大平、加納辺りだとフィジカルで圧倒できるから、瞼切っても体力で潰しに行ける。やられたパターンは、明らかにデカいやつ。ロドリゲスはフライでも出来る選手やし、アルグメドはバンタムもやったことあるような、やられたんはサイズが違うやつばっかり。さすがにこういう選手相手だと、攻めれば被弾もするでしょ?自分達としては、アルグメド戦はライトフライへの挑戦の試金石になる試合だと位置づけてて…。

HB-『アルグメドを捌けたら昇級できるやろ』と。

中出-パワーで上回れたらなんの問題もないし、きれいにボックスしきれればそれはそれでよしと思ってたのが、それすらも試す前に1ラウンドから目を切ってね。

HB-とはいえあの試合もスコアは競ってましたからね

中出-そうそう。ボディ大分効かせたからね。まあ、たらればはないんですけど、ただあの試合を落としたことでね、高山本人にちゃんと聞いたわけや無いけど、加納陸との試合はマックスで集中してたと思います。あの試合はこっちにとってはタイトルを取り戻したいという試合やったけど、多分高山にとっては加納に勝ってタイトルをもって卒業したいという、そういう試合やったと思うんですよ。だから最初から思い描いてた通り、チャンピオンのまま卒業して、大学に進学して東京オリンピック挑戦を表明したということじゃないですかね?

プロアマの架け橋になれるか?

中出-アマの関係者に失礼があったらアカンとは思いつつ、一石を投じることにはなってしまいましたよ。だけどアスリートの思いとしては、僕はそれでいいと思うし、そうあるべきやと思うんです。昔からオリンピックについてはね「参加することに意義がある」と言いますけど、別に予選を免除してくれとかそういうことを言ってるんじゃないんですよ。

HB- 同じ条件で挑戦したいと言ってるわけですからね

中出-予選で負けたら、それはそれでしゃあないじゃないですか。

HB-実際問題として僕は、出場は相当厳しいと思うんですよ。

中出 僕は高山に言いましたよ「お前な、プロとは全く違うぞ」と。3 分 3 ラウンドというシステムはね、カルロス・メロとかイサック・ブストスとやってたころやったら、順応するのは速かったと思うんですよ。でも最近の試合なんかね、スコアシート見たら前半殆どとられてるんですよ。

HB-スロースターターになったということですか?

中出-いやスロースターターというか、目が怖くて行けなくなったんですよ。『目にアクシデント起こらなければ徐々にペースを上げて、もし目が切れたらそこから全力疾走』というスタイルやから。ホンマやったら前半からポイント獲って行きたいんですよ。逆に言うたらフィジカルが強くなって技術がついたから、前半 2,3 ラウンド落としても挽回できるようになったとも言えると思います。

HB-引き出しが増えて、前半とられてもまくれるようになったということですね。

中出-典型的なのは小野戦ですよ。前半ラウンド落としてもいいから 8 ラウンド以降で絶対捕まえるという、確信を持ってたんで。小野は変則やか、前半ストレート貰うのは覚悟しとったんです。ただパンチ力が無かったから良かった。パンチで両方切れたけど、あのころはまだ瞼も余裕があったんですよ。

HB-今のアマはルールが変わってかなりバチバチになってますね。昔のアマのイメージというかタッチボクシングと言われた時代とはまるで違いますよね。

中- あれ(現在のルール)は俺らの時代ですよ。俺が大学で競技やってた35年以上前のノーヘッドギアでバチバチのスタイル。プロが 1500 メートル、3000 メートルをペース配分考えながら走る競技やとしたら、アマは 100 メートルダッシュみたいなもんじゃないですか。3 分 3 ラウンドで最初から獲るにはゼロから考えるくらいの気持ちでいかんとあかんなと。ただ、高山が挑戦を表明することで、アマ側にも目が行くと言うか、注目が集まってほしいと思ってるんですよ。

HB-それは本当に思いますね。

中出-プロから国内のトップ選手が来たら、アマ側のトップ選手もね「プロのチャンピオンがなんぼのもんじゃい」となってね、その結果本当に強い選手に注目が行くようになればね、貢献できるんちゃうかなと思うんですけどね。

HB-レスリングの予選にプロの総合格闘家の山本KIDが出た時も話題になりましたよね。で、アマの選手(アテネ五輪銅の井上謙二選手)に腕折られて、「やっぱり国内のトップ選手って凄く強いんやな」ということが普段アマレスを見ない人にも伝わって。(山本KID選手の敗戦を伝える記事→山本KID、8強どまり レスリング全日本選手権そういう健全なフィードバックがあればいいと思うんですけどね。

中出-そうそう、それがスポーツじゃないですか。ブログに書いたことで、どこまで伝わったか分かりませんけど、俺からしたらオリンピック予選の二回戦で負けて、「アマも強いわ~」ってなったら、それはそれでいいんですよ。ただスタートラインにも着かれへんというのは。

HB-問答無用で門戸を閉ざすのはちょっとね…。

中出-それは何かがおかしいじゃないですか。

HB-オリンピックのボクシング競技を統括する日本ボクシング連盟(以下日連)の山根会長は今のところ「ダメ」という見解みたいですけど。

中出-まあ、まだ分からないですよ。高山は山根さんに会いに行ってますし。

HB-プロ経験者の締め出しは、上部団体のAIBAの方針ともぶつかりますしね。

中出-日連はAIBAの決定に一票を投じてるわけじゃないですか。そこは矛盾してる。まあここからはね、僕らの力だけではどうにもならないことも多いんですけど、ただこの国の憲法では別に何言うてもええわけですから。あとは、出れるならベストを尽くす、ということだけです。

自信はある!

HB-実際にエントリーするとなったらどういう手順を踏むわけですか?

中出-まだわかんねえ!(笑)

HB-そこはこれからで(笑)。

中出-時間的なリミットは決まってますからね。高山とも何日か前に言うてたんですけど、なるようにしかならんで、と。だからリラックスして待ちますよ。逆に、今回のニュース聞いてどう思いました?

HB-出稽古で近大のボクシング部とかに行ったときに、冗談か本気かは分かりませんけど「オリンピックどう?」みたいに言われてたじゃないですか(笑)。当時から「あ、面白いな」とは思ってました。東京であると言うことは大きいですよね。今IOCが方針として「最高の競技レベルを求める」というアジェンダを出してるのがAIBAのプロ容認の根拠なんですよね。だから日連が、IOCやAIBAの方針を無視してシャッタアウトするのは、ルール上おかしいと思います。

 現在オリンピックに参加希望する各競技の統括団体は、正式競技の座を巡って、激しい競争を繰り広げています。ドーピング検査の実施実績、テレビ中継にあわせた様々な工夫(柔道競技のカラー胴着、レスリングのチャレンジ制度・ビデオ判定の導入、陸上競技や水泳競技のマルチカメラによるスペクタクルな映像作り、試合時間の短縮努力)、プロ参加の奨励による競技レベルや注目度の引き上げ、参加国の拡大、女子競技の必須化=ジェンダーフリー化等々、IOCの要求する水準を満たせない競技は正式競技から容赦なく外されていくことになります。このIOC方針の下で、ロンドンとリオ五輪では野球・ソフトが正式競技から除外され、リオ五輪ではレスリングの除外が検討されたことはご存知の通りです(野球ソフトは東京で復活し、レスリングは結局残留)。

 正式競技から外れると言うことは、スポーツ競技としてもマイナー化し、IOCからの巨額の分配金もなくなって統括団体の財政が著しく脆弱化することを意味します。現状IOCに対抗できる発言力をもつ競技団体は、世界最大のNGOと言われ、W杯と言うオリンピックに拮抗するビッグイベントを擁して潤沢な資金力を誇るFIFAくらいでありましょう。ボクシングとて、伝統競技だからと安閑としていられない状況であります。

 IOCが2014年の総会で決議したアクションプラン『アジェンダ2020』には、プロリーグとの関係を構築する、として以下の提言があります(JOCのHPへのリンク→オリンピック・アジェンダ2020)。以下に引用します。

提言8
プロリーグとの関係を構築する
以下を目的として、各国際競技連盟を通じプロリーグやプロ組織に投資し、これら
との関係を構築する。
・最も優れた選手の参加を確実なものにする。
・各プロリーグのさまざまな性質や制約について認識する。
・関連する各国際競技連盟と協力し、臨機応変に最適な連携モデルを採用する。
(引用以上)

 IOCははっきりとプロ選手の参加と、プロ・アマ団体双方の和合を模索することを提言しています。AIBAがプロ競技としてはじめたもののいまひとつ話題性に乏しい、WSB(ワールドシリーズボクシング)やAPB(AIBAプロボクシング)もIOCのこうした提言・方針をうけたものなのでありましょう。プロアマの関係が良くないのは、国内だけでなくAIBAとプロ側のメジャー4団体とて同じであります。ですが、プロ側とて選手育成や『オリンピアン』『メダリスト』という肩書のブランド価値によって、ビジネス上多大な恩恵を受けているわけですから、ボクシングがオリンピック競技から外れれば、少なからぬ悪影響があると思います。不毛な争いはやめて、お互いに益があるような関係構築を模索するべき時期だと思うのですが…。何よりプロ参加の奨励は、IOCとAIBAの方針であり、日連が指針をたがえるのは自己矛盾ではないのか?と個人的には思えます。

中出-どんな風に理論構成をしていくか…。でもIOCがそう言っているなら、それがオリンピックの理念じゃないですか。

HB -今はキックのジムに行ってるような選手でも、パンチの巧い子なら「オリンピックのボクシングに出たい」と言う機運はあるみたいですね。伝統空手も正式競技になって、格闘技間での選手の奪い合いはますます激しくなると思います。

自信はある!挑戦させて欲しい!

HB-ちょっと話が前後しますけど、(プロでの)ライトフライへ上げての二階級目への挑戦は、具体的にかなり模索したんですか?

中出-僕はしましたよ。魅力的なカードの話が具体的にあったんですよ。ただオリンピックは、高山にとってはそれ以上にもともとの目標だったということでしょうね。

HB-やっぱり海外でIBF挑戦や統一戦をやったりしたように、誰もやったことが無いことがしたい、というのが大きいんでしょうね。

中出-それプラス、瞼の治療に一年かかるという条件が出てしまったというのも大きいですけどね。

HB-トレーナーの立場から、中出さんは今の状況でオリンピック予選を戦って、高山選手を勝ち上がらせていく自信はありますか?

中出 そんなもんあるよ!

HB ありますか!

中出 そんなもん何年一緒にやってると思ってるのよ!「これはやったる」というのはあるよ。

HB 秘策と言うか…。

中出 秘策とかじゃないよ。

HB 以前電話で「甘く見てるわけじゃないけど、自信はある」とおっしゃってましたが。

中出 やっぱり基礎力ですよ。ジャブ一発、ストレート一発どれだけノーモーションで打てるか。生命線は基礎に忠実であることでしょう。それと 3 分間の中でいかに速い駆け引きが出来るか。

HB 確かにそこに関しては高山選手はプロの中では向いているタイプだと思いますね。

中出 今のプロ選手のなかではNo1くらいにアジャストしやすい選手やと思いますよ。スピードの中で同時に駆け引きが出来ますからね。

HB 今の採点は手数がないと勝てないですしね。予選に出れるとしたら階級は?

中出 ライトフライになるでしょうね。

HB ありがとうございました。今後もなりゆきを見守りたいと思います。

最後に「自信はある」と言う力強い宣言が出ました。やはりこうじゃないと面白くない。あとはJOCや日連がどのようなリアクションをとるか?注目して待ちたいと思います。ただ、インタビュー中でも触れたように、問答無用で門戸を閉ざすようなことはやって欲しくないなあと思います。

そして、東京オリンピックを契機にして二つのボクシング界が和合し、より大きく発展できる契機になって欲しいと願ってやみません。

キックや総合の選手の五輪挑戦は容認されるのかというのも気になる(旧徳山と長谷川が好きです)